キーンランドC2014予想
逃げ・先行有利も総合力勝負の条件

あみー
14期 予想歴6年

◎マジンプロスパー
  3着/5人気

○フクノドリーム10着/6人
×スマートオリオン
×スノードラゴン


(1)コース形状は逃げ・先行馬有利
 札幌芝1200mのコース形状は「ほぼ平坦」「大回り(≠小回り)」「コーナーの比率が高い」「全10場で2番目に短い直線」「残り800m手前からごく緩い下り坂」という要素を持ちます。ざっとまとめると、道中の負荷が小さく&コースロスの差が大きいとなり、期待値は逃げ・先行馬≫差し・追い込み馬になります。

 他の距離でも同じ理由から逃げ・先行馬有利ですが、道中の緩みが少ない短距離ではこの傾向が特に強く、似た条件(※)の3着内馬のうち3角6番手以内=7-9-4/9レースと、逃げ・先行馬の勝率・連対率が高くなっています。

※ 札幌芝1200m・古馬G3~古馬OP、2008~14.UHB賞、計9レース

 また、短距離戦だけに馬同士の先行力比較が重要で、騎手がどんなに先行したくとも騎乗馬の先行力が他馬より劣っていれば前に行けません。遅いテンでしか先行できない馬が人気なら、評価を下げて妙味を追える可能性があります。


(1+α)差し・追い込み馬が好走するには持続力が必要
 先ほどのデータに当てはまらない優勝馬2頭はピサノパテックとマヤノリュウジンで、いずれも芝1400m以上で好走歴がある馬。コースロスが大きい差し・追い込み馬が好走するには、トップスピードはもちろん、それを維持する持続力(≒距離延長への適性)が重要になるためだと思われます。
 ただ、この2頭はいずれも古馬OP特別以上の芝1200mで既に好走していた馬。そうでない馬は人気に見合う期待値が望めないのでは?


(2)斤量差の影響がやや大きい
 短距離ではほかの距離に比べて斤量差の影響が出やすくなりますが、これはダッシュ・先行力が重要になること、全体的なスピードを問われること…あたりが理由だと思われ、どちらにも当てはまる札幌芝1200mで斤量差の影響を軽視することは危険だと思われます。



各馬の印、買い目は以下の通りです。
 ◎ マジンプロスパー
 ○ フクノドリーム

 △ レッドオーヴァル
 × スマートオリオン
 × スノードラゴン

 買い目はなるべくシンプルに。
単複 : ◎
ワイド&馬連 : ◎○



~ 各馬の短評 ~

◎ マジンプロスパー
短評:
 先行力・底力に優れる千四巧者。 重賞勝ちが阪神芝1400mと芝1400m実績馬が好走しやすい中京芝1200mに限られているように、芝1200mはベストではありません。ただ、緩急が付き難く&持続力を生かしやすい札幌芝1200mなら、キレ不足が目立たず&距離適性の余裕を持続力に換えて好走しても。重賞3勝の実力馬が56.0kgで出られるなら、積極的にマークしたいです。


○ フクノドリーム
短評:
 先行力・底力に優れる短距離馬。 芝1200m未満がベストかもしれませんが、混戦の今年なら「メンバー最軽量の51.0kg」「実質的な最内枠」が大きなプラスになる可能性があります。3歳馬だけに近走からの1戦ごとの成長も期待でき、複勝系馬券を中心に相手妙味として狙いたいです。



~ 評価を控えめにしたい人気馬 ~

△ 8-15 レッドオーヴァル
短評:
 底力・キレに優れる千四巧者。 ハイペースの桜花賞や芝1400mの重賞で好走したように芝1400mでは重賞級の能力を見せていますが、芝1200mではまだ重賞級の能力に届いていません。さらに、やや内有利の馬場で8枠を引いてしまい、内外が不利になることはほぼ確実な状況。近走より大きな上積みがないと不利な条件を克服できないのでは? 斤量が軽くなるのはプラスですが、人気なら妙味を追って消して攻めても。


× スマートオリオン
短評:
 パワーと底力に優れる短距離馬。 中山や函館での好走歴がテン・走破時計とも遅いときに集中しているように、起伏が穏やか+全体的なスピードを問われる札幌芝1200mには向きません。前走は極端に緩い流れを利した面が大きく、少なくとも人気に見合う期待値が望めないのでは?人気なら1着や2着を外した馬券を考えたいです。


× スノードラゴン
短評:
 底力・持続力に特化した短距離馬。 もともとダートで好走していたように、芝では力の要る馬場、時計の掛かる馬場で好走。乾燥した良馬場+平坦の札幌芝1200mではキレ(=トップスピードと急加速力)で劣る可能性が高いのでは?人気なら消しに近い評価から。


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