天皇賞(春)2015予想
穴馬(田辺)期待で「A」

クライスト教授
10期 予想歴36年

◎クリールカイザー
  16着/12人気

○アドマイヤデウス15着/3人
▲キズナ7着/1人
△サウンズオブアース9着/4人
×ゴールドシップ
×ウインバリアシオン


◎…クリールカイザー
今回、最も面白い乗り変わりなのが同馬の田辺騎乗。
彼が乗ると思われたホッコーに“幸”が配された事に不可解さを覚えたのがきっかけ。
なぜこんな配置がなされたのかを考えた時、長距離戦において先行馬は好位置を取れる脚質面の有利さとホッコーが幸への変更で凡走する可能性が高まった事から逆に同馬が好走する可能性が高くなったと推察。
先行馬の有利さに、昨年少差3着馬よりも好走すべき立場になった事から今回最も好走環境にある馬と見て◎に指名。

○…アドマイヤデウス
騎手力と近走実績を考えれば今回最も連軸に推されるに相応しい馬なので○に指名。

▲…キズナ
馬の能力と看板なら連軸になってもおかしくない馬。
ただし、同馬は末脚一手の脚質であるのが何より懸念材料で、少なからず展開に恵まれなければ3200m戦の競馬は不利であるため▲までとした。

△…サウンズオブアース
菊2着以来の前走(日経)4着は上々の内容。
ただし、鞍上がミルコから内田博になった事は実質的には鞍上弱化であり、叩いた上積みがある分を考慮しても“差し引き+-ゼロ”となる事から今回は△までとした。
そもそも同馬はトーホウジャッカルの物差しとなる馬で、あって2・3着の可能性が高い馬。叩いた上積みがあっても今回は△が妥当のはず。

消…ゴールドシップ
岩田から横山典に乗り変わるしかなかったのが何より懸念材料。
まさかがあれば、決め打ち騎乗の得意な横山典が援護を受けての単騎逃げをハメるくらいしかないはず。少なくとも武豊と同じ競馬をしたのでは、過去の結果からも好走に限界がある事は必至なのだから。
何より、もしこの乗り変わりで“3度目の正直”が果たされたら、それこそ過去2度の敗戦が不可解なモノとなるため今回は消し馬にせざるを得ない。

消…ウインバリアシオン
福永である時点で複勝なら十分考えられる馬で、たしかに過去このレースで武幸の土壇場騎乗なのに2着に成った実績もある。
だが、前走2着を高評価するとイヤでも騎手技量によるものとなってしまうのがまず私には考えられない事で、前走まで酷い負け方だったのに前走だけ綺麗に人気薄で好走した事が却って騎手が騎手だけに信用できなくなった。
そこに、同馬に絡んでくるホッコーが幸になった事で凡走する可能性が高くなった事から『やはり前走はマグレだった』と判断した。
何より、同馬を重視すると騎手が実力上位の戸崎で前走惨敗したフェノーの巻返し3連覇が起こる可能性が高くなってしまう。これは昨秋以降のフェノーの結果を見る限りさすがに考えられないため、同馬には消えてもらうのが道理と判断した。

X…ホッコーブレーヴ
昨年少差3着だった差し馬の同馬が先行型騎手の幸に乗り変わったのが何より不可解。
たしかに、田辺より先輩なので年功序列で好走させてもらえるのかもしれないが、それこそヤラセとなってしまうのが大問題。
誰が考えても、同馬で好走実績のある田辺が先行型のクリールに配され、差し馬の同馬が“追えない幸”になった事は『馬が逆だろう』と思うはず。これではとても好走するとは考えられない。
何より、昨年・前走と同馬に先着しているウインの好走が必至となってしまい、ウインが福永である事を考えると、同馬が好走する事はあからさまなヤラセになってしまう。
この騎手起用では“まるで福永の帯同馬”としか考えられず、おまけに好走=ヤラセと評されてしまうからには想定外とするしかなくなってしまったのはとても残念でならない。
お陰で、逆に田辺の好走が狙える裏付けとなった次第!(苦笑)


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天皇賞(春)2015回顧
全てにおいて不思議なレース

クライスト教授
10期 予想歴36年

次走狙い:カレンミロティック


狙い…カレンミロティック
逃げ馬を利用して最短距離を進み、直線で抜け出す。
結果3着に敗れたものの、この馬だけがまともに能力を発揮する競馬をして好走した唯一の存在。
勝ったゴールドシップにしても2着のフェイムゲームにしても、もう一度同じ競馬をしろと言ってもできないはず。
もしかすると、狙い馬とした同馬も同じマネはできないかもしれない。
いずれにしても、普通じゃない競馬になった中で唯一普通に競馬した同馬だけが次走好走してもおかしくない馬としか思えない。
これで同馬が今後重賞を勝てなければ能力からしてウソである!

≪全てにおいて不思議なレース≫
果たして、一体誰がこんなレース展開を予想できただろうか?
逃げた田辺がずっと緩みのないペースでレースを引っ張った事や蛯名が番手で追走していた事はごく当り前の逃げ・番手の流れなので全くおかしくないが、問題は後続馬の動向である。

特に勝った横山典は、誰にもマネできないムチャな競馬の一語。
あのミスターシービーの菊花賞でさえ、向こう正面でスパートしてから4コーナーで先頭に立っての流れ込みであったのに同馬はその時点でもまだ直線番手までだった。
そこから残り200mで前にいた蛯名を捕まえたのだから、2段スパートと言うより異常すぎる体力がなければできない最後の追い上げ脚である。まるで2度競馬をしているようなもの。
希に騎手が馬の後先を考えずに競馬をする事もあるが、それでも仕掛けてから追い出すまでの一連の動きは世界の名手でさえ変える事のできない不変の流れであり、普通ならその時点でレースの決着は付いて、同馬は2着までで終わたはず。
ところが、そこからゴールドシップはもう一度伸びて蛯名の馬を差してしまった。

過去に豪脚を発揮してこのレースを制した馬は数多いたが、脚を使った時点でまだ2番手だったのにそこからもう一度伸びた馬など見た事がない。
しかも、この異常な脚のお陰でタレ込む蛯名を差せたのが北村宏の馬であり、レース前「昨年の仕掛け遅れを教訓に臨む」と言いながら、今年も同じ競馬をしてあきらかに同じミスをしていたのにこの異常な勝ち方のお陰で2着に届いてしまった。

本来、この役目は武豊の馬がすると誰もが思っていたはず
だが、武豊は“得意の己の競馬”で大外ぶん回し競馬をして脚を使い切って流れ込むまでで終わってしまった。
ただし、この武豊の競馬が普通の事であり、あきらかに勝ち馬が異次元の競馬をしただけ。
おまけに武豊2世である福永の馬など、競走能力を失うケガをするほどすでに脚を使い切っていた。

ちなみに、もう1頭の人気馬だった岩田の馬は早々に競馬が終わってしまったように勝負所で脚が上がってしまい、4コーナーではズルズル後退する始末。
まるで馬が3000mでレースを止めてしまったとしか思えない不可解な内容。

この内容を見て、誰が馬の能力をうんぬんできるだろうか!
どう見ても、蛯名は逃げ馬を利用して好走するように仕組まれ、横山典は早仕掛けで直線で前に取り付くように仕組まれていたとしか考えられない。
長距離競馬には確かに波乱要素が多くあるので、見る楽しみの増す(興奮)ものである。
だが、この勝ち方はどう論評しても「レースが2つあった」としか評せない異常な競馬であり、横山典が上手いとか、馬と騎手が適っているとは私にはとても評せない。

たしか、地方(船橋)競馬において、4コーナーまで先頭だった馬が突然何かに驚いたように足を止めてズルズル後退したのに、直線でもう一度伸びて(差し返して)勝ってしまった競馬が最近あった。
今回のゴールドシップは、それを後方待機からの競馬で行ったようなもの。
「勝ったから偉い!」とは言えても、こんな競馬はあと30年競馬を見ていてもまず起こり得ないだろう。

「勝ち馬が全てにおいて不思議なレースをした!」
・・・これ以外に何も言えないからには、今回の春天は史上に残る異質なレースとして後世に語られるべきものだろう。

それこそサイン読みでなければ当てられるものではなく、1枠1番にゴールドシップが入った瞬間、誰もが『同馬が勝つんじゃないか?』と感じたとおりになったのではないだろうか!(苦笑)
【それでも2着に北村宏が入るとは見抜けなかったはず。おそらく蛯名にしこたまブチ込んだ事だろう…笑】


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