14期 予想歴6年
◎フェノーメノ
1着/4人気
○ウインバリアシオン2着/3人
▲アドマイヤフライト11着/8人
△サトノノブレス8着/6人
×キズナ
×ゴールドシップ
(1)キレを伴った持続力が必要。いずれかに特化した馬はマイナス
京都芝外回りで常に重要なのは残り800mからの下り→平坦というコース形状。メンバーが揃う上級条件で優勝~好走するには、上がり3Fのキレ(=トップスピードとそこに到る加速力)だけでも、上がり4Fの持続力だけでも足りず、キレ・持続力の両方を高いレベルで備える必要が出てきます。
これは阪神内回り(持続力が重要でキレの要求度が低い)と異なる特徴で、近年の天皇賞(春)で阪神大賞典の好走馬が優勝しにくい理由のひとつになっていると思われます。
(2)パワータイプ(≒キレ不足の馬、骨太の馬)は苦戦
京都外回りではキレ(=トップスピードとそこに到る加速力)が重要になるため、パワータイプがキレ負けしやすくなります。他馬が失速しやすい急坂コースならば坂上での逆転を狙えますが、惰性で走れる平坦コースではそうはいきません。
また、今週の京都芝は時計レベルがかなり早く、スピード性能で劣りやすいパワータイプはさらに不利な条件でのレースを強いられそうです。
(3)過去10年の優勝馬のうち、9頭が2周目の4角6番手以内。大逃げ特注
下り→平坦というコース形状から、実力馬は早仕掛けでもあまり失速しません。これを前後差の大きい後方から差し切るのは非常に難しく、勝率・好走確率を上げるには2周目3~4角までに好位へ押し上げる早仕掛け+それを支える馬の実力+騎手の判断が必要になります。
注意したいのは差し・追い込み馬に断然人気馬がいるときで、その馬を警戒するあまり仕掛けが遅くなり、大逃げの馬がとても大きな位置取りの利を得ることがあります。
(4)コースロスを少なくできる人馬(≒1枠・内枠の馬)
(3)の例外、それが2周目4角8番手から優勝したスズカマンボです。道中をなるべくロスなく走り、直線は内差し。長距離戦のセオリー通り、ロスのない競馬が勝因のひとつになりました。
ロスのない競馬=なるべく内を回ることはペース不問の重要な要素で、最内を確保しやすい1枠の馬が好走しやすいのもこれが理由だと思われます。
上記の理由などから、印は以下の通りになります。
◎ 4-7 フェノーメノ
○ 6-12 ウインバリアシオン
▲ 1-2 アドマイヤフライト(1枠)
☆ 2-3 サトノノブレス(大逃げ警戒)
×~△ 7-14 キズナ
× 4-8 ゴールドシップ
◎ 4-7 フェノーメノは昨年の優勝で既に適性を示しています。この父の産駒としては例外的に時計の早い馬場や坂の負荷が低いコースの方が得意で、中山→京都替わりは大きなプラス材料。斤量差が響いた前走と異なり斤量差が無くなる~小さくなるのもプラスで、状態面以外は不安がありません。
○ 6-12 ウインバリアシオンは長距離大歓迎で不安要素は脚質だけ。先週のマイラーズCでワールドエースを3・4角4番手に付けさせたシュタルケ騎手なら、これまでより良い位置に付けられると少し期待しても。
▲ 1-2 アドマイヤフライトは芝2400mでのレースぶりなどから、むしろ3000m以上がベストと推測される馬。前走はキレの要求度が高い展開が敗因と思われ、前走よりキレの要求度が下がり&持続力の要求度が上がる条件替わりは大きなプラス。コースロスを抑えられ、他馬との実力差をフォローできる1枠という要素を忘れずに。
☆ 2-3 サトノノブレスは実力で劣る可能性がありますが、人気上位馬に追い込み馬が多いメンバーでは逃げて中長距離重賞を優勝したこの馬の大逃げを警戒しておきたいです。
×~△ 7-14 キズナは秀でた持続力にある程度のキレも兼備。が、母父Storm Catの影響かやや骨太のパワータイプで、他の適性上位馬と比較してキレ・機動力で見劣ります。また、母父Storm Catはスピード・ダート指向を強化≒短距離・パワー指向を強化する傾向があり、距離延長の超長距離ではその長所が短所になってしまう危険があります。抜けた1人気なら評価を下げて妙味を追った方が良いのでは。
× 4-8 ゴールドシップは怪物レベルの持続力を持ちますが、キレで大きく劣るため平坦替わりや時計の早い馬場が大きなマイナス(古馬重賞での好走は急坂コースのみ)。ここは消すことを前提に。
買い目はいつも通り調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、以下の通りシンプルに。
本線
馬連:◎○▲☆ ※キズナが3着以下
馬単:◎○▲☆→△ ※キズナが2着
上乗せ
3連複:◎○▲☆ ※キズナが4着以下
各馬の馬場・距離・能力適性とそのレベルは、ブログの予想記事や回顧記事をご参照下さい。
あみーケイバ(http://ameblo.jp/ami-keiba/)
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