京都金杯2015予想
京都金杯 上がり勝負に向いた内枠の馬を上位に。

軍神マルス
08期 予想歴17年

◎フルーキー
  4着/2人気

○シェルビー8着/3人
▲アズマシャトル11着/6人
△エキストラエンド2着/4人


★傾向分析★
2010年 タイム 1'34"1 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.29
テン34.2-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着ライブコンサート・・・Singspiel×Kingmambo=サドラーズウェルズ×キングマンボ 〔9-e〕 10-9
2着スマートギア・・・マーベラスサンデー×パドスール=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔19〕 15-12
3着レインダンス・・・ダンスインザダーク×Bob Back=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-s〕 7-7

2011年 タイム 1'33"4 (良) 1FAve=11.68 3FAve=35.03
テン35.4-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.6 『加速』
1着シルポート・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔3-n〕 1-1
2着ガルボ・・・マンハッタンカフェ×ジェネラス=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-r〕 2-2
3着ライブコンサート・・・Singspiel×Kingmambo=サドラーズウェルズ×キングマンボ 〔9-e〕 4-3

2012年 タイム 1'32"9 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン33.8-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり35.3 『前傾・中弛み』
1着マイネルラクリマ・・・チーフベアハート×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔A4〕 5-6
2着ダノンシャーク・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-u〕 14-15
3着アスカトップレディ・・・アドマイヤボス×Shaadi=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔3-d〕 9-9

2013年 タイム 1’33”5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン35.3-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着ダノンシャーク・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-u〕 6-6
2着トライアンフマーチ・・・スペシャルウィーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔7-d〕 3-3
3着ヤマニンウィスカー・・・マンハッタンカフェ×Sadler’s Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-w〕 1-1

2014年 タイム 1’32”5 (良) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン34.7-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.4 『一貫』
1着エキストラエンド・・・ディープインパクト×Garde Royale=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔4-p〕 13-12
2着オースミナイン・・・ディープインパクト×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔16-g〕 13-12
3着ガルボ・・・マンハッタンカフェ×ジェネラス=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-r〕 7-7

 ここ数年の流れは、09年・10年・12年が『前傾』、11年・13年は『加速』、14年が『一貫』で、『中弛み』も複合することも多い流れ。好走馬の位置取りからは、その年の流れに従ってそのまま有利・不利が決まる結果に思えます。『前傾』『一貫』なら差しが好走し、『加速』『中弛み』なら逃げ・先行有利。それでも比較的差しが決まるようで、特に内枠の馬が先行・差しにて好走が多い傾向。顕著な傾向として、外枠の馬は不利な傾向あり。

 しかし流れが様々な中、サンデーサイレンス系の好走が多く(=近年では母父サンデーサイレンス)、瞬発力を活かした速い上がりを繰り出せるタイプが好走しています。ディープインパクト、マンハッタンカフェ、スペシャルウィーク、ダンスインザダークなどスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、マイル重賞ながらやや中距離寄りの適性が必要ということと思います。
 以前はミスプロ系やロベルト系が、ダート的な流れで多い先行なだれ込みにて好走していたが、近年はサンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ダンチヒ系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系)配合馬の好走が目立つ傾向。サンデーサイレンス系の瞬発力と、大系統ノーザンダンサー系のスピードの持続がうまく嵌ると好走するように思います。

 またこのレースでは条件戦から好走してきたような勢いのある馬よりも、すでに重賞好走歴のある実績馬が強いレースであるのも特徴(=ここが重賞初勝利などはなかなかいない)。

 それから前走距離は1800mや2000mなど中距離からの短縮の方が、1200mや1400mからの距離延長馬よりも好走しやすい傾向あり。京都マイルが中距離寄りの適性ということだと思います(=マイルCSも1800m実績馬が強い)。

★予想★
京都金杯のポイントは、
①上がりの瞬発力勝負になりやすく、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。母父サンデーサイレンスも注目。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬の好走が多い。
②基本内枠の馬の好走が多く、軸にするなら内枠の前走好走馬(=特に1~4枠の馬に注目)。外枠は割引だが、京都芝コース巧者や芝1600m巧者なら好走も可能。ただし連下候補にすべし。
③これまで重賞好走実績がある馬ならなお良い。
④前走オープン戦好走馬は重賞好走実績がなくとも、好走できると考えてよい。
⑤どちらかというと中距離寄りの適性が問われやすい。

◎フルーキー・・・Redoute’s Choice×Sunday Silence=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔1-x〕
 前走チャレンジC2着(=阪神芝1800m:0.0秒差)。京都芝コースは(1-0-0-1)、芝1600m戦は(3-1-1-1)。近走条件戦を好走し、前走でチャレンジC2着と重賞好走もした上昇馬。母父Sunday Scienceからも現在の勢いに期待できる馬と考えて、連続好走に期待して評価する。33秒台の上がり上位も繰り出せる馬にて、内枠ということからも好走に期待する。
 Redoute’s Choice産駒はダンチヒ系で、産駒によっては距離をこなすが、あくまでも短距離~マイルに向き中距離はギリギリ。スピードを活かせる平坦ならさらに良く、サマースプリントシリーズ向きの血統。案外と叩き良化型で、3歳になっての勝ち上がりも多い。 母父Sunday Silenceはサンデーサイレンス系で、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号xは、地味にこつこつと力をつけて重賞で好走するタイプ。

○シェルビー・・・サクラバクシンオー×アドマイヤベガ=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔9-e〕
 前走キャピタルS1着(=東京芝1600m)。京都芝コースは(3-4-1-0)、芝1600m戦は(5-3-1-2)。京都芝コースで崩れていないコース巧者で、33秒台の上がりも繰り出せる馬。内枠という点でも好走の可能性は高いと考えて、好走に期待して評価する。
 サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。母父アドマイヤベガはスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

▲アズマシャトル・・・ゼンノロブロイ×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔10-d〕
 前走チャレンジC4着(=阪神芝1800m:0.2秒差)。京都芝コースは(1-1-0-1)、芝1600m戦は(1-2-0-0)。前走チャレンジCは差し馬有利な展開になり、僅差に負けてしまったが、落鉄もしていた様子で、反撃は十分可能と考えて好走に期待して評価する。33秒台の上がりも繰り出せる馬にて、十分好走は可能と考える。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父マルゼンスキーはニジンスキー系で、すべてに柔軟性があり、底力と成長力に優れている。母父としても一流で、頑固なステイヤー種牡馬との配合ではスピードを、イケイケ短距離種牡馬との配合ではガマンを伝えている。
 No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

△エキストラエンド・・・ディープインパクト×Garde Royale=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔4-p〕
 前走マイルCS5着(=京都芝1600m:0.4秒差)。京都芝コースは(2-0-2-3)、芝1600m戦は(1-1-1-5)。13年京都金杯1着馬で、リピーターとしての好走に期待する。近走は今一つな戦績だったが、前々走富士S5着(=東京芝1600m:0.1秒差)→前走マイルCS5着と復調の兆しがみられるし、出走馬中唯一のディープインパクト産駒ということでも上がり勝負では十分好走の可能性は高いと考えて好走に期待して評価する。最内枠にて、こちらもプラス要因はあると考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Garde Royaleはネヴァーベンド系で、スタミナと持久力に優れたミルリーフ系。スローペースより消耗戦に強く、前走が不振でも展開が厳しくなると突っ込んでくる。強気な競馬をしてこそ持ち味が活きる。成長力があり、高齢になって甦る馬もいる。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。


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京都金杯2015回顧
京都金杯 内枠有利を重視すべし。

軍神マルス
08期 予想歴17年

次走狙い:ウインフルブルーム
次走狙い:マイネルメリエンダ


2015年 タイム 1’32”8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80

ラップ
①12.7-②11.3-③11.6-④11.9-⑤11.3-⑥11.1-⑦11.1-⑧11.8
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.3 ③±0 ④+0.3 ⑤-0.3 ⑥-0.5 ⑦-0.5 ⑧+0.2
テン35.6-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり34.0 『加速』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×

1着ウインフルブルーム・・・スペシャルウィーク×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12-f〕 1-1
2着エキストラエンド・・・ディープインパクト×Garde Royale=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔4-p〕 8-6
3着マイネルメリエンダ・・・チーフベアハート×スペシャルウィーク=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔3-l〕 3-3

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤も締まった流れにて『加速』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着ウインフルブルームは、チャレンジC8着(=阪神芝1800m:0.9秒差)からの好走。京都芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(1-1-1-0)でした。京都芝コースでは崩れていない馬だったし、芝1600m戦でも好走が多い馬だったと考えると、14年皐月賞3着好走実績を考えるともう少し能力を評価すべき馬だったと反省します。また今回は開幕週ということもあり、流れも『加速』ということで展開に恵まれた馬だが、京都金杯では近年内枠の馬が非常に好走が多く、流れも考えると『加速』ならより前につける馬が有利だったと考えるなら、この点でもプラス要因があった馬だったと反省する。今後も開幕週などで展開利が見込めるならば好走の多い馬と思うが、京都芝コースではさらにプラスαの能力発揮が出来る馬と考えて、評価すべきと考えます。今後の好走にも期待します。
 スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。母父サクラユタカオーはプリンスリーギフト系で、時計の速い芝に強いマイラー血統。鋭く斬れる瞬発力、好位から抜け出す安定感があり、芝なら人気での信頼性は高い。ただし荒れ馬場では持ち味を活かせず、パンパンの良馬場でこその血統。2歳から3歳前半に活躍し、一度伸び悩んで、古馬になって再上昇する。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着エキストラエンドは、前走マイルCS5着(=京都芝1600m:0.4秒差)からの好走。京都芝コースは(2-0-2-3)、芝1600m戦は(1-1-1-5)でした。13年京都金杯1着馬で、リピーターとしての好走に期待し、結果2着好走。近走は今一つな戦績だったが、前々走富士S5着(=東京芝1600m:0.1秒差)→前走マイルCS5着と復調の兆しがみられたし、出走馬中唯一のディープインパクト産駒ということでも、やはり侮ってはいけない馬だったと考える。最内枠も好走に大きく起因したと考える。京都芝1600mではディープインパクト産駒が非常に強く、ディープインパクト産駒は素直に評価すべしと考えたいと思います。今回の好走からも復調と考えて良さそうなので、次走の好走にも期待します。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Garde Royaleはネヴァーベンド系で、スタミナと持久力に優れたミルリーフ系。スローペースより消耗戦に強く、前走が不振でも展開が厳しくなると突っ込んでくる。強気な競馬をしてこそ持ち味が活きる。成長力があり、高齢になって甦る馬もいる。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。

3着マイネルメリエンダは、前走キャピタルS5着(=東京芝1600m:0.2秒差)からの好走。京都芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(4-3-1-2)でした。前走キャピタルS上位好走馬は、重賞好走実績がなくても好走できる下地を秘めているようで、0.2秒差以内に好走している馬には注目すべしと反省する。今回の好走は、内枠に起因するものも多いと思うが、12年1着マイネルラクリマがチーフベアハート産駒で好走していたことも好走血統として注意すべきだったと反省します。4歳馬でまだ成長が見込める血統配合でもあり、今後のさらなる上昇に期待したいと思います。
 チーフベアハート産駒はダンチヒ系で、前走で大敗していても軽く巻き返す穴血統。各馬が狭いストライクゾーンを持ち、ピンポイントで条件が揃うと好走する。天皇賞春好走のマイネルキッツがいれば、スプリンターズS好走のビービーガルダンもいる、距離適性も様々だが、共通しているのは“アンチ・スローの上がり勝負”で、緩まないペースの中で、スピードの持続力やスタミナを活かす。脚の使いどころの難しい馬が多く、ロングスパートで好走することが多い。穴は叩き4~5戦目。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

京都金杯のポイントは、
①流れは、『加速』なら逃げ・先行馬、『前傾』なら差し馬が展開利で好走しやすい。流れを見極めるべし。
②その上で上がりの瞬発力勝負になりやすく、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。母父サンデーサイレンスも注目。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬の好走が多い。
③ディープインパクト産駒は特注。
④基本内枠の馬の好走が多く、軸にするなら内枠の前走好走馬(=特に1~4枠の馬に注目)。外枠は割引だが、京都芝コース巧者や芝1600m巧者なら好走も可能。ただし連下候補にすべし。
⑤これまで重賞好走実績がある馬ならなお良い。
⑥前走オープン戦好走馬は重賞好走実績がなくとも、好走できると考えてよい。特にキャピタルSで、0.2秒差以内の上位好走馬に注目。
⑦どちらかというと中距離寄りの適性が問われやすい。


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