10期 予想歴18年
◎エアロヴェロシティ
1着/4人気
○ハクサンムーン2着/6人
▲サクラゴスペル8着/12人
土曜を見て唖然とした。500万下で平均ペースで1:09.4だと？なんだこの急激な高速馬場化は。他のレースを見てもかなり早いラップを刻んでいてとても先週と同じ舞台とは思えないほどの高速化である。このメンバーが本気出せば７秒台に突入してきてもいいぐらいとにかく時計が出やすい。加えて明日の雨がどうかである。アメダスと天気図を見ると本当に微妙。低気圧がちょうど太平洋側にきている感じだけど、まだ前線は朝の段階ではできていない感じ。アメダスを見ても今日の段階では低気圧周辺もまだチラホラでまばら。明日の夕方ぐらいからじゃないかなと。多分持つと思うんだけどな。というわけで高速馬場想定で行きます。
展開はアンバルブライベンとハクサンムーンのガチンコ逃げ対決…と思いきやスッとアンバルブライベンがハナを取り切るんじゃないかなと。んでハクサンが競りかけて行っても番手まで。ただハクサン的には多分アンバルを楽に逃げさせたくないという意識自体はあると思うし出し抜きの競馬よりはセントウルＳのように潰しに行く方が勝負はしやすいだろうと。この２頭がある程度はペースを引き上げて34秒前後かなという感じ。内のスペースはエアロヴェロシティが取ってこれが２列目ポケットだろうと。内の先行争いではリトルゲルダ辺りもある程度は取っていくだろうが、エアロの直後で３列目かな。この辺はすぐに出来上がりそうで問題は外。ストレイトガールが大外を引いた、馬場が軽いのでそんなにハイペースの縦長にはならんとなると、内に入り込むのはまず難しいし、好位をとっていくのか中団で日和るのか。ミッキーアイルがハクサンムーンの後ろのスペースを取りそうで、トーホウアマポーラ辺りもこの辺を見ながら。コパノリチャードは高速馬場でとなるとテンのスピード的にちょっと足りないし、多分好位～中団ぐらいにならざるを得んかなと。ペースは平均前後、もしかしたら若干のスローもあるかもという感じ。中京だしコーナーでちょっと緩んでＬ２最速のケースは京都より可能性が高いので、出し抜きに対応できる馬を狙うべきだろうと。
◎エアロヴェロシティは馬場次第だなあと思っていたんだが、この急激な馬場良化は完全に追い風になった。まあ個別の展望でしっかり分析しているのでそこを見てもらいたいんだけど、この馬は根本的に平均ペース向きの馬で、持ち味は直線入りでスッと引き離すところにある。明確な１Ｆラップはないんだけど、恐らく総合力型のスプリンターということで良い。そして殿負けした３走前のジョッキークラブスプリントが３列目のポケットで不本意な競馬になりながらも直線序盤でスッと反応して最内を突こうとした。ここで詰まってももう一度反応しようとしていた。それでも最後は完全に詰まって下がり切ったという形で全く心配する必要はない。香港スプリントで正攻法でストレイトガールを撃破しているように日本のトップスプリンター相手にしっかりと結果を出したというのは評価していい。そして平均的な競馬になりそうな馬場状態になってくれたのは最高だと思う。香港の内容からも恐らく最速地点での脚色ということに関してはトップクラスだと思う。今回不安があるとすれば中京の３～４角の下りと直線入りの坂。基本的にフラットな香港のシャティンを中心に走っているので、平坦ではないという点は地味に影響してくる可能性はあるが、それでもまあこの条件なら素直に狙いたいかな。ストレイトガールとは互角だと思っているんだけど、やっぱり枠順は大きい。実際香港でも同じような位置関係で結果はご存じと。その点を含めて。
〇ハクサンムーンはここは主導権を握れる立場。逃げ宣言は話半分でというところだけど、アンバルブライベンを突ける立場にはなる。エアロヴェロシティが結構速いという可能性はあっても、アンバルブライベンが外から行ききる形になったとすればエアロはそこから番手をとるにしても行き切るまで待たなきゃいけないし、その外をとるのはそんなに難しくないだろうパートンのこれまでの内容的に見てもポケットでの競馬を意識しているし。とりあえずアンバルブライベンをある程度のペースでつつくという役割は果たしてくれると思う。ただハクサンは高速馬場ならセントウルＳのようにハイペースでも耐えられる馬だが、それでも平均的に刻んで出し抜く競馬の方が良いのは確かなので、極端につつかず、上手い具合に平均～ややハイ程度を意識するんじゃないかなとみる。ロードカナロアに負けたものの３着と健闘した高松宮記念でも高速馬場で34.3-33.8とスロー気味にコントロールして11.4 - 11.2 - 11.0 - 11.6と出し抜く競馬で頑張れている。この時は結構強敵ドリームバレンチノやダッシャーゴーゴーといったトップスピードを引き出して良さが出る馬が相手だったし、今回そのパターンで明確に強敵は
ストレイトガールぐらい。しかもある程度ペースを上げてもやれるという点で今回は許容範囲のペースが広いという感じ。前走は２着に敗れたが渋った中ギリギリのペースだったと思うし、頑張れたのは上手くペースをコントロールできた。今回は馬場が良く、ここは期待したい。
▲サクラゴスペル
この馬はこれまで本当に判断が難しい馬だった。ここも自信があるわけではないが、狙いとしては面白い。この馬はずっと1200ではタフな馬場でハイペースの消耗戦が良いと思っていたんだが、前走は34.0-34.8とそんなに早くない流れの中でこれまでより溜めて中団から直線で弾けさせたという形。この馬自身は後傾ラップを刻んでいて、後半勝負で結果を出した。今にして思えば高松宮記念４着時には強敵相手だったわけだし、34.3-33.8とスローペースから11.4 - 11.2 - 11.0 - 11.6のラップ推移を好位外から押し上げながら直線でジリッとハクサンムーンには迫っている。この時の相手がトップスピードを引き出していいタイプの強敵が多かったし、これは評価すべきなんじゃないかと。高速馬場でもスプリンターズＳのようにかなり質の高い基礎スピードを要求されると苦しくなる感じで、高速馬場そのものは得意なのは間違いないが、1200だと実はペースが上がり切らない方が良い可能性が高い。高松宮記念は過去３度馬券圏外だが、条件的には４着時に最も近い。相手関係との比較で読めない部分はあるが、ハクサンムーンやダッシャーゴーゴーらを相手にやれていたこと、前走で力の証明ができたところで人気がないのなら狙っていいかなと。
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