08期 予想歴16年
◎イスラボニータ
1着/2人気
○アジアエクスプレス6着/5人
▲ワンアンドオンリー4着/4人
△トゥザワールド2着/1人
★傾向分析★
2009年 タイム 1'58"7 (良) 1FAve=11.87 3FAve=35.61
テン34.8-中盤48.3(3F換算36.23)-上がり35.6 『前傾・中弛み』
1着アンライバルド・・・ネオユニヴァース×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-l〕 12-9
2着トライアンフマーチ・・・スペシャルウィーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔7-d〕 18-18
3着セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕 14-15
2010年 タイム 2'00"8 (良) 1FAve=12.08 3FAve=36.24
テン35.4-中盤49.5(3F換算37.13)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着ヴィクトワールピサ・・・ネオユニヴァース×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔8-d〕 7-8
2着ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕 15-12
3着エイシンフラッシュ・・・King's Best×Platini=キングマンボ×ハンプトン 〔8-a〕 10-12
2011年 東日本大震災の影響で、東京芝2000mで代替のため参考外。
2012年 タイム 2’01”3 (稍重) 1FAve=12.13 3FAve=36.39
テン35.8-中盤47.1(3F換算35.33)-上がり38.4 『前傾・ハイレベル』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 17-6
2着ワールドエース・・・ディープインパクト×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔3-d〕 17-15
3着ディープブリランテ・・・ディープインパクト×Loup Sauvage=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-b〕 4-4
2013年 タイム 1’58”0 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.1-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 8-5
2着エピファネイア・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-a〕 5-3
3着コディーノ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕 5-5
流れは、09年・10年・13年は『前傾・中弛み』、12年は『前傾・ハイレベル』、。『中弛み』の複合ラップにはなりやすいが、基本は『一貫』や『前傾』といった厳しい流れが中山芝2000mの基本と考えます。好走馬の位置取りは、4コーナー10番手前後の差し馬の好走が多いが、厳しいペースでも前で展開する逃げ馬の好走もありうる点にも要注意。
また2分を切るかどうかで好走馬がガラッと変わる皐月賞。1'58秒台だとマイラーが好走し、1'59秒台前半ならサンデーサイレンス系が好走。2'00秒以降になると欧州型スタミナ血統(=ノーザンダンサー系・ロベルト系)向きの傾向。
1'58秒台でマイラーが好走するのは、スピード勝負でそのまま押し切れてしまう流れになりやすいため。この流れの時には、ダートで好走歴のあった馬やミスプロ系が活きる流れとなる。この場合は逃げ・先行がよく好走する。
1'59秒台なら、中盤が弛み上がりの速さを競うレースになりやすく、サンデーサイレンスが得意のレース質になる。先行・差しが活きる流れとなる。
2'00秒以降ならばスタミナの持続性能が問われ、距離適性が延びると好走しそうなスタミナ型のノーザンダンサー系(特にオペラハウス)やロベルト系向きとなる。
ただ基本はサンデーサイレンス系のためのGⅠという様相が強く、やや欧州型の要素(=特に凱旋門賞血統)を含んでいる馬が一番適性に嵌るように思います。
サンデーサイレンス系は、ディープインパクト、ステイゴールド、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェ、スペシャルウィーク、アグネスタキオンなどスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、やはりスタミナ型寄りの適性は必要と思います。
その上で、欧州スタミナ型血統との配合馬ならなお良く、メジロマックイーン、ラムタラ、Sadler’s Wells、トニービン、ダンシングブレーヴなど凱旋門賞で好走している血統がポイントになっていると思われます。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。
成長力の充実度とスタミナの要る流れになりやすいコースということが好走に結びつくのでは?と考える。
また分枝記号は、l記号が特注。l記号は、クラシックで好走が多くトップクラスの能力を秘めている馬が多い。
ステップの傾向は、トライアル好走馬(=弥生賞、スプリングS、若葉S)が好走しやすい傾向で、特に1着馬に関しては近5年で全て前走重賞1着馬。勢いは重要と考える。
また好走馬の多くが、これまでに2歳重賞や3歳重賞でも好走していた馬がほとんど。その上でトライアル好走馬を中心に考えるべし。
★予想★
皐月賞のポイントは、
①基本的には『前傾』や『一貫』の厳しい流れになりやすく、差し馬の好走も多い。
②1’58秒台より前ならマイラーが好走、1’59秒台ならサンデーサイレンス系、2”00以降なら欧州スタミナ型血統向き。ただし基本はサンデーサイレンス系。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。
④前走4コーナー3番手前後の馬の好走も多い。
⑤基本的には、前走ステップレース(=弥生賞orスプリングSor若葉賞)好走馬。これまでの2歳・3歳重賞好走歴があるとなおよい。
⑥前2走続けて4着以下の馬は好走しにくく、勢いと実績がポイント。
⑦中山芝コース実績が良い馬に注目。
⑧阪神芝2000m好走実績もポイント。
◎イスラボニータ・・・フジキセキ×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-n〕
前走共同通信杯1着(=東京芝1800m)。中山芝コースは初で、芝2000m戦も初。これまで5戦(4-1-0-0)と崩れず好走している馬で、2着に負けたのは13年新潟2歳Sで、1着馬はのちの桜花賞馬ハープスター。13年東京2歳S、14年共同通信杯と重賞好走していて能力は高く、また毎回先行して上位の上がりで好走する安定性が強み。初の2000mで右回りの小回り芝コースと、未知数な点はあるが、フジキセキ産駒の器用さを活かす内枠にて、距離ロスも抑えられるし、得意の“イン突き”が嵌りそうと考えて、好走に期待する。母父Cozzeneの二枚腰の先行特性にも期待する。牝系的にも、この時期の成長に期待できるし、分枝記号特性からも器用さを活かせる馬と考えて、好走に期待して評価する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。
○アジアエクスプレス・・・Henny Hughes×Running Stag=ストームバード×グレイソヴリン 〔4-m〕
前走スプリングS2着(=中山芝1800m:0.2秒差)。中山芝コースは(1-1-0-0)、芝2000m戦は初。13年朝日杯FS1着馬で、近年朝日杯FS好走馬は皐月賞でも好走が多く、前走トライアルで好走しているとより好走率が高くなる傾向がある(=09年3着セイウンワンダー、13年1着ロゴタイプ・13年3着コディーノなど)。スプリングS好走馬は、皐月賞トライアルの中でも近年好走馬が多いステップでもあり、中山芝コースで好走が多い本馬なら、距離延長にも対応して好走可能と考えて、好走に期待して評価する。母父Cozzene系のグレイソヴリン系にて、イスラボニータと一緒の好走に期待して、また父ストームバード系の好調期の特性にも期待する。
Henny Hughes産駒はストームバード系で、短距離~マイルの守備範囲なら多少のハイペースを先行してもバテず、前々の強気な競馬が合う。仕上がりは早く、急激な成長力こそないが、ダートもこなし高齢までしぶとい。またストームバード系は、好調期にまとめて稼ぐタイプでもあり前走好走だと好走確率が高い。ただ崩れると立て直すのに時間がかかることも多い両極端なタイプでもあるので、崩れた後は人気でも過信禁物。母父Running Stagはグレイソヴリン系で、Cozzeneを経た血統で詳細は不明。なので母父Cozzeneの特性を有していると推察し、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。
▲ワンアンドオンリー・・・ハーツクライ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔A4〕
前走弥生賞2着(=中山芝2000m:0.0秒差)。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝2000m戦は(1-1-0-0)。芝2000m戦は、13年ラジオNIKKEI杯2歳S1着(=阪神芝2000m)と弥生賞2着とコーナーを4つ回るコースを差して好走していて、今回最内枠だが、先行するイスラボニータの直後に位置できるならば、イスラボニータが抜け出てきたところから差しての好走もありうると考えて、また突きぬける可能性もあると考えて評価する。ハーツクライ産駒はトニービン系の特性を有したスタミナ型サンデーサイレンス系で、強敵相手に真価を発揮する特性には期待したいが、この時期はまだ人気で安心して信頼が出来ない点を割引が、母父タイキシャトルの特性から好走は十分可能と考えて期待する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
No.〔A4〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。
△トゥザワールド・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕
前走弥生賞1着(=中山芝2000m)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(2-0-0-0)。これまで5戦(4-1-0-0)と崩れずに好走している馬で、先行して好走できる点は強み。外枠だが、弥生賞のように早めに仕掛ける位置取りをしそうなので苦にはならないと思うが、外々を回らされると、3歳春の時点ではGⅠではやや詰め甘な一族にて、2・3着がありうると考えて連下候補と考える。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
tipmonaとは?
08期 予想歴16年
次走狙い:トゥザワールド
次走狙い:ワンアンドオンリー
次走危険:イスラボニータ
2014年 タイム 1’59”6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.88
ラップ
①12.3-②11.4-③11.9-④11.9-⑤12.7-⑥12.1-⑦12.0-⑧11.6-⑨11.7-⑩12.0
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-0.6 ③-0.1 ④-0.1 ⑤+0.7 ⑥+0.1 ⑦±0 ⑧-0.4 ⑨-0.3 ⑩±0
テン36.6-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり35.3 『加速・中弛み』
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着イスラボニータ・・・フジキセキ×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-n〕 7-4
2着トゥザワールド・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 3-3
3着ウインフルブルーム・・・スペシャルウィーク×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12-f〕 1-1
4着ワンアンドオンリー・・・ハーツクライ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔A4〕 17-12
5着ステファノス・・・ディープインパクト×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔10-a〕 10-8
流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。例年皐月賞は『前傾』のような厳しいペースになることが多いが、今年は確固たる逃げ馬が不在だったこともあり、テン-中盤が緩めの流れにて、マイラー的な要素が問われた流れと考える。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。
1着イスラボニータは、前走共同通信杯1着(=東京芝1800m)からの好走。中山芝コースは初で、芝2000m戦も初でした。これまで5戦(4-1-0-0)と崩れず好走している馬で、2着に負けたのは13年新潟2歳Sで、1着馬はのちの桜花賞馬ハープスター。13年東京2歳S、14年共同通信杯と重賞好走もしていて能力は高く、また毎回先行して上位の上がりで好走する安定性が強みの馬でした。初の2000mで右回りの小回り芝コースと、未知数な点はあるが、フジキセキ産駒の器用さを活かす内枠にて、距離ロスも抑えられるし、得意の“イン突き”が嵌りそうと考えて、好走に期待し、結果内から外に上手く位置取りを確保しつつ上がりも上位で1着好走。母父Cozzeneの二枚腰の先行特性にも期待したが、この特性も3~4コーナーで位置取りを上げつつ、上位の上がりを繰り出したことから活きたと考える。また前走共同通信杯1着からのステップだったが、近年共同通信杯からのやや間隔をあけたローテーションでの好走馬は本馬の好走からも増えてきていて(=12年1着ゴールドシップ)、今後も注意が必要と考える。また近5年を考えると、1着馬は重賞1着馬が好走しやすいようで、特に弥生賞・スプリングS・共同通信杯1着馬はまず要注目と反省する。牝系的にも、この時期の成長に期待できるし、分枝記号特性からも器用さを活かせる馬と考えて、好走に期待して評価したが、やはりNo.〔4〕の牝系は、この時期に身が入り、飛躍的な上昇がある成長力を有していると考える。この成長力とスタミナを有した牝系だし、東京芝コースは(4-0-0-0)にて、次走ダービーでも好走は十分可能と思うのだが、フジキセキ×Cozzeneという配合からは、やはりマイル~中距離がベストではないか?と思われ、テンと中盤がかなり緩んでマイル的な要素が問われる牝馬重賞に多いレース質にならば好走すると思うが、近年のダービーを考えるとスタミナが問われる展開も多く、割引は必要ではないか?と個人的には思うため、単穴or連下候補と次走は考えたい。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。
2着トゥザワールドは、前走弥生賞1着(=中山芝2000m)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(2-0-0-0)でした。これまで5戦(4-1-0-0)と崩れずに好走している馬で、先行して好走できる点は強み。外枠だが、弥生賞のように早めに仕掛ける位置取りをしそうなので苦にはならないと考え、外々を回らされると、3歳春の時点ではGⅠではやや詰め甘な一族にて、2・3着がありうると考えて連下候補と考え、結果先行して2着好走。皐月賞では、外枠の馬の好走が多く、この点ももう少し評価すべきだったと反省する。母トゥザヴィクトリーは、桜花賞3着→オークス2着と着順を上げたし、全兄トゥザグローリーも10年青葉賞2着と東京芝2400m好走歴のある一族にて、ダービーでも好走は可能と考えるが、やはりこの時期はまだ詰め甘な一族であることは十分注意して、次走の好走に期待したい。3歳クラシック春シーズンは東京芝コース向き→古馬になると中山芝コース向きがこの一族の本質と思います。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
3着ウインフルブルームは、前走若葉S2着(=阪神芝2000m:0.2秒差)からの激走。中山芝コースは(0-0-1-0)、芝2000m戦は(0-1-0-0)でした。これまで6戦(2-3-1-0)と安定した成績の馬で、先行して好走するがやや詰め甘な点はあった馬でした。今回は大外枠から終始逃げの位置取りとなったが、流れも味方して有利な展開で3着に粘り込み好走。勝ちきれないが、強敵相手にも善戦する特性と、先行できる器用さが武器の馬で、父スペシャルウィークから距離延長はプラス要因と思われ、また母父サクラユタカオーは東京芝コース向きの産駒を輩出した馬でもあり、ダービーでの好走も十分あり得ると考えて、次走の好走に期待したい。ただし、本馬は詰め甘な点から連下候補が妥当と考える。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。母父サクラユタカオーはプリンスリーギフト系で、時計の速い芝に強いマイラー血統。鋭く斬れる瞬発力、好位から抜け出す安定感があり、芝なら人気での信頼性は高い。ただし荒れ馬場では持ち味を活かせず、パンパンの良馬場でこその血統。2歳から3歳前半に活躍し、一度伸び悩んで、古馬になって再上昇する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
4着ワンアンドオンリーは、前走弥生賞2着(=中山芝2000m:0.0秒差)からの好走。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝2000m戦は(1-1-0-0)でした。芝2000m戦は、13年ラジオNIKKEI杯2歳S1着(=阪神芝2000m)と弥生賞2着とコーナーを4つ回るコースを差して好走していて、好走に期待できると考えて評価。今回最内枠だったが、先行するイスラボニータの直後に位置できるならば、イスラボニータが抜け出てきたところから差しての好走もありうると考えて、また突きぬける可能性もあると考えて評価しましたが、イスラボニータが中団に位置し、本馬は最後方からの競馬では最速上がりを繰り出したが届かずの4着。ハーツクライ産駒はトニービン系の特性を有したスタミナ型サンデーサイレンス系で、強敵相手に真価を発揮する特性はあるが、この時期はまだ人気で安心して信頼が出来ない点もあり割引も必要で、結果から考えるとこの時期はまだハーツクライ産駒は人気で信頼性は高くなく、やはり今後の成長を待つ必要があると考えます。ただダービーでは、このスタミナ特性はプラスになると思うし、最速上がりを繰り出した事実からも中山→東京芝コース変わりはプラスになる馬と思うため、次走の反撃に一番期待できる馬ではないか?と考える。母父タイキシャトルの特性から、好調期は好走に十分期待できる馬と思うため、今回4着だが0.3秒差ならばまだ好走に期待できると考えて、次走の好走に期待する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
No.〔A4〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。
5着ステファノスは、前走毎日杯3着(=阪神芝1800m:0.0秒差)からの激走。中山芝コースは初で、芝2000m戦も初でした。前走は毎日杯3着と重賞好走していた馬だが、今回は15番人気の低評価で5着好走。上位馬がマイル好走歴のある馬が多く、ややマイル的な要素が問われた流れとも思えるため(=6着アジアエクスプレスもハナ差で同タイムで、マイル重賞好走歴があった馬で芝2000mは初だった馬)、本馬も好走したと思われる。距離延長よりもマイル~中距離向きの馬と思うが、今後の成長次第ではまだまだ活躍できそうな馬と考える。現時点では上位馬とは能力的に差があるように思うため、ダービーでは良くて掲示板と考えます。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
皐月賞のポイントは、
①基本的には『前傾』や『一貫』の厳しい流れになりやすく、差し馬の好走も多い。
②1’58秒台より前ならマイラーが好走、1’59秒台ならサンデーサイレンス系、2”00以降なら欧州スタミナ型血統向き。ただし基本はサンデーサイレンス系。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。
④前走4コーナー3番手前後の馬の好走も多い。
⑤基本的には、前走ステップレース(=弥生賞orスプリングSor若葉賞)好走馬。これまでの2歳・3歳重賞好走歴があるとなおよい。
⑥前2走続けて4着以下の馬は好走しにくく、勢いと実績がポイント。
⑦中山芝コース実績が良い馬に注目。
⑧阪神芝2000m好走実績もポイント。
⑨1着馬は、前走重賞1着馬(=弥生賞、スプリングS、共同通信杯など)が多い。軸にすべき馬を熟考すること。
⑩外枠の馬の好走が多い。
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