セントウルS2014予想

カタストロフィ
10期 予想歴17年

◎未定 

▲アンバルブライベン12着/10人


 想定の段階では思ったよりも人気がないのがアンバルブライベン。ただ正直今回のレースの中で展開的に見てももっとも存在感ある馬がこの馬になると思っている。今回はハクサンムーンとの注目のハナ争いになるわけだが、格上馬に胸を借りる立場で、正攻法の逃げを展開できるかどうか。


 個人的にはこのレースで最も注目している1頭になる。そして、この馬が主導権を握ることができれば勝敗という観点で見ても十分中心になれるだけの武器を持っていると思っている。


 この馬は前走北九州記念ではハイペースとはいえ夏の小倉としてはそこまででもない33.1-34.4のペースで逃げを打った。テン1Fは11.7と優秀なラップを好発から刻んで楽に主張しきった。そこから小倉にしてはそこまでペースを上げずに済んだのはスッと落とせるだけの余裕があったということだろう。2F目までは速いがそこから10.9 - 11.1 - 11.2 - 12.1と徐々に落とせた。3~4角ではメイショウに並ばれて苦しかったがそれでも直線で一旦は抵抗していた。最後は甘くなったが想像以上に頑張れたのは序盤すぐに主導権を握って小倉なりにペースをコントロールできたことにあるだろう。


 この馬はイメージ的にはハクサンムーンに近い印象で、しかもハクサンの弱点であるゲートが上手い。主導権を早めに握ることでペースをコントロールし、コーナーで速い脚を使うことで外から押し上げてくる各馬に脚を使わせるのが戦法だ。それと、強敵トーホウアマポーラを撃破した山城Sが印象的で、これがこの馬のもう一つの持ち味といえそう。34.1-34.5と平均ペース、坂スタートでもポンとハナを切って早々にレースをコントロールする。11.3 - 11.5 - 11.2 - 11.8というラップ推移で3角の下りでペースを緩め、内にブレーキをかけさせ、4角の出口ぐらいで仕掛けてスッと2列目を引き離す競馬。トーホウアマポーラやシゲルアセロラといった合わせた2列目が反応できずに置かれ気味だったように、ギアを上げたり下げたりができるというのがこの馬のもう一つの武器だろう。


 これまでからも単調な基礎スピード戦ではやはり限度がある。強い競馬だったとはいえ北九州記念、バーデンバーデンCはともにL1でどうしても甘くなってしまった。気分よく飛ばすだけの基礎スピードは十分あるのはアイビスでも証明済みだが、それをコントロールせずに進めると甘くなるし、逆にコントロールして要所の良さを引き出すことで勝ち切ってきた馬。それを意識するような競馬が打てれば、基本器用さが要求される阪神内1200なら主導権を握って出し抜く競馬が意識しやすいだろう。特にハクサンムーンは五分に出れば二の足の速さは強敵だがゲートはうまくない。出負けしながらリカバーしてハナというケースもあるので、さっさと主導権をとってペースを落ち着けてしまえばこちらの方が優位だろう。走破時計に関しては前走でしっかり詰めてきたし、超高速馬場なら7秒台の決着も対応できるだろう。昨年のハクサンムーンのようなペースを刻めば対応可能だろう。ここ3走は完敗しているがいずれもオーバーペースだった。鞍上の田中健にとってもそろそろ結果がほしいところで、この馬の良さであるテンの速さとギアチェンジの上手さを活かしてレースをコントロールし、しっかりとペースアップで引き離す競馬をしてほしい。それができればチャンスは十分あると思っているが。


セントウルS他の出走予定馬の展望は『敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。』でよろしくお願いします。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >