中京記念2014予想
持続力(≒距離延長への適性)が重要になりやすい条件

あみー
14期 予想歴6年

◎ブレイズアトレイル
  4着/6人気

○サトノギャラント7着/3人
▲フラガラッハ10着/1人
△クロフネサプライズ14着/8人
×クラレント
×マジェスティハーツ


(1)底力・持続力(or 芝1800mでの実績)を持ったパワータイプが強い [コース形状]
 中京芝1600mは残り1100mあたりまでが上り坂、その後長い下り坂が始まり、下りながらやや小回りの3角へ進入、3・4角を回る間も下り続け、直線を向くと僅かな助走区間+下り坂が直結の急坂を越え、急坂を越えても緩い上り坂が続くコース。

 参考1:JRA | 中京競馬場/コース図(http://www.jra.go.jp/facilities/race/chukyo/course.html)
 参考2:芝直線距離の比較(Aコース)
 新潟外(659m)>東京(525.9m)>阪神外(473.6m)>中京(412.5m)>
 京都外(404m)>新潟内(359m)>阪神内(356.5m)>京都内(328m)>
 中山(310m)>小倉(293.0m)>福島(292.0m)>札幌(266.1m)>函館(262m)

 コース形状に沿った流れになれば、テンの上り坂が前半のペースを緩くしやすく、長い下り坂が道中のペースを引き締めやすく、負荷の高い急坂と長い直線に耐える…となり、緩い流れからのロングスパートに耐えられる底力・持続力(≒距離延長への適性。逃げ・先行馬は少し長い距離での好走歴で可)と、負荷の高い急坂に耐えられるパワーが必要になります。
 過去2年の連対馬が母父トニービンやKingmambo系に限られるのも、パワーや持続力、淀みない流れへの適性を要求されるためだと思われます。


(2)他場のマイル重賞で好走が難しい馬に注意
 中京芝1600mでは底力・持続力(≒距離延長への適性)+パワーが重要になりますが、この組み合わせはとても珍しい=他場での再現が難しい組み合わせです。

 直線平坦のためパワーの要求度が低く&キレ(=トップスピードとそこに到る加速力)の要求度が高い新潟・京都はもちろん、道中が下り坂のため距離短縮向きのスピードを問われやすく&直線の短い中山では再現が難しく、特殊な流れでない限りキレの要求度が高い東京・阪神でも再現できません。

 他場のマイルでこの組み合わせを再現するには、東京で上がりが非常に掛かる流れになること(10'安田記念 トライアンフマーチ)、阪神で極端に緩い流れの持続力勝負になること(12'米子S フラガラッハ、ミッキードリーム)が必要で、頻繁には発生しません。

 他場での再現の難しさを逆から見れば、「他場のマイルで好走できるタイプは中京芝1600mに合わない」となり、リピーターの発生や、他場での実績上位馬(≒キレ優位の馬)の苦戦を生む要因になっていると推測されます。


 上記の理由などから、印は以下の通りになります。

 ◎ 4-8 ブレイズアトレイル
 ○ 7-13 サトノギャラント
 ▲ 3-5 フラガラッハ
 △ 5-9 クロフネサプライズ(前後の利見込める)

 × 1-1 クラレント(他馬より重いハンデ/キレ優位、道悪苦手)
 × 4-8 マジェスティハーツ(マイル実績、底力の裏付けとも乏しい)
 × 5-10 ダイワマッジョーレ(他馬より重いハンデ/キレ優位)



◎ 4-7 ブレイズアトレイル(55.0kg)
短評:
 底力・持続力に優れる千八巧者・マイラー。 前有利のロングスパート勝負だった小倉大賞典を差して好走するなど、この父としては珍しく持続力の高さを見せています(祖母ファビラスラフインなど母系のスタミナの影響?)。急坂も苦にしないことから中京芝1600mは条件ベストと思われ、重賞実績上位馬との斤量差を生かせれば人気以上の走りを見せても。


○ 7-13 サトノギャラント(56.0kg)
短評:
 持続力に優れる千八巧者・マイラー。 毎回推定上がり上位で追い込みますが、上位との着差が小さいレースはキレ(=トップスピードとそこに到る加速力。この馬の場合は後者)より持続力を生かしてのもの。ダッシュ力不足から展開に左右されますが、他場より持続力優位の末脚を生かしやすい中京芝1600m+外枠は好材料で、酷い道悪にならなければ上位評価。


▲ 3-5 フラガラッハ(57.5kg)
短評:
 持続力特化のマイラー→千八巧者? 適性の抜群さは2連覇の実績通り。心配なのは他馬との斤量差と加齢によるキレ(=トップスピードとそこに到る加速力。特に前者)の減少。マイルより長い距離での好走はスピード性能の減少である可能性があります。人気なら無視せずに狙いを少し下げても。


△ 5-9 クロフネサプライズ(53.0kg)
短評:
 先行力・底力に優れるマイラー・千八巧者? 非SS系の血統通りキレ(=トップスピードとそこに到る加速力)を問われる条件は苦手で、前走は時計の早い馬場もキレを問うコース形状も合いませんでした。それが今回は時計レベルが低く&パワーを問われる馬場、キレの要求度が低いコースに変わるので、大きく巻き返す可能性があります。逃げを考えていること+軽ハンデはキレ不足を補うのに有効で、妙味のある相手候補としてぜひマーク。



~ 評価を控えめにしたい人気馬~

× 1-1 クラレント(57.5kg/キレ優位)
短評:
 先行力・キレに優れるマイラー・千八巧者。 ここでの不安は底力・持続力不足と、キレを削ぐ重いハンデ。中京芝1600mと同じく仕掛け所が下り坂の京都芝1600mで大苦戦(除:デイリー杯2歳S)しているように持続力の裏付けに乏しく、さらに先行力(≒スピード、距離短縮への適性)を生かせる条件でなければ底力を見せたレースもありません。持ち味のキレも他馬より重い斤量で削がれるので、人気ならバッサリ切って妙味を追っても。また、道悪馬場はかなり苦手とするので、にわか雨の予報も心配です。


× 4-8 マジェスティハーツ(56.0kg)
短評:
 持続力に優れる中距離馬? ここでの最大の不安は距離適性のズレ。準OP以上の芝1800m以下で5着内がないように、トップスピードを問われ難い中京芝1600mでもトップスピードとその持続力で劣ってしまう可能性が残っています。底力を示したレースもなく、キレを少し削ぐ重めのハンデもマイナス。人気に見合う期待値は望めないのでは?人気なら低い評価~消しも視野に入れて検討したいです。


× 5-10 ダイワマッジョーレ(57.5kg/小柄+キレ優位)
短評:
 キレに優れるマイラー・千八巧者。 小柄な馬体を生かしたキレ・加速力に優れるも、小柄な分この父の産駒としては非力で、さらに持続力で劣ります。この特徴からパワーと持続力を問いやすい中京芝1600mは苦戦しやすい条件だと思われ、持ち味のキレを削ぐ+小柄な馬体に負荷が高い重いハンデも大きなマイナス。雨が降ればパワーの要求度アップ+キレの要求度低下とさらにマイナスが必要で、人気なら消しを前提として妙味を追っても。



 買い目は調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、以下の通りシンプルに。

本線
 馬連:◎○▲△

上乗せ
3連複:◎○▲△



 各馬の馬場・距離・能力適性とそのレベルは、ブログの予想記事や回顧記事をご参照下さい。
 あみーケイバ(http://ameblo.jp/ami-keiba/)


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