皐月賞2015予想
やはりディープインパクト産駒以外から

夏影
14期 予想歴32年

◎ドゥラメンテ
  1着/3人気

○サトノクラウン6着/1人
▲ベルーフ12着/7人
△ダノンリバティ8着/9人


阪神と府中コースのG1ではディープインパクトでも、ここ中山では振るわない。
3年前にワールドエース2着、ディープブリランテが3着に入ったきり活躍はみられない。
産駒が走り始めてからまだ時間が浅いとは言うものの、現在のフィーバー振りからすれば寂しい成績である。

昨年までディープインパクト産駒の4連勝だった桜花賞は、阪神外回りコースで行われる。
阪神外回りコースは、最後の直線が長く、しかも上り坂になっている。
道中いかにじっくり構え体力ロスを少なくし、『最後の直線で全てをぶつけられるか?』が重要視される。
対し、中山でそんな競馬をしてしまうと後手後手に回らされてしまう。
いかにカーブのキツい3-4コーナーの勝負所で素早い反応を見せられるかが問われるのだ。
阪神外回りコースとは真逆の特製が問われるが故に、阪神外回りコースを得意とするディープインパクト産駒には不利なレース環境となる。
そんな訳で、ディープインパクト産駒を以外から攻めてみたい。

◎ドゥラメンテ
激ペースになったセントポーリア賞で圧勝したように、性格が前向きで厳しい流れに向くタイプ。
明らかに差し向きの馬場で行われた共同通信杯で、序盤折り合いを欠いての競馬でリアルスティールにクビ差なら、前向きさが問われる皐月賞なら普通に圧勝できるはず。
共同通信杯の予想で『ぶっつけ本番で挑んで欲しい』と書いた通り、しっかり休養をとって来た。
今回は内枠に入り前に壁を作る競馬が出来る上に、レースが激化する事により燃え盛る闘志をコントロールしやすい環境となる。
疲労が抜け、鞍上にデムーロを迎え必勝態勢。
ここはサトノクラウンとの一騎討ち濃厚と見て馬券を攻略してみたい。

○サトノクラウン
東スポ杯2歳Sで魅せたキレ味からも断然に府中向きかと思われたが...弥生賞でも更に強かった(笑)。
弥生賞は、キレではなく4コーナーの勝負所で完全にスヒードで他馬を圧倒していた。
どの特性に特化しているか?という次元ではなく、キレとスヒードと体力面全てに死角がない。
弥生賞組から相手を探すのはまず難しい。
一応『○』という印にしてあるが、◎と同格という事で。
秋、天皇賞(秋)に駒を進めるようなら変則三冠なんていう話も十分あり得るだろう。
鞍上がソツの無いルメールなら素直に信頼しても良い。

巷の前評判では『高いレベルでの混戦』という話だが、私の目には、今年の世代は例年になくハイレベルで、それでありながら『2頭のパフォーマンスが抜けている』という感じに見える。
迷わずこの2頭の馬連を勝負の中心として、馬券攻略に挑みたい。

で、敢えて『▲』以下を付けるなら...

▲ベルーフ
前走はスタートは後方から、3角のかなり手前から内を突いてスルスルと進出も、最後は末脚を失う形に。
スプリングSでは、1000㍍通過が弥生賞より1.3秒も遅いどスローの競馬になり、『気の良さによる矯め』と『末脚の持続力』が問われた形。
皐月賞のレース特性とは別の指向性が問われており、このレースに適応しているようでは皐月賞には向かない。
積極策で末脚を失いながらもしぶとく粘れた点は、『前向きさ』が問われる皐月賞に対する指向性の高さを示してくれたものと評価したい。
『気の良さがウリ』のハービンジャー産駒なはずだが、この馬はかなりポイントがズレている(苦笑)。
初勝利は京都の内回り、伸び伸びと走れる府中で一歩足りない競馬も、タイトな流れになりやすく機動力が問われる阪神と中山の内回りでパフォーマンスアップ。
スプリングSのレース内容も『気の良さ』ではなく、気力、特に『集中力』が前面に出ているような感じで、これはどう見てもハービンジャーの特徴には見えない。母の全兄(ステイゴールド)産駒の特徴そのまんまだ(苦笑)。
おそらく母の影響がかなり強いのだろう。小回りなら、かなり器用な立ち回りが期待出来るはず。

△ダノンリバティ
緩い流れの毎日杯で道中矯めに徹する競馬に適応できているという事は、かなり心身が充実しているものと評価したい。
本来は競走意欲の高い馬で、厳しい流れの競馬に向くタイプ。
ペース激化の皐月賞で更なるパフォーマンスアップを見込める。

△ブライトエンブレム
中山向きだが、弥生賞でスヒードに圧倒されているようでは、本番での逆転は厳しい。
勝ち負けを期待するなら、時計の掛かる条件が欲しい。有馬記念なら意外な活躍も期待出来そうだ。
おそらく、ダートなら相当に強い競馬を見せてくれるはずで、今後はジャパンダートダービーという路線にも目を向けて欲しい。
重馬場なら評価を上げてみたい。

△ダノンプラチナ
印の付けられる唯一のディープインパクト産駒。
他のディープインパクト産駒との違いは、『マイルの厳しい流れに特化』している点。
リアルスティールに先着を許したが、4コーナーの動きをみる限り、内容としてはこの馬とペルーフが断然に良かった。
枠順決定前の評価では『▲』も、今回はちょっと枠順に恵まれなかった。

キタサンブラック、スピリッツミノル、ミュゼエイリアン、ワンダーアツレッタ...先行馬もかなり揃いスローはちょっと考え辛い。
素直に体力は問われてくるはず。
土曜日に行われた3歳500万下の山藤賞で、2分を切る時計で先行馬が勝っている事からも、道中の速い流れに乗れない馬には厳しいレースになりそうだ。

皐月賞の勝ち時計と脚質と血統の関係について、『競馬予想の乱』の夏影『妄想競馬予想』中に掲載しました。興味のある方は『皐月賞余談』をご覧下さい。
http://rankeiba.jp/moso/


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