08期 予想歴16年
◎ストレイトガール
11着/1人気
○フォーエバーマーク5着/2人
▲スマートオリオン9着/3人
△セイコーライコウ4着/5人
★傾向分析★
2009年 →札幌開催にて参考外
2010年 タイム 1’08”2 (良) 1FAve=11.37 3FAve=34.10
テン33.1-上がり35.1 『前傾』
1着ワンカラット・・・ファルブラヴ×Pistolet Bleu=ノーザンダンサー×マイナー 〔1-n〕 5-3
2着ビービーガルダン・・・チーフベアハート×Westminster=ダンチヒ×ターントゥ 〔1-n〕 5-3
3着アポロフェニックス・・・アフリート×Caerleon=ミスプロ×ニジンスキー 〔16-g〕 5-1
2011年 タイム 1’08”0 (良) 1FAve=11.33 3FAve=34.00
テン33.1-上がり34.9 『前傾』
1着カレンチャン・・・クロフネ×トニービン=ヴァイスリージェント×グレイソヴリン 〔13-c〕 5-6
2着テイエムオオタカ・・・ホワイトマズル×ネヴァーダンス=リファール×ネヴァーベンド 〔9-b〕 1-1
3着アンシェルブルー・・・マンハッタンカフェ×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔5-h〕 2-2
2012年 タイム 1’09”4 (良) 1FAve=11.57 3FAve=34.70
テン34.3-上がり35.1 『前傾』
1着ドリームバレンチノ・・・ロージズインメイ×マイネルラヴ=ヘイロー×ミスプロ 〔2-n〕 6-4
2着ロードカナロア・・・キングカメハメハ×Stom Cat=キングマンボ×ストームバード 〔2-s〕 4-4
3着ビスカヤ・・・コマンダーインチーフ×Saint Ballado=リファール×ヘイロー 〔18〕 11-10
2013年 タイム 1’08”5 (良) 1FAve=11.42 3FAve=34.25
テン34.1-上がり34.4 『一貫』
1着パドトロワ・・・スウェプトオーヴァーボード×フジキセキ=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔8-k〕 2-2
2着シュプリームギフト・・・ディープインパクト×Souvenir Copy=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-t〕 5-5
3着フォーエバーマーク・・・ファルブラヴ×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9-c〕 1-1
流れは、小回りローカルコースというコース形態も相まって『前傾』の流れ。展開的には厳しい流れになるはずだが、4コーナー5番手以内の馬の好走が多く、また内枠の馬の好走も多く、「ローカルコースの鉄則」が当てはまると思われる。また開催前半の馬場ということも、この「ローカルコースの鉄則」をさらに活かしやすい条件になると考える。
ちなみに「ローカルコースの鉄則」とは、小回りコースで直線の短いコースでは、後方に位置して上がり勝負を得意とする馬が届かないという考え方です。
小回りコースは比較的ペースの弛まない流れになりやすく、中央開催なら前がつぶれてしまうのだが、前にきつい流れでも踏ん張りきれてしまうケースが多いのがローカルコースの傾向。ローカルコースは平坦ということもあり、前が止まらない傾向がより顕著になる。
特に函館・札幌・福島・小倉で特に有効です。この「ローカルコースの鉄則」が活かしやすいコースなら、ペースが弛めばさらに前有利な展開になるので、基本は逃げ・先行馬から考えると良いと思います。マイル、中距離でペースを握る馬がはっきりわかると対策も立てやすいので、逃げ馬は非常に重要です(=大逃げするタイプはものすごく厳しいペースになるので、その場合は大逃げした馬はつぶれてしまうので)。
また内枠なら、内内を回ることによる距離ロスの少なさもプラス要因となり、より好走の可能性UP。
血統の傾向は、洋芝の北海道コースということもあり、欧州型血統の大系統ノーザンダンサー系(=ヴァイスリージェント系、ダンチヒ系、リファール系、ニジンスキー系、ノーザンダンサー系など)の好走が多い。母父トニービンなども好走していて、欧州型の要素は重要なポイントと考える。
スピード持続型のネヴァーベンド系、プリンスリーギフト系なども相性は良いと考える。
ステップの傾向は、高松宮記念好走馬はここでも崩れにくく好走しやすい(=高松宮記念→函館SS:08年2着→1着キンシャサノキセキ、10年2着→2着ビービーガルダン、12年3着→2着ロードカナロアなど)。斤量的に重い馬でも割り引く必要性はなく、人気で信頼性の高い馬と考え、軸に据えるには最適。
また牝馬の好走も多く、牝馬でも割り引く必要はないと考える。
★予想★
函館SSのポイントは、
①流れは、コース形態から『前傾』。逃げ・先行馬には厳しい流れとなるのだが、「ローカルコースの鉄則」が活きるため、内枠の逃げ・先行馬が好走しやすい。
②欧州型血統がポイント。大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
③スピード持続血統の大系統ナスルーラ系にも向く。
④高松宮記念好走馬は軸としての信頼性が高いが、斤量が重くなる点では注意が必要。特に高松宮記念で4コーナー5番手以内で好走した馬なら崩れにくいが、後方から差しての好走した馬は凡走の可能性もあるので注意。
⑤夏は牝馬の好走が多く、内枠・先行と「ローカルコースの鉄則」を活かせそうな牝馬には注目。
◎ストレイトガール・・・フジキセキ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔16-a〕
前走ヴィクトリアM3着(=東京芝1600m:0.1秒差)。函館芝コースは(5-2-0-1)、芝1200m戦は(8-2-1-4)。フジキセキ産駒は、古馬でセカンドステージが存在する馬がいるのだが、本馬はそのセカンドステージに突入した馬のようで、この状態だと苦手と思われた距離もこなしたり、牝馬でも牡馬相手に善戦したりと無双状態。前々走高松宮記念3着(=中京芝1200m:0.7秒差)→前走ヴィクトリアM3着とGⅠで連続好走したし、また前走では好走歴のなかったマイル戦でも好走したことからも、セカンドステージ突入は疑いようがなく、得意の芝1200m戦の戻ることはプラス要因と考えて、堅軸と考えて期待する。函館芝コース巧者でもあるし、斤量56kgも不利にはならないと考えて評価する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
○フォーエバーマーク・・・ファルブラヴ×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9-c〕
前走韋駄天S2着(=新潟芝1000m:0.2秒差)。函館芝コースは(3-0-1-0)、芝1200m戦は(4-1-2-3)。13年函館SS3着好走馬で、函館芝コース巧者でもある。13年キーンランドC1着(=函館芝1200m)好走時は、前走アイビスサマーD2着(=新潟芝1000m:0.1秒差)からのステップでの好走にて、今回同じように前走韋駄天S2着好走からのステップがプラス要因になると考えて好走に期待して評価する。特に新潟芝1000m出走は、芝1200mよりも速い流れということで、今回先手を取りやすくなると思うので、前に位置するのではと考えて期待する。昨年は夏シーズンに好走しているし、まだまだ衰えの少ない馬として好走に期待する。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。根幹距離よりも非根幹距離を得意とする産駒が多く、平坦コースならなお良く、わずかな距離の違いや坂の有無で成績が上下する。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。母父ダンスインザダークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲スマートオリオン・・・グラスワンダー×ウイニングチケット=ロベルト×グレイソヴリン 〔16-c〕
前走高松宮記念7着(=中京芝1200m:0.9秒差)。函館芝コースは(2-0-0-0)、芝1200m戦は(5-3-0-1)。今回約3カ月の休み明けとなるが、休み明けは(1-0-0-1)で好走も可能な馬にて、それほど大きな割引にはならないと考えて好走に期待する。また前走高松宮記念7着と凡走したが、不良馬場でのものでもあるし、またそこまでのローテーションも過密なものであったし、今回リフレッシュして反撃が可能と考えて期待する。休み明け前は重賞好走もしているし、本格化モードと思うので期待する。
グラスワンダー産駒はロベルト系で、グラスワンダーの母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。得意距離や得意コースがピンポイントで存在し、守備範囲がはっきりしている。スピードの豊かなタイプが「ダンチヒ型」で、ハイペースの二枚腰が持ち味で、時計勝負を苦にせず内枠や小回りの成績が良い。「ロベルト型」は、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向き、不器用だが底力を問われたりスタミナのいる展開でこそのタイプ。能力が開花する中長距離に向き、成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰めの甘かった馬が、切れ味を身に付けて上昇する。母父ウイニングチケットはグレイソヴリン系で、芝・ダートいずれもローカルの短距離で激走し、前走同じ条件で惨敗している馬が次走で一変したりと人気薄でも好走する恐怖の万馬券血統。トニービンをパワー型にして、さらにバカを足したような印象で、狂気をはらみつつ叩き良化型で、外枠が合う。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
△セイコーライコウ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔5-j〕
前走韋駄天S1着(=新潟芝1000m)。函館芝コースは(0-0-0-1)、芝1200m戦は(4-5-1-5)。近走は条件戦→オープン戦と好走してきて、ヴァイスリージェント系のセカンドシーズンと思わせる充実ぶり。フォーエバーマーク同様に、芝1000mからのステップがプラス要因として活きると思われ、好走に期待して評価する。勢いがある時の、母父サンデーサイレンスの重賞挑戦の好走の多さにも期待する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号jは、牝馬上位の系統でトップクラスまで勝ち進むのはほとんど牝馬。牡馬は人気でアテにしづらい。
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