京都牝馬S2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎ダンスアミーガ
  7着/3人気

○ケイアイエレガント1着/9人
▲ベルルミエール10着/4人


 まあ週の頭の週間天気予報からは予想つかないほど微妙にしか降らなかった雨の影響がどの程度なのかは正直芝のレースを見ないとわからないぐらい。ただ金曜はほとんど降っていない、木曜でもそれほど降らずに土曜まではほぼ降らない。金曜正午で稍重なので影響は小さいだろうと。やや高速想定。


 展開だが結構難しく、意外と読みにくいかなと思う。とりあえずケイアイエレガントが逃げもいけるのでハナを主張していくだろうというメンバー構成。ただ、ベルルミエールの出方が読めず、これが主張してくればこれがハナでケイアイは外の番手という可能性も大いにある。内にマコトブリジャールやトーセンベニザクラといった先行勢がいて、外からフォーエバーモアやシャイニーガール辺りも前。そこそこ先行勢が揃った中でハナをケイアイ、ベルルのどちらが握るか。ベルルミエールは意外と平均ペースを追走してきているので、これがどう出てくるか。スローでも結果を出しているし、ここの判断が難しいところ。まあベルルかケイアイでハナはすんなり決まると思うし、ペースが落ち着く可能性の方が高いだろうと。一応幅は持たせつつ。


結構悩むところが多かった。


◎ダンスアミーガはまあ素質の期待を取ったのと、枠が良かった。クリスチャンなのでまずそこまで後ろからの競馬はしないだろうというのもある。この馬はトップスピードの質も高い馬ではあるが、流石にポートアイランドSでは相手も強かったし、11.8 - 10.7 - 10.9 - 11.9のラップ推移で好位馬群で前を向けなかった面もある。直線L2の段階ではジリジリだったがそれでも最後まで脚を使ってきた。相手関係見ても強敵だったと思う。長岡Sで実質ややスローを中団で追走、11.7 - 11.9 - 10.7 - 12.0のラップ推移で中団最内から上手く前にスペースが空いたとはいえ最速地点のL2でしっかりと差を詰められているし、相手がマイネルメリエンダでそれをきっちりとらえているところからもトップスピードの質は高いはずで、そこからの持続力も高い。流石に昨年のような2F戦となると不安材料もあるが、スローから徐々に加速していく流れでL2最速戦とかであればL1で差し込めるだろうと。ペースに関してはスローがベターだが、一応3歳時には一貫ペースの阪神1400で消耗戦を差し切っていて問題ない。ペースそのものより仕掛けのタイミングが重要で、レース全体の仕掛けが遅れると不安もあるが、動くことには積極的な弟デムーロだし内枠でも進路を意識して脚は出せるだろうとみての本命。


〇ケイアイエレガントは本命でも良かったんだけど、ハナをきれない可能性もあるので京都では一つ下げるべきかなと。節分Sが強烈で、東京1600でドスローから12.1 - 12.1 - 10.9 - 11.1 - 11.4とL3最速戦で出し抜いてL1でも突き放すという圧倒劇。スローまで落とし切れればTS持続力は非凡だし、ある程度のペースまでで息を入れられれば要所で出し抜けるというのがこの馬の武器で、中山牝馬S、福島牝馬Sの内容、キャトルフィーユとの比較で見ても、主導権を握ってペースを落ち着けられればこちらを上位に取りたい、という馬。今回はベルルミエールが内にいるのでこれが厄介、この馬が平均的なペースを作ってしまうとキャトルに対しての優位性は揺らぐししかも一つ外になるのでこれはリスクではある。月曜時のブックの想定は無印だったのに直前で急に評価されていて、この分だとレースの目標になる可能性もあるのでその辺も嫌った。いや、この評価自体は妥当だと思っているんだけど、やっぱり勝ち負けを考えるとノーマークで進めたかったというのが本音。まあヴィクトリアマイル見ても平均ペースまでなら恰好はつけられるはず。


▲ベルルミエール
この馬はなかなかつかみどころのない馬だとは思うが、少なくともマイルならスローの方が良いと思う。3歳時になるが京都芝内1400mの500万下戦で強い競馬ができていて、これがスローから12.0 - 11.9 - 11.1 - 11.1と2F勝負。この競馬を番手外で進めながら直線序盤でしっかりと捕えてL1でも寄せ付けない完勝だった。11秒台を2F続ける内容でTS持続力でも底を見せなかった。平均ペースではこの世代のマイル路線は低調であることを考えてもパフォーマンスは微妙。1400の比較でも2走前はスローから11.6-11.4-11.2-11.5とL2最速戦をこれも番手で進めつつ直線序盤からL1までジリジリと伸びて逃げ馬を捕えきった。前走はハイペースをこ2列目外で進めつつ直線入りで堂々と先頭に立ってL1で強襲を受けるもしのぎ切った形。この馬はエンジンをかけてからが意外と長く脚を使える馬でTS持続力が高いと思う。マイルで基礎スピード勝負だとちょっと足りない感じはあるが、ハナでも切ってスローに落とし、そこからコーナーでペースを引き上げて出し抜く競馬に持ち込めれば怖い一頭だと思う。またハナを諦めて2列目のポケットでケイアイの直後に付けるという選択肢もあるので、そういう意味でも面白い存在。マイルよりは1400の方が良いとは思うが、ペースが落ち着くし後半勝負ができる馬なので。


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