フェブラリーS2014予想
フェブラリーS ステップ好走馬と実績馬を上位に。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ホッコータルマエ
  2着/2人気

○ベルシャザール3着/1人
▲ニホンピロアワーズ8着/4人
△ワンダーアキュート6着/5人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'34"6 (稍重) 1FAve=11.83 3FAve=35.48
テン35.1-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり35.8 『前傾・一貫』
1着サクセスブロッケン・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-r〕 2-3
2着カジノドライブ・・・Mineshaft×Deputy Minister=エーピーインディ×ヴァイスリージェント 〔8-f〕 2-2
3着カネヒキリ・・・フジキセキ×Deputy Minister=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔2-s〕 4-4

2010年 タイム 1'34"9 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.59
テン34.8-中盤36.60(3F換算36.60)-上がり35.7 『前傾・中弛み』
1着エスポワールシチー・・・ゴールドアリュール×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-m〕 2-2
2着テスタマッタ・・・Tapit×Concern=エーピーインディ×マイナー 〔6-a〕 7-7
3着サクセスブロッケン・・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-r〕 5-3

2011年 タイム 1'36"4 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.15
テン35.7-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり36.3 『前傾・一貫』
1着トランセンド・・・ワイルドラッシュ×トニービン=ニアークティック×グレイソヴリン 〔A4〕 1-1
2着フリオーソ・・・ブライアンズタイム×Mr. Prospector=ロベルト×ミスプロ 〔4-n〕 12-11
3着バーディバーディ・・・ブライアンズタイム×Seeking the Gold=ロベルト×ミスプロ 〔1-g〕 6-5

2012年 タイム 1’35”4 (良) 1FAve=11.93 3FAve=35.78
テン34.7-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり36.7 『前傾』
1着テスタマッタ・・・Tapit×Concern=エーピーインディ×マイナー 〔6-a〕 13-13
2着シルクフォーチュン・・・ゴールドアリュール×Alwuhush=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔4-r〕 15-15
3着ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕 8-8

2013年 タイム 1’35”1 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.66
テン34.6-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり36.5 『前傾』
1着グレープブランデー・・・マンハッタンカフェ×ジャッジアンジェルーチ=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-n〕 7-7
2着エスポワールシチー・・・ゴールドアリュール×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-m〕 2-2
3着ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕 10-10

 流れの基本は、テンよりも上がりがかかる『前傾』。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
好走馬の多くは、先行・差し位置にて展開することが多く、逃げての好走が至難の業。

 血統の傾向は、大系統ターントゥ系(=サンデーサイレンス系・ロベルト系・ヘイロー系)の好走馬が多く、その中でもロベルト系はより好走が多いと感じます。特にブライアンズタイム産駒は相性がよく(=07年2着・08年2着ブルーコンコルドの母父、09年3着シルクシュナイダー、10年1着エスポワールシチー、11年2着フリオーソ・3着バーディバーディなど)、またシンボリクリスエス産駒も好走馬を輩出(=09年1着・10年3着サクセスブロッケン)。
 ストームバード系やミスプロ系も好走が多く、ヴァイスリージェント系にも向く傾向にて、締まった流れで踏ん張るようなタイプに向くと考える。

 また好走馬は、芝重賞好走馬が多いというのもポイントと思いますが、近年はこの傾向がやや変わりつつあり(=過去にはヴァーミリアン、シーキングザダイヤ、メイショウボーラー、アドマイヤドン、サイレントディール、アグネスデジタル、トゥザヴィクトリーなど、芝重賞好走馬の好走も多かったが09年以降は純粋にダート重賞実績馬が好走中)。ただし芝マイルGⅠ実績ありの種牡馬は要注意だし、また芝長距離GⅠ好走血統も良く好走していて(=エルコンドルパサー、ブライアンズタイム、母父リアルシャダイ、母父トニービンなど)、スピードだけでなくスタミナも必要な総合的なバランスが要るコースと考えます。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔7〕〔9〕が複数好走馬がいます。
分枝記号では、b・c記号馬の好走が多し。

 近年のステップは、前走JCD1着馬が休み明けでも好走(=10年1着エスポワールシチー、11年トランセンド)。JCDは暮れの阪神開催に変わり、そこから約3ヶ月以内という間隔が、休み明けでも不利とならない間隔であること、またJCDで好走できる能力はそのまま評価できることが要因なのではないかと考える。
 また川崎記念(=川崎D2100m)好走からの距離短縮での連続好走が多い傾向(=05年・06年:2着→2着シーキングザダイヤ、09年:3着→1着サクセスブロッケン・1着→3着カネヒキリ、10年:3着→2着テスタマッタ、11年:1着→2着フリオーソ、13年1着→3着ワンダーアキュートなど)。
 東京大賞典(=大井D2000m)からも好走馬が多く、やはり距離短縮が有効と思われる(=07年1着→2着ブルーコンコルド、08年1着→1着ヴァーミリアン・5着→2着ブルーコンコルド、10年1着→3着サクセスブロッケン、11年3着→3着バーディバーディ、12年2着ワンダーアキュートなど)。
 根岸Sからのステップは、好走馬が近年増えてきた傾向(=05年1着メイショウボーラー、07年3着ビッググラス、08年3着ワイルドワンダー、12年1着テスタマッタ・2着シルクフォーチュン)。

 前年の好走馬は着順を下げる傾向(=老馬の法則)も当てはまります。リピーターの好走も過去にはありますが、近年連続して好走することが難しいGⅠのようです。

 芝からの転戦組は、ダート実績がない馬は上位人気でもあてにならず、基本的に嫌うべきと考えます。

★予想★
フェブラリーSのポイントは、
①流れは『前傾』が基本。
②スタミナ型の中距離馬向き。距離短縮となるステップ馬には注目。
③JCD好走馬は、休み明けでも好走可能。好走率高し。
④東京大賞典や川崎記念好走馬も適性高い。JCD、東京大賞典、川崎記念の複数好走馬は軸に最適。
⑤根岸S好走馬は3着候補。基本的に距離延長のステップ馬は良くて3着と考えるべし。
⑥血統は芝長距離GⅠ血統もポイント。
⑦東海S好走馬は、距離短縮のステップになるし、前走左回りの中京コースという点が活きやすいと思われ、侮るべからず。
⑧「老馬の法則」が活きやすい。
⑨初ダート馬は人気でも▲以上の評価はしないように注意。

◎ホッコータルマエ・・・キングカメハメハ×Cherokee Run=キングマンボ×レッドゴッド 〔9-e〕
 前走川崎記念1着(=川崎D2100m)。東京Dコースは(1-0-0-0)、D1600m戦は(1-0-0-0)。13年は全10戦(7-1-2-0)と密度の濃い1年だったが崩れずに好走を続け、14年も川崎記念で好走。13年JCD3着(=阪神D1800m:0.1秒差)→13年東京大賞典1着(=大井D2000m:0.3秒差)→14年川崎記念1着とフェブラリーSと好相性のレースで好走していて、素直に軸として信頼して良いと考えて、好走に期待して評価する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父Cherokee Runはレッドゴッド系で、仕上がりが早く早熟傾向ではあるが、成長力もあり活躍期間は長い。ダートの短距離が狙い目だが、折り合いさえつけば中距離もこなす。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すしたが、と復活が難しく、調子のピークが短い。

○ベルシャザール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-e〕
 前走JCD1着(=阪神D1800m)。東京Dコースは(2-0-0-0)、D1600m戦は(1-0-0-0)。13年に芝→ダート戦に転向してから6戦(4-1-1-0)と好走を続け、前走JCDも好走。以前にフェブラリーSで好走の多かった芝重賞好走歴のある馬で(=11年スプリングS2着・11年ダービー3着)、好走できる下地は十分と考える。東京D1600mは13年武蔵野S1着好走していて、コース実績もあるが、今回約3ヶ月の休み明けとなる点で、休み明けは(0-0-1-2)とやや割引は必要と考えて評価する。ただJCD好走馬は、フェブラリーSで直行しても好走馬も多く、それほど大きな割引にならないと考え、好走に期待して評価する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

▲ニホンピロアワーズ・・・ホワイトマズル×アドマイヤベガ=リファール×サンデーサイレンス 〔22-d〕
 前走東海S1着(=中京D1800m)。東京Dコースは初で、D1600m戦も初。東京D1600m戦も初となるが、左回りコースは前走東海S1着好走からもこなせると考え、また初の1600mも血統的に締まったペースに向く配合より距離短縮はプラス要因と考えて、好走に期待して評価する。13年JCD5着(=阪神D1800m:0.8秒差)の時は約5ヶ月半の休み明けでのもので、その後13年東京大賞典3着(=大井D2000m:0.8秒差)→14年東海S1着と叩いて調子を上げている馬。牝系の分枝記号からも、前走好走から連続好走が期待できる馬と考える。
 ホワイトマズル産駒はリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する。この特性がホワイトマズルの真骨頂。母父アドマイヤベガはスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。スローの瞬発力勝負は苦手だが、急坂コースの持久力勝負に向く。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れは得意。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

△ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕
 前走東京大賞典2着(=大井D2000m:0.3秒差)。東京Dコースは(1-0-2-0)、D1600m戦は(1-0-2-0)。13年JCD2着(=阪神D1800m:0.0秒差)→東京大賞典2着と、フェブラリーSとの相性が良いレースで連続好走している馬で、またフェブラリーSでは12年3着→13年3着と2年連続好走している馬でもあり、適性は証明されている馬。リピーターとしての好走に期待するも、「老馬の法則」より1・2着よりも3着好走が当てはまる馬と考えて、連下候補と考えて評価する。
 カリズマティック産駒はストームバード系で、馬力と持久力を持ち味とする砂の中距離血統。使われながら地道に力をつける叩き上げ型で、格上げ3~4戦目が狙い目。芝もそこそここなすが、適性は明らかにダート。時計のかかる1800~2200mが最適条件。また阪神Dコースは得意。母父Pleasant Tapはリボー系で、芝・ダート兼用の中長距離血統。仕上がりは遅く、条件戦で揉まれながら力をつけ、4歳でオープン入り、5歳で重賞制覇というような成長曲線をたどる。条件戦でくすぶったまま終わる産駒も多いが、大一番では怖い存在で、人気がなければないほど押さえておきたいタイプ。父ストームバード系は近走好走だと連続して好走しやすい特性があり、また母父の成長能力と底力からも7歳でも侮れないと考えて期待する。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分子記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。


tipmonaとは?

フェブラリーS2014回顧
フェブラリーS 4歳馬の再上昇に注意!

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:コパノリッキー
次走狙い:ノーザンリバー


2014年 タイム 1’36”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00

ラップ
①12.4-②11.3-③11.8-④12.5-⑤12.6-⑥12.0-⑦11.5-⑧11.9
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.7 ③-0.2 ④+0.5 ⑤+0.6 ⑥±0 ⑦-0.5 ⑧-0.1
テン35.5-中盤25.1(3F換算37.65)-上がり35.4 『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着コパノリッキー・・・ゴールドアリュール×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-o〕 2-2
2着ホッコータルマエ・・・キングカメハメハ×Cherokee Run=キングマンボ×レッドゴッド 〔9-e〕 5-5
3着ベルシャザール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-e〕 12-11
4着ノーザンリバー・・・アグネスタキオン×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔B3〕 5-5
5着ブライトライン・・・フジキセキ×King of Kings=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-s〕 7-5

流れは、テン-上がりのラップが速く、中盤が弛んだ『中弛み』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着コパノリッキーは、前走フェアウェルS9着(=中山D1800m:1.4秒差)からの激走。東京Dコースは(1-0-1-1)、D1600m戦は(0-0-1-0)でした。13年の3歳春の時点では、その世代のダート路線のトップクラスの馬として好走していた本馬だが、骨折し約6か月の休養明けから2戦は、霜月S10着(=東京D1400m:1.1秒差)→フェアウェルS9着と凡走続きだったが、今回は最低人気の16番人気で1着激走。あらためて調教をみてみると強い負荷をかけて調教を行っていたようで、まだ4歳馬ということを考えるならば狙いにくい馬ではあるが、好走の可能性を考えても良かった馬だったのでは?と反省する。これが5歳や6歳馬ならば、もう底が見えた馬と考えるべきかもしれないが、3歳時に世代のトップクラスだった馬を、骨折明け2走の凡走で軽く見限ってしまったのは浅はかだったと反省する。牝系的にも、4歳馬のこの時期は能力のピークの時期と思われるため、調教内容をよく考察すればもう少し評価もできた馬だったと反省します。展開的には恵まれた位置取りだったと思うが、2着ホッコータルマエ・3着ベルシャザールを下しての好走というのは評価すべきと考えます。フロックと思われ、次走また侮られるようなら積極的に狙っていきたい馬と考えます。
 ゴールドアリュール産駒はサンデーサイレンス系で、芝なみのハイペースで飛ばしてもバテず、スピード化の進むダートに向く“芝も走れるダート血統”。ダートで人気の場合の信頼性も高く、軸馬としても安定している。どちらかといえば叩き良化型で、淀みないペースに向き、パワーとスタミナに富む。弱点は小刻みなギアチェンジが苦手なこと。母父ティンバーカントリーはミスプロ系で、軽いスピードのウッドマン系だが、パワーとスタミナを備えたステイヤーを多く輩出するタイプ。早めに先頭に立っての押し切りや、3~4コーナーからのマクる競馬を得意としていて、コーナーが4つある中山、阪神、ローカル小回りコースが合う。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。

2着ホッコータルマエは、前走川崎記念1着(=川崎D2100m)からの好走。東京Dコースは(1-0-0-0)、D1600m戦は(1-0-0-0)でした。13年は全10戦(7-1-2-0)と密度の濃い1年だったが崩れずに好走を続け、14年も川崎記念で好走。13年JCD3着(=阪神D1800m:0.1秒差)→13年東京大賞典1着(=大井D2000m:0.3秒差)→14年川崎記念1着とフェブラリーSと好相性のレースで好走していて、素直に軸として信頼して良いと考えて、好走に期待して評価し、結果2着好走。JCD、東京大賞典、川崎記念を複数好走する馬はやはりフェブラリーSでは軸としての信頼性が高い馬と考えます。また先行して上がりも最速35秒1を繰り出したが、半馬身差届かずの結果2着だが、内容的には強い競馬だったと考える。この結果を悲観する必要はなく、次走ドバイでの好走に期待したいと思います。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父Cherokee Runはレッドゴッド系で、仕上がりが早く早熟傾向ではあるが、成長力もあり活躍期間は長い。ダートの短距離が狙い目だが、折り合いさえつけば中距離もこなす。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すしたが、と復活が難しく、調子のピークが短い。

3着ベルシャザールは、前走JCD1着(=阪神D1800m)からの約3ヶ月の休み明けでの好走。東京Dコースは(2-0-0-0)、D1600m戦は(1-0-0-0)でした。13年に芝→ダート戦に転向してから6戦(4-1-1-0)と好走を続け、前走JCDも好走。以前にフェブラリーSで好走の多かった芝重賞好走歴のある馬で(=11年スプリングS2着・11年ダービー3着)、好走できる下地は十分と考える。東京D1600mは13年武蔵野S1着好走していて、コース実績もあるが、今回約3ヶ月の休み明けとなる点で、休み明けは(0-0-1-2)とやや割引は必要と考えて評価し、結果3着好走。JCD好走馬は、フェブラリーSで直行しても好走馬も多い傾向があり、それほど大きな割引にならないと考えたが、休み明け実績の分と出遅れた分が影響しての結果だと考える。JCD好走馬は、直行ローテーションの場合は休み明け実績も良く考慮して狙うべしと反省します。出遅れが響き、上がりは2着ホッコータルマエ同様に35秒1の最速を繰り出していたが届かずの内容だが、能力的にはホッコータルマエと同等と思われ、本馬も次走ドバイでの好走にも期待できる馬だと考え評価したい。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

4着ノーザンリバーは、前走根岸S2着(=東京D1400m:0.1秒差)からの激走。東京Dコースは(0-1-0-1)、D1600m戦は初でした。3着ベルシャザールのように11年アーリントンC1着(=阪神芝1600m)好走歴のあった芝重賞好走歴のあった馬で、前々走カペラS1着(=中山D1200m)→根岸S2着と勢いもあった馬でした。ただ根岸S好走馬は、フェブラリーSでは良くて3着という感じが多く、距離延長のステップはやはり好走しにくいステップのようで、それで4着好走というのは評価するべきと考えます。マイル以下が適距離と思われる馬にて、今後のダート短距離路線での活躍に期待します。
 アグネスタキオン産駒は、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
 No.〔B3〕の牝系は、英国在来種と輸出されなかった非純血種の英国由来の牝系。「早熟」「短距離」「ローカル」がキーワードで、オープンや重賞は2歳~3歳前半の集中し、短距離での好走が多い。

5着ブライトラインは、前走根岸S4着(=東京D1400m:0.2秒差)からの好走。東京Dコースは(1-0-0-1)、D1600m戦は初でした。13年JCD4着(=阪神D1800m:0.6秒差)ということも考えると、今回の5着好走からも能力的な位置付けは出来そうで、2着ホッコータルマエや3着ベルシャザールとの格付けは済んだように思われ、この馬を物差しに今後のダート路線を考えると力関係がわかりやすいかも。根岸Sからのステップということで、距離延長で5着という内容は善戦したと考える。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父King of Kingsはサドラーズウェルズ系で、スローよりも厳しい流れに向き、ここといったピンポイントがなく芝の中距離にでなだれ込む競馬が合うタイプ。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

フェブラリーSのポイントは、
①流れは『前傾』が基本。
②スタミナ型の中距離馬向き。距離短縮となるステップ馬には注目。
③JCD好走馬は、休み明けでも好走可能。好走率高し。ただし休み明け実績は良く考えること。
④東京大賞典や川崎記念好走馬も適性高い。JCD、東京大賞典、川崎記念の複数好走馬は軸に最適。
⑤根岸S好走馬は3着候補。基本的に距離延長のステップ馬は良くて3着と考えるべし。
⑥血統は芝長距離GⅠ血統もポイント。
⑦東海S好走馬は、距離短縮のステップになるし、前走左回りの中京コースという点が活きやすいと思われ、侮るべからず。
⑧「老馬の法則」が活きやすい。
⑨初ダート馬は人気でも▲以上の評価はしないように注意。
⑩4歳馬は、3歳春の段階で世代トップクラスにいた馬なら、近走不振でも一変する可能性あり。調教等も良く吟味するべし。


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