阪神大賞典2014予想
阪神大賞典 菊花賞好走歴を素直に信頼。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ゴールドシップ
  1着/1人気

○サトノノブレス4着/2人
▲バンデ3着/3人


★傾向分析★
3000mなので5Fずつに分けて考えています。

2009年 タイム 3’13”2 (重) 1FAve=12.88 5FAve=64.40
テン63.1-中盤63.7-上がり66.4 『前傾』
1着アサクサキングス・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔4-g〕 6-2
2着ヒカルカザブエ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔11-f〕 2-2
3着ナムラクレセント・・・ヤマニンセラフィム×サクラショウリ=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-a〕 8-7
 
2010年 タイム 3’07”3 (良) 1FAve=12.49 5FAve=62.43
テン61.8-中盤64.0-上がり61.5 『中弛み』
1着トウカイトリック・・・エルコンドルパサー×Silver Hawk=キングマンボ×ロベルト 〔5-g〕 8-8
2着ジャミール・・・ステイゴールド×Sadler’s Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔3-d〕 10-10
3着メイショウベルーガ・・・フレンチデピュティ×Sadler’s Wells=ヴァイスリージェント×サドラーズウェルズ 〔3-d〕 7-5

2011年 タイム 3’04”4 (良) 1FAve=12.29 5FAve=61.47
テン61.0-中盤63.6-上がり59.8 『加速・中弛み』
1着ナムラクレセント・・・ヤマニンセラフィム×サクラショウリ=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-a〕 2-2
2着コスモメドウ・・・King’s Best×Sadler’s Wells=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔1-l〕 3-3
3着モンテクリスエス・・・シンボリクリスエス×ラストタイクーン=ロベルト×ノーザンダンサー 〔10-a〕 13-10

2012年 タイム 3’11”8 (稍重) 1FAve=12.79 5FAve=63.93
テン64.9-中盤64.3-上がり62.6 『加速』
1着ギュスターヴクライ・・・ハーツクライ×Fabulous Dancer=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔3-e〕 5-4
2着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 9-6
3着ナムラクレセント・・・ヤマニンセラフィム×サクラショウリ=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-a〕 1-1

2013年 タイム 3’05”0 (良) 1FAve=12.33 5FAve=61.65
テン61.2-中盤62.1-上がり61.7 『前傾・一貫』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 4-3
2着デスペラード・・・ネオユニヴァース×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-k〕 7-6
3着フォゲッタブル・・・ダンスインザダーク×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-f〕 2-2

 長距離重賞のためか、『中弛み』の流れが多い。中盤弛むことで距離適性をカバーするような流れになりやすい傾向と考える。
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
 展開上前につけた馬しか勝負にならない傾向が強く(=特に4コーナー3番手以内)、後方に位置する馬は差し届かずの傾向。

 血統の傾向は、菊花賞と同じ距離ということもあり自身が菊花賞好走馬か、菊花賞や天皇賞春好走血統が顕著に強い傾向です。サッカーボーイやジャングルポケット、ダンスインザダーク、エルコンドルパサー、ステイゴールド、ハーツクライなど近年の菊花賞好走馬の血統と思います。
 また母父サドラーズウェルズやロベルト系の好走が多く、欧州スタミナ型血統に向く傾向。

 また人気馬が異常に強い重賞です。前に展開しそうな人気馬は崩れにくいと考えます。

★予想★
阪神大賞典のポイントは、
①長距離重賞のため、ペースは弛みやすく『加速』や『中弛み』の流れになりやすい。
②前につけた馬の好走が多く、4コーナー3番手以内 の馬の好走が多い(=マラソンをイメージすると上位は先行集団に多い)。また先行することで内内を回ることが可能と思われ、距離ロスも少なくできるメリットがあると思われる。差し馬は、捲って好走歴のある馬なら好走可能。
③菊花賞好走血統、または天皇賞春好走血統。トニービン系は特注。
④自身が菊花賞好走や天皇賞春好走馬は、好走率が高く軸に最適。
⑤人気馬が異常に強いレース。

◎ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕
 前走有馬記念3着(=中山芝2500m:1.5秒差)。阪神芝コースは(3-1-0-0)、芝3000m戦は(2-0-0-0)。12年菊花賞1着馬。13年秋シーズンは京都大賞典5着(=京都芝2400m:0.3秒差)→JC15着(=東京芝2400m:1.4秒差)と凡走が続いたが、前走有馬記念3着と復調ムードの兆しもみられ、これまで凡走しているのは東京芝コースや京都芝コースの上がり33秒台の上がりが必要な時と判明。今回は崩れずに好走している阪神芝コースと3000mの距離で、長距離戦のため極端なスローにならない限りは上がりもかかると思われるため、また捲って好走できる馬でもあるので好走必至と考える。13年阪神大賞典1着馬でもあり、リピーターとしての好走にも期待する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

○サトノノブレス・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔9-f〕
 前走日経新春杯(=京都芝2400m)。阪神芝コースは(0-0-2-0)、芝3000m戦は(0-1-0-0)。13年菊花賞2着馬で、近走は13年神戸新聞杯3着(=阪神芝2400m:0.5秒差)→13年菊花賞2着(=京都芝3000m:0.8秒差)→14年日経新春杯1着と本格化モードでもあり、長距離戦で期待できる馬と考えて、好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父トニービンはグレイソヴリン系で、母父としては万能血統。長距離を好走できるスタミナ、競っての底力、成長力などを補完する。強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性も持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

▲バンデ・・・Authorized×Priolo=サドラーズウェルズ×ノーザンダンサー 〔1-n〕
 前走1600万条件戦御堂筋S1着(=阪神芝2400m)。阪神芝コースは(3-0-0-2)、芝3000m戦は(0-0-1-0)。13年菊花賞3着馬で、芝2400m以上の距離で(4-0-1-1)とステイヤータイプの馬。また逃げての好走が多い馬にて展開のカギを握る馬ではあるが、長距離戦のセオリーから考えると内枠でもあり距離ロスを少なく展開できる利はあると考えて、好走に期待して評価する。また13年菊花賞は不良馬場でのもので、それでいて好走タイムは良馬場で行われた近年のレースと遜色ないものから、馬場不問だし厳しい流れでも十分に好走できる能力を秘めた馬と期待する。
 Authorized産駒はサドラーズウェルズ系で、底力を要求される厳しい展開や消耗戦には強い血統だが、スローの決め手勝負になると苦戦する。サドラーズウェルズ系なので、芝の道悪は時計がかかるだけに望むところ。母父Prioloはノーザンダンサー系で、中距離を基本とし、展開次第ではマイル戦でも通用する芝向き血統。斬れよりも良い脚を長く使うタイプだけに、厳しい流れの方が合う。使われながら良くなり、本格化すると安定した成績を残せる。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。茈


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阪神大賞典2014回顧
阪神大賞典 天皇賞春に向けて①。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:ゴールドシップ
次走狙い:バンデ


2014年 タイム 3’06”6 (良) 1FAve=12.44 5FAve=62.20

ラップ
①13.3-②12.2-③12.7-④12.5-⑤12.5-⑥12.4-⑦12.6-⑧12.9-⑨12.8-⑩12.4-⑪12.7-⑫12.6-⑬11.8-⑭11.3-⑮11.9
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.2 ③+0.3 ④+0.1 ⑤+0.1 ⑥±0 ⑦+0.2 ⑧+0.5 ⑨+0.4 ⑩±0 ⑪+0.3 ⑫+0.2 ⑬-0.6 ⑭-1.1 ⑮-0.5
テン63.2-中盤63.1-上がり60.3 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 2-2
2着アドマイヤラクティ・・・ハーツクライ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔8-f〕 5-3
3着バンデ・・・Authorized×Priolo=サドラーズウェルズ×ノーザンダンサー 〔1-n〕 1-1

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着ゴールドシップは、前走有馬記念3着(=中山芝2500m:1.5秒差)からの約3ヶ月の休み明けでの好走。阪神芝コースは(3-1-0-0)、芝3000m戦は(2-0-0-0)でした。休み明けは(2-1-0-1)と好走が多い馬でもあり、12年菊花賞1着馬で、13年阪神大賞典1着馬でもあり、長距離戦のスタミナの証明がされている馬でした。13年秋シーズンは京都大賞典5着(=京都芝2400m:0.3秒差)→JC15着(=東京芝2400m:1.4秒差)と凡走が続いたが、前走有馬記念3着と復調ムードの兆しもみられ、またこれまで凡走しているのは東京芝コースや京都芝コースの上がり33秒台の速い上がりが必要な時と判明。瞬発力勝負よりも上がりのかかる消耗戦に向く馬にて、今回は崩れずに好走している阪神芝コースと3000mの距離の長距離戦のため、極端なスローにならない限りは上がりもかかると思われるため、また捲って好走できる馬でもあるので好走必至と考えて、結果1着好走。上がりは34秒5と上がりがかかる展開がやはり本馬にとってはプラス要因になるようで、今回好走したことからも次走天皇賞春では人気になるだろうが、京都芝コースの上がり勝負だと昨年のような苦戦も十分ありうると考えて、本命というよりは単穴あたりの評価が妥当ではないか?と考えます。それでもやはり長距離戦のスタミナ勝負には向く馬でもあるし、牝系の特性からも距離延長と叩いた効果は期待できると思うので、好走の可能性は高いと考えます。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

2着アドマイヤラクティは、前走有馬記念11着(=中山芝2500m:3.0秒差)からの約3ヶ月の休み明けでの好走。阪神芝コースは(2-2-1-2)、芝3000m戦は初でした。13年天皇賞春4着(=京都芝3200m:0.8秒差)や13年JC4着(=東京芝2400m:0.1秒差)とGⅠでも上位に好走していた馬で、13年ダイヤモンドS1着(=東京芝3400m)や13年アルゼンチン共和国杯2着(=東京芝2500m:0.2秒差)など長距離重賞で好走していた馬でもあり、侮ってしまったことは反省したい。また休み明けは(2-0-0-1)と好走も多い馬で、分枝記号fからもそれほど割引の必要はなかった馬でした。1着馬ゴールドシップには完敗も、やはりスタミナを活かせる展開には強く、本馬も上がり勝負よりも上がりのかかるスタミナ勝負に向く馬と考え、天皇賞春ではロングスパートなどで消耗戦の様相になるようなら浮上する馬ではと考えます。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父エリシオはノーザンダンサー系で、2~3歳の早い時期に好走する仕上がりの早い馬もいるが、総じて本格化するなら古馬で、中距離以上で活躍するスタミナを秘めている。芝は軽い馬場のスピード勝負より、時計のかかる馬場での消耗戦で能力を発揮する。
 No.〔8〕の牝系は、3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

3着バンデは、前走1600万条件戦御堂筋S1着(=阪神芝2400m)からの好走。阪神芝コースは(3-0-0-2)、芝3000m戦は(0-0-1-0)でした。13年菊花賞3着馬で、芝2400m以上の距離で(4-0-1-1)とステイヤータイプの馬。また逃げての好走が多い馬にて展開のカギを握る馬ではあるが、長距離戦のセオリーから考えると内枠でもあり距離ロスを少なく展開できる利はあると考えて、好走に期待して評価し、結果3着好走。やはり3000mを超える長距離重賞は、マラソンと同じで先行集団からの好走が多く、内枠の先行馬を狙うのが上策と思われる。13年菊花賞は不良馬場でのもので、それでいて好走タイムは良馬場で行われた近年のレースと遜色ないものから、馬場不問だし厳しい流れでも十分に好走できる能力を秘めた馬という評価は変わらないが、やはり非サンデーサイレンス配合という点では、馬場悪化した上で、大逃げで展開の助けがないとこれ以上の好走は難しいかもしれないと思いました。ですが、天皇賞春の京都芝コースなら、大逃げで残る可能性は十分にありうると思うので、重馬場や不良馬場なら穴馬として好走に期待したい馬と考えます。
 Authorized産駒はサドラーズウェルズ系で、底力を要求される厳しい展開や消耗戦には強い血統だが、スローの決め手勝負になると苦戦する。サドラーズウェルズ系なので、芝の道悪は時計がかかるだけに望むところ。母父Prioloはノーザンダンサー系で、中距離を基本とし、展開次第ではマイル戦でも通用する芝向き血統。斬れよりも良い脚を長く使うタイプだけに、厳しい流れの方が合う。使われながら良くなり、本格化すると安定した成績を残せる。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

阪神大賞典のポイントは、
①長距離重賞のため、ペースは弛みやすく『加速』や『中弛み』の流れになりやすい。
②前につけた馬の好走が多く、4コーナー3番手以内 の馬の好走が多い(=マラソンをイメージすると上位は先行集団に多い)。また先行することで内内を回ることが可能と思われ、距離ロスも少なくできるメリットがあると思われる。差し馬は、捲って好走歴のある馬なら好走可能。
③菊花賞好走血統、または天皇賞春好走血統。トニービン系は特注。
④自身が菊花賞好走や天皇賞春好走馬は、好走率が高く軸に最適。
⑤人気馬が異常に強いレース。
⑥昨年秋シーズンのGⅠ上位好走馬に注意。


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