天皇賞(春)2009予想
天皇賞春 母父サンデーサイレンスに期待。

軍神マルス
08期 予想歴11年

◎スクリーンヒーロー
  14着/2人気

○アサクサキングス9着/1人
▲ヒカルカザブエ7着/7人
×モンテクリスエス


★傾向分析★
テン5F-中盤6F(5F換算)-上がり5Fで考えています。

2004年 タイム 3'18"4 (良) 1FAve=12.40 5FAve=62.00
テン61.9-中盤75.8(5F換算63.17)-上がり60.7 『加速・中弛み』
1着イングランディーレ・・・ホワイトマズル×リアルシャダイ=リファール×ロベルト 〔4-r〕 1-1
2着ゼンノロブロイ・・・サンデーサイレンス×Mining=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-b〕 4-4
3着シルクフェイマス・・・マーベラスサンデー×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔5-g〕 2-2

2005年 タイム 3'16"5 (良) 1FAve=12.28 5FAve=61.41
テン62.8-中盤74.4(5F換算62.00)-上がり59.3 『加速・中弛み』
1着スズカマンボ・・・サンデーサイレンス×Kingmambo=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7〕 10-8
2着ビッグゴールド・・・ブライアンズタイム×Mr. Prospector=ロベルト×ミスプロ 〔23-b〕 2-1
3着アイポッパー・・・サッカーボーイ×サンデーサイレンス=ファイントップ×サンデーサイレンス 〔9-b〕 9-6

2006年 タイム 3'13"4 (良) 1FAve=12.09 5FAve=60.44
テン60.3-中盤75.6(5F換算63.00)-上がり57.5 『加速・中弛み』
1着ディープインパクト・・・サンデーサイレンス×Alzao=サンデーサイレンス×リファール 〔2-f〕 4-1
2着リンカーン・・・サンデーサイレンス×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-l〕 4-2
3着ストラダジェム・・・サンデーサイレンス×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-p〕 10-5

2007年 タイム 3'14"1 (良) 1FAve=12.13 5FAve=60.66
テン60.3-中盤74.7(5F換算62.25)-上がり59.1 『加速・中弛み』
1着メイショウサムソン・・・オペラハウス×ダンシングブレーヴ=サドラーズウェルズ×リファール 〔3-l〕 6-2
2着エリモエクスパイア・・・スキャターザゴールド×コマンダーインチーフ=ミスプロ×リファール 〔4-c〕 6-4
3着トウカイトリック・・・エルコンドルパサー×Silver Hawk=ミスプロ×ロベルト 〔5-g〕 6-10

2008年 タイム 3'15"1 (良) 1FAve=12.19 5FAve=60.97
テン61.1-中盤74.6(5F換算62.17)-上がり59.4 『加速・中弛み』
1着アドマイヤジュピタ・・・フレンチデピュティ×リアルシャダイ=ヴァイスリージェント×ロベルト 〔13-a〕 10-6
2着メイショウサムソン・・・オペラハウス×ダンシングブレーヴ=サドラーズウェルズ×リファール 〔3-l〕 6-3
3着アサクサキングス・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔4-g〕 2-2

流れは『加速』と『中弛み』の複合ラップになりやすいため、前(逃げ・先行)有利な展開。差し・追込は捲り気味に動ける馬か、ディープインパクト級でないと無理な傾向。

菊花賞と同様に長距離を走るため、基本的には内の経済コースを通る馬が有利と考える。しかし中盤が弛むのでテンから激しく行かない限りは、外枠でも無理なく先行できる馬は好走している感じ。

血統の傾向は、菊花賞連対した血統・天皇賞春連対馬をだした血統がそのまま強い傾向。しかしダンスインザダークは何故か天皇賞春には縁がない傾向。ステイヤー血統がそのまま強いということだが、ただし自身がステイヤーだと3着に落ち着くことが多く、基本は中距離も走れる(=距離適性がクラシックディスタンス向き)タイプが強い傾向にあると思います。
リファール系、ターントゥ系(サンデーサイレンス・ロベルト)、ミスプロ系が最近好走が多い傾向。ファイントップ系も好走馬は多いです。

牝系では、人気薄ならNo.〔4〕の牝系の馬が穴をあけることが多いように思います(=04年イングランディーレ、07年エリモエクスパイアなど)。

ステップの傾向は、
・大阪杯は3着内好走(=好走馬は中距離適性が高いことが証明)よりも、4着以下からの巻き返しが多いこと(=00年以降では、00年4着からテイエムオペラオーが巻き返し1着、03年7着ヒシミラクルが巻き返し1着、07年1着メイショウサムソンは連続好走、08年6着からメイショウサムソンが巻き返し2着好走・3着アサクサキングスは3着好走)。
・阪神大賞典は、好走馬がそのまま走るが2着・3着になることが多い。1着からそのまま連続好走したのは06年ディープインパクトと08年アドマイヤジュピタ。長距離を走るため、ストレスの影響を受けやすく疲れやすいのが原因と考えます。ディープインパクトが好走したのは、2着を0.6秒差をつけたことから力が抜けていたこと、アドマイヤジュピタは鮮度と勢いが好走に重要なフレンチデピュティ産駒だったことが原因と思います。
・日経賞→天皇賞春へのステップでは、前走好走馬で天皇賞春も好走した馬の共通点は、有馬記念で好走して休み明けで好走していた馬(=01年メイショウドトウ、04年ゼンノロブロイ、06年リンカーンなど)ということ。

★予想★
◎スクリーンヒーロー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔1-s〕
前走阪神大賞典4着(=阪神芝3000m:0.8秒差)。グラスワンダー産駒はロベルト系だが母父ダンチヒ系ということもあり、グラスワンダーは叩き良化型でここ一番に強さを発揮する「ロベルト型」とスピードに優れ仕上がりの早い「ダンチヒ系」とに特性が分かれる。本馬は「ロベルト型」のタイプで、さらに母父サンデーサイレンス。ここ一番の強さに期待できるタイプである。前走は重馬場・休み明け・59kgと不利な条件が揃っていたがそれでも崩れず4着に好走、前々走有馬記念は早めにダイワスカーレットをつぶしに動いての5着(0.5秒差)は評価できる内容(=2~4着は後方から伸びた馬で先行した馬ではダイワスカーレットに次いでの好走)で、休み明け2戦目なら叩き良化型から好走が期待できると考える。
No.〔1〕の牝系は成長力はあるのだが、比較的完成が早いタイプが多く、古馬では他馬との兼ね合いで好走することが多い。分枝記号sは立ち回りが巧く、軽快なスピードが武器。GⅠでは展開利が必要となるが、今回逃げ馬は同じNo.〔1-s〕の牝系のテイエムプリキュアがいるので、展開は向くと考える。

○アサクサキングス・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔4-g〕
前走阪神大賞典1着(=阪神芝3000m)。07年菊花賞馬のホワイトマズル産駒で、欧州スタミナ型の特性をもち淀みない中長距離で本領を発揮する。母父サンデーサイレンスで、前々走京都記念1着→前走阪神大賞典1着と連続好走中と勢いがあるので、ここでもその勢いに乗じての好走に期待する。08年天皇賞春3着ということもあり老馬の法則は気になるところではあるのだが、京都コースは4戦(3-0-1-0)と得意にしていることもあり、昨年の1・2着馬が不在で今年復調し本格化モードの今なら崩れにくいと考えて期待する。
No.〔4〕の牝系は、古馬でも衰えが少なく好走する中長距離型が多いのが特徴。分枝記号gは、パワータイプが多く雨を苦にしないが、不器用なタイプも多く淀みない流れで力を発揮することが多い。父系および牝系も淀みない流れが得意なことからも、厳しい流れになるようなら好走必至と考える。

▲ヒカルカザブエ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス
前走阪神大賞典2着(=阪神芝3000m:0.0秒差)。ジャングルポケット産駒で、菊花賞好走馬も輩出したステイヤー型のスタミナ特性もあり、勢いに乗じて好走するのも得意技。母父サンデーサイレンスも勢いに乗じて好走しやすく、GⅠ初挑戦など鮮度の高いときも要注意なので好走に期待する。

△アルナスライン・・・アドマイヤベガ×El Gran Senor=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-c〕
前走日経賞1着(-中山芝2500m)。アドマイヤベガ産駒で、アドマイヤベガは前走の勢い持続して好走しやすい特性がある。また主役で不発、脇役の立場で好走しやすい特性もあり、マークされる展開よりも人気馬をマークして好走するタイプでもある。07年菊花賞2着馬でもありスタミナ適性はあると思うこと、アドマイヤベガは5歳で復活し好走する特性もあり好走に期待する。
No.〔9〕の牝系でセカンドステージが存在する牝系でもあり、分枝記号cは高い心配機能を持ち、パワーの要る持久力勝負で力を発揮する。


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天皇賞(春)2009回顧
天皇賞春 サッカーボーイは特注。

軍神マルス
08期 予想歴11年

次走狙い:マイネルキッツ
次走狙い:アルナスライン


2009年 タイム 3'14"4 (良) 1FAve=12.15 5FAve=60.75

ラップ
①13.3-②11.7-③11.4-④12.2-⑤11.6-⑥11.9-⑦11.9-⑧13.0-⑨13.0-⑩12.7-⑪12.7-⑫12.2-⑬11.7-⑭11.8-⑮11.3-⑯12.0
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.5 ③-0.8 ④±0 ⑤-0.6 ⑥-0.3 ⑦-0.3 ⑧+0.8 ⑨+0.8 ⑩+0.5 ⑪+0.5 ⑫±0 ⑬-0.5 ⑭-0.4 ⑮-0.9 ⑯-0.2
テン60.2-中盤75.2(5F換算62.67)-上がり59.0 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着マイネルキッツ・・・チーフベアハート×サッカーボーイ=ダンチヒ×ファイントップ 4-4
2着アルナスライン・・・アドマイヤベガ×El Gran Senor=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 7-4
3着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 11-7
4着サンライズマックス・・・ステイゴールド×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 11-9
5着ジャガーメイル・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 17-13

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。例年この複合ラップにはなりやすいのだが、タイムと流れから07年に近い流れだったと考える。また展開は逃げが有利な流れで、ついで先行、差し・追込がきつい流れと考えるが、今年は道中で逃げが入れ替わる出入りの激しい早仕掛けのレースのようで、逃げが壊滅し早めに追いかけて動いた馬たちも潰れてしまった結果に。

1着マイネルキッツは、前走日経賞2着(=中山芝2500m:0.1秒差)からの激走。チーフベアハート産駒でダンチヒ系なのだが、その中でも距離に融通性のあるチーフズクラウン系のダンチヒ系。チーフズクラウン系を母父に持つ馬はアグネスデジタルやディープスカイなど距離に融通性があり、チーフベアハート産駒の活躍馬は短距離型のビービーガルダン、マイル型のマイネルレコルト、中・長距離型のマーブルチーフやナムラマースなど様々なタイプがいる。この融通性と距離延長適性の高さ(特にロングスパートになりやすい距離でよく好走する)が好走要因と思います。母父は菊花賞・天皇賞春血統のサッカーボーイで、スタミナ適性は兼ね備えていたのだと反省します。こちらもロングスパート勝負が得意だし、格上挑戦に強い叩き上げのステイヤー適性はなめてはいけませんでした。内枠を活かし最短距離を走ったことももちろん好走要因と思いますが、近走多崩れなく僅差に好走していたことはもう少し評価すべきでした。
チーフベアハート産駒は負けた馬の距離延長で巻き返しが得意技なので、次走距離短縮になることはマイナスか!?それとも好走したことで母父サッカーボーイのステイヤー特性が開花したと考えて、長く良い調子が続くと考えて次走も期待すべきか迷いますが、後者に期待したいと思います。

2着アルナスラインは、前走日経賞1着(=中山芝2500m)からの好走。アドマイヤベガ産駒で、アドマイヤベガはアグネスタキオンなどと一緒で前走0.5秒差以内で5着以内だと連続して好走しやすい特性がある。また5歳時に復活しセカンドステージ突入→GⅠで好走しやすい特性もある様子(=キストゥヘヴン、ブルーメンブラッド、アドマイヤフジなどの戦績から)。またアドマイヤベガ産駒は産駒が好走したことのあるレースでよく好走する特性もあり、宝塚記念路線に向かうようなら好走に期待したいと思います。
それからアルナスラインで気づいたことは、好走体重が540Kgあたりがベスト体重のようで好走が集中していること。大幅に増えたり減ったりするようなら危険信号かも。

3着ステイゴールドは、前走大阪杯1着(=阪神芝2000m)からの好走。ステイゴールド産駒で、ステイゴールドはスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスでサッカーボーイに似た特性(=サッカーボーイはディクタスの直仔なので)もあり、今回ブラッドバイアスも発生していたのではと考える。母父メジロマックイーンは、ステイヤー適性も高く時計の掛かる馬場に適性が向く。1・2着馬が大系統ノーザンダンサー系を父・母父に持つので、スタミナ型の馬場であったと考える。
ステイゴールドは好走するときに全力を使って走る傾向があり、連続好走しにくいのだがここ3戦連続して好走していることから本格化の時期と考える。ただし馬体が小さな馬が多いので馬体重が今後減るようなら危険信号、大幅に増えるようなら中間緩めた可能性もあり危険と考えます。今の馬体重維持なら好走に期待。

今回人気の14着スクリーンヒーローや9着アサクサキングスは、外枠と早仕掛けの影響か惨敗してしまいましたが、今後の反撃に期待したいと思います。
ただスクリーンヒーローは母父サンデーサイレンスから鮮度と勢いが重要なので、次走も崩れてしまうようならJCで燃え尽きてしまった可能性もあるかもしれません。
アサクサキングスについては、ホワイトマズル産駒が1番人気で惨敗はキャラクター的に合っていると思うので、人気が落ちたらすぐに反撃可能かと思います。

天皇賞春のポイントは、
①長距離重賞なので内枠の先行馬が非常に有利。4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。人気馬が外枠に入るようなら総崩れもありうると考えるべし。
②菊花賞・天皇賞春血統がやっぱり好走しやすい。サッカーボーイは特注。
③大阪杯好走馬は中距離適性が高いので、1着にはなりにくくヒモ受けが正解。


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