宝塚記念2014予想
巻返当然

ベベ
14期 予想歴14年

◎ゴールドシップ
  1着/1人気

○デニムアンドルビー5着/6人
▲ウインバリアシオン7着/2人
△ジェンティルドンナ9着/3人


 ◎ゴールドシップ

 前走の天皇賞(春)ではゲート内で暴れて大きく出遅れました。この出遅れのせいで最後方からの競馬を余儀なくすることになりましたが、最後は大外に持ち出して捲ってスタミナを浪費しながらも、フェノーメノに0,5秒差まで詰め寄ったことを考えるとやはり能力は現役馬随一だと思います。
 今回はこの馬の最も得意なコース。阪神では1着4回2着1回とこの馬には珍しく連を外さないムラがない成績。唯一敗れたレースもまだ本格化していない2歳の時だけです。3強の一角、ウインバリアシオンやジェンティルドンナに少なからず不安要素がある中
蓋を開けてみるとゴールドシップの一強だったということも充分に考えられると思います。
 今回の調教は坂路で馬なりと馬にそれ程負担をかけず本番に向けて軽く気合をいれる程度。それでも天皇賞(春)とほぼ同じ好時計を出し、状態的には万全でしょう。
 それから、ウイリアムズ騎手から横山騎手に乗り代わったのはまずプラスと思っていいと思います。 お世辞にも前走の騎乗は褒められたものではない上にゴールドシップには小さくまとまった騎手は合わないと考えていました。思い切って仕掛けられる横山典騎手の騎乗は他の騎手にとって読みにくく、マークが分散する要因にもなります。
 枠もかなりいい枠をひけたと思いますし、今回はいいことが噛み合っている印象。馬場が予想以上に荒れればますますこの馬の独壇場になるでしょうし、復活は当然でしょう。

 ○デニムアンドルビー

 正直この馬は掴みどころがなく取り捨て選択に困る馬ですが、ここでは対抗評価にしました。 
 まず一つに阪神コースに抜群の適正があることが一つ挙げられます。2013年のローズSでは最後方からまくって1着。不良馬場に近い重馬場だと考えるとメンバーレベルに関係なく驚異的だと思います。僕はこの馬を叩いてよくなるタイプだと考えていますので、休み明けでこれだけの走りをするのは適正もそうですが能力そのものも相当なものがあると思います。ジャパンカップを見てると尚更です。
 もう一つはついさっき挙げた叩き良化型と考えていること。前走のヴィクトリアマイルではヴィルシーナに0,4秒差の7着に敗れましたが、海外帰りから間もない出走。当然、目に見えない疲労やストレスを少なからず抱えたまま走ったと思いますので凡走は想定内でした。寧ろ、距離も合っていないのに上位に迫れたのは高評価の内容だと思いますし、やっと一息ついて叩き3走目ですから、条件は揃っていると思います。
 内枠に入れたのも非常に大きく、中団の後ろの内で脚をじっくり溜めれるというのは非常に大きいです。鞍上の浜中騎手は元々穴をあける騎手。過剰人気が過小人気になれば一発を大いに警戒しなくてはいけないと思います。

 ▲ウインバリアシオン

 屈腱炎から復帰してからの走りはミラクルとしか言い様がない見事なパフォーマンスです。長期休み明けの金鯱賞では中団後ろの競馬から鋭い脚を見せて3着。有馬記念ではオルフェーヴルに花道を譲りましたが、日経賞では後方馬群から一気に捲って快勝。2着のホッコーブレーヴも天皇賞(春)の走りから、決して弱い馬ではありませんから改めて驚嘆です。
 近走の走りから見て素晴らしいのは、ある程度前目で競馬をしても末脚を使えるようになり、更に垂れないことが素晴らしいです。柔軟性が出ることによって、騎手も騎乗しやすくなったのは大きいですね。
 前走の天皇賞(春)はフェノーメノに敗れはしましたが、勝ったフェノーメノが強かったですし蛯名騎手もロスがない完璧な騎乗でしたのでやむなしなところがあると思います。急遽の乗り替わりもありましたしね。最後脚が止まったのが気になりましたが、速めに仕掛けたので仕方ないところがあるか。宝塚では天皇賞(春)より脚を溜めれればチャンスは充分あると思います。
 調教は陣営渾身の出来。
栗CW良 81.2 65.4 50.8 37.6 12.8 一杯と明らかに良かった天皇賞(春)の追い切り以上。ゴーサインにビシッと反応してとても柔らかに且つ足捌きに迫力がありました。時計も文句なし。恐らく今までの追い切りで一番いい出来です。
 鞍上は岩田騎手。大舞台を知り尽くしていますし心配は無用でしょう。悲願のG1制覇を期待せずにはいられません。

 △ジェンティルドンナ
 
 多くの不安要素があり3強の中で一番不安視されている1頭ですが、やはり抑えておくべきでしょう。
 阪神競馬場の馬場は予想通り渋っており泥が跳ねる状態。重馬場がいかにも得意そうなメイショウマンボを直前で印を外した理由はやはりポテンシャルです。
 前走のドバイSCでは驚異的な瞬発力と底力を使い
前のシリュスデゼーグルを捉えきって優勝。恐ろしいことにラスト100メートルまで前が開かないという事態になり鞍上の大失態で負けるかと思いましたが
それでも勝てたのには驚愕です。恐らく、今年の宝塚記念のメンバーであの場面から差し切れる馬はジェンティルドンナしかいないでしょう。前走の内容ばかり綴っていますが僕にとってはそれこそドバイのジャスタウェイに負けず劣らずの衝撃を受けたのでどうしても他のレースを度外視してしまいます。 シリュスデゼーグルも仏G1ガネー賞で凱旋門賞馬トレヴを破り優勝していますので相当強い馬です。
 休み明けや馬場への相性、鞍上の手腕やコース適正など不安要素はいくらでも思いつきますが、ドバイのパフォーマンスを見せてくれれば勝機は十二分にあると思います。
 勿論、印を最終的に外したメイショウマンボも重馬場は間違いなく合うでしょうし、マークされる立場からする立場になりますから、鞍上のスタイルも考えると不気味。この馬にもチャンスはあるでしょう。


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