08期 予想歴17年
◎ゴールドシップ
7着/1人気
○クリールカイザー1着/4人
▲エアソミュール3着/2人
△フェイムゲーム12着/3人
★傾向分析★
テン3F-中盤5F-上がり3Fで分けて考えています。
2010年 タイム 2'12"6 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.16
テン36.3-中盤61.2(3F換算36.72)-上がり35.1 『加速・中弛み』
1着ネヴァブション・・・マーベラスサンデー×Mill Reef=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔14-f〕 5-2
2着シャドウゲイト・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔22-d〕 1-1
3着トウショウシロッコ・・・アドマイヤベガ×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール 〔23-b〕 7-6
2011年 タイム 2'14"2 (良) 1FAve=12.20 3FAve=36.60
テン37.9-中盤61.2(3F換算36.72)-上がり35.1 『加速』
1着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 4-3
2着ミヤビランベリ・・・オペラハウス×ホリスキー=サドラーズウェルズ×ニジンスキー 〔12〕 1-1
3着ネヴァブション・・・マーベラスサンデー×Mill Reef=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔14-f〕 10-7
2012年 タイム 2’17”3 (不良) 1FAve=12.48 3FAve=37.45
テン37.3-中盤63.7(3F換算38.22)-上がり36.3 『加速・中弛み』
1着ルーラーシップ・・・キングカメハメハ×トニービン=フォーティナイナー×グレイソヴリン 〔8-f〕 7-7
2着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕 4-4
3着ゲシュタルト・・・マンハッタンカフェ×エンドスウィープ=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔13-e〕 6-4
2013年 タイム 2’13”1 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン36.0-中盤60.8(3F換算36.48)-上がり36.3 『一貫』
1着ダノンバラード・・・ディープインパクト×Unbridled=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 4-2
2着トランスワープ・・・ファルブラヴ×リアルシャダイ=ノーザンダンサー×ロベルト 〔8-f〕 4-4
3着アドマイヤラクティ・・・ハーツクライ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔8-f〕 4-4
2014年 タイム 2’14”0 (良)1FAve=12.18 3FAve=36.55
テン36.5-中盤61.1(3F換算36.66)-上がり36.4 『一貫』
1着ヴェルデグリーン・・・ジャングルポケット×スペシャルウィーク=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-b〕 10-6
2着サクラアルディート・・・ディープインパクト×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-a〕 5-2
3着フェイムゲーム・・・ハーツクライ×アレミロード=サンデーサイレンス×リボー 〔1-t〕 8-8
近年の流れは、『加速』や『一貫』が多く、小回りコースの中山芝コースのコース形態も相まって中盤の弛みは少ない傾向。
好走馬の多くは4コーナー5番手以内が多く、コーナーを回りつつ加速していくようなタイプ(=瞬発力型とは対極のタイプ)向き。
血統の傾向は、大系統ナスルーラ系(=ネヴァーベンド系・ボールドルーラー系・グレイソヴリン系)の血をもつ馬の好走が多い傾向。また馬場状態と流れから欧州型のノーザンダンサー系(=ニジンスキー系・ノーザンテースト系・リファール系)の血も好走馬に多いようです。
最近の傾向では、サンデーサイレンス系×持続型血統(=ネヴァーベンド系・ボールドルーラー系・ノーザンテースト系など)の好走が多く、暮れの中山コースの重賞好走結果からも中心と考えます。
また好走馬の多くが中山コースを得意としていた(=好走歴あり)ため、中山好走歴はチェックすべきと思います。特に芝1800m・芝2200m・芝2500mが比根幹距離で流れが似ていることも多く、この適性は非常に重要と考えます。
セントライト記念、オールカマー、AJCCと中山芝2200m重賞で過去に好走したことのある馬は、同じコースで再度好走しやすく要注意。
★予想★
AJCCのポイントは、
①ペースは『加速』や『一貫』になりやすく、中盤は締まる傾向。4コーナー5番手以内につけられそうな馬に注目。
②中山コースのスペシャリストか、GⅠ好走クラスの馬でないと、後方からの位置取りで届くのは至難の業。
③中山芝コース巧者。特に中山芝2200m重賞実績があれば最良。中山芝1800mや中山芝2500mの非根幹距離での実績馬も好走しやすい。
④サンデーサイレンス×スピード持続型血統配合(=ネヴァーベンド系やボールドルーラー系の大系統ナスルーラ系、ニジンスキー系やノーザンテースト系のマイル~中距離のスピード対応型の大系統ノーザンダンサー系)。
⑤近走の重賞好走馬から、ステップや世代間の能力差を考えることもポイント。
⑥前年のオールカマー好走馬に注目。
⑦前走有馬記念出走馬なら、巻き返し好走も可能(=なるべくは着順も良い方が良い)。
⑧近走凡走馬でも、休み明けで僅差好走馬なら要注意。
◎ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕
前走有馬記念3着(=中山芝2500m:0.1秒差)。中山芝コースは(2-0-2-0)、芝2200m戦は(2-0-0-0)。中山芝コースのスペシャリストで、非根幹距離が得意なGⅠ好走馬でもあり、適性は抜群。堅軸と考えて、好走に期待して評価する。前走有馬記念3着好走からも、能力的には抜けた馬と考えて期待する。
ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
○クリールカイザー・・・キングヘイロー×サッカーボーイ=リファール×ファイントップ 〔4-c〕
前走ステイヤーズS3着(=中山芝3600m:0.4秒差)。中山芝コースは(4-3-1-6)、芝2200m戦は(1-2-1-2)。近走は重賞連続好走中の馬で、6歳馬ながら本格化の様相。中山芝コースでの好走も多いし、前々で立ち回れる展開利も期待できると考えて、好走に期待して評価する。13年オールカマー3着(=中山芝2200m:0.1秒差)とコース好走実績もある馬にて、期待する。
キングヘイロー産駒はリファール系で、嵌れば大物喰いも出来るが、いつ嵌るかあてにならない展開次第の大穴血統。旬の時期は格上げでも狙い、旬を過ぎた実績馬は深追いしないのがポイント。気合をつけて前々で勝負するか、後方一気に懸けるか、自分の型に徹すると高い能力を示し、逆に人気を背負って中途半端に脚を溜めると勝ちきれない。勝率や連対率が高いのは、福島・札幌・函館の芝で、小回りの方が届く差し馬も多い。ハイペースに強い反面、緩急があると勝負どころの反応が鈍かったり、馬群の外しか回れなかったり、展開に左右されるため安定感はないが、このツボの狭さが大穴の多さを生んでいる。また叩き良化型で、休み明けは不振。詰まったレース間隔で調子を上げる。母父サッカーボーイはファイントップ系で、ディクタスの特性がよくでていて、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスはスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性が特徴。強敵相手の格上挑戦など重賞挑戦はプラス要因。ひとたびスピードにのるとグイグイ加速して、息の長いロングスパートを繰り出せる。ロングスパートの消耗戦は望むところ。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲エアソミュール・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-r〕
前走金鯱賞3着(=中京芝2000m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2200m戦は(2-0-0-0)。近走重賞連続好走中の馬で、こちらも6歳馬ながら本格化の様相。中山芝コースで好走が多く、AJCCでも好走したエアシェイディを近親に持ち、またジャングルポケット産駒もこのレースでは好走が多い点もプラス要因と考えて、好走に期待して評価する。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は京都芝コースで好走が多いが、阪神芝コースや函館芝コースでも好走していて、本質は小回りの持続型タイプと思うが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。
△フェイムゲーム・・・ハーツクライ×アレミロード=サンデーサイレンス×リボー 〔1-t〕
前走アルゼンチン共和国杯1着(=東京芝2500m)。中山芝コースは(2-0-1-4)、芝2200m戦は(0-0-1-2)。13年AJCC3着馬でもあり、リピーターとしての好走に期待して評価する。前走アルゼンチン共和国杯でも好走しているし、能力的には侮れない馬。半兄バランスオブゲームも中山芝コースで好走が多い馬でもあったし、適性は似ていると考えて好走に期待して評価する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父アレミロードはリボー系で、本質はステイヤー血統ながら、気性が前面に出過ぎていてマイル~中距離が適距離。仕上がりは早いが、高齢馬でもハイペースから追込が効く展開になれば一発があり侮れない。出来れば時計のかかる馬場が良く、ダートは湿った馬場を得意とする。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。
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