08期 予想歴16年
◎ミッキーアイル
1着/1人気
○サトノルパン9着/4人
▲ロサギガンティア4着/2人
△エイシンブルズアイ13着/5人
★傾向分析★
2009年 タイム 1'32"4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン34.3-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり35.2 『前傾・一貫』
1着ジョーカプチーノ・・・マンハッタンカフェ×フサイチコンコルド=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔2-f〕 2-2
2着レッドスパーダ・・・タイキシャトル×Storm Cat=ヘイロー×ストームバード 〔19-c〕 4-4
3着グランプリエンゼル・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔22-b〕 3-3
2010年 タイム 1'31"4 (良) 1FAve=11.43 3FAve=34.28
テン33.4-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり35.1 『前傾』
1着ダノンシャンティ・・・・フジキセキ×Mark of Esteem=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔12-c〕 16-16
2着ダイワバーバリアン・・・マンハッタンカフェ×Kingmambo=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔5-c〕 7-5
3着リルダヴァル・・・アグネスタキオン×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕 7-8
2011年 タイム 1'32"2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
テン33.9-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり34.6 『前傾・中弛み』
1着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 6-5
2着コティリオン・・・コティリオン・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11〕 18-16
3着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 9-9
2012年 タイム 1"’34”5 (良) 1FAve=11.81 3FAve=35.44
テン35.1-中盤24.8(3F換算37.20)-上がり34.6 『加速・中弛み』
1着カレンブラックヒル・・・ダイワメジャー×Grindstone=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔25〕 1-1
2着アルフレード・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-m〕 5-4
3着クラレント・・・ダンスインザダーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕 11-10
2013年 タイム 1’32”7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.4-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.9 『前傾・一貫』
1着マイネルホウオウ・・・スズカフェニックス×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-c〕 16-14
2着インパルスヒーロー・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 12-10
3着フラムドグロワール・・・ダイワメジャー×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕 3-4
流れはテンがきつく『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすい。また中盤弛む年もあり、『中弛み』の複合ラップになることもあるが、基本的には、直線の長い東京芝コースにて目標になりやすい上、流れが厳しいことが要因のためか、逃げ馬が壊滅的な状態で、そのため鋭い末脚を使うタイプの先行・差しが好走馬のほとんどを占めている。
血統の傾向は、東京芝GⅠ血統を重視すべし。特に近年においては、サンデーサイレンス系も好走が多く、マイルGⅠ実績があるフジキセキ・マンハッタンカフェ・アグネスタキオン、ダイワメジャーは特注。
また仕上がりの早くテンのきつい流れで好走の多いミスプロ系、持続した流れのレースで強いダンチヒ系、ヴァイスリージェント系、タイキシャトルといった芝・ダート兼用の血統も好走が多い。同距離・同コース使用の安田記念やヴィクトリアM好走血統も相性は良いと思いますが、古馬なら中距離型血統の好走が多くなるのに対し、NHKマイルCではスプリント寄りの血統が好走多いように思います。
特にその中でもNHkマイルC勝ち馬を多数輩出しているヴァイスリージェント系やキングマンボ系は要注意。
牝系の傾向は、No.〔2〕や〔5〕の牝系が勝ち馬が多い傾向。
No.〔2〕・・・96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、03年ウインクリューガー、05年ロジック、09年ジョーカプチーノ
2歳戦から走れる仕上がりの早さを有し、クラシックの時期にも成長力あり。直線の長いコース向き。
N0.〔5〕・・・98年エルコンドルパサー、99年シンボリインディ、02年テレグノシス、07年ピンクカメオ
早い時期から走り、クラシックでは人気薄の時に好走が多い。基本不器用なので厳しいペースや広いコースでの好走が多い。
No.〔1〕の牝系も好走馬は多いが2・3着の傾向。
ステップの傾向は、
・毎日杯→NHKマイルCのステップは相性が良く好走馬が多いです(=全10頭出走:6-1-0-4)。特に毎日杯1着からの出走は6戦(5-0-0-1)(=96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、04年キングカメハメハ、08年ディープスカイ、10年ダノンシャンティ)。最も好走しやすいステップ。
・また最近注目のステップは、桜花賞→NHKマイルC。人気薄も多いのに(全6頭出走:2-1-0-3)好走率高し。勝ち馬もラインクラフト、ピンクカメオと2頭輩出。最近こそ出走馬が少なかったですが、00年以前は牝馬の出走も目立ち、好走馬も多かった(=97年1着シーキングザパール、98年3着スギノキューティー、99年3着レッドチリペッパー、01年3着サマーキャンドルなど)ことから、有利なステップと考えます。
・皐月賞組は人気だが好走馬は以外に少ない。特に皐月賞好走→NHKマイルC人気で出走のパターンは、人気を裏切ることも多く頭向きではないようです。ヒモで考えるべきかも。3着外からの巻き返しでの2着・3着が多い感じ。
・NZT組は、近年好走馬が好走多し。1着馬よりも2・3着馬の好走が多い傾向ではあるが、1着馬でも侮れないと考えます。
・意外なステップとしては、スプリングS好走→NHKマイルC(=02年1着テレグノシス・2着アグネスソニック、09年2着レッドスパーダ、13年1着マイネルホウオウが好走)。
毎日杯・桜花賞・スプリングSに共通していることは、ある程度間隔が開いていて、しかも別路線という新鮮さ。鮮度の高いステップなので、好走馬が多いと考えます。
逆に皐月賞・NZTは間隔が短く、疲れが溜まりやすいストレスの多い臨戦過程なので、ストレスの耐久性能を血統から推測すべきです。
★予想★
NHKマイルCのポイントは、
①流れは厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』を想定すべし。
②東京芝GⅠ血統重視。特にサンデーサイレンス系では、マイルGⅠ実績があるフジキセキ・マンハッタンカフェ・アグネスタキオン、ダイワメジャーは特注。ヴァイスリージェント系も特注。
③牝系の傾向は、No.〔2〕〔5〕は特注。No.〔1〕〔3〕〔4〕も好走馬は多い。
④ステップの有利・不利はよく考えること。
・前走の勢いで好走出来るのは毎日杯組。上がり上位で、毎日杯→NHKマイルCなら堅軸。
・NZTは好走馬は、ストレスの影響を受けやすく危険な人気馬と疑うべし。前々走も好走だと高確率で危険だが、芝1600mの戦績が良いなら評価すべし。
・皐月賞組は2・3着候補。
・スプリングSから間隔をあけて出走する馬も狙い目。スプリングS好走歴も注目。
・ファルコンS好走馬にも注目。
◎ミッキーアイル・・・ディープインパクト×Rock of Gibraltal=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔6-a〕
前走アーリントンC1着(=阪神芝1600m)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(4-1-0-0)。これまで芝1600m戦だけを使用して、5戦(4-1-0-0)と崩れていない馬で、前々走シンザン記念1着(=京都芝1600m)→前走アーリントンC1着と重賞でも連続好走中。シンザン記念では皐月賞3着馬ウインフルブルームを2着に下し、また前走アーリントンCでは2着馬タガノグランパが次走ファルコンS1着好走と、マイルでの本馬の能力は他馬が証明。本馬は逃げの脚質にて、NHKマイルCでは厳しい流れになると思われるが、それでも崩れずに好走できる能力はあると考えて、堅軸と考えて評価する。毎回上がり上位で好走するし、イメージとしてはマイル版ディープブリランテと考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Rock of Gibraltarはダンチヒ系で、溜めて差す競馬よりも強気に前々で勝負した方が結果が出る先行堅実型。展開も、スローより淀みのない流れが向くが、スピード一辺倒ではなく、中距離をこなせるスタミナも備えている。早い時期から走る馬もいる一方、使われながらじりじり力をつける馬もいて、充実期は3~4歳。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。
○サトノルパン・・・ディープインパクト×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-f〕
前走ファルコンS2着(=中京芝1400m:0.0秒差)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(1-1-1-0)。ファルコンSは、東京芝コースと同じく左回りの直線の長い中京芝コースにて、距離延長に対応できれば求められる適性は孝樹と思われ、その点では好走できる下地は十分と考える。半兄クラレント(=父ダンスインザダーク)は12年NHKマイルC3着、半兄レッドアリオン(=父アグネスタキオン)は13年NHKマイルC4着とNHKマイルCで善戦しているので、適性は高い馬と思われ、本馬は父ディープインパクトにて兄よりもさらに一押しが可能と考えて好走に期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると、距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としても、ここ一番で凄みを見せる血統。成長力も豊富。
No.〔9〕の牝系は、、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
▲ロサギガンティア・・・フジキセキ×Big Shuffle=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔8-b〕
前走皐月賞10着(=中山芝2000m:0.6秒差)。東京芝コースは(2-1-0-0)、芝1600m戦は(1-1-0-0)。前々走スプリングS1着(=中山芝1800m)と重賞好走歴がある馬で、NHKマイルCではスプリングS好走馬の好走が多い傾向もあり、適性は向くと考える。前走皐月賞では10着と凡走してしまったが、着差は0.6秒差と大敗しているわけではなく、今回距離短縮にて巻き返しは可能と考えて、好走に期待して評価する。内枠にて、フジキセキ産駒の“イン突き”に期待する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父Big Shuffleはボールドルーラー系で、短距離~マイル向きの芝・ダート兼用血統。アメリカ色の強い血統配合だがドイツの首位種牡馬になったこともあるのだが、ドイツ血統のようなスタミナや底力は少なく、大一番に強いとはいえず、軽いレース質が合う。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号bは、基本的に晩成傾向で使い減りしないタイプが多く、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
△エイシンブルズアイ・・・Belgravia×Siphon=ミスプロ×セントサイモン 〔2-n〕
前走毎日杯2着(=阪神芝1800m:0.0秒差)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-1-1)。毎日杯好走馬はNHKマイルCでは好走が多く、上がりも上位で好走している点はプラス要因。溜めればキレる脚をくりだせると思うし、好走に期待できると考えて評価する。牝系もNHKマイルCで好走の多いNo.〔2〕ということでも期待する。
Belgravia産駒はミスプロ系で、スピードに任せて先行するか、揉まれずに外々を走らせると強い、仕上がり早のアメリカン血統。ベストは芝のマイルだが、若いうちは短距離で勝ち上がり、古馬になると中距離もこなす。古馬はローカルが良い。母父Siphonはセントサイモン系で、どの産駒も平均的に走るわけではないが、嵌ると大物が出るので重賞挑戦するような馬は侮ってはいけない。全体的に異系色が濃く、配合によって特徴も異なってくるが、中距離が基本。芝・ダート兼用型で、成長力もある。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。
tipmonaとは?