小倉2歳S2014予想
◆若駒戦予想@スカイポット<第十一期-10>

スカイポット
14期 予想歴17年

◎レオパルディナ
  2着/1人気

○クールホタルビ13着/7人
▲ノーブルルージュ14着/9人
△スノーエンジェル3着/2人


【予想データ】
 小倉2歳Sの予想には、昨年も利用した資料を用いる。
(予想参考資料1)
→http://baryutensei.com/report/1408bt-kokura2doc.pdf

(配点)昨年から多少リニューアルしている
・前走、3,4角位置が5-4以内の逃げ先行馬…+1
・前走、手応えが☆…+2.5、◎…+2、○…+0.5
・前走、テン2F目以降が全て12.2秒以内かつラスト1Fが11.6秒以内…+1.5
・父か母父にSS系、MP系、PG系がある…+1(父・母分は足せる)
・指数が65以上…+3、63.5~65未満…+2、62~63.5未満及び上積みリスク(★)を持つ59以上の馬…+1、重馬場リスク(∵)がある…-1
固定指数が59未満の馬…-1、固定指数が54未満の馬…-2
(指数は、1000mは-3、1400mは+2、1600mは+5の値とする)
・TBIが内有利である場合に、1,2番枠に+1、3,4番枠に+0.5、13,14番枠に-0.5、15番枠より外に-1。TBIがデフォルトである場合に、1,2番枠に+0.5、15番枠より外に-0.5。

【馬場差分析】
 過去10年の小倉2歳SにおけるTBI(トラックバイアス指数)
→http://baryutensei.com/report/1409bt-kokura2tbi.pdf


 小倉2歳Sのレースについて解説すると、過去10年全てにおいて、全てハイペースの消耗戦となっている。過去10年の平均ラップは、11.8-10.3-11.1-11.5-11.8-12.2であり、テン2F目が一番速くなり、その後、ラスト1Fまで徐々に遅くなっていく。一見、テンが速すぎて先行馬が潰れそうなものだが、そうそう潰れないのがこのレースの特徴であり、好走するためにスピードと耐久力が求められる。

 予想参考資料1(以下「資料1」という。)をご覧頂くと、過去10年で馬券圏に来た30頭中29頭が、前走時に3角5番手~4角4番手以内の逃げ先行だった馬ということがわかる(左から12列目「3,4角位置」)。

 小倉2歳Sで重要となるのは、絶対的なスピードと、耐久SHP(又は瞬発SHP)。スピードは、前走の位置取りに加え、4角での手応えが判断材料になる。資料1において、「指数リスク」が低かった(網掛けされていない)馬で、馬券に絡んだ馬のほとんど全てが、手応えが☆か◎の高評価だった。☆はほとんど持ったままだった馬に付き、◎は軽く仕掛けた程度で余力が伝わってきた馬に付く。

 小倉1200mを得意とする馬は、耐久SHPに優れた馬が多い。耐久SHPとは、ハイペースでバテない能力である。耐久SHPが高い馬は、ハイペースを先行し、そのまま激流近いラップになっても大崩れせずに粘る。タフ系のSHPは、先行したら先行しただけ粘れる可能性があるため、指数がブレる。耐久SHPの高い馬がスローペースを差しに回ったような場合、例えラスト200m程度を思い切り追われても(末脚を武器とするタイプではないため)、本来の能力を発揮することが難しい。

 耐久SHPを持つかどうかを推測するツールとしては血統系統を利用している。資料1に父、母父の列があり、色づけされているセルがある。この色付けは、緑がSS系(SSもしくはその子孫の血統という意味)、薄橙色がミスタープロスペクター系(以下、MP系)、桃色がプリンスリーギフト系(以下、PG系)になっていて、小倉2歳Sで馬券に絡んだ馬の9割方がいずれかの系統を父か母父に持つ。その中で、MP系とPG系(ほぼ、サクラバクシンオー)が、耐久SHPに関連すると考えている。

 次にSS系だが、MP系やPG系の系統を持っていないで馬券に絡んだ馬はほとんどがSS系。SS系が持つと考える瞬発SHPは、上位格レースにおいて力を発揮する末脚系SHPである。

 資料1の「得点」(右から4列目の列)については、昨年から若干計算方法を変更したが、3.5点以上で馬券圏の可能性があり、6点以上で馬券圏の可能性が高いといった判断の目安となる。

 資料1を踏まえ、今年の出走各馬を確認したい。

◎16.レオパルディナ
 過去10年の指数1位馬は(3.1.2.2.1.2)と、馬券圏内率はほぼ五分。新馬戦では、楽な手応えで逃げ切り態勢に入ったところ、オメガタックスマンが勢いつけて併せに来るや、加速して一度も抜かせなかった内容が良い(このようなケースは負かした馬よりふた回りくらい能力が高いと見てもよい)。フェニックス賞でも速い二の脚を見せつつ好位からしっかりとした末脚で抜け出した。鞍上の武豊騎手は復帰間もないが、元々小倉は得意としているので良い立ち回りをしてくれると考える。

○18.クールホタルビ
 過去10年で得点が5~6点だった馬は(1.5.5.3.2.5)と、信頼に足る得点とは言えないが、最高得点のスノーエンジェルに能力の証明がない(初期指数が低い)ため、それより強い印を打つ。スピードがあり、縦のバイアスがやや厳しめだった今期の小倉戦をテン2F目10.4で逃げ粘った点を素直に評価。使える末脚が短いマツリダゴッホ産駒だが、小倉戦ならその特徴が活きるだろう。ただし、この馬の指数も重馬場リスクがあり、また、函館2歳S時の指数がそれほど高くなかったという面で、フェニックス賞時の指数が正しいものかもわからない。

▲10.ノーブルルージュ
 時計はそれほど速くないが、ハイレベルレースとなっているフェニックス賞。その指数の真偽によって結果は大きく変わってくるだろうが、現状は信じるしかない。このメンバー構成であれば、上積みリスク馬が不発に終われば3番手。しかも、前走は直線での素振りから力を出し切れなかったようにも映る。

△13.スノーエンジェル
 過去10年で得点が6.5点以上だった馬は(7.0.0.0.0.0)と全勝。ただし、過去にこの評価となった馬は軒並み小倉1200mで1分8秒台の時計を持っており、指数も高かった例がほとんどのため、今回のこの馬のように遅い時計が記録がなく、指数も51と貧弱な状況では本命にも軸にもできない。新馬戦のレースぶりは初速あり、走法も脚が伸びており回転も悪くない。番手から上がり最速を出していることも評価できる…のだが、如何せん当時のメンバーレベルが低い。マルトクビクトリーがフェニックス賞3着と気を吐いたものの、他馬の次戦は惨憺たるもの。兄弟(サイレントプライド、スズノマーチ、ブリッコーネ等)の活躍から、上積みに期待といった気持ちで。

 2戦以上の経験馬で高指数を持つ馬は前述の3頭の他におらず(指数61台のシゲルチャグチャグは抽選落ち)、◎~△の4頭が有力と考えているが、いずれも外枠に入り、条件は良いとは言えない。上積みリスク馬の中で可能性があるとしたら、前走時のラップが小倉1200mとは思えないスローな構成だったタムロダイチ、手応えの良かったリッパーザウィンの2頭か。初期指数はともに低いが、調教内容はまずまずなのでおさえる。更に内枠に警戒するならメイショウマサカゼ、ロットリーを。ゼンノイザナギは持ち時計1位だが指数が低いので割り切って軽視する。


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小倉2歳S2014回顧
上積みリスクと重馬場リスクに翻弄された夏競馬を象徴

スカイポット
14期 予想歴17年

次走危険:オーミアリス
次走危険:レオパルディナ


オーミアリスの激走は上積みリスクの事故的な現象と整理するしかなさそうですが、今回の予想と結果の乖離で問題なのは、フェニックス賞組の評価を間違えていたこと。

結果的にクールホタルビとノーブルルージュが惨敗しているのを見るに、フェニックス賞はクールホタルビが函館2歳S時と同程度の内容でしかなく、言わば時計通りの実力しかなかったと判断するべきでした。フェニックス賞に出走していたダンツメガヒットとタマモパステルが大負けしていたのでレースレベル自体が高いと考えてしまったのですね。

ゼンノイザナギが僅差の4着まで来れていることからも、レオパルディナの持ち指数は58程度だったということです。
時計は馬の能力に直結しませんが、この時期の1200m、特に小倉は時計が通用するもので。それは途中で気が付いて修正すべきか考えてもみたのですが、やはりフェニックス賞組のその後出走がなかったのが辛いところでしたね。今年は台風などで重馬場リスクが多かったのも(過去に、重馬場リスクがありつつ評価をしていたメイクデュースが惨敗していたことなどを思い出しました)。

今回の結果、小倉2歳Sの上位は63くらいの指数を出していますが、このクラスでは中央競馬になれば厳しいでしょうね。オーミアリスは父がND系なので距離延長も多少頑張れそうですが、昨年指数70近くを出したホウライアキコのようなインパクトはありません。昨日回顧しました、札幌2歳Sの上位組が今後の方々の重賞レースに出走してきて席巻していくのではないでしょうか。

しかし、予想するレースで想定外の上積みリスク馬に割って入られるケースが多く、夏競馬でスタートダッシュに失敗してしまいました。まあ、過去にもこのような年はありましたから、やるべきことをしっかりしつつ秋の巻き返しを図ります。


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