10期 予想歴17年
◎グランデッツァ
3着/9人気
○ダノンシャーク1着/8人
▲ホウライアキコ17着/14人
馬場は若干外差しが利きだしたかなという感じはするけど、それでもラップ的には全然落ち込んでいない。ハイペースなら31秒台は余裕で出るというイメージで行くべきだろうね。内有利もそんなに変わってないと思う。
展開だがミッキーアイルが外枠から二の足の速さで内に切り込みながらペースを作っていくのでスローにはなりやすい状況ではある。これに内からホウライアキコ、ダノンシャーク辺りが抵抗するのかどうか。ダノンはスペースを広げるために序盤簡単にミッキーには行かせずに抵抗しながらポケットを狙えればベストだが、ミッキーは二の足はかなり速いのですっとハナを切られてコントロールされると2~3列目勢のスペースが凝縮される可能性が高くなる。いずれにせよ好位勢はスペースの奪い合いになると思うし、中途半端にポジションを取りに行って下がることだけは避けたいところ。いずれにせよスロー気味にはなると思うが、46秒後半ぐらいでそこからL4の3角下りでペースをじわっと引き上げざるを得ないだろうしある程度は仕掛けが早い流れにはなると思う。前後半で1秒ぐらいのややスローを考えておく。
◎グランデッツァは個人的には◎にするかどうかでは悩んだ。GI戦線で打ってきた◎が悉くダメだったし…。まあでもそういう余計なことを排除して素直な気持ちで打った。まず、根本的に使える脚が長くないタイプなのでこの条件なら内枠は欲しいと思っていた。超高速馬場が得意なのは都大路Sで明らかだし、この馬にとっては基礎スピードは一定以上のものを持っているものの消耗戦には弱い。函館記念、安田記念はそういう競馬になったのでそんなに気にしない。毎日王冠は、感覚的にはTS持続戦になりやすいし、それも直線に入ってからのL3最速という形が多い。実際11.8-11.2-11.3-11.8とL3最速のTS持続戦。これで案の定甘くなったのは使える脚が長くない所以とみる。この馬は超高速馬場の都大路Sでは800通過が45.7とそこそこ速い流れを少し離れた番手で追走できているので、46秒台なら追走で苦しくなるということはないはず。そしてそこから要所で一脚を使ってくるというタイプだ。超高速馬場で絶対的な通過時計は早くても相対的にスローにさえなってくれればこの馬の持ち味は引き出せるはず。淀なので3~4角で外を回されたときにTS持続力で甘い点があるのでそこがどうかと思ったが見事に3番枠を引いた。これならホウライアキコの直後のスペースを突けばいいだけで、ミッキーが早い段階でスローに落としても3列目ポケットを確保するのは難しくない。都大路Sが嵌ったのは間違いないが、その嵌った条件は高速馬場だからこそあり得ることだし、今回もまだ馬場が悪化していないなかで騎手の意識はそれほど上がってこない。ゲートは上手いんだし無理せず3列目からジッとできそうな今回は積極的に狙うべきだし、勝ち切るだけの武器は持っている。
〇ダノンシャークは前走をどう評価するか。まあ正直この馬が一番悩んだんだけど、条件を考えるとやはり信頼度は高い一頭。この馬は本質的にはポテンシャルタイプだと思っていて、それは昨年の安田記念で見せた通り。ハイペースで11.4 - 11.7 - 11.5 - 11.3 - 11.7と淀みない流れを後方から直線でロード目標に序盤はかなりい脚を見せていたがかなりの不利を受けての3着。パフォーマンス比較で見てもポテンシャル勝負の方が良い。ただ昨年のマイルCSではトーセンラーにキレ負けしたが11.7 - 11.5 - 11.2 - 11.4 - 11.5とL3最速戦でコーナーが最速だ。ここで外々を追走した分のロスがあり、3着ではあったがパフォーマンスとしては評価できる。L1まで4着以下は寄せ付けなかったし、コーナーで内内を立ち回った馬が上位だったことを考えると一頭質の違う競馬ができた。基本的にはマイルの基礎スピードを持ったポテンシャルタイプだが、後半の総合力もある程度備えているため崩れにくい。それが富士Sで崩れたのには12.0 - 11.8 - 10.9 - 11.2 - 11.7とL3最速戦でも11秒を切るような質の高いトップスピードを要求されていて、その分L1での落ち込みが目立ったともいえる。もちろんそれでも昨年もそれなりに頑張れていることを考えると不満は残る。この辺をどうとるかだったが、昨年のマイルCS組で考えれば内内を楽に立ち回れたトーセンラーよりは条件的に今回は良いし、ダイワは枠は良いが肝心の状態がついてきていない。今年の安田記念でも見せたようにまぎれない競馬の強さも持っているが、極端なスローにならなければ力は出せるはず。岩田に代わって上手くポジションを内内でとってくれるようなら更に面白い。かなり人気も落としているのもある。
▲ホウライアキコ
この馬は多分驚かれる穴馬かなと思うけど、まず血統から入る。っていっても血統名を出すとすぐにばれちゃうのでふんわりと匂わす感じにするが、超高速の淀で抜群に強い血統だ。超高速とまでは今回言えないかもしれないが依然としてかなり高い水準で高速馬場を保っているし内も馬場が良い。近年のマイルCSはシルポートみたいなのがいなければ基本的にペースが上がり切ることは稀。3角の下りでペースが上がることはほぼ確定的で、内を立ち回れることはかなり大きなプラス材料になる。そしてこの馬は超高速状態の淀のマイル戦で強い勝ち方ができている。ハイペースから11.8 - 12.2 - 12.2 - 11.4 - 11.7と道中緩めての再加速戦でギアチェンジを引き出してきっちりと出し抜く競馬ができた。前走は逃げ馬をしっかりと番手で追走、勝ちに行く形で12.0 - 11.8 - 11.3 - 11.5 - 12.0と仕掛けの早い競馬に食らいついてきた。高い基礎スピードを持ちながらそれを上手くコントロールできるし、個人的には府中のマイルで要所で出し抜かれなかったのは驚いた。高速京都で怖い血統背景、ミッキーアイルを目標にしながら直後を上手くつければチャンスは十分あるはず。枠順見た瞬間に条件もろもろ一番怖いなあと感じたのがこの馬だ。
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