天皇賞(秋)2014予想
ジェンティルドンナが去年の雪辱を果たせるか?

予想屋マスター
12期 予想歴25年

◎未定 

○イスラボニータ3着/1人


今週のメインレースは、第150回天皇賞・秋である。

第150回天皇賞・秋は、ジェンティルドンナを始めとする豪華メンバーが揃ったということで、混戦が予想されるレースとなっている。

そこで競馬理論の競馬予想では、第150回天皇賞・秋に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析していく。

毎日王冠組からは、3着のスピルバーグ(北村宏司)、4着のディサイファ(四位洋文)、
9着のペルーサ(柴田善臣)および12着のダークシャドウ(ベリー)が第150回天皇賞・秋に出走することになっている。

毎日王冠におけるスピルバーグの勝利という結果は、スローペースによって外を回らされた上に前が塞がり、脚を余したため、レース内容としては上位2頭よりも上であるとみている。

すなわち、第150回天皇賞・秋の競馬予想においては、毎日王冠組の中ではスピルバーグに一番高い評価を与えるべきである。

その一方で、ディサイファおよびペルーサは、毎日王冠での見所のないレース内容を見る限りでは、第150回天皇賞・秋の競馬予想において高い評価を与える必要はないとみている。

そして、オールカマー組からは、1着のマイネルラクリマ(柴田大知)、4着のフラガラッハ(高倉稜)、7着のカレンブラックヒル(秋山真一郎)、12着のアスカクリチャン(三浦皇成)および16着のサトノノブレス(岩田康誠)が第150回天皇賞・秋に出走することになっている。

オールカマーにおけるマイネルラクリマの勝利という結果は、スローペースを2番手から押し切ったため、メンバー構成を考えてもG2にしては寂しかった点を考慮すると、評価を与えるかは判断しがたい。

そのため、第150回天皇賞・秋の競馬予想においては、先行馬有利のレース展開に恵まれた時にだけマイネルラクリマが好走可能と判断すべきであろう。

その一方で、フラガラッハ、カレンブラックヒル、アスカクリチャンおよびサトノノブレスは、オールカマーでの見所のないレース内容を見る限りでは、第150回天皇賞・秋の競馬予想において高い評価を与える必要はないとみている。

そして、セントライト記念組からは、1着のイスラボニータ(ルメール)が出走することになっている。

セントライト記念におけるイスラボニータの勝利という結果は、最終的な1馬身強の着差が示すように、他の出走馬との力の違いを見せつけたといえる。

つまり、第150回天皇賞・秋の競馬予想においては、3歳馬であってもイスラボニータに高い評価を与えるべきである。

そして、宝塚記念組からは、5着のデニムアンドルビー(浜中俊)、9着のジェンティルドンナ(戸崎圭太)および10着のトーセンジョーダン(ブドー)が第150回天皇賞・秋に出走することになっている。

宝塚記念におけるデニムアンドルビーの5着という結果は、スローペースで、かつ好位置のインを追走するレース展開に恵まれたため、着順ほどのレース内容としての価値はないといえる。

ただし、デニムアンドルビーは、ジャパンカップにおける2着の成績が示すように、東京コースでのスローの瞬発力勝負は得意である。

よって、第150回天皇賞・秋の競馬予想においては、デニムアンドルビーに押さえ程度の評価は与えた方がよい。

その一方で、宝塚記念におけるジェンティルドンナの9着という結果は、全く見所のないレース内容であった。

そのため、第150回天皇賞・秋の競馬予想においては、ジェンティルドンナの実績には敬意を払いつつも、今年に入って日本での走りが冴えないジェンティルドンナを絶対視すべきでないとみている。

また、トーセンジョーダンは、宝塚記念における見所のないレース内容を見る限りでは、第150回天皇賞・秋の競馬予想において高い評価を与える必要はないとみている。

そして、天皇賞・春組からは、1着のフェノーメノ(蛯名正義)が第150回天皇賞・秋に出走することになっている。

天皇賞・春におけるフェノーメノの勝利という結果は、コーナーワークでロスのない競馬をしたため、連覇というほどの圧倒的な実力を示したわけではないと判断している。

今回の第150回天皇賞・秋の競馬予想においては、フェノーメノが勝ちきるためにはレース展開を含む様々な助けが必要となってくるであろう。

そして、香港のクイーンエリザベス組からは、4着のエピファネイア(福永祐一)が第150回天皇賞・秋に出走することになっている。

クイーンエリザベスにおけるエピファネイアの4着は、少し残念なレース内容ではあったが、海外遠征であったことを考慮すると同情の余地もあるとみている。

なお、エピファネイアは、菊花賞を5馬身差で圧勝した実績からG1でも通用する能力を秘めている。

よって、第150回天皇賞・秋の競馬予想においては、エピファネイアにも相応の高い評価を与えた方がいいであろう。

以上のように、競馬理論の競馬予想では、第150回天皇賞・秋に出走する有力各馬の能力を分析していった。

この分析結果に、展開、調教、枠順および馬場状態などの様々な要素を加味して、第150回天皇賞・秋の最終的な予想を決断する。

競馬理論のファンの方は、第150回天皇賞・秋の予想をお楽しみに。

以下のURLから2014年以前の天皇賞・秋の関連記事がご覧いただけます。

https://www.keibariron.com/database/tennoshoaki

天皇賞・秋のコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。

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天皇賞(秋)2014回顧
スピルバーグが重賞初勝利をG1で飾る

予想屋マスター
12期 予想歴25年

次走狙い:イスラボニータ
次走狙い:ジェンティルドンナ


第150回天皇賞・秋では、重賞未勝利馬スピルバーグ(北村宏司)が並み居る強豪のG1馬を差し切って、G1初制覇を飾ったレースだった。

競馬理論の競馬予想では、毎日王冠のレース内容では脚を余したが、負けて強しであったスピルバーグを本命に予想していた。

レース中、スピルバーグは、中団よりやや後方で待機し、直線では迷わず大外に持ち出されると、人気2頭の競り合いをまとめて差し切って、第150回天皇賞・秋を制覇した。

第150回天皇賞・秋でのスピルバーグの勝利という結果は、差しであっても不利のない馬場状態だったが、スローペースを差し切っており、非常に強いレース内容であったといえる。

そのため、今後のG1戦線の競馬予想においても、スピルバーグには高い評価を与えるべきであろう。

ただし、スピルバーグは、追い込み一手の脚質なため、インが有利な馬場状態や前残りのレース展開では脚を余す可能性を考慮すべきであろう。

一方で、第150回天皇賞・秋では2番人気のジェンティルドンナ(戸崎圭太)が2着に入ったレースでもあった。

競馬理論の競馬予想では、今年に入って多少の衰えが見えるものの、天皇賞・秋(府中2000m)では絶好の1枠1番を引いたことから、ジェンティルドンナにも高い評価を与えていた。

レース中、ジェンティルドンナは、好スタートを切ると、インの3番手からレースを進めた。

そして、ジェンティルドンナは、直線では狭い内ラチ沿いをこじ開けて、イスラボニータとの競り合いは制したが、スピルバーグには一気に交わされてしまった結果、2着に敗れてしまった。

第150回天皇賞・秋でのジェンティルドンナの2着という結果は、狭いところを割って入り、2着を確保したことは立派であるが、1枠で好位のインを追走する絶好のレース展開に恵まれたと判断することもできる。

その点を考慮して、次走のジャパンカップの競馬予想においては、ジェンティルドンナの3連覇の可能性もあるだろうが、絶対視は禁物と判断した方がよいだろう。

また、第150回天皇賞・秋は1番人気に推されていた皐月賞馬イスラボニータは3着に敗れてしまったレースでもあった。

競馬理論の競馬予想では、3歳世代ナンバーワンのイスラボニータに高い評価を与えつつも、不利な外枠を引いてしまったことを考慮した結果、イスラボニータの評価を少し下げていた。

レース中、イスラボニータは、ジェンティルドンナと並ぶ3番手の外目を進んでいた。
そして、イスラボニータは、直線で満を持して先頭に立ったものの、内からジェンティルドンナ、外からスピルバーグに差されてしまい、結果として3着止まりであった。

第150回天皇賞・秋でのイスラボニータの3着という結果は、不利な外枠からの発走であったが、自ら勝ちに行く横綱競馬をしたため、負けて強しのレース内容であったといえる。

つまり、今後のG1戦線の競馬予想においては、イスラボニータの巻き返しの可能性は高いと判断すべきであろう。

以上のように、第150回天皇賞・秋は、スピルバーグの勝利で幕を閉じたレースだった。

なお、第150回天皇賞・秋は、9着までが0秒3差以内であったように、今の古馬G1戦線では人気ほどの実力差はないともいえる。

競馬理論のファンの方は、G1戦線の穴予想を引き続き、お楽しみに。

以下のURLから2014年以前の天皇賞・秋の関連記事がご覧いただけます。

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