新潟2歳S2014予想
◆若駒戦予想@スカイポット<第十一期-06>

スカイポット
14期 予想歴17年

◎ディアコンチェルト
  13着/8人気

○ブリクスト5着/5人
▲アヴニールマルシェ2着/1人
△ミュゼスルタン1着/3人


 新潟2歳Sは昨年ようやく狙い通りに的中でき、攻略の糸口をつかんだという手応えを感じているレース。今期も是非とも連勝したい。

1.上がり実績
 過去10年の馬券圏内馬30頭中、上がり連対実績がなかったのは1頭(マイネルラクリマ)のみ。直線の長い外回りコースなので、中央開催と同等以上に上がり実績には注目したいところ。

2.指数と前走距離
 過去10年、芝1200mからの臨戦で馬券に絡めた馬は指数62以上だった馬のみ(ツクバホクトオー、クロフォード)なので、中途半端な短距離経由馬は軽視して良さそう。1400mからでも指数固定馬なら指数62欲しいが、新馬戦のみのキャリアであれば即切りにはできない。1600m以上からは指数固定馬なら指数57以上が一応の目安。このレースは基本的に、ダリア賞勝ち馬などの1400mの指数上位馬とマイル以上からの未知馬の組合せとなることが多い印象だが、初期指数44から馬券に絡んだ馬もおり、マイル以上組の初期指数は気にしすぎないようにしたい。

3.血統系統
 過去10年で馬券圏に入った30頭中26頭に、SS系又はND(ノーザンダンサー)系のいずれかの血統系統が父または母父に存在している。SS系の産駒に見られやすい「瞬発SHP」は重賞で求められる底力的な決め手のために必要とされるものとして、ND系の産駒に見られやすい「持続SHP」は長くトップスピードを持続させる能力を示すものとして、直線の長いコースでは重要になるのだと思われる。これらの血統系統を持たない4頭中2頭はダリア賞勝ち馬で、いずれも3着止まりだった。また、ナスルーラ系のグレイソヴリン系も好走馬によく見られるので、少しプラス評価をして良さそう。

4.バイアス条件
 ダービーの予想的中に貢献したTBI(トラックバイアスインデックス)分析を行ったところ、今年は横・外有利、縦・極端な後方有利を想定することとした。(過去と前日のバイアスをまとめた表は下記リンクに掲載)
→http://baryutensei.com/report/1408bt-niigata2tbi.pdf


 上記の観点から今年のレースを予想する。まず、持ち指数の低い、カシノハリウッド、ラミーロ、ギンパリ、コスモピーコック、テイケイラピッドと、上がり連対実績がないヒルノマレット、トーホウハニー、ゴッドバローズを消去する。

 指数上位馬は今年の水準なら十分通用する余地のあるディアコンチェルトが1位で、2位に上積みリスクを残すプリクスト。距離延長となるがダリア賞勝ちのワキノヒビキ、マイル経験馬コメートが並ぶ形。

 血統系統からは、SS系もND系も持たないニシノラッシュ、ギンパリ、ヒルノマレット、グラスエトワールを軽視する。反対に、SS系、ND系、GS系のいずれかが父母両方に入っているブリクスト、アヴニールマルシェ、ハナモモ、ナヴィオンは追い風が吹く。

 バイアス条件からすると、先行タイプは苦戦を強いられそう。BPR(ベストパフォーマンスレース)が先行だったニシノラッシュ、カシノハリウッド、ラミーロ、ヒルノマレット、コメート、トーホウハニー、ゴッドバローズ、コスモピーコック、テイケイラピッド、グラスエトワールには減点材料だが、ほぼ全て既に消去又は軽視した馬たち。コメートも軽視で良いか。

 残った馬にコメントしていこう。まず、最内枠のブリクストは、中京1400mからの臨戦。初期指数はまずまず高く、前走内容を見るにまだ力を出し切っておらず、ラップ系から最後も失速していないことから能力も延長の条件変更も耐えられると考えている。内枠すぎる気もするが、前に壁を作りながら折り合いが付けば、直線で馬がばらければある程度外には出せるだろう。母父フジキセキはこの条件を得意としており、一発に期待したい。

 ミュゼスルタンは中弛み超スローペース(微妙なラインではあるが)を勝利しており、上のクラスでも通用する見立てが可能。ただし、初期指数自体はそれほど高くなく、楽な手応えで勝ってはいるものの、それがオッズにも織り込まれているので妙味がないという印象。本線のおさえで。

 アヴニールマルシェは東京1800mの超スローペースとなった新馬戦を勝利。2着のロジチャリスは次走を楽勝、3着に札幌戦で好走しているディープフォルツァがいるように、レースレベルも高めだ。どれだけ上積みがあるかだが、半姉にサンブルエミューズがおり、かつ、超スローペースリスク($)と父ディープの上積み警戒リスク(*)がありので、突き抜ける可能性もそれなりか。

 指数1位のディアコンチェルトは前日夜22時現在8番人気という低評価となっている。新馬戦で7着に負けているし、血統が地味で、前走乗った柴田善臣騎手がミュゼスルタンを選んだようにも見えるし、指数も重賞を勝ち切れる値には物足りないので単勝が売れない道理もわかる。しかしながら、指数固定馬の中では抜けた存在であるし、ND系の血統系統は父母ともないが、サムライハートはSS系でも持続SHPが強く出やすい種牡馬でありこの条件は向くはずで、負けた新馬戦でも上がりは1位。本命を打つ。

 ワキノヒビキは、指数的に重賞で馬券に絡めるか微妙なレベルだが、上積みリスク馬ばかりを信じるのもリスクがあるので、おさえておく。

 ハナモモは、血統的及び前走内容を見るに延長が向きそうな未知馬なので念のため。

 ナヴィオンは派手な追込みによって勝ち上がり、上がり32.7秒の末脚のインパクトもあってオッズ的に3強の1角を占めている。過去10年でマイル以上からの臨戦で前走の位置取りが2桁番手だった馬の馬券圏は実はゼロなことに若干不安を感じるが、新潟2歳SはVTBI(縦のトラックバイアス)が非常に追込み有利となるレースであるので問題はないのかも。本線には入れておく。

 消した馬の捕捉コメント。
 コスモピーコックは、新潟2歳Sの穴パターンのひとつである、速い流れのダリア賞における先行敗退馬。前走は直線で詰まるシーンもあったが、実際に見ると詰まってなかったら勝てたというようなものではないので、軽視を貫くこととした。

 グラスエトワールは、走法自体は芝でも走れると思われるのだが、新潟外回りで求められるような瞬発力を感じさせる走法ではないと思うので軽視した。

◎ディアコンチェルト
○ブリクスト
▲アヴニールマルシェ
△ミュゼスルタン
△ナヴィオン
注ワキノヒビキ
注ハナモモ

 予想を評価して頂ける場合は拍手を頂ければ幸いです。


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