08期 予想歴12年
◎ロジユニヴァース
14着/1人気
○リーチザクラウン13着/2人
▲ナカヤマフェスタ8着/6人
×セイウンワンダー
ロジユニヴァース、アンライバルト、リーチザクラウンの3強と言われている今年の皐月賞。それ以外にもセイウンワンダー、ベストメンバー、ナカヤマフェスタなど、実力馬たちが揃っており、非常に面白いレースとなりそうだ。まぁ馬券的には難しいところになりますけどね(;´Д`)
まずは過去5年の皐月賞のラップ比較を。
08:12.2-11.5-12.5-12.6-12.6-12.8-12.3-11.2-11.5-12.5
07:12.2-11.2-12.1-11.6-12.3-12.3-12.3-11.6-12-12.3
06:12.3-11.3-12-12.1-12.3-12-12.2-11.8-11.7-12.2
05:12.1-11-11.9-12.2-12.4-12.6-12.5-11.8-11.4-11.3
04:12.1-10.9-12.3-12.2-12.2-12.5-12-11.6-11.3-11.5
同じ条件で行われる弥生賞とは違い、こちらは道中緩むところがほとんどない厳しい流れ。それでいて最後3ハロンでは必ず11秒台の加速が要求されるのだから、想像以上に厳しいレースである。故にマイラーでは対応しにくいレースで、距離実績はもちろん、血統的な裏づけも必要となってくる。
次は、各トライアルを簡単に分析していきましょう。
・弥生賞
12.4-11.3-12.2-13-13.1-13-12.7-12.2-11.5-12.1
→逃げたロジユニヴァースがそのまま押し切ったレース。ラップだけを見ると道中13秒台が続く非常に緩い流れ。やや重だったことを考えても、勝ち時計が2分3秒5と言うのは遅いと判断できる。これは例年通りと言えば例年通りで、弥生賞と皐月賞の関係を見てみると、「弥生賞はスローの切れ味勝負→皐月賞は速い流れの持久力勝負」という構図になっており、弥生賞好走馬が皐月賞で沈むことが多い。
しかし、今年の弥生賞は馬場の影響もあってか、切れ味勝負にはならず、最後まで持久力勝負の我慢比べになった。そんなレースを逃げて最後突き放した(しかも最後は流す余裕すらある)ロジユニヴァースはラップ以上に強いレースをしたと思う。
異常に速い流れ(時計勝負)になったらどうなるか?という疑問は残るが、メンバーを見渡してもそこまで速い流れにはならないであろうメンバー構成。相変わらず前が残る馬場なのだから、そこまで不安視する必要は無いか。
2着のミッキーぺトラは前に行ってそのままなだれ込んだだけの競馬。最後後ろから来た馬に詰め寄られているあたり、ここで勝ち負けするには厳しいか。3着のモエレエキスパートはここでは力不足。鞍上含めて消したい1頭。
8着に敗れたセイウンワンダーは明らかに余裕残しの馬体だったので参考外。ただ、フォトパドックを見る限り、まだまだ仕上がってきていないような印象で、後方から行く脚質も今の中山コースでは不利。個人的にはドリームジャーニーみたいなタイプではないかと思っており、狙うならここでは無いのかも。
・スプリングS
12.3-11.5-12.8-13-13-13-12.3-11.4-11.5
→コチラも13秒台が続く緩い流れ。勝ったアンライバルトは中団からレースを進め、直線では外を回して差しきる強い内容。コチラもラップだけでは判断できない強さを感じた。
しかし、気になるのがこの馬が3着に敗れた京都2歳S。この時はペースが上がったり遅くなったりの変則ペースで、4コーナーでの手ごたえは良かったように思えたが、追って案外で敗れてしまった。思うに、この馬は切れ味が身上の馬で、ある程度上がりが掛かる展開になると厳しいのでは無いかと。ロジユニヴァースはどちらかと言えば持久力勝負に持ち込みたい馬で、アンライバルトは切れ味勝負に持ち込みたい馬。この異なるタイプの2頭がワンツーを決める姿は想像できない。
あくまで個人的主観だが、皐月賞向きなのはロジユニヴァースで、ダービー向きなのはアンライバルトではないかと考える。今回はアンライバルトは差して届かずの展開になるのでは…という考えなので、3強の中では評価を下げたい。逆にここで勝てば3冠も見えてくるなじゃないかなぁ…と。
3着のフィフスペトルは先行して粘ってくれていれば望みも出たのだが、後方から届かずの3着だった点は評価が下がる。明らかに距離を意識しての乗り方だったし、後方から差してきただけでは距離を克服できたとは言えない。GⅠで緩い流れになることは考えにくいし、スプリングSに至るまでの臨戦過程にも不満があった。この馬は狙うならNHKマイルCだろう。
注目したいのは7着に敗れたリクエストソング。道中掛かってしまい、直線でもスムーズにレースができなかった。相手なりに走れる馬で、スプリングSである程度好走していればもっと人気になったハズ。前走の敗戦でここまで評価が下がったのなら狙ってみたい1頭。
・若葉S
12.6-11.3-12.5-12.8-12.3-12.4-12.3-11.7-12.2-12
→ラップは優秀…と思っていたが、当時は時計の出る阪神コースだったので、これぐらいタイムは出て当然のところか。勝ったベストメンバーはここでは力が違う感じだったが、相手関係を見てみると、条件馬も多く、一気の相手強化のここでは不安が残る。父・マンハッタンカフェということで小回りコースよりは広いコース向きだとうし、一線級相手だときさらぎ賞の内容を見る限り、まだまだ力不足の感は否めない。ましてや鞍上は四位騎手。内有利の馬場で外を回す姿が目に見える。
2着のトライアンフマーチもここでは力不足。せめて重賞実績でもあれば話は別だが…。
・毎日杯
12.3-11.7-11.8-12.7-12.5-12.5-11.8-11-11.7
→このレースはアイアンルックの強さが際立ったレース。2着のゴールデンチケットは中央では未だ勝ち星なし。そもそも、そんな馬が皐月賞に出走してくること自体初めてらしいが、さすがに中央未勝利馬が勝ち負けできるほどGⅠは甘くないのでは。ただ、ラップ的には近年の皐月賞の流れにマッチするんですよねぇ…。ちょっと恐いかも。
・きさらぎ賞
13-11.5-11.9-12.7-12.6-12.2-11.8-11.1-12.1
→逃げたリーチザクラウンがそのまま押し切ったレース。4ハロン目を境にグングン加速。最後こそ止まってしまったが、最後は流していただけに単純にラップだけでは考察できない。
リーチザクラウンの良いところはとにかくスピードに乗ってしまえば速いところ。決して速い流れで逃げるのではなく、徐々にペースを上げいくスタンスの珍しい逃げ馬。「皐月賞は速い馬が勝つ」という格言を信じれば、この馬から入るのがセオリーではないだろうか。陣営も相当自信を持っているようで、打倒ロジユニヴァースに燃えている。自分の形に持ち込めれば相当強い。
ただ、この馬にとっての試練は大外枠。これまでのレースを見る限り、やはり逃げてこその馬。この枠からどういうレースをするのか…そんなところにも注目したい。そしてラジオNIKKEI賞の時のように後続に早めに来られると厳しい。4角で突き放す競馬を期待したい。
・京成杯
12.1-11.5-12.6-12.6-13.2-12.6-12.6-11.7-11.6-12.2
→開催も進んでおり、荒れた馬場でのレースだったので、時計が掛かったのは当然のこと。ここで評価したいのは勝ったアーリーロブストではなく、2着のナカヤマフェスタ。直線で狭くなる不利があり、それでもメンバー中最速の上がりで2着に突っ込んでくるのだから、力はある。
ローテーションが嫌だが、逆に弥生賞あたりでソコソコの結果を出していればもっと人気になったハズの馬。常識的には狙いづらいところだが、非常にレベルの高かった東京スポーツ杯組なだけに軽視はできない。
・シンザン記念
12.5-11-11.6-12.1-12.2-12.6-11.5-11.8
→道中もう少し速いペースになっていたら底力の証明にもなったのだが、ある程度緩んでしまった中での最後2ハロン11秒台では評価しにくいところ。血統的には広いコース、且つ力の要る馬場でこそ力を発揮しそうなタイプで、ここで好勝負できるかは疑問。せめてどこかでもう1戦使えていたら評価も変わっていたのだが…。
…というわけで、出走馬たちの主な前走を振り返ってみました。さてさて、あとは結論に入りましょう。
本命はロジユニヴァース。前走はラップ以上にレース運び自体を評価。逃げて最後突き放す。しかも押さえる余裕すらあるのだから、能力が違う。決して逃げなければいけないタイプではなく、先行しても良し、差しても良し、のタイプで自在性があるのも魅力。唯一の不安は例年の皐月賞はラスト3ハロンで必ず11秒台に入るところがあり最後の瞬発力に疑問符が残るところだが、新馬戦ではラスト3ハロンを全て11秒台でまとめているし、弥生賞でも逃げてラスト2ハロンのところで11秒台を出しているので、特に問題は無いと見ている。ダービーより皐月賞向きの馬で、ここは全力投球(馬券的な意味でw)したい。
対抗にはリーチザクラウン。この馬のスピードは非常に魅力で外枠を嫌って人気が落ちるならむしろ歓迎。皐月賞ではそれほど外枠が不利になることはなく、持ち前のスピードを活かして欲しい。逃げられるのか否か…その辺りにも注目してみたい。
3番手にはナカヤマフェスタ。ローテーションは不満だし、順調に使えなかったのは気がかりだが、それでも調教は多く積んで来たし、今週の動きも良かった。それより何よりレベルの高かった東京スポーツ杯勝ち馬なのだから、無視するわけにはいかない。そこまで人気になっていないようだし、狙い目。
押さえは速い流れになった時にどうなるか疑問が残るが、能力の高さは疑いようが無いアンライバルト、前走掛かってしまい競馬にならなかったが、相手なりに走れるのは魅力のリクエストソングまで押さえ。
消しはセイウンワンダー。狙い目はまだ先。
◎1・ロジユニヴァース
○18・リーチザクラウン
▲7・ナカヤマフェスタ
△2・リクエストソング
△16・アンライバルト
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