フィリーズレビュー2015予想
外回りで末脚を失った馬に旨味あり?

夏影
14期 予想歴32年

◎コートシャルマン
  16着/3人気

○ムーンエクスプレス3着/2人
▲クイーンズリング1着/1人


阪神コース改修前は非常に価値あるトライアルだったが、今では全くトライアルの本質からかけ離れたレースとなってしまったフィリーズレビュー。

原因は簡単で、フィリーズレビューは内回り、本番桜花賞は外回りコースを使用するからである。
内回りコースは最後の直線が短い為に早目早目に動ける機動力が問われるが、外回りはいかに道中でいかに矯め最後の直線の攻防に備えるか?という事が問われる。全く性質の異なるレースなのだ。

そんな訳で、今回は外回りコースで道中余計な脚を使ってしまい、最後の直線半ばで末脚を失った馬に注目してみたい。

・コートシャルマン
兄にストロングリターン、姉にレッドオーヴァルを持つ。
シンボリクリスエスやディープインパクトの産駒を短距離~マイル走者に仕立ててしまうあたり、コートアウトはかなり遺伝力強い母馬なのだろう。
コートシャルマン自身も勝ち鞍2つも全て1400㍍のもの。母の軽いスピードを素直に受け継いでいる事が解る。
父ハーツクライは精神的な前向きさを助長させる特徴があり、ペース激化に対する適応力が高い。
今回は、マイル→1400㍍に加え、内回りコースでかなりのペース激化ステップとなる。巻き返しに期待してみたい。

・ムーンエクスプレス
初勝利は単勝オッズ1.3倍の圧倒的人気で、明らかにレース前の時点で能力の違いが自明だった。
勝ち上がり後いきなりの重賞挑戦も、一気のメンバー強化で怯み5着と凡走。
秋明菊賞では、重賞→自己条件のメンバー弱化ステップ。出入りの少ない高速競馬を完勝する。
阪神JFは一気のメンバー強化により4着。
能力は高いのだが、メンバーが強化するタイミングでパフォーマンスを下げ、メンバーが弱いとパフォーマンスを上げる。いかに淡白さ主導の性格であるかが解る。
母系を辿ればそれも頷ける。
ビーマイゲスト→レインボークエスト→メジロライアン...と気の良い淡白さ主導系の種牡馬が、"これでもか!"というくらい重ねられている。
ペース激化を好む父アドマイヤムーンというよりは、弱い相手を力で圧倒する競馬に強い母系の影響が強いものと思われる。
今回は、メンバー弱化のタイミングで向くステップなのだが、小回りコースでペースが厳しくなる可能性も高い。
揉まれ弱いタイプなので、包まれる内枠には『?』が付く。
外枠から、流れに巻き込まれないスムーズなレースが理想だ。
『桜花賞→オークス』とステップはメンバー強化というステップにはならない。
1600→2400㍍という一気の距離延長で、ペース鈍化に加え、長時間走らさられる状況になる為に『気の良さ』という要素が非常に重要視される。
もしこのレースで賞金を加算出来るようなら、桜花賞凡走後のオークスであっと言わせるパフォーマンスを見せる可能性のある馬だという事を、今の時点から述べておく。

・クイーンズリング
ここ2戦大外枠からの競馬で、揉まれ弱い同馬にとっては素直に能力が発揮出来る環境で、3コーナーと4コーナーで動きたいタイミングでしっかり動けた事が勝因。
勝負所で動きたいタイミングで動ける...簡単そうだが、能力が抜けてなければ出来ない芸当で、特に4コーナーでの勢いは明らか他馬を圧倒している事からも、500万下では明らかに能力が抜けた存在だった事は自明だ。
今回は更にメンバー強化されるが、おそらくこの面子でも上位に食い込むだけの能力はあるはずだ。
今回も外枠で流れの外から競馬が出来るのは良い。

3頭のボックスをベースに馬券は攻めてみたい。


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フィリーズレビュー2015回顧
良く我慢しましたが、次回は流石に無いでしょう。

夏影
14期 予想歴32年

次走狙い:ウィッシュハピネス
次走危険:クイーンズリング
次走危険:ペルフィカ


フィリーズレビューは馬体重20㎏減で挑んだクイーンズリングが外から差し切って優勝した。

やはり光ったのはデムーロの騎乗で、馬に前走のダメージが残っていた状態だったが、道中は無理をせずレース後半からストレスを与えないよう外からスムーズに競馬をさせていた。

対し、3着に敗れたムーンエクスプレスは厳しい流れにモロ巻き込まれた形。
良い枠を引いていただけに、馬群の外側でもうちょっと控える競馬をしていたら、だいぶ結果は違っていたはずだ。
桜花賞に向けては良いステップとなったが、桜花賞そのものが向くレースとも思えない。
私個人としては、桜花賞をパスしてフローラSで賞金を加算させる事を考えて欲しい。
『内回り→広いコース』、『距離延長』、この時期になると『高速馬場』の期待も持て、この馬の激走の期待値がグッと上がる。
桜花賞なら次走は切り、フローラSなら激アツという評価にしておく。

本命視したコートシャルマンは馬ゴミ揉まれ良いところ無し。
ベストのステップだっただけに、次走にこれ以上の走りを望むのは酷。

勝ったクイーンズリングだが、心身が硬い状態も1400㍍という距離とデムーロの騎乗に救われた格好。
流石に次走は心身の硬直化により、おそらく馬群に沈むはず。
この状態で桜花賞を勝ったら間違いなくバケモノだ。

最内を突いて差して2着に入ったペルフィカもストレスを残した。次走は厳しい。


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