京都記念2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎キズナ
  3着/2人気

○ラブリーデイ1着/3人
▲レッドデイヴィス4着/7人
△ハープスター5着/1人


 土曜を見る限りやっぱり前半の馬場にはないと思う。極端ではないけど着実に時計がかかって例年通り後半は速いラップがそんなに出にくくなっている印象。


 展開はこれはもうスズカデヴィアスが行くだろう。なのだが、ここはどの馬も先行をある程度意識したくなるメンバー構成。内からレッドデイヴィス辺りもある程度前を意識してスズカデヴィアスの直後のポケットからスズカの逃げ方次第では離れた番手で実質的にペースを作る感じになるかも。その外からラブリーデイがどういう出方をしていくかというところだが、まあ2列目の外ぐらいで妥当に乗ってくるかなと思う。ハープスターは枠的にも外に出さずとも外を確保できるので無理をしない程度に後方で進め、キズナは恐らくハープスターを見る形でいったん最後方まで下げて動き出しをイメージしながらという感じ。キズナの大阪杯じゃないけど、多分前3頭ぐらいとそれ以外で別の競馬になるような気がする。前は平均ペース~ややスローぐらい、後ろはスローからの後半ロンスパという形になるんじゃないかなと。




◎キズナは多少願望込だがそれでも今の適度に時計がかかる馬場で極端なトップスピード勝負にはなりそうになく後半のロンスパ戦という競馬ならやはりポテンシャル最上位の扱いをしているこの馬が一番だと思っている。ハープスターもポテンシャルに関しては高いパフォーマンスを見せてきたといえるけど、キズナも1800~2400での平均ペースで極端なトップスピード戦にならないレースでのパフォーマンスは抜群に高い。産経大阪杯なんかは先行勢は平均ペースだが、この馬の場合は63秒ぐらいが通過で63-57と後半の5F平均で見ても1F辺り11.4とあり得ないラップを刻んで突き抜けている。エピファが勝負にならなかったのもこのバランスを見れば明らかで、序盤スローからのポテンシャル勝負というカテゴリーなら個人的にはゴールドシップ以上だと思っている馬。天皇賞春は故障もあったが12.9 - 12.9 - 12.3 - 11.7 - 12.0 - 11.1 - 11.7と仕掛けが遅くL2で最速11.1、その前が12.0と緩い流れでギアチェンジを要求されたし質の高いトップスピードも要求された。こういう競馬は合わないので、そういう意味でもむしろ前が大逃げの展開になって後続が早めに動かざるを得ない展開は歓迎できるし、L1では必ず伸びてきてくれる馬。それを信じてハープスターの動きをとりあえず見ながら、先にハープが動けばその直後を突いて下りでエンジンをかけながらしっかりと内目を通して置かれないように立ち回って直線を向く。ハープがキズナを意識しすぎて仕掛けのタイミングが遅れれば、武豊の必殺外から忍び寄って押し上げて蓋をしてワンテンポ遅れさせてから外から捲る。ハープの競馬に合わせながら相手の進路を限定する、先に動かせて目標にするなど戦略を切り替えられるし、この辺りは武豊の真骨頂。後半のペースアップからのロンスパ戦で現役でこの馬の右に出る馬はそうはいないはず。素直に本命にしたい。


〇ラブリーデイは基礎スピードの高さが2強に対しては明確な武器になるし、そこから単調にならずにもう一度ペースアップできるというのが大きい。中山金杯ではこれまで歯が立たなかったロゴタイプを相手に59.4-58.4とある程度のペースから後半12.0 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.9とコーナーでペースを引き上げていく中で好位からロゴタイプの直後を追走しながら直線で外に出してL1で呑み込んだ。相手関係から考えてもこのパフォーマンスはかなり高い。ロゴタイプとしては本来ハイペースで押し切る競馬が身上ではあり、もうちょっと高い基礎スピードを活かしたかったかもしれないが、それでもある程度のペースからの後半4F勝負で結果を残したという点は高く評価できる。ダービーではキズナに完敗したが、今となっては結局ポジションが後ろ過ぎたわけで、キズナと同じような位置で直線勝負になってしまうと苦しいが脚自体は使っていた。あれを前からある程度のペースの中でも使えるのが武器になるので、この馬は普通に2強を無視して自分の競馬に徹すれば勝つだけの武器は持っていると思う。あとは戸崎を信頼できるかどうかというレベル。個人的には2強といっているけど、前走の中山金杯の内容ならラブリーデイも2強に伍するだけの馬であることは間違いない。


▲レッドデイヴィス
この馬は最初は全く眼中になかったんだが、追切が良く見えたことと前走の内容をある程度評価し、距離延長で前々で運べればチャンスはあるとみた。この馬の場合評価のポイントは4走前で、タフな阪神芝外2400m戦、序盤はドスローだったが12.4 - 12.2 - 11.9 - 12.0 - 11.9 - 11.3 - 13.0と徐々にペースが上がってL5では11.9、そこから更にもう一段階L2最速11.3を刻んでから猛烈に落ち込むTS持続戦。この流れで後方から強烈に差し切っての勝利。L1のバテ差しで、基本的にトップスピードタイプではないが乗ってからの持続力はかなりのモノ。鳴尾記念勝ちの実績を持っていて、その時の相手がショウナンマイティやサダムパテックとハイレベル。12.0 - 11.7 - 11.5 - 11.0 - 12.2とL1でしっかりと伸びてくるように基本的には阪神外向きだとは思う。ただ今回は枠が良いし、過去オルフェーヴルを破ったレースが京都芝外1600m戦だが、平均ペースを刻む単騎逃げ馬2頭を離れた2列目で追走しながら12.1 - 11.6 - 11.2 - 12.0 - 12.0のラップ推移で最内から抜け出して押し切っているように、早めにトップスピードに乗せてからの持続力は京都でも活きる。今の馬場なら恐らくそこまで極端なトップスピードは問われないし、スズカも恐らく単騎気味の逃げになると思うので、それを少し離れた直後で見ながら3角の下りで早めに勝負に出れば一発は大いに秘めていると思う。


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