日本ダービー2009予想
東京優駿 母父サンデーサイレンスとクラシック牝系。

軍神マルス
08期 予想歴11年

◎セイウンワンダー
  13着/3人気

○アンライバルド12着/1人
▲ナカヤマフェスタ4着/9人
×アプレザンレーヴ
×ブレイクランアウト


★傾向分析★
2004年 タイム 2'33"3 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.83
テン34.4-中盤73.0(前半35.0-後半38.0)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着キングカメハメハ・・・Kingmambo×Last Tycoon=ミスプロ×ノーザンダンサー 〔22-d〕 7-3
2着ハーツクライ・・・サンデーサイレンス×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-a〕 17-17 
3着ハイアーゲーム・・・サンデーサイレンス×Law Society=サンデーサイレンス×リボー 〔12-e〕 10-3

2005年 タイム 2'23"3 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.83
テン35.5-中盤73.3(前半36.7-後半36.6)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着ディープインパクト・・・サンデーサイレンス×Alzao=サンデーサイレンス×リファール 〔2-f〕 12-10
2着インティライミ・・・スペシャルウィーク×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔19〕 3-2 
3着シックスセンス・・・サンデーサイレンス×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-a〕 14-10

2006年 タイム 2'27"9 (やや重) 1FAve=12.33 3FAve=36.98
テン37.4-中盤75.2(前半37.8-後半37.4)-上がり35.3 『加速・中弛み』
1着メイショウサムソン・・・オペラハウス×ダンシングブレーヴ=サドラーズウェルズ×リファール 〔3-l〕 3-3
2着アドマイヤメイン・・・サンデーサイレンス×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔13-a〕 1-1 
3着ドリームパスポート・・・フジキセキ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-t〕 13-12

2007年 タイム 2'24"5 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.13
テン35.8-中盤74.3(前半36.8-後半37.5)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 11-8
2着アサクサキングス・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔4-g〕 1-1
3着アドマイヤオーラ・・・アグネスタキオン×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 7-9

2009年 タイム 2'26"7 (良) 1FAve=12.23 3FAve=36.68
テン35.5-中盤74.8(前半38.1-後半36.7)-上がり36.4 『前傾・中弛み』
1着ディープスカイ・・・アグネスタキオン×Chief's Crown=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔23-b〕 14-15
2着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 3-3
3着ブラックシェル・・・クロフネ×ウイニングチケット=ヴァイスリージェント×グレイソヴリン 〔3-l〕 12-13

オークス同様に中盤が弛む『中弛み』が基本の流れ。比較的先行が強く差しも決まるが、差し馬は皐月賞で速い上がりで好走していた馬が多い。

血統の傾向は、かつてはサンデーサイレンスが得意とていて好走馬が多い。サンデーサイレンス不在の近年は、欧州型のスタミナ血統(=サドラーズウェルズ系、リファール系、グレイソヴリン系、ロベルト系など)を持った馬の好走も目立つようになりました。
ただし近2年(=07年・08年)は母父サンデーサイレンスが好走中。今後の中心になる可能性高し。

牝系の傾向は、特注がNo.〔3-l〕。No.〔3〕の牝系は、ダービー馬でメイショウサムソンやウオッカやスペシャルウィークがいる牝系。分枝記号lはクラシックで好走が多く、クラシックでは要注意。

ステップの傾向は、中心は皐月賞直行組。小回りコースでスピードの持続性能を問われる皐月賞で速い上がりを使った馬が、直線の長い東京コースで能力全開という感じで嵌るものと思います。
青葉賞組は2・3着が多く、同距離・同コースを使うことでのストレスのせいではないか?と考えます。
京都新聞杯組も青葉賞同様2・3着が多いですが、突き抜けることもあり。
NHKマイルC組はダービー馬もいるが、敗退もあり。ペースと距離適性によって好走可能と考えます。

★予想★
◎セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕
前走皐月賞3着(=中山芝2000m:0.3秒差)。グラスワンダー産駒は、ロベルト系の特性を前面に出すGⅠ型の「ロベルト型」と母父ダンチヒの特性を受け継ぐスピード型の「ダンチヒ型」とがいる。本馬は根幹距離できっちり結果を出しているロベルト型で、叩き良化型。皐月賞は休み明け2戦目での好走で、叩き3走目となるダービーなら更なる上昇が期待できると考える。またクラシック前にマイルで強い競馬をしているロベルト系はクラシックでよく好走する可能性が高く、とことん強い可能性あり。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いに乗じて好走や鮮度の高い状態での好走が多い特性がある。母父サンデーサイレンスは、07・08年と2年連続好走しているし挑戦者(=伏兵)の立場でこそ強さを発揮すると期待して評価する。
No.〔3〕の牝系は、春クラシックでの好走が多くダービーの時期にもう一段強くなる成長力あり。スペシャルウィークやメイショウサムソンやウオッカがいる牝系でダービーとの相性もよく、このダービー馬3頭は分枝記号lの共通点がある。本馬も分枝記号lで好走するだけの下地は十分ありと考える。

○アンライバルド・・・ネオユニヴァース×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-l〕
前走皐月賞1着(=中山芝2000m)。ネオユニヴァース産駒で、ネオユニヴァースはスタミナ型のサンデーサイレンス系。距離が延びてこその産駒が多く、2000m→2400mの距離延長は歓迎なはず。母父Sadler's Wellsは、成長力に富んだ欧州型スタミナ血統でもあり厳しい流れからの消耗戦や力のいる馬場に向き、底力に優れている。東京芝2400mのGⅠにも強く、好走に期待する。
No.〔1〕の牝系は春クラシックに強く成長力がある上に仕上がりの早い牝系で、その中でも分枝記号lはクラシック適性は抜群。またその牝系でも兄フサイチコンコルドはダービー馬、近親に菊花賞2着馬リンカーン、皐月賞馬ヴィクトリーがいるバレークイーン一族。間隔を詰めて消耗するのはマイナスだが、皐月賞→ダービーの間隔ならば問題なしと考えて評価する。

▲ナカヤマフェスタ・・・ステイゴールド×タイトスポット=サンデーサイレンス×リボー 〔3-h〕
前走皐月賞8着(=中山芝2000m:1.4秒差)。ステイゴールド産駒は、サンデーサイレンス系だが母父ディクタスの特性が良く出ていてサッカーボーイの特性も持ち合わせている。極上のキレを繰り出し、相手が強くなった時に真価を発揮するタイプでもある。馬体の小さな産駒が多いので好走後は反動が出やすいが、逆に大敗後の反撃が得意。距離延長、人気薄、多頭数なら好走確率が上がるので、条件は揃っていると考える。母父リボー系で、腹をくくった勝負に徹するなら嵌れば突き抜けるはず。好走に期待する。
No.〔3〕の牝系でセイウンワンダーと同系。分枝記号hは、もまれ弱いところがあるため小回りコースよりも広いコースが合うタイプ。反撃に期待する。

△トライアンフマーチ・・・スペシャルウィーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔7-d〕
前走皐月賞2着(=中山芝2000m:0.2秒差)。スペシャルウィーク産駒で、スペシャルウィークもスタミナ型のサンデーサイレンス系。母キョウエイマーチなので母父がダンシングベレーヴ。ダンシングブレーヴは凱旋門賞好走血統で、瞬発力勝負や緩急のある競馬が苦手なのだが、淀みなく流れる展開で距離・格に関係なく本領を発揮する特性がある。皐月賞は『前傾』→『中弛み』からの瞬発力勝負での好走なのだが、腹をくくった勝負でここ一番の凄みを魅せるのもこの血統ならではのもので、上がり最速は評価せねばならないと考える。
No.〔7〕の牝系で、距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号dは、前走トライアルで好走すると本番でも好走しやすい特性があり、勢いにのって好走しやすい特性があるので、皐月賞2着好走の勢いに期待する。

ロジユニヴァースは、ペースが上がって上がりがかかるなら反撃も十分出来ると思うのだが、ここまでのレースで33秒台の末脚を繰り出したことがないため、ダービーの『中弛み』の流れでは差し届かずになるのではと考えて嫌いたい。
牝系はNo.〔B3〕で、ローカルコースが得意な一族。早熟性もあり、やや強調点には欠ける印象です。

リーチザクラウンは、新馬戦超スローペースなら上がり33秒台も可能。母父ボールドルーラー系で淡々とした流れの方が向くこともあり、皐月賞の方が向いていた印象から、上がり勝負のダービーでは嫌いたい。
No.〔23〕の牝系で、東京コースは得意な牝系。タップダンスシチーやセイウンスカイなど積極的な逃げでこそ能力全開のタイプが多い牝系。分枝記号bは、重賞初挑戦などの鮮度の高い時に好走が多い。反撃には期待したいが、鮮度の点では前走の方が期待できたと考えて突風効果は難しいと考える。

アプレザンレーヴは好走馬もいる青葉賞好走のステップだが、非サンデーサイレンス配合なのとトライアル好走馬は圧勝している馬以外は勝負にならない傾向から嫌うことにする。
No.〔1〕の牝系はアンライバルドと同系で、クラシック好走も可能な牝系。ただし分枝記号pは、時計を要する馬場が必要で急坂も苦にしないが、大一番の大舞台に弱い特性がある。そのため嫌うことにする。

ジョーカプチーノは、近年好走の多いNHKマイルC好走のステップ。マンハッタンカフェ×フサイチコンコルドと距離延長でも苦にせず好走しそうな配合ではあるのだが、NHKマイルC好走までのステップは異例。評価するなら5番手評価。
No.〔2〕の牝系で、直線の長いコースで決め手を発揮し、クラシックの時期に好走する牝系。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変も少ない。裏を返せば前走好走しているならば調子は良いということ。また間隔を詰めるローテーションは得意なので期待できるかもしれない。


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日本ダービー2009回顧
東京優駿 不良馬場の鉄則。

軍神マルス
08期 予想歴11年

次走狙い:アンライバルド
次走狙い:ナカヤマフェスタ
次走危険:ロジユニヴァース


2009年 タイム 2'33"7 (不良) 1FAve=12.81 3FAve=38.43

ラップ
①12.8-②11.0-③11.8-④12.1-⑤12.2-⑥12.4-⑦13.2-⑧13.8-⑨14.7-⑩13.2-⑪12.9-⑫13.6
1FAveとの誤差
①±0 ②-1.8 ③-1.0 ④-0.7 ⑤-0.6 ⑥-0.4 ⑦+0.4 ⑧+1.0 ⑨+1.9 ⑩+0.4 ⑪+0.1 ⑫+0.8
テン35.6-中盤78.4(前半36.7-後半41.7)-上がり39.7 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ロジユニヴァース・・・ネオユニヴァース×Cape Cross=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔B3〕 3-3
2着リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕 2-2
3着アントニオバローズ・・・マンハッタンカフェ×Kingmambo=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-d〕 5-5
4着ナカヤマフェスタ・・・ステイゴールド×タイトスポット=サンデーサイレンス×リボー 〔3-h〕 16-12
5着アプレザンレーヴ・・・シンボリクリスエス×Highest Honor=ロベルト×グレイソヴリン 〔1-p〕 8-8

流れはテン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しが不利な流れと考えるが、不良馬場の影響にて追込は届かず4コーナー5番手以内の馬が好走。

1着ロジユニヴァースは、前走皐月賞14着(=中山芝2000m:1.9秒差)からの好走。前走皐月賞は先行した馬が全滅し後方に展開した速い上がりを繰り出せる馬が好走した結果だったが、ダービーは真逆の流れ。テンは速いが不良馬場のため上がりが非常に遅く、中盤も弛んだことでスタミナがより問われた流れと考える。この流れだともともと厳しい流れで好走していたスタミナ型のネオユニヴァース産駒の本馬にとっては向く流れであり、反撃にも納得。母父Cape Crossはディープインパクトが勝った06年JCで3着になったウィジャボードの父で道悪が巧い父系でもあり、好走の要因だと考える。また本馬は最内枠でもあり、不良馬場では内枠の先行馬が鉄則だと改めて思いました。また上がり35秒以降だと本馬は好走していて、好走には上がりがかかることが必須だと再確認。今後も上がりの速いレースでの取りこぼしは考えられるので、スローペースならば危うい状態もあるはず。また弥生賞好走→皐月賞敗退→ダービー巻き返しのパターンはよくみられる傾向で、この手のタイプは来年以降も要注意と思います。
No.〔B3〕の牝系は、ローカルコースが得意な一族で、早熟性もあり。ワンペースでの展開に強く、緩急のある流れに脆い特徴もあり。菊花賞を好走するには、結構条件が揃わないと難しいかもしれません(=最近の菊花賞は上がり特化型のレースが多いので)。

2着リーチザクラウンは、前走皐月賞13着(=中山芝2000m:1.7秒差)からの好走。こちらもロジユニヴァース同様皐月賞先行敗退組。スタミナ型サンデーサイレンス系のスペシャルウィーク産駒で、母父Seattle Slewはスピード持続型のレースに強いボールドルーラー系。緩急のある流れよりこちらもワンペースで流れる展開に向き、上がりがかかる展開向き。1着ロジユニヴァースとはラジオNIKKEI杯2歳S(=阪神芝2000m)で一緒に好走し、好走するには似た条件(=他馬の上がりが35秒以上かかること)が必要なのかもしれません。またスペシャルウィーク産駒は前週のオークスで好走馬が出ると、ダービーでも好走するようです(=05年オークスでシーザリオ1着好走→ダービーでインティライミ2着好走、09年オークスでブエナビスタ1着→ダービーでリーチザクラウンが2着好走)。というよりもその年のオークス好走した血統に似た血統がやはり好走しやすいということなのだと反省します。
No.〔23〕の牝系は、東京コースが得意な牝系。タップダンスシチーやセイウンスカイなど積極的な逃げでこそ能力全開のタイプが多い牝系で、この特性も活きたものと考える。分枝記号bは鮮度の高い状態時に好走が多く、重賞初挑戦時も好走が多い。前走敗退でストレスが消え鮮度が高かったと考えるべきだったのかもしれません。

3着アントニオバローズは、前走プリンシパルS2着(=東京芝2000m:0.0秒差)からの激走。皐月賞は前述の2頭と同じく先行して敗退していました。マンハッタンカフェ産駒で、マンハッタンカフェもスタミナ型サンデーサイレンス系。母父Kingmamboは道悪の鬼な上、東京コースでのGⅠでの好走も多い特性もある。
No.〔2〕の牝系は直線の長いコースで決め手を発揮し、クラシックの時期に好走する牝系。分枝記号dは、精神面のタフなタイプが多く、遠征・重馬場を苦にしない特性あり。また前哨戦好走→GⅠ好走も得意技。トライアル好走なら期待すべきでした。

4着ナカヤマフェスタは、前走皐月賞8着(=中山芝2000m:1.4秒差)からのステップ。この馬も皐月賞先行組で、スタミナ型サンデーサイレンス系の共通点あり。残念だったのは今回後方に位置してしまったこと。直線の長いコースで堅実な末脚を繰り出すのと、ディクタスの特性があるので秋に期待します。

5着アプレザンレーヴは、前走青葉賞1着(=東京芝2400m)からのステップ。シンボリクリスエス産駒でスタミナ型ですが、やはりサンデーサイレンス系には適性が及ばなかったと考えます。またダービートライアル組は圧勝している場合(=着差2馬身以上)のみ、好走可能と思いました。来年もこの手のトライアル好走馬は過信禁物と思います。

皐月賞好走組(=アンライバルド、トライアンフマーチ、セイウンワンダー)は今回皆惨敗でしたが、求められる適性が違ったこと(=瞬発力での速い上がりが使える)、外枠後方の位置取りでの敗退と思うので、すぐに巻き返し可能と思います。評価を下げる必要なしと思います。

ダービーのポイントは、
①サンデーサイレンス系が中心。
②皐月賞で速い上がりを使った馬(=09年は特殊馬場のため逆な流れになりましたが、良馬場なら皐月賞の結果はつながっていたと思います)。
③ダービートライアル好走馬は、圧勝した場合のみ考慮。
④弥生賞好走→皐月賞敗退でのダービーでの巻き返しは要注意。

また不良馬場ならば、
速い上がりの適性は問われないのでスタミナ型の適性重視。また黙って内枠の先行馬。


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