共同通信杯2014予想
共同通信杯 フジキセキ産駒vsディープインパクト産駒。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎イスラボニータ
  1着/1人気

○ベルキャニオン2着/3人
▲サトノアラジン3着/2人
△ガリバルディ12着/4人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'47"3 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.77
テン35.6-中盤36.8-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着ブレイクランアウト・・・Smart Strike×French Deputy=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 9-8
2着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 3-3
3着トップカミング・・・ゴールドアリュール×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔1-n〕 11-10

2010年 タイム 1'48"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.07
テン36.2-中盤37.8-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ハンソデバンド・・・マンハッタンカフェ×アフリート=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-x〕 2-2
2着ダノンシャンティ・・・フジキセキ×Mark of Esteem=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔12-c〕 9-7
3着アリゼオ・・・シンボリクリスエス×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔19〕 3-3

2011年 タイム 1'48"5 (良) 1FAve=12.06 3FAve=36.17
テン36.8-中盤37.3-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕 9-9
2着ユニバーサルバンク・・・ネオユニヴァース×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔2-u〕 2-2
3着ディープサウンド・・・ディープインパクト×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔22-d〕 1-1

2012年 タイム 1’48”3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.10
テン37.3-中盤37.4-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 3-4
2着ディープブリランテ・・・ディープインパクト×Loup Sauvage=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-b〕 1-1
3着スピルバーグ・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 6-6

2013年 タイム 1’46”0 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.33
テン36.0-中盤36.0-上がり34.0 『加速・中弛み』
1着メイケイペガスター・・・フジキセキ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-e〕 2-2
2着ゴットフリート・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 5-4
3着マイネルストラーノ・・・ディープインパクト×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔8-a〕 2-2

 流れは『加速』と『中弛み』の複合ラップが多く、逃げが圧倒的に有利な展開。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
 だが近年の好走馬の位置取りでは、逃げでの好走は少なく、ほとんどが先行・差しからの好走。東京コースは直線が長いため、逃げ馬は目標になりやすいこと、またそのストレスが思った以上に大きいことが好走が少ない理由ではないか?と考えます。

 血統の傾向は、ディープインパクト、ステイゴールド、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェ産駒などの好走から、近年はスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い傾向。
 またゴールドアリュール産駒やウォーエンブレム産駒、シンボリクリスエス産駒などの好走から、ダートに強い種牡馬の産駒も侮れない傾向。

 ステップの傾向は、ラジオNIKKEI杯2歳S好走馬(=01年1着ジャングルポケット、06年1着アドマイヤムーン、07年1着フサイチホウオー、10年2着ダノンシャンティ、12年1着ゴールドシップなど)、朝日杯FSで先行して押しきったような馬(=04年2着アポインテッドデイ、05年1着ストーミーカフェ、06年2着フサイチリシャール、07年3着フライングアップルなど)が良く好走しています。

 前走ホープフルSを先行して好走した馬も近年は好走多し(=09年2着トーセンジョーダン、10年3着アリゼオ、11年1着ナカヤマナイトなど)。

★予想★
共同通信杯のポイントは、
①『加速』『中弛み』の複合ラップになりやすい。逃げは展開有利なのだが、好走が少なく割引が必要。逃げで好走するならクラシックで好走の期待大。好走の中心は先行・差し。
②グレイソヴリン系(=トニービン系やコジーン系)の好走が多い。欧州スタミナ型血統もポイント。
③サンデーサイレンス系も好走多いが、特注は母父サンデーサイレンスとディープインパクト産駒。母父サンデーサイレンスなら、持続型血統との配合や芝・ダート兼用型との配合なら適性が合う。
④ラジオNIKKEI賞好走馬、朝日杯FS先行押し切り好走馬が適性が嵌る。
⑤ホープフルS先行して好走した馬は適性が嵌りやすい。

◎イスラボニータ・・・フジキセキ×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-n〕
 前走東京スポーツ杯2歳S1着(=東京芝1800m)。東京芝コースは(2-0-0-0)、芝1800m戦は(2-0-0-0)。今回約3ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(0-1-0-0)と好走歴があり、それほど割引の必要がない馬と考えて好走に期待して評価する。新潟や東京芝コースの直線の長いコースで、上がり33秒台での好走歴があり、上がり勝負にも対応できるし、なにより先行できる器用さが強み。1週延びたことで、大外枠から中枠に変わったことも、本馬にとってはフジキセキ産駒の特性を活かすにはプラス要因と考えて、好走に期待して評価する。東京スポーツ杯2歳S2着馬プレイアンドリアルは京成杯1着馬、新潟2歳S1着馬ハープスターは阪神JF2着馬など対戦した馬が重賞好走している事実からも、能力的には頭一つ抜けていると考えて、評価する。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

○ベルキャニオン・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔4-n〕
 前走ホープフルS2着(=中山芝2000m:0.1秒差)。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝1800m戦は初。東京芝コースでは、上がり33秒台で好走していて、末脚勝負には対応できる馬。また全兄カミノタサハラやマウントシャスタは、この時期の3歳重賞で好走していて、成長力と完成度でも期待できる馬。本馬も好走は可能と考えて、好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

▲サトノアラジン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-h〕
 前走ラジオNIKKEI杯2歳S3着(=阪神芝2000m:0.3秒差)。東京芝コースは(0-0-0-1)、芝1800m戦は(0-0-0-1)。前々走東京スポーツ杯2歳S5着(=東京芝1800m:0.4秒差)では、上がり33秒6で追込むも届かずの内容で、また東京スポーツ杯6着馬ワンアンドオンリーが、次走ラジオNIKKEI杯2歳S1着好走しているので、本馬の能力も高く評価して良いと考えて好走に期待して評価する。ディープインパクト産駒×Storm Cat配合は13年ダービー馬キズナや13年桜花賞馬アユサンと同じで、キズナやアユサンもこの時期はまだ重賞で突き抜けるというよりは連下候補だった点を考慮して、単穴評価と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

△ガリバルディ・・・ディープインパクト×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕
 前走500万条件戦福寿草3着(=京都芝2000m:0.3秒差)。東京芝コースは初で、芝1800m戦は(1-1-0-0)。上がりは毎回33秒台を繰り出している馬で、末脚勝負は得意な馬にて東京芝コースも合うはず。半兄マルカシェンク、半姉ザレマはともに芝1800m重賞で好走歴のある馬で、芝1800mが得意な一族と考えると、このレースでの本馬の好走も十分あると考えて好走に期待して評価する。やや前述の3頭に比べると現時点ではやや劣る馬と考えて、連下候補と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Zafonicはミスプロ系で、仕上がり早の芝向きマイラー血統。2歳から走り、3歳でほぼ完成すると、後は能力をどこまで維持できるかで、一度限界をみせた馬は見限るのが良策。時計勝負でこその血統だが、中距離はパンツのゴムのような締まりのない流れだと通用する。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。


tipmonaとは?

共同通信杯2014回顧
共同通信杯 イスラボニータについて。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:イスラボニータ
次走狙い:ベルキャニオン


2014年 タイム 1’48”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03

ラップ
①13.0-②11.6-③12.1-④12.6-⑤12.9-⑥12.5-⑦10.9-⑧10.9-⑨11.6
1FAveとの誤差
①+1.0 ②-0.4 ③+0.1 ④+0.6 ⑤+0.9 ⑥+0.5 ⑦-1.1 ⑧-1.1 ⑨-0.4
テン36.7-中盤38.0-上がり33.4 『家族・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着イスラボニータ・・・フジキセキ×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-n〕 3-4
2着ベルキャニオン・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔4-n〕 6-7
3着サトノアラジン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-h〕 9-2

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。今回は特にテンも中盤も弛んで、上がり3Fの末脚勝負の様相で、上がり特化のレースでした。

1着イスラボニータは、前走東京スポーツ杯2歳S1着(=東京芝1800m)からの約3ヶ月の休み明けでの好走。東京芝コースは(2-0-0-0)、芝1800m戦は(2-0-0-0)でした。今回約3ヶ月の休み明けでしたが、休み明けは(0-1-0-0)と好走歴があり、それほど割引の必要がない馬と考えて好走に期待して評価し、結果1着好走。新潟や東京芝コースの直線の長いコースで、上がり33秒台での好走歴があり、上がり勝負にも対応できるし、なにより先行できる器用さが強みの馬でした。共同通信杯が1週延びたことで、大外枠から中枠に変わったことも、本馬にとってはフジキセキ産駒の特性を活かすにはプラス要因(=フジキセキ産駒は“イン突き”のレースが得意)と考えて、まさに今回内を回って先行して抜け出すレースにて好走。これまで対戦した東京スポーツ杯2歳S2着馬プレイアンドリアルは京成杯1着馬、新潟2歳S1着馬ハープスターは阪神JF2着馬などが重賞好走している事実も含め、また本馬はこれで重賞2勝目ということを考えても、世代間では能力的には頭一つ抜けていると考えて良いと思われる。皐月賞に向けては、芝2000mまでならコースを問わず好走可能と思うので、好走に十分期待できると思うが、ダービーに向けては東京芝コースでの好走が多い点では期待したいが、母父Cozzeneからも芝2400mで安心して信頼できるか?という点では不安な要素が多く、どちらかというとNHKマイルC路線に向かうなら堅軸として評価したい馬と考える。ただ今後の成長や完成度は高い馬にて、今後も好走には期待します。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

2着ベルキャニオンは、前走ホープフルS2着(=中山芝2000m:0.1秒差)からの好走。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝1800m戦は初でした。ホープフルS好走馬は、共同通信杯でも好走は多いが、好走する馬の多くが先行馬で、本馬は差しての好走という点では適性は異なるかもと思いましたが、東京芝コースでは上がり33秒台で好走歴があった馬で、末脚勝負には対応できる馬でした。今回は上がり1位の33秒1で2着好走。近年ホープフルS好走馬のうち東京芝コースでも好走歴があった馬(=東京芝コースで上がり上位を使っての好走馬)は、共同通信杯でも好走しやすい傾向のようで、今後はこの点にも注目したいと思います。全兄カミノタサハラやマウントシャスタは、この時期の3歳重賞で好走していて(=マウントシャスタは12年毎日杯2着、カミノタサハラは13年弥生賞1着と皐月賞前の重賞好走歴があった)、そのため本馬も成長力と完成度でも期待できる馬と考えて、好走に期待して評価し、結果2着好走。今回の好走を含め4戦(1-3-0-0)という戦績から、1着というより2・3着向きの馬という感じで、今後も好走を続ける可能性は高いが1着が取れない馬で、近年でいうとウインバリアシオンのような馬ではないか?とイメージします。それでも僅差には毎回好走するし、逆に相手強化でも苦にしない馬という見方は出来るので、今後の好走と成長には期待します。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

3着サトノアラジンは、前走ラジオNIKKEI杯2歳S3着(=阪神芝2000m:0.3秒差)からの好走。東京芝コースは(0-0-0-1)、芝1800m戦は(0-0-0-1)でした。前々走東京スポーツ杯2歳S5着(=東京芝1800m:0.4秒差)では、上がり33秒6で追込むも届かずの内容で、また東京スポーツ杯6着馬ワンアンドオンリーが、次走ラジオNIKKEI杯2歳S1着好走しているので、本馬の能力も高く評価して良いと考えて好走に期待して評価し、結果3着。ディープインパクト産駒×Storm Cat配合は、13年ダービー馬キズナや13年桜花賞馬アユサンと同じで、キズナやアユサンもこの時期はまだ重賞で突き抜けるというよりは連下候補だった点を考慮して、単穴評価と考えましたが、やはりまだこの時期は完成度では劣るのかもしれません。ただ今後急上昇する成長力は兼ね備えている可能性は高く、今後の成長には期待したいと思います。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

共同通信杯のポイントは、
①『加速』『中弛み』の複合ラップになりやすい。逃げは展開有利なのだが、好走が少なく割引が必要。逃げで好走するならクラシックで好走の期待大。好走の中心は先行・差し。
②グレイソヴリン系(=トニービン系やコジーン系)の好走が多い。欧州スタミナ型血統もポイント。
③サンデーサイレンス系も好走多いが、特注は母父サンデーサイレンスとディープインパクト産駒。母父サンデーサイレンスなら、持続型血統との配合や芝・ダート兼用型との配合なら適性が合う。
④ラジオNIKKEI賞好走馬、朝日杯FS先行押し切り好走馬が適性が嵌る。この時期の完成度が高い馬として期待できる。
⑤ホープフルS先行して好走した馬は適性が嵌りやすい。特に東京芝コース好走歴があり、速い上りを使っていた馬なら差し馬でも注目。
⑥これまでの重賞好走馬などとの対戦成績も考慮し、能力を検討すべし。
⑦連対馬の条件としては、前走重賞orオープン戦3着以内。


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