オークス2009予想
優駿牝馬 大物喰いの特性。

軍神マルス
08期 予想歴11年

◎ブロードストリート
  4着/6人気

○ブエナビスタ1着/1人
▲ダノンベルベール9着/8人
×ディアジーナ
×レッドディザイア


★傾向分析★
2004年 タイム 2'27"2 (やや重) 1FAve=12.27 3FAve=36.80
テン36.6-中盤75.6(前半38.1-後半37.5)-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着ダイワエルシエーロ・・・サンデーサイレンス×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔22-b〕 1-1 
2着スイープトウショウ・・・エンドスウィープ×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔5-j〕 11-10
3着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔1-j〕 14-14

2005年 タイム 2'28"8 (良) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン37.1-中盤77.3(前半39.4-後半37.9)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着シーザリオ・・・スペシャルウィーク×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔16-a〕 13-12
2着エアメサイア・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 7-6 
3着ディアデラノビア・・・サンデーサイレンス×Potrillazo=サンデーサイレンス×ナスルーラ 〔2-u〕 11-9

2006年 タイム 2'26"2 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.55
テン34.7-中盤75.3(前半35.8-後半39.5)-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着カワカミプリンセス・・・キングヘイロー×Seattle Slew=リファール×ボールドルーラー 〔4-m〕 5-5
2着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 8-7
3着アサヒライジング・・・ロイヤルタッチ×ミナガワマンナ=サンデーサイレンス×ヒンドスタン 〔1-p〕 2-2

2007年 タイム 2'25"3 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン35.2-中盤74.3(前半36.7-後半37.6)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着ローブデコルテ・・・Cozzene×Seeking the Gold=グレイソヴリン×ミスプロ 〔10-d〕 9-9
2着ベッラレイア・・・ナリタトップロード×Baldski=ファイントップ×ニジンスキー 〔3-o〕 6-5
3着ラブカーナ・・・オース×Caerleon=ノーザンダンサー×ニジンスキー 〔16-b〕 11-12

2008年 タイム 2'28"8 (やや重) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン35.9-中盤77.2(前半38.4-後半38.8)-上がり35.7 『中弛み』
1着トールポピー・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 8-7
2着エフティマイア・・・フジキセキ×ニホンピロウイナー=サンデーサイレンス×ハビタット 〔4-k〕 6-5
3着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 10-10

流れは中盤が弛む『中弛み』が基本。
テンが速い『前傾』は、差し・追込有利なはずだが、テンで脚を使いつつもスタミナを活かす先行馬が好走。
上がりが速い『加速』は、テン・中盤共に脚を溜め上がり勝負のため、サンデーサイレンスが得意とした流れ。先行・差しともに好走多し。

血統の傾向は、サンデーサイレンスが強い傾向。06・07年は非サンデーサイレンス系が勝ってはいるが、基本は『中弛み』の流れのため上がりの競馬になりやすく、そのため決め手あるサンデーサイレンス系に向くと思われます。
サンデーサイレンス系以外では、リファール系、ニジンスキー系、グレイソヴリン系といった欧州型スタミナタイプの血統も好走が多い。これはこの時期の牝馬には過酷な2400mの距離が原因と思われます。ただしズブズブの結果にはなりにくいので、スタミナだけに偏ったタイプは危険。

牝系の傾向は、No.〔10〕が大物牝馬を出しやすくオークスと相性良し。
No.〔16〕は距離が延びて本領発揮のタイプが多く、前走から距離延長となるステップで有利で好走馬も多い。
No.〔8〕は、桜花賞と相性悪いがオークスと相性良い馬が多い。休み明けや惨敗からの巻き返しで激走することもあり注意。

ステップの傾向は、桜花賞ちょい負け組の逆襲が多いこと。桜花賞はスピードの持続能力、オークスは溜めてキレる能力と問われる適性が異なることから、逆襲可能と考えます。またクイーンC1着→桜花賞敗退のステップは好走馬が多く(99年ウメノファイバー、02年スマイルトゥモロー、03年チューニー、04年ダイワエルシエーロなど)、最適ローテーションと思います。
フローラS組は、好走しても2・3着が多く00年以降で勝ち馬は01年レディパステルのみ。中心のステップではないと考えます。
スイートピーS組は、06年1着カワカミプリンセス、07年3着ラブカーナと好走馬はまだ少ないですが人気がないのに好走の点に注目。
忘れな賞組は最近は好走馬が少ないステップ。しかし過去の好走馬は人気薄が多く、オークスと流れの異なるフラワーCやフィリーズレビューで惨敗し忘れな賞で好走するとオークスも好走しやすいようです。

あとはオークスは小さい馬がよく好走します。マラソン体型と考えると納得です。

★予想★
◎ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕
前走スイートピーS1着(=東京芝1800m)。アグネスタキオン産駒は前走の勢いのまま次走も好走することが多く、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走率が高い特性がある。前走は33秒台のサンデーサイレンス系らしい上がりを繰り出して好走していて適性は高く勢いがあり、スイートピーSは人気薄でも好走しているステップから連続好走に期待する。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、近2年で好走馬を出している系統(=07年はCozzene産駒のローブデコルテが好走、08年はトニービン系のトールポピーが好走)。またCozzeneは断然人気馬がいる場合に激走する大物喰いの血統でもあり、先行すると二枚腰、差しならえげつない脚を使い好走する。この特性にも期待して評価する。
No.〔6〕の牝系はハーツクライやツルマルボーイなどがいて、東京コースで鋭く差すタイプ。人気を背負うと脆いが脇役の時に活躍するタイプが多く、人気がないときこそ要注意。分枝記号bは、重賞初挑戦時に好走することが多く、鮮度が高いこの臨戦過程なら期待大と考える。

○ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕
前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)。スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いはずなのだが、この馬は別格か!?桜花賞では極上の切れ味を発揮して好走し、緩い流れでも死角がないのを証明。桜花賞圧勝ならオークス好走に必要な適性不足と考えるのだが、僅差での勝利から距離が延びての切れ味勝負の適性向きの可能性がより高まったように思える。ここまでの戦績からは同世代牝馬では敵無しと思うので、堅軸と考えて評価する。
No.〔16〕の牝系は距離が延びて強さを発揮し、本来は厳しい流れでこそ本領を発揮する。ペースが上がっても好走の可能性が上がるし、オークスでは好走も多い牝系という点からも中心と考える。

▲ダノンベルベール・・・アグネスタキオン×Bering=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔3-n〕
前走桜花賞8着(=阪神芝1600m:1.0秒差)。アグネスタキオン産駒で前走負けのステップでは勢いには欠けるのだが、好走の多いクイーンC好走馬→桜花賞ちょい負けのステップ。前走は後方から差した馬が上位を独占した中で前にて展開した馬では最先着から、巻き返しを期待しサンデーサイレンスのキレを活かしやすいアグネスタキオンに期待して評価する。母父Beringは、追って追って追いまくってこそ持ち味を出すので、直線の長い東京コースは向くはず。
No.〔3〕の牝系で、クラシックの時期に強さを発揮しやすい成長力のある牝系。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの巧さが持ち味。底力に欠ける分展開に期待して(=ブエナビスタは多分中盤から後方に位置すると考えて、その前にて展開し早めに抜け出すのが理想)評価する。

△デリキットピース・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔14-c〕
前走忘れな賞1着(=阪神芝2000m)。ホワイトマズル産駒はリファール系で、東京芝2400mで好走のあるGⅠ血統(=アサクサキングス、スマイルトゥモローなど)。母父サンデーサイレンスで、前走の勢いに乗じて鮮度の高い時に好走しやすい特性があり、初の重賞挑戦はプラス条件なはず。
No.〔14〕の牝系で、本来は古馬で完成するやや晩成型の成長をする(=特に長距離型)が、スピードに優れ早い時期から好走するタイプもいる(=短距離型)。本馬は前者のタイプと思うが、分枝記号cで高い心肺機能を持っているので、ダノンベルベール同様早めに抜け出す展開に期待して評価する。

レッドディザイアは、マンハッタンカフェ産駒で桜花賞2着馬。距離が延びて強さを発揮するNo.〔16〕の牝系でもあるので、父および母系ともに距離延長は歓迎と思うのだが、マンハッタンカフェがダンスインザダークとダブって見えるので嫌いたい。ダンスインザダークは桜花賞で好走するがオークスではなかなか好走せず、ペースの締まるマイル戦の方が持ち味を活かしやすい。スタミナ型サンデーサイレンスによくある特性から、マンハッタンカフェにも共通するのではと考える。

ディアジーナは、ここまでほとんど大崩れのない成績で強い馬ではあるのだが、非サンデーサイレンス配合でキレがないジリ脚型のタイプから適性向かないと考えて嫌うことにします。


tipmonaとは?

オークス2009回顧
優駿牝馬 No.〔16〕の牝系とサンデーサイレンス系の特徴。

軍神マルス
08期 予想歴11年

次走狙い:ブエナビスタ
次走狙い:レッドディザイア
次走危険:ハシッテホシーノ
次走危険:ダノンベルベール


2009年 タイム 2'26"1 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.53

ラップ
①12.4-②11.3-③12.3-④12.5-⑤12.5-⑥12.5-⑦12.6-⑧12.6-⑨12.6-⑩11.7-⑪11.1-⑫12.0
1FAveとの誤差
①+0.2 ②-0.9 ③+0.1 ④+0.3 ⑤+0.3 ⑥+0.3 ⑦+0.4 ⑧+0.4 ⑨+0.4 ⑩-0.5 ⑪-1.1 ⑫-0.2
テン36.0-中盤75.3(前半37.5-後半37.8)-上がり34.8 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 15-14
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 9-6
3着ジェルミナル・・・アグネスタキオン×Double Bed=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔7-e〕 10-10
4着ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕 11-10
5着ディアジーナ・・・メジロマックイーン×ビショップボブ=マイバブー×ニアークティック 〔13-c〕 3-3

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤6F(④~⑨まで)の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には逃げが最も恵まれ、差しが一番きつい流れと考えるが、結局のところ牝馬限定戦に良くありがちな上がり3Fの瞬発力勝負の様相。

1着ブエナビスタは、前走桜花賞1着(=阪神芝1600m)からの連続好走。スペシャルウィーク産駒で、スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系。本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は33秒台~34秒台の末脚を連発していて性能の良いエンジンを積んでいる様子。ここまで同世代の牝馬相手に負け無し5戦5勝の内容と、このレースでも最も不利な展開からの勝利からやっぱり別格の馬だと考えます。
No.〔16〕の牝系で、この牝系は距離延長が得意。スタミナに優れ、叩き良化型で本来厳しい流れでこそ特性から、今後も期待したい馬と思います。ただし長期の休み明けでは過信禁物と思います。

2着レッドディザイアは、前走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)からの連続好走。マンハッタンカフェ産駒で、こちらもスペシャルウィーク同様スタミナ型サンデーサイレンス系。ダンスインザダークに近いタイプと個人的に考えていましたが、このレースの内容をみるとだいぶ異なるようです。ダンスインザダークは不器用な産駒が多く瞬発力勝負では立ち遅れるところがあるのですが、マンハッタンカフェは前半に脚を溜めれば鋭くキレることが出来るようです。意外に堅実に先行できる軽さがあり、ダンスインザダークよりは不発が少ない感じに思います(=ただし厳しいペースでの強さはダンスインザダークが上に思います)。
No.〔16〕の牝系で、ブエナビスタと同系で距離延長が得意だったことも好走要因と考えます。また分枝記号bは重賞初挑戦などの鮮度が高い時に格上挑戦でよく好走する特性も、前走GⅠ2着好走で勢いと鮮度が高かったことから活きていたと思います。惜しくも僅差で2着でしたが、ブエナビスタ以下にはしっかり着差をつけていることからも、桜花賞1・2着馬は世代では抜けていたと反省します。今後の成長にも期待です。

3着ジェルミナルは、前走桜花賞3着(=阪神芝1600m:0.3秒差)からの連続好走。4着ブロードストリートは、前走スイートピーS1着(=東京芝1800m)からの好走。ともにアグネスタキオン産駒で、アグネスタキオンは前走0.5秒差以内で5着以内だと連続好走しやすい特性がある。9着ダノンベルベールは、前走桜花賞8着(=阪神芝1600m:1.0秒差)で前述の特性には当てはまらなかった馬。8着ハシッテホシーノは前走フローラS3着(=東京芝2000m:0.3秒差)からのステップで、特性からは好走しても不思議なかった馬でした。しかしこの結果から、アグネスタキオンは前走好走の勢いが大切な上、人気どおりに走るということと考えます(=オークスでのアグネスタキオン産駒の人気順は、4番人気ジェルミナル→6番人気ブロードストリート→7番人気ハシッテホシーノ→8番人気ダノンベルベールで人気順の結果)。また5番人気以内なら3着内好走はありえるが(=着順2つは上げることは可能)、それ以下だとなかなか好走しない堅実な血統だと考えます。

5着ディアジーナは、前走フローラS1着(=東京芝2000m)からのステップ。サンデーサイレンス系が上位を占めた中での5着は評価すべきと思いますが、やはりオークスはサンデーサイレンス系のキレが最重要だと再確認しました。来年もこの手の人気馬は、危険と認識すべきではないでしょうか?

オークスのポイントは、
①牝馬限定戦特有の『中弛み』の瞬発力勝負になりやすい。
②サンデーサイレンス系優勢。その中でもキレを最大限に活かすタイプ向き。
③No.〔16〕の牝系は特注。桜花賞好走ならば迷わず軸にすべし(=距離延長適性があるので、桜花賞好走ならば強さは証明されているということ)。
④桜花賞を上がり最速で走った馬は要注意。特に上がり特化の桜花賞ならば、上がり上位3位以内の馬が好走しやすい。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >