12期 予想歴25年
◎未定
○トーセンスターダム11着/3人
今週のメインレースは、第74回皐月賞である。
第74回皐月賞は、バンドワゴンの回避で先行馬不在のメンバー構成となったことにより、波乱の可能性が高まっている。
そこで、競馬理論の競馬予想では、第74回皐月賞に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
弥生賞組からは、1着のトゥザワールド(川田将雅)、2着のワンアンドオンリー(横山典弘)、3着のアデイインザライフ(田辺裕信)及び5着のキングズオブザサン(大野拓弥)が第74回皐月賞に出走する。
トゥザワールドの弥生賞の勝利という結果は、若干折り合いを欠きながらも早めの先頭で自分から勝ちに行く競馬によるものであったため、レース内容としての価値も高い。
よって、第74回皐月賞の競馬予想においては、トゥザワールドに高い評価を与えて当然である。
一方でワンアンドオンリーの弥生賞の2着という結果は、3~4コーナで外から被されてしまい仕掛けが遅れてしまったため、レース内容としての価値はトゥザワールドと互角である。
そのことから、第74回皐月賞の競馬予想においては、展開次第でワンアンドオンリーがトゥザワールドを逆転可能と判断すべきである。
その一方、アデイインザライフ及びキングズオブザサンの弥生賞の内容は、上位2頭よりも見劣るので、第74回皐月賞の競馬予想において高い評価は不要である。
そして、スプリングステークス組からは、1着のロサギガンティア(柴田善臣)、2着のアジアエキスプレス(戸崎圭太)、3着のクラリティシチー(内田博幸)及び6着のベルキャニオン(福永祐一)が第74回皐月賞に出走する。
ロサギガンティアのスプリングステークスの勝利という結果は、インが有利な馬場というわけではないが、終始ロスのない競馬をさせたデムーロ騎手の好騎乗によるものであり、評価は微妙である。
そのことから、第74回皐月賞の競馬予想においては、ロサギガンティアにそれなりの高い評価を与えるべきだが、スプリングステークスの着差だけで過信は禁物である。
またアジアエキスプレスのスプリングステークスの2着という結果は、休み明けで上がり目がある体調ながらも連対を確保したことは立派だが、能力的に底を見せてしまったことも確かである。
そのため、第74回皐月賞の競馬予想においては、2歳チャンピオンでそれなりに人気になるアジアエキスプレスに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
ただし、アジアエキスプレスは競馬が上手な馬であるため、先行馬不在のメンバー構成で好位を追走できれば好走する可能性が高まる。
その一方、クラリティシチーのスプリングステークスの3着という結果は、終始外を回らされてのものであり、上位2頭とは大きな能力差がない。
よって、第74回皐月賞の競馬予想においては、外の差しが届く展開になるようであれば、クラリティシチーも好走可能と判断すべきである。
またベルキャニオンは、スプリングステークスの見所のないレース内容を見る限り、第74回皐月賞の競馬予想において高い評価は不要である。
そして若葉ステークス組からは、1着のアドマイヤデウス(岩田康誠)、2着のウインフルブルーム(柴田大知)及び3着のステファノス(後藤浩輝)が第74回皐月賞に出走する。
若葉ステークス組は、別路線組と比較すると低調なメンバー構成であった可能性が高いため、第74回皐月賞の競馬予想において高い評価は不要である。
ただし、第74回皐月賞が先行馬不在のメンバー構成であることを考慮すると、アドマイヤデウス及びウインフルブルームが楽に先行する展開に恵まれるようであれば好走可能とも判断すべきである。
また共同通信杯組からは、1着のイスラボニータ(蛯名正義)が第74回皐月賞に出走する。
イスラボニータの共同通信杯の勝利という結果は、好位のインを追走する展開に恵まれたものであったため、レース内容としては1馬身強の着差ほどの評価は不要である。
同様に、イスラボニータは、東京スポーツ杯においても好位のインを追走する展開に恵まれて勝利を収めている。
よって、第74回皐月賞の競馬予想においては、重賞2連勝の実績だけでイスラボニータを絶対視すべきではない。
ただし、イスラボニータは先行力を持つ器用な脚質なので、先行馬不在のメンバー構成の第74回皐月賞においては再度展開に恵まれる可能性も低くはない。
一方できさらぎ賞組からは、1着のトーセンスターダム(武豊)が第74回皐月賞に出走する。
トーセンスターダムのきさらぎ賞の勝利という結果は、デビュー戦で弥生賞馬のトゥザワールドを6馬身千切ったバンドワゴンを差し切ったものであり、単純なメンバー比較では断然という見方もできる。
ただし、きさらぎ賞におけるバンドワゴンは、スタート後はハナを譲るチグハグな競馬によるものであり、トーセンスターダムはこの勝利だけで勝負付けが済んだと判断すべきではない。
そのことから第74回皐月賞の競馬予想においては、トーセンスターダムに本命級の高い評価を与えて当然だが、先行馬不在のメンバー構成での追い込み脚質ということを考慮すると、脚を余す可能性も否定的ないと判断すべきである。
以上、皐月賞に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順及び馬場状態などの最終的な予想を加味して、皐月賞の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、皐月賞の予想をお楽しみに。
以下のURLから2013年以前の皐月賞の関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/satukisho
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