NHKマイルC2009予想

雨龍泥舟
08期 予想歴40年

◎アイアンルック
  8着/2人気

○サンカルロ18着/3人
▲フィフスペトル5着/4人


枠順が発表されるまでは、フィフスペトルを◎にするつもりでしたが、大外枠を見て、評価を▲に下げました(もちろん内枠よりはいいですが)。

適距離とはいえない皐月賞では、馬群を捌けず、脚を余しての7着。適距離のここでは、長い直線、広いコース幅が味方となりそう。ただ、追い込むも2~3着というこの馬らしい結果が脳裏にちらつかないわけではないが・・・。


◎はアイアンルック。毎日杯は昨年のディープスカイを髣髴させるような見事な勝ちっぷり。ディープ同様馬体もすばらしく、臨戦態勢、調教と文句はない。
マイルではディープ並みの期待ができそう(もっとも昨年はディープだけが強かったが、今年はライバルに強い馬がいるが)。

○は、かなり迷いつつも、サンカルロ。中山のニュージーランドTの勝馬だが、むしろ東京コース向きとの判断。

以下、△
ワンカラット
レッドスパーダ
ティアップゴールド
マイネルエルフ
ラインブラッド

もう一頭、ジョーカプチーノ。
適距離は1200~1400mかもしれないが、繁殖牝馬2頭でサラブレッドの生産を始めた牧場の最初の産駒がこの馬。これは奇跡のようなものだと思う。牧場に大きな希望をもたらしたこの馬が競走馬としてどのような軌跡を残すのか、注目していきたい。

ブレイクランアウトは圧勝があるかもしれないが・・・。血統的にも、アメリカ産馬にありがちな、一介の早熟馬ではないはずだ。


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NHKマイルC2009回顧
平均レースレベル1.5はかわいそう

雨龍泥舟
08期 予想歴40年

次走狙い:レッドスパーダ
次走狙い:グランプリエンゼル
次走危険:ブレイクランアウト


藤岡J自身によるレース解説です。

http://www.youtube.com/watch?v=6ejAUOsA0VY&feature=player_embedded

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ということで、平均点を上げておきます。


「牧場に大きな希望を与えたこの馬がどのような軌跡をのこすのか、注目していきたい。」と書いた手前、単勝を300円買っていましたが…、こちらの馬券を買う準備ができていないうちに勝ってしまいましたね(笑)。

後日、回顧をUPします。
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NHKマイルカップ回顧

ジョーカプチーノが2004年キングカメハメハのレースレコード、1分32秒5を0,1秒やぶっての堂々たる勝利。

2004年のラップは、前半4F45秒6、後半4F46秒9であり、今回は、前半45,5、後半46,9であるから、ほぼ同じラップを刻んでいる(2004年の逃げ馬、タイキバカラは勝馬から1,9秒遅れの11着。今年の逃げ馬、ゲットフルマークスは1、3秒遅れの12着とほぼ同様の結果)

2004年2番手追走のメイショウボーラは勝馬から1秒1遅れの3着であり、その比較からは、ジョーカプチーノの走り自体、キンカメは別格として、高評価できるものといえる。

2着には、レッドスパーダが。

道中は、飛ばす先行馬2頭を離れてみる形でスムーズに追走。
先行力と直線でばてないのがこの馬の魅力で、経験豊富な鞍上だけに、後方の有力馬に意識が働いた分、勝馬に遅れをとることになったということか。将来性は大。

3着には、ノーマークのグランプリエンゼル。
内田騎手のペース判断の的確さと、スムーズな競馬ができたことが好走の要因。

G1云々という馬ではないと思うが、高速馬場で通用することが証明できたことで、今後の活躍の舞台が広がった。
平坦小回り馬場での先行抜け出しパターンで、G3重賞での活躍が期待できる。
重は鬼か、ダートもOK。牝馬戦線のバイプレイヤー誕生。

ワンカラットは出遅れ、最後方追走から最速の上り33秒5で6着。牝馬特有の切れ味を発揮したというところだが、仮に6馬身前を行っていたら、上りも1秒余計にかかるというタイプか。それでもミクロコスモス辺りよりは魅力を感じる。

最も期待した、アイアンルックは、4コーナーの不利がすべて。不利が無ければ、後続グループのトップには来たと思うが、タラレバの話はやめておく。

ただ、もう少しゆったりとしたペース向きか。

この馬は、かなりの器だと見ており、今後は、ラジオNIKKEIはパスして、札幌記念辺りに照準を定めて欲しい。

最も注目していたのは、大外枠に入った同脚質の実績馬、フィフスペトルとブレイクランアウトのトップ騎手両名がどのようなレースをするかということ。

安藤勝は先行策をとり、武豊はいつもの後方策。
安藤勝の先行策は見解が分かれるところかもしれないが、レース後の安藤勝、内田騎手のコメントにあるように、3番手以降は決して速いペースとはいえなかっただけに、好騎乗と評価したい(もっともそれでも5着ということだが)。

武騎手が最近乗れていないということは、誰もが感じていることだと思うが、体内時計が壊れているのか?

武騎手に対しては、自論を持っていて、それは近代競馬(=スピード競馬)を象徴したのが、岡部騎手であり、ポスト近代競馬たるサンデーサイレンスの時代(=爆発的な瞬発力)を象徴するのが武豊である、というもの。

表にすると、
          近代競馬     ポスト近代競馬
         (=スピード競馬)  (=瞬発力の競馬)
代表種牡馬  テスコボーイ    サンデーサイレンス
代 表 馬   トウショウボーイ  ディープインパクト
代表騎手    岡部幸雄(先行)  武 豊(追い込み)
予想理論    スピード指数    展開(ラップ)論

武豊騎手のレース観は、サンデーサイレンス系の競走馬によって形成されたものであり、リスクを回避するための後方待機から長い直線での爆発的な瞬発力に依拠する一気の追い込み策は、そうした競走馬の特質に極めてマッチしていたわけである。

だが時代はポストサンデーサイレンスの時代となった。種牡馬戦線では、引き続きサンデーサイレンス後継馬が優位な立場にたっているが、サンデーサイレンスが数千頭に一頭といえる特別な存在であっただけに、その2世達は、父の縮小再生産の道をたどる可能性が高い(もっとも、当分のあいだ、その優位性を確保するであろうが)。

残像と現実のギャップが彼を苦しめることになる(それに加齢による運動能力の低下が追い討ちをかけるか)。

今後、「それにしても伸びなかった」と首をかしげるシーンが多くなるだろう。(この稿、時間があるときに再検討)


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