神戸新聞杯2014予想
神戸新聞杯 ダービー好走馬は素直に信頼。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ワンアンドオンリー
  1着/1人気

○サトノアラジン4着/2人
▲ヤマノウィザード8着/7人
△ヴォルシェーブ5着/6人


★傾向分析★
2009年 タイム 2'24"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.05
テン35.5-中盤74.2(前半37.0-後半37.2)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着イコピコ・・・マンハッタンカフェ×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-d〕 9-9
2着リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕 1-1
3着セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕 4-3

2010年 タイム 2'25"9 (良) 1FAve=12.16 3FAve=36.48
テン37.7-中盤74.4(前半37.6-後半36.8)-上がり33.8 『加速・中弛み』
1着ローズキングダム・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-w〕 5-6
2着エイシンフラッシュ・・・King's Best×Platini=ミスプロ×ハンプトン 〔8-a〕 5-6
3着ビッグウィーク・・・バゴ×サンデーサイレンス=レッドゴッド×サンデーサイレンス 〔2-u〕 3-3

2011年 タイム 2'28"3 1FAve=12.36 3FAve=37.08
テン37.2-中盤77.5(前半40.0-後半37.5)-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 5-5
2着ウインバリアシオン・・・ハーツクライ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔19-c〕 7-5
3着フレールジャック・・・ディープインパクト×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔12-c〕 7-7

2012年 タイム 2’25”2 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン36.0-中盤73.4(前半37.2-後半36.2)-上がり35.8 『中弛み』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 8-6
2着ロードアクレイム・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-l〕 11-10
3着マウントシャスタ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔4-n〕 8-9

2013年 タイム 2’24”8 (良) 1FAve=12.07 3FAve=36.20
テン35.3-中盤75.0(前半37.0-後半38.0)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着エピファネイア・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-a〕 9-4
2着マジェスティハーツ・・・ハーツクライ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔13-c〕 17-18
3着サトノノブレス・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔9-f〕 5-4

 流れは、12年は『中弛み』、09年・10年・11年・13年は『加速・中弛み』の流れ。近5年をみると共通しているのは、『中弛み』の流れ。中盤で脚を溜めて、最後には瞬発力勝負の上がり特化のレースというのが神戸新聞杯の流れ。好走が多い位置取りは、4コーナー5番手以内の馬が好走が多く、先行してそこから速い上がりで一気に突き抜けるタイプが好走しやすいと思われます。

 血統の傾向は、大系統ターントゥ系(=サンデーサイレンス系、ロベルト系など)が好走多く、ステイゴールド、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ハーツクライ、ディープインパクト等の好走からスタミナ型サンデーサイレンス系向きと思います。
 もちろんスタミナ型ということでロベルト系グレイソヴリン系なども好走血統なので、欧州スタミナ型血統にも向くはず。ただしキレる脚が必要。

 ステップの傾向は、ダービー好走馬は素直に信頼できる傾向(=07年2着アサクサキングス、08年1着ディープスカイ・2着ブラックシェル、09年2着リーチザクラウン、10年1着ローズキングダム・2着エイシンフラッシュ、11年1着オルフェーヴル・2着ウインバリアシオンなどはダービでも3着以内に好走した馬)。
 また朝日杯FS好走馬も好走率高し(=07年1着ドリームジャーニー、09年3着セイウンワンダー、10年1着ローズキングダム)。

★予想★
神戸新聞杯のポイントは、
①流れは、『加速・中弛み』になりやすく、瞬発力勝負の上がり特化のレース質。先行してキレる末脚を繰り出せる馬が狙い目。
②スタミナ型サンデーサイレンス系が好走しやすいレース。母父サンデーサイレンスも要注意。
③ステイゴールド産駒は特注。トニービン系を内包した馬にも注目。
④芝2400m重賞ということで、ダービー好走馬は休み明けでも好走しやすく、軸には最適。
⑤朝日杯FS好走馬も好走が多く、特注。
⑥3着には菊花賞向きのスタミナを備えた馬の好走が多く、次走菊花賞向きの馬を狙うのも良い。

◎ワンアンドオンリー・・・ハーツクライ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔A4〕
 前走ダービー1着(=東京芝2400m)。阪神芝コースは(2-1-0-0)、芝2400m戦は(1-0-0-0)。今回は約4ヶ月の休み明けで初となるが、神戸新聞杯ではダービー好走馬は芝2400m重賞好走歴が活きやすく、好走が多いため割り引く必要はなく、素直に信頼して良い傾向があり、その点からも軸としても信頼性が高いと考えて評価する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
 No.〔A4〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。

○サトノアラジン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-h〕
 前走1000万条件戦九州スポーツ杯1着(=小倉芝2000m)。阪神芝コースは(0-1-1-0)、芝2400m戦は(0-1-0-0)。近走は条件戦だが連勝して上昇中の馬で、芝2400m好走歴もある馬。叩き良化型のNo.〔16〕の牝系でもあり、ステイヤー特性にも期待して、またこの時期なら身が入りパンとするディープインパクト×Storm Cat配合という点でも好走に期待する。速い上りにも対応できると思われるため、好走に期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

▲ヤマノウィザード・・・ディープインパクト×リアルシャダイ=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-m〕
 前走青葉賞3着(=東京芝2400m:0.1秒差)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝2400m戦は(0-0-1-0)。今回約5ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは初。青葉賞3着好走歴があるので、芝2400mも好走可能と思うが、休み明けとなる分を割り引いて、好走に期待して評価する。速い上りも繰り出せるので、適性は合うと考えて好走に期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父リアルシャダイはロベルト系で、多少のジリっぽさがあるものの消耗戦となれば一気に台頭するステイヤー血統。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。

△ヴォルシェーブ・・・ネオユニヴァース×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕
 前走1000万条件戦芦ノ湖特別1着(=東京芝2400m)。阪神芝コースは(0-1-0-0)、芝2400m戦は(1-0-0-0)。今回約3ヶ月半の休み明けとなるが、休み明けは(1-0-0-0)と好走歴があり、それほど割り引く必要はないと思われる。上がりも速い上りを繰り出せるし、適性は合うと考えて好走に期待して評価する。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父Thunder Gulchはミスプロ系で、2歳短距離で荒稼ぎするタイプではなく、3歳以降のマイル・中距離戦で頭角を現すタイプ。成長力もやや疑問で、粘りはあるがキレがないため2・3着になりやすい傾向にある。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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神戸新聞杯2014回顧
神戸新聞杯 菊花賞に向けて②。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:ワンアンドオンリー
次走狙い:トーホウジャッカル


2014年 タイム 2’24”4 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.10

ラップ
①12.9-②11.2-③12.5-④12.4-⑤11.8-⑥12.4-⑦12.2-⑧11.9-⑨11.8-⑩11.3-⑪11.6-⑫12.4
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.8 ③+0.5 ④+0.4 ⑤-0.2 ⑥+0.4 ⑦+0.2 ⑧-0.1 ⑨-0.2 ⑩-0.7 ⑪-0.4 ⑫+0.4
テン36.6-中盤72.5(前半36.6-後半35.9)-上がり35.3 『加速』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×

1着ワンアンドオンリー・・・ハーツクライ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔A4〕 13-4
2着サウンズオブアース・・・ネオユニヴァース×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔23-b〕 11-7
3着トーホウジャッカル・・・スペシャルウィーク×Unbridled’s Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔16-a〕 7-9

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤もそれほど緩まない流れから『加速』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着ワンアンドオンリーは、前走ダービー1着(=東京芝2400m)からの約4ヶ月の休み明けでの好走。阪神芝コースは(2-1-0-0)、芝2400m戦は(1-0-0-0)でした。今回は約4ヶ月の休み明けで初となるが、神戸新聞杯ではダービー好走馬は芝2400m重賞好走歴が活きやすく、好走が多いため割り引く必要はなく、素直に信頼して良い傾向があり、その点からも軸としても信頼性が高いと考えて評価し、結果1着好走。やはりダービー好走馬は芝2400m好走歴という点でも信頼性が高く、スタミナの裏付けもあるので、能力がすでに証明されているため、崩れずに好走しやすいのだと考える。菊花賞に向けては、今回早めに仕掛けての好走からもスタミナもはやりある馬と再確認できたため、好走の可能性は高いと考え期待したいと思います。母父タイキシャトルや母系がやや短距離馬の家系ではあるが、父ハーツクライはステイヤー血統と思うため、テイエムオペラオーのような父ステイヤー×母系短距離血統配合馬と考えて、十分好走可能と考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
 No.〔A4〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。

2着サウンズオブアースは、前走ダービー11着(=東京芝2400m:1.2秒差)からの約4ヶ月の休み明けで8番人気での激走。阪神芝コースは(1-0-1-0)、芝2400m戦は(0-0-0-1)でした。春シーズンは、京都新聞杯2着(=京都芝2200m:0.2秒差)好走と重賞好走歴があった馬でした。前走ダービー11着と凡走したが、出走したことをまず評価するべきで、今回ダービー出走した馬の中では、一番人気は低く侮られた馬だったと反省する。ダービー凡走でも重賞好走歴があったような馬は侮るべからずとヒモには必ず拾っておくべきと反省する。次走菊花賞に向けては、好走も十分あると思うので、次走の好走にも期待したいと思います。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で、スタミナはもとよりパワーもあり、力のいる馬場を先行させたら強い。差す展開では取りこぼしは多々あるが、ローカルD1700mよりも中央のD1800mや大井に向く。2歳よりは3歳、3歳よりも古馬と成長力はある。
 No.〔23〕の牝系は、スタミナとスピードに優れた牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

3着トーホウジャッカルは、前走1000万条件戦玄界特別2着(=小倉芝2000m:0.0秒差)からの9番人気での激走。阪神芝コースは初で、芝2400m戦も初でした。夏に条件戦を好走してきた上がり馬ではあったが、この手のタイプは良くて2着という感じで連下向きの傾向があり、今年もその傾向に嵌った感じに思われる。父スペシャルウィークで菊花賞血統でもあるし、強敵相手に俄然やる気を出す血統と思えるので、菊花賞でも注目したいと思います。特に神戸新聞杯3着などに負けた馬の反撃が菊花賞では多いため、また牝系はステイヤー特性を秘めたNo.〔16〕の牝系の馬でもあるし、好走に期待してみたいと思います。
 スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。母父Unbridled’s Songはミスプロ系で、ダートの一流馬を出す一方で、ためると芝で斬れるのもアンブライドルド系で、また満遍なく活躍馬を輩出するわけではないが、大一番になると無類の強さを発揮するのもアンブライドルド系。先行力とためての一瞬の脚に優れ、軽いダートも強いが芝・ダート不問。短距離から中距離をこなし、3~4歳時が最も充実する。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

神戸新聞杯のポイントは、
①流れは、『加速・中弛み』になりやすく、瞬発力勝負の上がり特化のレース質。先行してキレる末脚を繰り出せる馬が狙い目。
②スタミナ型サンデーサイレンス系が好走しやすいレース。母父サンデーサイレンスも要注意。
③ステイゴールド産駒は特注。トニービン系を内包した馬にも注目。
④芝2400m重賞ということで、ダービー好走馬は休み明けでも好走しやすく、軸には最適。
⑤朝日杯FS好走馬も好走が多く、特注。
⑥3着には菊花賞向きのスタミナを備えた馬の好走が多く、次走菊花賞向きの馬を狙うのも良い。
⑦条件戦好走の夏の上がり馬も好走はするが、連下向き。頭には据えられない。


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