チャンピオンズC2014予想
チャンピオンズC 近走好調な馬と中京D1800mの傾向。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ローマンレジェンド
  3着/3人気

○インカンテーション10着/4人
▲コパノリッキー12着/1人
△ワンダーアキュート5着/5人


★傾向分析★
今年から阪神D1800m→中京D1800mへとコースが変わり、JCD→チャンピオンズCと名称も変更になったレース。

中京D1800mでの開催ということで、コースの傾向をまとめてみました。

コース形態は、スタンド前の直線から発走して、グルッと1周してくるコース形態。急坂の途中あたりからスタートし、坂を上った後は、向正面までほぼ平坦で、そこから緩い坂をちょっと上り、向正面半ばから4コーナーにかけて下ってくるコース。

このコースは東海Sで使用しているが、13年と14年の結果は、下記の通り。

2013年 タイム 1’51”0 (良) 1FAve=12.33 3FAve=37.00
テン36.0-中盤36.8-上がり38.2 『前傾』
1着グレープブランデー・・・マンハッタンカフェ×ジャッジアンジェルーチ=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-n〕 8-7
2着ナムラタイタン・・・サウスヴィグラス×Afleet=フォーティナイナー×ミスプロ 〔1-e〕 2-2
3着ホッコータルマエ・・・キングカメハメハ×Cherokee Run=キングマンボ×レッドゴッド 〔9-e〕 5-4

2014年 タイム 1’50”4 (良) 1FAve=12.27 3FAve=36.80
テン36.2-中盤36.3-上がり37.9 『前傾・ハイレベル』
1着ニホンピロアワーズ・・・ホワイトマズル×アドマイヤベガ=リファール×サンデーサイレンス 〔22-d〕 4-4
2着グランドシチー・・・キングカメハメハ×ブライアンズタイム=キングマンボ×ロベルト 〔12〕 9-6
3着マイネルバイカ・・・ロージズインメイ×フォーティナイナー=ヘイロー×フォーティナイナー 〔4-p〕 8-9

テンは36秒台前半、中盤も締まった流れで、上りは37秒前後と『前傾』になりやすいコース形態と思われる。
『前傾』の流れだと展開的には、
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

しかし、13年・14年の東海Sの結果をみると、好走している馬は4コーナーで10番手よりも前に位置した馬。追込馬は割り引く必要があると思われる。また逃げ粘った馬もいなく、逃げも割引が必要と思われ、先行・差しが中心とみるべきと考える。

血統の傾向としては、中京D1800mの種牡馬ランキング上位は、1位シンボリクリスエス、2位マンハッタンカフェ、3位クロフネ、4位スペシャルウィーク、5位キングカメハメハ、6位フジキセキ、7位アグネスタキオン、8位スズカマンボ、9位ブライアンズタイム、10位ゴールドアリュール。
スタミナが問われるコースのようで、ロベルト系やスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い傾向。
またキングカメハメハ産駒は好走は多いが、2・3着が多い傾向。

★予想★
◎ローマンレジェンド・・・スペシャルウィーク×Awesome Again=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔20〕
 前走エルムS1着(=札幌D1700m)。中京Dコースは(1-0-0-0)、D1800m戦は(7-1-2-2)。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(4-0-2-0)と好走が多く、苦にしない馬と考えて好走に期待する。
 スペャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は毎回ダート戦でも上がり上位を繰り出し、性能の良いエンジンを積んでいる様子。スペシャルウィーク産駒は、オークスヤダービーなど東京芝2400mでも好走しているし、有馬記念の中山芝2500mでも好走馬を輩出していて、スタミナは豊富な中長距離血統。母父Awsome Againはヴァイスリージェント系で、中長距離で強く、ダート、オールウェザーを問わないが、芝馬は少ない。実が入ると連勝するのがこの系統の最大の特徴。
 No.〔20〕の牝系は、フサイチエアデールやフサイチリシャールなどがいる、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプ。

○インカンテーション・・・シニスターミニスター×Machiavellain=エーピーインディ×ミスプロ 〔22-a〕
 前走みやこS1着(=京都D1800m)。中京Dコースは(2-0-1-0)、D1800m戦は(7-1-1-4)。近走オープン戦・重賞と好走してきた馬で、位置取りも先行・差しと自在な馬。近走の充実度を考えて、好走に期待して評価する。
 シニスターミニスター産駒はエーピーインディ系で、ダートが主戦場で、牝馬は短距離が中心となり、牡馬は中距離以上で好走が多く、2歳から走るが身が入るのは3歳春以降。穴は距離変更で多く、芝→ダート替わりも注意が必要。東京Dコースが得意。母父Machiavellianはミスプロ系で、持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れに向く。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

▲コパノリッキー・・・ゴールドアリュール×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-o〕
 前走JBC1着(=盛岡D2000m)。中京Dコースは初で、D1800m戦は(2-0-0-2)。14年フェブラリーS1着馬(=東京D1600m)で、その時は16番人気での激走をした馬だが、その後も地方交流重賞にも参戦して好走していて、フェブラリーS好走がフロックではなかったことを証明。能力と充実度から好走に期待して評価する。
 ゴールドアリュール産駒はサンデーサイレンス系で、芝なみのハイペースで飛ばしてもバテず、スピード化の進むダートに向く“芝も走れるダート血統”。ダートで人気の場合の信頼性も高く、軸馬としても安定している。どちらかといえば叩き良化型で、淀みないペースに向き、パワーとスタミナに富む。弱点は小刻みなギアチェンジが苦手なこと。母父ティンバーカントリーはミスプロ系で、軽いスピードのウッドマン系だが、パワーとスタミナを備えたステイヤーを多く輩出するタイプ。早めに先頭に立っての押し切りや、3~4コーナーからのマクる競馬を得意としていて、コーナーが4つある中山、阪神、ローカル小回りコースが合う。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。

△ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕
 前走JBC3着(=盛岡D2000m:0.6秒差)。中京Dコースは(1-0-0-0)、D1800m戦は(4-4-0-6)。ここ数年GⅠでも善戦を続けている馬で、基本的には「老馬の法則」から考えると年齢を重ねるごとに能力は衰えていくはずだが、あまり能力の衰えがなく、なかなか突き抜けないが2・3着には良く好走する馬として好走に期待して評価する。
 カリズマティック産駒はストームバード系で、馬力と持久力を持ち味とする砂の中距離血統。使われながら地道に力をつける叩き上げ型で、格上げ3~4戦目が狙い目。芝もそこそここなすが、適性は明らかにダート。時計のかかる1800~2200mが最適条件。また阪神Dコースは得意。母父Pleasant Tapはリボー系で、芝・ダート兼用の中長距離血統。仕上がりは遅く、条件戦で揉まれながら力をつけ、4歳でオープン入り、5歳で重賞制覇というような成長曲線をたどる。条件戦でくすぶったまま終わる産駒も多いが、大一番では怖い存在で、人気がなければないほど押さえておきたいタイプ。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分子記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。


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