NHKマイルC2015予想
ラストクロップがラッシュをかける

尾張のうつけ
09期 予想歴19年

◎ニシノラッシュ
  8着/9人気

○アルマワイオリ9着/6人
▲グランシルク5着/1人
△アルビアーノ2着/4人


・「さっぱり分からない…」メンバー表を最初に見た時にそう思ったレース。例年になく?出走のハードルが高い割りに確たる中心馬が不在。前日オッズを見ても、5倍ちょっとで割れるような形に。

・荒れる印象のあるレースも、過去5年で1人気が4勝。「秋山がG1を勝つわけがない」、「府中マイルを逃げ切れるわけがない」、「バクシンオーが東京マイルで勝つわけがない」。レース前に色々言われていた1番人気馬が意外?と人気に応えている。4倍台や5倍台の1人気馬も連対しているところが奥深い。

・とりあえず18頭から消去法で本命馬を探そうとしたが、3着内に入る馬を考慮するとほとんど馬が残るため、連対するパターンに絞った。

・とは言っても切れたのはマイル経験が無い馬、という条件のダノンメジャー程度。

・素直に前走のレース映像を見て、取捨選択をすることに。

・内容に見どころがあったのは以下の馬。アヴニールマルシェ、グランシルク、グァンチャーレ、クラリティスカイ、アルビアーノ、アルマワイオリ、ダノンメジャー、ニシノラッシュ以上。

本命はニシノラッシュ。
 前走は説明するまでもないくらいに有名なレース。最内枠で直線どん詰まりで内から大外まで3回くらい進路を切り替えたレース。それに強引なハンドル操作の影響で馬がドリフト状態になって膨れるというおまけ付き。それで差し切ったのだから、レースを見ていた時に相当驚かされた印象がある。今になってみれば、相手のレベルも…ということはあるのだが、パフォーマンス自体はそう捨てたものではない。
 今回はそれ以来のレース。間は開いたが、バクシンオー産駒だけにそれは問題ないこの馬自身もポン駆け実績はある。調教自体も悪くない(らしい)。ここで人気しているミュゼスルタンとは新潟時にはそこそこ接戦している。今回は8枠に入ったので、揉まれたり、閉じ込められる心配はない。このレースでの8枠は比較的好成績でマイナスとはならない。この父はグランプリボスで当レースを勝利。母父も大舞台に比較的強い血統。何とも言えない騎手が勝つことが多いレース。田辺騎手はちょうど良さげである。絶対の信頼の本命ではないが、オッズ的にも調度良く、楽しませてくれるのではないか。

対抗はアルマワイオリ。
 前走は勝ったヤマカツエース、負けたが豪脚を披露したグランシルクに目がいくが、一番気になる走りをしていたのはこの馬。出遅れて、テンに気合を付けたことによって道中掛かりまくるという競馬。それでもヤマカツエースをマークする形で進めて直線脚を伸ばした形。一言で言えば『お前は新人か』と言いたくなるような騎乗ぶりだった。それで3着なのだから、力はある。
 今回は中間で掛かり癖の矯正を施してきた。後は勝浦次第だろう。このレースはフレンチとバクシンオーが勝っているが、それ以外はほぼサンデー系が勝つ。スズカフェニックスが勝つんだからマツリダゴッホが勝っても問題無いように思える。マイルばかりを中心に使ってきた臨戦過程も好感が持てる。

後はグランシルク。
 前走は初重賞挑戦。出遅れたことはあるものの、前走は完全にスターターのミスのような出遅れ。普通の発走委員ならあの状態で発走はさせない。ほぼ無理目の位置から直線は豪快に追い込んだ。ただ後方から進められたことによる恩恵があったことは考慮する必要はある。
 今回は東京のマイル戦。中山を中心に入っており、東京では1戦2着1回。本質的に中山向きの気はする。それでもステゴ産駒は東京マイルで重賞2勝。重賞は4回出走して(2-0-1-1)という脅威の戦績。ただ馬券になったのは牝馬のみ、というエクスキューズはあるが…。ついでに全コースでマイル重賞勝った牡馬はドリジャの朝日杯だけというデータもある。
 そこまで積極的に買う馬ではないが、1人気になりそうな馬で積極的に買えるのはこの馬くらいかなと思っている。当日次第。

後はアルビアーノ。
 この間まで沢山いた3勝無敗馬の最後の一角。前走は初の重賞。距離延長となったが、あっさりとハナを奪うと楽に逃げ切った。中でも圧巻は直線に入った瞬間に一気に後続との差を広げたところ。最後はそこそこ詰められたが、勝ちを脅かすようなものではなかった。
 関係者が口にする『逃げられなくても競馬が出来る』という言葉は、競馬の中で自分が一番嫌いな言葉ではあるが、この馬の場合はまんざらでもないような気はする。
 この父系は今まで人気で飛んできたが、去年はタガノブルグ、ホウライアキコの2頭が掲示板に。近年傾向が変わってきたのではないかと言われているこのレースを象徴する血統でもある。底を見せていないという面ではこの馬が一番それに該当する気がする。

・馬券は◎◯の単・馬連・ワイドと3連系総流しで遊ぶ程度。

ここに上げなかった馬で気になった点は以下。
・アヴニールマルシェ…出遅れ癖有りに最内枠が怖い。
・グァンチャーレ…前走好内容も臨戦過程不安
・タガノアザガル…前走は内枠の恩恵大
・クラリティスカイ…近年来ない皐月賞組
・ヤマカツエース…前走は120点満点の競馬。あの競馬を見ると中山マイルベスト
・ミュゼスルタン…レース後に振り返るとなぜこの馬が人気だったんだろう?系の馬の匂い
・フミノムーン…3歳時のアドマイヤムーン産駒はOP大将の感。また最内枠じゃないのはマイナス
・ダノンメジャー…前走好内容もマイル未経験が気になり
・マテンロウハピネス…前走、最内枠の恩恵大


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NHKマイルC2015回顧
~クラシック組の貫禄~

尾張のうつけ
09期 予想歴19年

次走狙い:フミノムーン
次走狙い:ミュゼスルタン


【LV2=平均下レベル】
・戦前は大混戦の感。抜けた走りをした馬がおらず、どの馬を本命にしていいのか難しいレースだった。
・勝ったのはクラリティスカイ。今日は好位からの競馬で、直線粘るアルビアーノを交わして1着。以前はクラシック組が強かったレースも、昨今はマイル・1400mが優勢。そういうこともあって、オッズが割れていたのかなと。今年はクラシック組が復権を見せた。来年がまた分からなくなりそうなレース。
・流れは遅く、後ろから競馬した馬はほぼノーチャンスの展開だった。


◆1着はクラリティスカイ。
 五分のスタートもテンに好位を確保。インの4番手に収まる。多少は気負いを見せるも問題はない。4Cではガッチリ手綱をキープ。直線入口も進路あり。後は前で粘るアルビアーノを捉えるだけの状態。思ったよりも、アルビアーノはしぶとかったものの、無理かな?という感じはなかった。完全に力で捻じ伏せての勝利。
 内枠だったこと、目の前にちょうどいい目標が合ったことなど、この馬に流れが来ていた印象。クロフネ産駒はレースとの相性が良い模様。

◆2着はアルビアーノ。
 五分のスタートで他馬より目立ったもののではない。各馬そこまで行く構えを見せたわけではないが、内のレンイングランドの動きを見て控えることを決断。4Cでの手応え行きっぷり共に普通。直線入口では馬なりに先頭に並びかける。残り400mで先頭。1馬身程度のリードはあったが、残り100mで交わされて2着。
 道中おかしなところもなかったし、力を出し切っての2着。逃げていても結果は変わらなかったように思える。逃げ先行馬の中で一番の有力株ということもあり、勝ち馬に完全にマークされていたことが応えた印象。センスがありすぎて、優等生な馬。堅実に走る反面、爆発的な強さはないのかなと。
 これで2年連続のストームキャット系の連対。ノーザンダンサー系ワンツー。

◆3着はミュゼスルタン。
 中団馬群を折り合っての追走。4Cでも手応えよく。直線は進路が無かったが。外にヤングマンパワーを弾き出して進路を確保。前で粘る2頭に迫るも及ばずの3着。
 今日の中で一番展開に泣いた口か。もう少し流れれば結果もチガッテであろう。馬込みの中でしっかりと競馬が出来た内容は好感。直線スムースに出せれば、という面はあったもののそれでも結果は変わらなかったかなと。折り合いに不安がないし、センスのあるレースぶり。マイラーではないと思うだけに2000mまでなら問題ない。ダービーは何とも。正直個人的にはなぜ人気していたのか分からなかったのだが、走りを見て納得。素直に良い馬だと思う。G1は分からないが重賞2,3個は勝てそう。

◆アヴニールマルシェ
 出遅れ。後方のインを追走。行きっぷりは問題ない。4Cでもインを回り、直線もイン。追い出すところが無かったが、馬群に突っ込む。最後はミュゼスルタンが開けた進路を追って伸びてきた。
 一瞬で凄く切れる、というタイプではないだけにスムースに加速できないのは痛い。最内枠が致命傷となった。とは言え、外枠であってもミュゼスルタンとの3着争いがせいぜいか。今日の展開では勝つことはノーチャンスだったかも。広いコース向きで、距離の守備範囲もタイト。今後も取りこぼしは多そうで。

◆グランシルク
 半馬身程度出遅れ。前走に比べれば問題はない。早めに巻き返して中団から。中団のインを追走。行きっぷりは良い。内々を回り、直線はインを突く。そこそこスムースに走れたもの、最後は自身の脚が上がった。上がったところを差されて5着。
 前走こそ33秒台の凄い脚を使ったが、その脚が東京向きではないのだろうか。この上がりが限界な感じすらあった。ある種、分かりやすい馬かも。

◆フミノムーン
 後方2番手を掛かり気味に追走。直線には後方で入って、直線は大外へ。外から豪快に伸びてきて、一時の脚勢はひょっとするかと思わせたほど。ヤングマンパワーにぶつけられて勢いを削がれたところで残り200m。同じ脚色になってしまい、7着で入線。
 道中は掛かって、4C直線共に大外。随分と大味な競馬ながら、一瞬は夢を見させるような足で伸びてきた。接触がなければ掲示板の下くらいはあったかも。ただ現状は戦績のとおり1600mベストか。どんな展開でも必ず末を伸ばす点は好感。

◆ニシノラッシュ
 好発。中団外目をやや持って行かれ気味に追走。8番手辺りで4Cをマリ、直線も外へ。それほどロスはない。直線外に出して、末脚に掛ける。一瞬伸びてきたが、残り200mの手前で脚色一杯になった。
 持つかと思ったが、終わってみれば血統通り1400mまでの馬だったということか。それでも大負けはしてないし、ひと脚を使えたことは評価できる。今後も崩れずに長く堅実に走ってくれそう。

◆アルマワイオリ
 中団馬群を掛かかって追走。頭を上げて折り合いを欠く。直線は馬群に突っ込む形。密集地帯にツッコミ進路がない。開いた後の伸びもジリジリと。
 道中の消耗が終いの不発につながったか。流れも向かなかったが、騎手も向かなかった。


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