きさらぎ賞2015予想
きさらぎ賞 ステイゴールドに哀悼の意を込めて。

軍神マルス
08期 予想歴17年

◎アッシュゴールド
  3着/3人気

○ポルトドートウィユ2着/2人
▲レガッタ7着/4人
△ネオスターダム6着/5人


★傾向分析★
2010年 タイム 1'48"6 (良) 1FAve=12.07 3FAve=36.20
テン35.7-中盤37.5-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着ネオヴァンドーム・・・ネオユニヴァース×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔22〕 7-7
2着レーヴドリアン・・・スペシャルウィーク×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕 11-11
3着ステージプレゼンス・・・アグネスタキオン×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔13-b〕 6-6

2011年 タイム 1'47"6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.87
テン35.3-中盤36.9-上がり35.4 『中弛み』
『1着トーセンラー・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 5-4
2着リキサンマックス・・・キングヘイロー×テンビー=リファール×ニジンスキー 〔1-b〕 1-1
3着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 9-7

2012年 タイム 1’47”0 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.67
テン36.5-中盤36.8-上がり33.7 『加速・中弛み』
1着ワールドエース・・・ディープインパクト×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔3-d〕 10-8
2着ヒストリカル・・・ディープインパクト×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔9-a〕 11-11
3着ベールドインパクト・・・ディープインパクト×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔4-r〕 2-2

2013年 タイム 1’48”9 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン36.6-中盤37.8-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着タマモベストプレイ・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔1-t〕 2-2
2着マズルファイヤー・・・ホワイトマズル×Saint Ballado=リファール×ヘイロー 〔7-a〕 1-1
3着アドマイヤドバイ・・・アドマイヤムーン×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-l〕 6-7

2014年 タイム 1’47”6 (稍重) 1FAve=11.96 3FAve=35.87
テン35.8-中盤36.3-上がり35.5 『一貫』
1着トーセンスターダム・・・ディープインパクト×エンドスウィープ=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔9-a〕 5-5
2着バンドワゴン・・・ホワイトマズル×Unbridled’s Song=リファール×ミスプロ 〔1-a〕 1-1
3着エイシンエルヴィン・・・Shamardal×Monsun=ストームバード×スターリング 〔9-e〕 5-5

 流れは、『中弛み』が基本で、過去5年で全て共通している。『加速』や『前傾』はオプションとして考えるべきで、とにかく上がり特化のレースになりやすい傾向。
好走馬の多くは4コーナーで8番手以内にいることが多く、先行・差しを中心に上位の上がりを繰り出せるかを考えるべき。

 血統の傾向は、菊花賞や天皇賞春やダービーに縁のあるスタミナ血統が好走しているように思います(=06年1着ドリームパスポート→皐月賞2着・ダービー3着・菊花賞2着、06年2着06年メイショウサムソン→皐月賞1着・ダービー1着、07年1着アサクサキングス→ダービー2着、08年2着スマイルジャック→ダービー2着、09年1着リーチザクラウン→ダービー2着、11年1着トーセンラー→菊花賞3着、11年3着オルフェーヴル→皐月賞1着・ダービー1着・菊花賞1着など)。
 リファール系やグレイソヴリン系、サドラーズウェルズ系、ファイントップ系も好走馬が多い感じに思います(=長距離でも活躍している血統)。

 特にスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、アドマイヤベガ・フジキセキ・アグネスタキオン・スペシャルウィーク・ネオユニヴァース・ステイゴールド、ディープインパクトなどダービー・菊花賞で産駒が好走しているサンデーサイレンス系は要注目。
 ディープインパクト産駒は、11年・12年と2年連続好走馬を輩出していて要注目。
 また母父サンデーサイレンスも、アサクサキングスやスマイルジャックは自身がダービーや菊花賞で好走していて、父スタミナ型血統ならば適性は合うと考えます。またこの前述の2頭からも、このレースはダービー・菊花賞とのつながりが重要と証明できると思います。

 また好走馬の多くは京都巧者で、京都コースに必要な適性のロングスパート型(=息の長いスピード持続型)を狙い撃つのが正解と思います。

 ステップの傾向としては、500万条件戦福寿草特別好走馬が好走が多く、特に福寿草特別で上がり上位で好走した馬は信頼性高し。

★予想★
きさらぎ賞のポイントは、
①流れは、『中弛み』が基本。『加速』にもなりやすく、4コーナー8番手以内の馬が好走しやすい(=少頭数になりやすいレースでもあり、10頭前後なら4コーナー5番手以内の先行馬に注目)。
②菊花賞やダービーと縁のある血統。
③スタミナ型サンデーサイレンス系。ディープインパクト産駒は特注。
④京都芝コース巧者。
⑤距離延長馬よりも距離短縮馬の方が好走が多い。
⑥福寿草特別好走馬は好走が多く、要注目。上位の上がりで好走していたら、好走の可能性高し。
⑦No.〔1〕の牝系の好走馬が多い。この時期は完成度で、他の牝系を上回るので注目。

◎アッシュゴールド・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕
 前走朝日杯FS(=阪神芝1600m:0.6秒差)。京都芝コースは(1-1-0-0)、芝1800m戦は初。全兄ドリームジャーニー、オルフェーヴルと超良血馬。前走は最後方から大外を回して物理的に届かずの内容で、8着に負けたものの評価は下げなくても良いと考えて、反撃に期待する。能力的には後ろから行っても、今回は少頭数にて好走必至と考えて期待する。人気的にもステイゴールド産駒の走り頃と考えるのと、個人的にステイゴールド哀悼の意を込めて期待する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○ポルトドートウィユ・・・ディープインパクト×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔8-f〕
 前走500万条件戦シクラメン賞1着(=阪神芝1800m)。京都芝コースは(0-1-0-0)、芝1800m戦は(2-1-0-0)。きさらぎ賞特注のディープインパクト産駒で、前々走萩S2着(=京都芝1800m:0.0秒差)とコース好走実績もある点はプラス要因。好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
 No.〔8〕の牝系は、3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

▲レガッタ・・・ディープインパクト×エンドスウィープ=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔5-j〕
 前走新馬戦1着(=京都芝1800m)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は(1-0-0-0)。母スイープトウショウで、血統配合的には14年1着馬トーセンスターダムと同じディープインパクト×エンドスウィープ配合。まだ新馬戦だけしか経験していないが、血統的にも注意が必要なディープインパクト産駒だし、好走の可能性は十分あると考えて評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父エンドスウィープはフォーティナイナー系で、芝向きのマイル~中距離型で厳しい持続型の流れで強さを発揮する。溜めが利いたときの差し脚は一級品。使い込んで上昇するタイプではなく、休み明けから数戦が狙い目。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号jは、牝馬上位の系統でトップクラスまで勝ち進むのはほとんど牝馬。牡馬は人気でアテにしづらい。

△ネオスターダム・・・ネオユニヴァース×エンドスウィープ=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔9-a〕
 前走未勝利戦1着(=京都芝1600m)。京都芝コースは(1-1-1-0)。芝1800m戦は(0-0-2-0)。半兄トーセンスターダムは14年きさらぎ賞1着馬。きさらぎ賞では、スタミナ型の先行馬の好走も多く(=11年2着リキサンマックス、13年2着マズルファイヤー、14年2着バンドワゴンなど)、前にて展開するならば面白い馬と考えて、連下候補と評価する。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父エンドスウィープはフォーティナイナー系で、芝向きのマイル~中距離型で厳しい持続型の流れで強さを発揮する。溜めが利いたときの差し脚は一級品。使い込んで上昇するタイプではなく、休み明けから数戦が狙い目。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。


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