皐月賞2014予想
ゲートでの待ち時間が少ない大外枠から好スタートを

カピバラ
13期 予想歴4年

◎ウインフルブルーム
  3着/8人気

○クラリティシチー8着/10人
▲ワンアンドオンリー4着/4人
△トゥザワールド2着/1人


・ステップレース見解

京成杯
内外フラットな馬場。中盤極めて早い底力戦。
キングオブザサンは3・4頭分外。
アデイインザライフは最内。4角では4・5頭分外。


共同通信杯
少し内有利な馬場。中盤かなり緩い中弛みの上がり勝負。
イスラボニータは最内。
ベルキャニオンは最内。

「強い馬がロスなく運べば順当に好走する」というレース。
中弛み戦なので、レースレベルは高くないも、イスラボニータの先行力は大きな武器になる予感。


弥生賞
少し内有利な馬場。テン早く中盤緩んだ5Fスパート戦。
トゥザワールドは3頭分外→(3角過ぎから)2・3・4頭分外。
ワンアンドオンリーは1頭分外→3頭分外。
アデイインザライフは最内→1頭分外。
キングズオブザサンは最内→2頭分外。

トゥザワールドはトゥザヴィクトリー一族の宿命なのか、早仕掛けな気性。どんなレースであっても、自力勝負に持っていくのは王道的だがロスも大きい。もちろん評価は必要。
ワンアンドオンリーは少し仕掛けが遅れたとはいえ、トゥザワールドの捲りに乗じた部分もあるだろう。


若葉S
内外フラットな馬場。テン早く中盤かなり緩い中弛み戦。
アドマイヤデウスは最内。4角では1・2頭分外。
ウインフルブルームは1頭分外。4角では1・2頭分外。

アドマイヤデウスは中弛み戦考察で指摘した「インの追い込み馬」。
このタイプは、距離ロスを小さくしている上、後方で中弛みの緩急をあまり受けないために恵まれが大きくなります。
今回は後方とはいっても、前方に大きなスペースが無かったので緩急を少し受けてしまいました。
しかし、前半脚を使わずに緩んだところで自然に差を詰めることが出来たメリットと、最内を通っていたことを考慮すれば、内容は2着のウインフルブルームには劣ります。
末脚の鋭さには、なかなかのモノを感じましたが。


スプリングS
少し内有利な馬場。テン早い中弛み戦。
ロサギガンティアは最内→2頭分外。
アジアエクスプレスは1頭分外→2頭分外。
クラリティシチーは1頭分外→(3角から)2・3・4頭分外。
ベルキャニオンは1頭分外→3頭分外。

ロサギガンティアは恵まれ大きく、軽視妥当。
クラリティシチーは強い競馬だが、こういった戦法しか取れないのならそれなりの評価まで。


・各馬評
人気になりそうな順に。

イスラボニータ
「直線の長いコースしか走っていない&大飛び」という要素からは、中山適性に対して疑問が残ります。
ハイレベル戦だった東スポ杯の勝利は最内を立ち回ったもので、人気以上の評価は出来ません。
ただ、高い先行力(反応の良さ)を持っていますから、器用に内を立ち回る競馬が可能です。
目標はダービーでしょうが、ここでも妙味無い押さえには必要です。

トゥザワールド
前向きな気性からか、自力勝負に持っていって勝利した弥生賞はハイパフォーマンス。
ロングスパート戦であれだけ外を回って捩じ伏せたというのは、底力・持続力の高さを証明しています。
また、黄菊賞ではインコースの恵まれを受けたとはいえ、スピード持続力・追走力も示しました。
前走のワンアンドオンリーのような「自力勝負に乗らない馬」が漁夫の利的に同馬に先着するシーンは有りそうですが、証明した能力はメンバー間ワンバーワンだと考えているので、押さえ以上には置きたいです。
距離ロスが大きくなりそうなので、当日の馬場傾向に添えるかがカギになりそうです。

ワンアンドオンリー
東スポ杯では距離ロスが大きい中での6着。現在、イスラボニータとの差はその時よりも詰まっているはずです。
ラジオNIKKEI杯の勝利はインコースからスムーズに外に出したもので指数も低いのですが、上がりの早いレースでしたので、キッチリ勝ったことを評価すべきでしょうか。
弥生賞は上がりのかかる展開が向いたとも言えますが、同馬も動き出しはいつもより早めで、しっかりロングスパートしていたと見るべきでしょう。
今回は最内枠なので、外有利なバイアスが発生してもそれに乗じるのは難しく、展開問わず横山騎手のノリマジックが発動しなければ、トゥザワールドと互角の走りを難しいかもしれません。
スローでも、レースの動き出しが早くなれば同馬のゾーンになると思っていますので、ペース・馬場次第では押さえ以上まで。

トーセンスターダム
京都2歳Sでは内有利な馬場の中で外を回っての勝利。負かした相手は弱くとも、かなりの能力を示しました。
きさらぎ賞では成長した分、指数をキッチリ上げての勝利。スムーズなレースが出来なかったバンドワゴンを負かしただけとも言えますが、ダービーを意識した後方の外に位置しての差し切りは、評価が必要でしょう。
ダービーを見据えたローテーションや、後手に回るであろう脚質はネガティヴな要素ではあります。
他馬の動き出しが早くなったり、ギクシャクしたペースになった場合にて、漁夫の利的な追い込みを決めそうですが、あくまで3着くらいまででしょうか。妙味無い押さえ。

ロサギガンティア
近3走が中弛み戦。
スプリングSでは、出遅れをリカバーしつつ最内で立ち回り、4角ではスムーズかつ他馬を外に振りながら勝利しました。
前走の完璧な競馬を再現できるとは思えず、皐月賞ではパフォーマンスを落とす可能性大です。

アジアエクスプレス
スプリングSでは決して無理な競馬をしていないのに後手を踏み、なんとか2着を確保しました。
当日の馬場がかかればかかるほど(=スピード・キレ(急加速力)の要求が低いほど)パフォーマンスを上げてきそうな風情があります。
頭数の増える皐月賞では、後手を踏んだ時のマイナスが大きなものになりそうです。
前走から上積みが見込める点と、当日の馬場がかかりそうな点(=外有利のバイアスが発生しそうな点)はプラスなので、押さえには。

クラリティシチー
スプリングS・ホープフルSは共に強引な捲りで3着。セントポーリア賞では仕掛けが遅れ2着。
好騎乗に恵まれない中でも、上がりは安定しています。
また、強引な競馬で培った「コーナーでの加速」「狭い所に入る」能力は間違いなく活きてきます。
持続力の高さはトップクラスで、人気があまり無く内枠のここは本線に置きたいところ。

ベルキャニオン
馬群を割ったホープフルS、イスラボニータの2着の共同通信杯など好走有り。
ただ、どちらもコースロスが小さく、パフォーマンスも他馬に見劣りします(クラリティシチー・イスラボニータより下ということ)。
スプリングSは流れに乗れなかったという敗因はありますが、それにしても上がりの脚が平凡で、軽視妥当。

アドマイヤデウス
スローからの持続力勝負だったあすなろ賞で勝利。若葉Sはステップレース見解で書いたように、恵まれが大きい中での勝利。
小回り向きの末脚を持っていますが、前走・前々走共にレースレベルは疑問で、適性面で上昇してもまだ厳しいでしょう。

ウインフルブルーム
若葉Sは中弛みの不利&休み明けで2着。敗因はあります。
千両賞でスローからのスパートで逃げ切り、朝日杯では中盤の早い流れで外を回され3着。
シンザン記念ではスロー気味の展開で持続力を活かし、ミッキーアイルを追い詰めました。
幅広い資質を示し、スローのマイルをこなしている点から2000mも対応可能と考えられます。
前走は敗因が有るとはいえ、レースレベルが低い点が気がかりです。
ゲートでの待ち時間が少ない大外枠は決してマイナス要素とはいえず、「単騎逃げ」「内有利な馬場」等が揃えば逃げ切ってしまうでしょう。

アデイインザライフ
2戦目にして3着まで追い込んだ京成杯は驚きました。
3戦目の弥生賞でもパフォーマンスを上げ3着。成長スピードは類まれなものを持つようです。
しかし、弥生賞はロスの小さい競馬でトゥザワールド・ワンアンドオンリーに迫れなかった点を考えると、この2頭に先着するロジックはありません。
よって、更にメンバーが強化される今回は軽視妥当です。

キングズオブザサン
弥生賞では直線で進路が狭くなる不利がありました。致命的なものではありませんでしたから、不利が無くとも着順は変わらなかったでしょう。
能力を見積もってもアデイインザライフと互角程度なので、こちらも軽視で良いでしょう。

タガノグランパ
2000mは長いので、皐月賞ではかなりのハイペースを期待したいところですが、今年はスロー濃厚なメンバー構成。
人気は有りませんが、大きな恵まれが無ければ圏内は厳しいのでは。


・馬場
他サイトでは、内外フラットという評価が目立ちます。
少し内が痛んでいる&大外から伸びる馬がいて、時計が少しかかっているものの、内側を通った馬が粘るケースも見られました。
大外を通るにしても距離ロスが響けば厳しいのではないでしょうか。
当日はリアルタイムで観戦出来ないので、あくまで想定になりますが、当日はもう少し時計が出る可能性はあります。


・予想
内外フラットとはいえ、コースロスは抑えた方が良いのは当然。
前に行く馬がいないので、不安定なレースになる不安もあります。
ウインフルブルームが逃げるにせよ逃げないにせよ、スローから徐々にスパートしていくような展開になるのではないかと思います。

◎ウインフルブルーム
逃げ・番手辺りから徐々にスパートしていける脚質の上、朝日杯では中盤の早い流れにも対応。
決め手(末脚)の良さには欠けるものの、皐月賞適性が一番あるのは同馬だと思います。
ゲートでの待ち時間が少ない大外枠から好スタートを切りさえすればこちらのもので、スロー気味かつ後続に隙を与えないようなペースで引っ張る・追走すれば、勝利まであると思います。

○クラリティシチー
強引な競馬で培った「コーナーでの加速」「狭い所に入る」能力はここに繋がります。
末脚の安定感から持続力の高さはトップクラスと推測され、人気が無く内枠のここは本線に置きたいです。
上積みの無さ・ローテーションの悪さは気がかりなので、本命視まではしませんが。

▲ワンアンドオンリー
弥生賞は上がりのかかる展開が嵌ったという側面があります。行き脚の付きにくい同馬にとって多頭数は微妙です。
しかし、調教のタイムが大幅に良くなっていることや、テンからスローになりそうなこと、そして横山騎手が騎乗することを考慮すれば先行策が決まる可能性がそれなりにあります。
そういった恵まれが無ければ、後手に回って良くないのですが、ある程度の位置を取ればパフォーマンスを上げてくるので、評価しておきます。

▲トゥザワールド
底力・持続力・スピード・反応の良さなど、幅広い資質を備えていますが、スロー濃厚のメンバーなので、外枠からかなりの距離ロスをしてしまう恐れがあります。
上手く内に潜り込むのは難しいと考え、ワンアンドオンリーと互角の評価までが妥当でしょう。

△イスラボニータ
内枠の先行馬ということで、有利なのは明白。
大飛びで初の短い直線の競馬場に挑戦するので、未知数も大きいといえますが、手前を何度も替えているその走りと前向きな気性からは器用さが窺え、ある程度の評価が必要でしょう。

▽トーセンスターダム
漁夫の利的に着を狙う競馬を徹する(=ダービーを見据えた競馬をする)ことが出来るのはある意味で強みと言えそうですが、仕掛け遅れが前提なので3着まででしょうか。
コーナーで加速させる競馬を試さないはずなので、他馬が余計な動きをすると、ジッと溜める同馬にもチャンスが出てきますが。

アジアエクスプレスは多頭数で反応の悪さが致命傷になりそうな点・外枠なので、距離ロスが大きくなりそうな点を考慮し評価を下げました。
上積みはありそうですが、馬場もそこまで悪化していないので、期待は掛けにくいのでは。

ロサギガンティアは各馬評に書いたように、今回はパフォーマンスを落とすので軽視。


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