08期 予想歴16年
◎ストレイトガール
2着/2人気
○ローブティサージュ11着/7人
▲レッドオーヴァル3着/5人
△ハクサンムーン13着/1人
今年は新潟芝1200mで開催されるスプリンターズS。例年の中山芝1200mは小回り急坂コースだが、新潟芝1200mは内回りコースを使用するが、起伏がほとんどないため平坦コース。外回りコースの場合は直線が659mと長いが、内回りコースの場合は359mと短いのがポイント。直線が短めなので、後方一気は難しいけれど、あまりペースも緩まないので逃げ馬にも厳しく、好位や中団で柔軟に立ち回れる馬が有利。
血統の特徴は、サクラバクシンオー産駒が強いコース。芝1000mに比べて好走率が高く、軽い芝向きの先行力が活きるのがポイント。また新潟芝1000mで好走した馬と芝1200mで好走する馬が異なることも多く、新潟芝1000m好走歴があるサクラバクシンオー産駒は、新潟芝1200mでは過信禁物としたい。
またこのコースで浮上してくる産駒は、アドマイヤマックス産駒やダイワメジャー産駒といったスピード型サンデーサイレンス系。デュランダル産駒もサンデーサイレンス系×ノーザンテースト配合で共通する特徴があり、まとめて注意が必要。
ダンスインザダーク産駒もスタミナ型サンデーサイレンス系ながら、コース成績は良い。ステイヤー血統からローカル芝1200m向きの牝馬が良く出るというのはよくあるパターンで、新潟芝1200mはずっと平坦でローカルらしいコース形態にて適性が嵌るようです。またスペシャルウィーク産駒もダンスインザダーク産駒と同じような特性があります。新潟を待ち構えていたような牝馬の休み明け一発を狙い撃つのもありです。
ちなみに新潟芝1200mの種牡馬ランキングは、1位サクラバクシンオー、2位アドマイヤマックス、3位キングヘイロー、4位ダンスインザダーク、5位ダイワメジャー、6位クロフネ、7位タイキシャトル、8位アグネスデジタル、9位グランデラ、10位スペシャルウィークです。
★予想★
◎ストレイトガール・・・フジキセキ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔16-a〕
前走函館SS11着(=函館芝1200m:0.6秒差)。新潟芝コースは初で、芝1200m戦は(8-2-1-5)。前走函館SSは、内で包まれ直線では前が詰まってまったく追えずの内容での11着凡走。力負けではなく、参考外でよいと考える。前々走ヴィクトリアM3着(=東京芝1600m:0.1秒差)では、距離が長いと思われていた芝1600mのGⅠで僅差の3着に好走し、充実ぶりを証明。フジキセキ産駒にはセカンドステージが存在し、高松宮記念3着(=中京芝1200m:0.7秒差)→ヴィクトリアM3着の結果からはそのセカンドステージ突入と思わせるには十分の内容。今回は約3か月半の休み明けとなるが、休み明けは(2-1-0-0)と苦にしない馬で、母父タイキシャトルの特性が活きている結果と思われ、今回はリフレッシュした状態で臨める分、前走よりも状態は良いのではと考えて好走に期待する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
○ローブティサージュ・・・ウォーエンブレム×Singspiel=ミスプロ×サドラーズウェルズ 〔8-d〕
前走キーンランドC1着(=札幌芝1200m)。新潟芝コースは初で、芝1200m戦は(1-1-0-0)。2走前より短距離戦に路線変更した馬だが、函館SS2着(=函館芝1200m:0.0秒差)→キーンランドC1着と短距離戦ではまだ底を見せていない馬でもある。洋芝コースでしか短距離戦は走っていないため、速い時計は計上していないが、ウォーエンブレム×Singspiel配合ならば早い時計もどんと来い!の血統配合にて、十分好走は可能と考える(=ウォーエンブレム産駒はハイペースのレースで真価を魅せるし、Singspiel産駒もレコード決着に強い特性を秘めているので、母父でもその特性は活きるはず)。父×母父にともに短距離の締まった流れで本領発揮と考え、好走に期待する。
ウォーエンブレム産駒はミスプロ系で、速い流れに乗って、1600~2200mでスピードを持続する能力が抜群に高い、レコード決着に強い屈指のハイペース適性を有した血統。最初から活躍するのは芝馬で、古馬になって充実するのはダート馬という傾向もある。ダートの人気馬は安定感があり、特に稍重と重のダートの成績は素晴らしく、良で足りない馬も、ひと雨来れば着順を上げる。気性が繊細で折り合いに難のある馬も少なくないが、下手に抑えるくらいなら行かせて前で勝負した方が強い。内回りコースが得意で、内枠もプラス要因。またウォーエンブレム産駒は少数精鋭でも重賞好走馬を輩出する、能力の高い名種牡馬でもあることにも注目したい。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、距離に関係なくハイペースを先行して押し切るスタミナと底力がある。マイル~中距離ではスピードにも優れている。海外では中距離もこなすが、日本では特にマイル重賞を得意とし、淀みなく流れる流れや底力の問われる展開で本領を発揮する。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
▲レッドオーヴァル・・・ディープインパクト×Smart Strike=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔A13〕
前走キーンランドC2着(=札幌芝1200m:0.0秒差)。新潟芝コースは初で、芝1200m戦は(1-2-0-1)。今年に入り短距離戦に路線変更した馬で、不良馬場の高松宮記念14着(=中京芝1200m:1.5秒差)と凡走したものの、それ以後は前走キーンランドC2着好走も含め好走している馬。半兄ストロングリターンで安田記念好走をしているGⅠ馬がいる一族でもあるし、本馬自身も13年桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)のGⅠ好走歴がある馬にて、能力は高い一族。短距離戦の鮮度の高さに期待と、内枠よりも外枠での好走が多く、外差し好走を期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。
△ハクサンムーン・・・アドマイヤムーン×サクラバクシンオー=フォーティナイナー×プリンスリーギフト 〔18〕
前走セントウルS2着(=阪神芝1200m:0.2秒差)。新潟芝コースは(1-0-0-1)、芝1200m戦は(5-3-1-6)。13年スプリンターズS2着馬(=中山芝1200m:0.1秒差)で、昨年のスプリント王者ロードカナロアにも肉薄した能力は評価できる馬。前年はサマースプリントシリーズを使っていたが、今年は前走セントウルS2着を叩いてと余力がある状態で臨める点はプラス要因と考える。ただスプリント路線はマイル・中距離路線以上に能力を長期維持するのが難しく、古馬になれば衰えが出てくることも考えて、「老馬の法則」を考慮した分割り引いて、連下候補と考える。
アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。インを通れる脚を持ち、芝の1枠の成績が良く、内枠の好走が多い。母父サクラバクシンオーはプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。
No.〔18〕の牝系は、活躍馬はナリタトップロードなどがいるがやや衰退気味の牝系。スタミナはあるが、融通の利くタイプは少なく、底力は少ない。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
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08期 予想歴16年
次走狙い:スノードラゴン
次走狙い:ストレイトガール
2014年 タイム 1’08”8 (良) 1FAve=11.47 3FAve=34.40
ラップ
①11.9-②10.5-③11.3-④11.9-⑤11.3-⑥11.9
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-1.0 ③-0.2 ④+0.4 ⑤-0.2 ⑥+0.4
テン33.7-上がり35.1 『前傾』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
1着スノードラゴン・・・アドマイヤコジーン×タヤスツヨシ=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-t〕 11-10
2着ストレイトガール・・・フジキセキ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔16-a〕 9-10
3着レッドオーヴァル・・・ディープインパクト×Smart Strike=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔A13〕 5-5
4着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 4-3
5着ベルカント・・・サクラバクシンオー×ボストンハーバー=プリンスリーギフト×ボールドルーラー 〔3-c〕 3-3
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。
1着スノードラゴンは、前走キーンランドC8着(=札幌芝1200m:0.3秒差)からの12番人気での激走。新潟芝コースは(0-1-0-0)、芝1200m戦は(0-2-0-1)でした。春は高松宮記念2着(=中京芝1200m:0.5秒差)と好走していた実績馬ではあったが、持ち時計は1’09”1と速い時計はなく、その点で嫌われてか12番人気だったが、良馬場ながら1’08"8の時計で今回1着好走。上がり33秒9の最速上がりで好走したのだが、『前傾』の流れで展開が向いた点はあると思うが、それ以上にやはり良馬場でも時計のかかる馬場だったことが影響していたのだと考える。それでも春の実績馬をこんなに低評価に侮ってしまったことは反省したいと思います。またアドマイヤコジーン産駒はスプリンターズSでは07年1着アストンマーチャンも輩出していたが、その時は中山芝1200mだが、1’09”4と不良馬場で好走していて、時計がかかるレースという点では今回と共通していた要素はあったと思われる。またコジーン系は大物喰らいの特性も秘めているため、この点でも今回その特性が活きたと思われる。なかなか人気にならない本馬だが、今後は短距離戦での好走にはまだまだ期待できると思われ、注意したいと思います。
アドマイヤコジーン産駒はグレイソヴリン系で、全体的なスピードが最大の持ち味。淀みなく流れる展開が合い、ハイペースを先行しても踏ん張りが利く。2歳から走るが早熟血統ではなく、古馬になってひと皮むける。短距離での好走が多いが、産駒によって距離適性は異なる。芝の道悪が得意だが、また夏の新潟のような高速馬場にも強い。母父タヤスツヨシはサンデーサイレンス系で、力強いフットワークとスタミナを武器にダート中距離での好走が多いが、芝もこなす。芝馬は総じてジリっぽく、惜敗を繰り返しながら時計のかかる馬場やスタミナの活かせる消耗戦になると突っ込んでくる。急坂も問題なく、ダート道悪巧者でもある。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。
2着ストレイトガールは、前走函館SS11着(=函館芝1200m:0.6秒差)からの好走。新潟芝コースは初で、芝1200m戦は(8-2-1-5)でした。前走函館SSは、内で包まれ直線では前が詰まってまったく追えずの内容での11着凡走。力負けではなく参考外で良いと考え、また前々走ヴィクトリアM3着(=東京芝1600m:0.1秒差)では、距離が長いと思われていた芝1600mのGⅠで僅差の3着に好走し、充実ぶりを証明していました。フジキセキ産駒にはセカンドステージが存在し、高松宮記念3着(=中京芝1200m:0.7秒差)→ヴィクトリアM3着の結果からはそのセカンドステージ突入と思わせるには十分の内容。今回は約3か月半の休み明けとなるが、休み明けは(2-1-0-0)と苦にしない馬で、母父タイキシャトルの特性が活きている結果と思われ、今回はリフレッシュした状態で臨める分、前走よりも状態は良いのではと考えて好走に期待し、結果2着好走。時計がもう少し早くなっていれば、逆転していたと思われる馬だが、今回は運がなかったと思われる。それでいて崩れずに好走した点は評価したく、やはりフジキセキ産駒のセカンドステージ突入の馬とみて、今後の好走にも期待したい。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
3着レッドオーヴァルは、前走キーンランドC2着(=札幌芝1200m:0.0秒差)からの好走。新潟芝コースは初で、芝1200m戦は(1-2-0-1)でした。今年に入り短距離戦に路線変更した馬で、不良馬場の高松宮記念14着(=中京芝1200m:1.5秒差)と凡走したものの、それ以後は前走キーンランドC2着好走も含め好走している馬でした。半兄ストロングリターンで安田記念好走をしているGⅠ馬がいる一族でもあるし、本馬自身も13年桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)のGⅠ好走歴がある馬にて、能力は高い一族。短距離戦の鮮度の高さに期待と、内枠よりも外枠での好走が多く、外差し好走を期待して評価し、結果3着好走。僅差の3着だったが、ここでも好走したことは評価したく、今後の活躍にも期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。
4着グランプリボスは、前走安田記念2着(=東京芝1600m:0.0秒差)からの約4ヶ月の休み明けでの好走。新潟芝コースは初で、芝1200m戦は(0-0-0-1)でした。スプリンターズSは13年7着(=中山芝1200m)の出走歴はあったが、コースが違えどやはりサクラバクシンオー産駒の“勝てなかったレースでの翌年リベンジ”の壁にぶち当たった結果だったと考える。それでも僅差の4着だし、先行しての結果と考えると善戦したと考える。また約4ヶ月の休み明けでしたが、休み明けは(1-1-0-4)で、以前は叩き良化型の馬だったのだが、最近になり休み明けでも注意が必要になった難儀な馬。次走マイルCSに向かうようなら、12年2着→13年9着と着順を落としているため、「老馬の法則」が立ちはだかると思うが、能力的にはまだまだ注意が必要と思うので、好走は十分ありうると考える。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。またサクラバクシンオー産駒は、“勝てなかったレースで翌年リベンジ”の成功例がめったにない点で、今回はやや割り引く必要性はあると考えるが、それでも好走の可能性は高いと考え期待する。。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
5着ベルカントは、前走北九州記念6着(=小倉芝1200m:0.3秒差)からの好走。新潟芝コースは初で、芝1200m戦は(1-1-0-2)でした。3歳馬でしかも先行して僅差の内容を考えると善戦したと考えるが、新潟芝1200mのサクラバクシンオー産駒の相性の良さも相まっての好走と考える(=4着グランプリボス、6着アフォード、7着セイコーライコウもサクラバクシンオー産駒でした)。これからの成長がまだまだ期待できる馬にて、今後の伸びしろは十分あると思うが、現状は時計がかかる馬場の方が向くタイプのサクラバクシンオー産駒と考える。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。母父ボストンハーバーはボールドルーラー系で、早熟のスプリンター血統で、2歳夏の早い時期から好走は多いのだが、成長力やスタミナに乏しい。高速決着には強いが、スタミナは劣るので、骨っぽい相手や距離が延びると苦戦し、降級や再び短距離戦など元の距離に戻って好走する傾向がある。もまれ弱いため、外枠での好走が多く、前走内枠でもまれて惨敗した馬が、外枠に入った時は穴の狙い目。また休み明けや叩き2戦目の好走が多く、仕上がり安い血統でもあり、使い詰めのローテーションは下降線を描く。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系でもある。スタミナは豊富。
tipmonaとは?