08期 予想歴17年
◎ワンアンドオンリー
11着/4人気
○ゴールドシップ15着/1人
▲ラキシス8着/2人
△ヌーヴォレコルト5着/3人
★傾向分析★
2010年 タイム 2'13"0 (稍重) 1FAve=12.09 3FAve=36.27
テン34.8-中盤61.7(3F換算37.02)-上がり36.5 『前傾・中弛み』
1着ナカヤマフェスタ・・・ステイゴールド×タイトスポット=サンデーサイレンス×リボー 〔3-h〕 8-6
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 5-4
3着アーネストリー・・・グラスワンダー×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔3-n〕 2-2
2011年 タイム 2'10"1 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.48
テン33.6-中盤61.3(3F換算36.78)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着アーネストリー・・・グラスワンダー×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔3-n〕 2-2
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 12-11
3着エイシンフラッシュ・・・King's Best×Platini=キングマンボ×ハンプトン 〔8-a〕 8-8
2012年 タイム 2’10”9 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン34.3-中盤61.3(3F換算36.78)-上がり35.3 『前傾・中弛み』
1着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 12-12
2着ルーラーシップ・・・キングカメハメハ×トニービン=キングマンボ×グレイソヴリン 〔8-f〕 6-3
3着ショウナンマイティ・・・マンハッタンカフェ×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔4-k〕 16-14
2013年 タイム 2’13”2 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン34.7-中盤60.5(3F換算36.30)-上がり38.0 『前傾』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 3-4
2着ダノンバラード・・・ディープインパクト×Unbridled=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 2-2
3着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 3-3
2014年 タイム 2’13”9 (良) 1FAve=12.17 3FAve=36.52
テン36.4-中盤61.9(3F換算37.14)-上がり35.6 『加速・中弛み』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 4-4
2着カレンミロティック・・・ハーツクライ×A.P. Indy=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔16-d〕 3-3
3着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 1-1
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』になりやすく、持続型の流れになりやすい。過去5年に関しては、『中弛み』の流れも複合していて、そのため前につけての好走が多く、4コーナー5番手以内に位置して先行して押し切るようなタイプが向くように思います。また近年、良馬場で行われた年は09年・11年・12年・13年、稍重が07年と10年、重馬場が08年と梅雨時期のレースという点にも注意が必要で、馬場が悪化するに従い、4コーナー5番手以内の好走馬が好走しやすい傾向はより顕著になると思います。
血統の傾向は、欧州スタミナ型の血統の好走が多く、大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、ヴァイスリージェント系、サドラーズウェルズ系、リファール系など)が特に強いように感じます。またグラスワンダー産駒の好走も多く、ロベルト系も欧州型の要素の強い系統であり、欧州スタミナ型は重要なポイントと思います。
サンデーサイレンス系は、スタミナ型のサンデーサイレンス系(=特にステイゴールド産駒、スペシャルウィーク産駒など)、または欧州型スタミナ型血統×母父サンデーサイレンス配合馬が要注意です。
牝系の傾向は、No.〔3〕〔5〕〔7〕〔8〕〔16〕が好走が多い傾向。
No.〔3〕の牝系は、中距離実績のあるスピードの裏付けがある先行タイプの馬が狙い目。
No.〔5〕の牝系は、特に分枝記号gの好走が多く、近走好走しているのに人気がない時が要注意(=04年2着シルクフェイマス、05年1着スイープトウショウ、08年エイシンデピュティなど)。
No.〔7〕の牝系は、阪神コースでの好走が多く、コース適性が向いているためと思われます。
No.〔8〕の牝系は、上位人気でしっかり好走。天皇賞春からのステップでの好走が多い。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のスタミナを活かしやすく、前走凡走馬でも反撃が可能。
分枝記号では、b、c、g、l記号が複数好走馬を出しています。
距離適性は、東京芝2400m好走馬や中山芝2500m、京都芝3200m好走馬の成績が良いので、かなりのスタミナが問われるものと考えます。
ステップの傾向は、前走3着内好走馬がそのまま勢い持続して強く、特に天皇賞春好走馬がよく好走しています。
以前は金鯱賞好走馬の好走が多かったが、12年より金鯱賞の代わりに鳴尾記念が入れ替わり、そのため鳴尾記念好走馬にも注目。
前走凡走馬でも狙えるのは、天皇賞春からのステップ馬。それでも天皇賞春上位人気馬でないと厳しい傾向。
★予想★
宝塚記念のポイントは、
①『前傾』の流れが基本。持続型の流れになりやすく、4コーナー5番手以内の好走が多い。
②欧州スタミナ型血統の好走が多い。
③スタミナ型サンデーサイレンス系は合う。ステイゴールド産駒は特注。
④東京芝2400mや中山芝2500m、京都芝3200mなど長距離のスタミナはポイント。
⑤芝2200m重賞好走歴のある馬にも注意。
⑥前走好走馬(=特に天皇賞春、鳴尾記念好走馬)が中心。勢いと余力がポイント。ただし天皇賞春好走馬は疲れがあるため、やや割引は必要。
⑦前走凡走馬で反撃が可能なのは天皇賞春からのステップ馬。天皇賞春上位人気馬で敗因がはっきりしている馬は反撃が可能。
⑧前走海外GⅠ好走馬は、やや間隔が開いても好走可能。能力が高いので、侮るべからず。
⑨鳴尾記念組は、0.2秒差以内に好走している馬には注意が必要。好走の可能性高し。
⑩日経賞好走→天皇賞春好走馬はストレスの影響を受け、苦戦傾向。ヒモに一考も中心視は避けること。
◎ワンアンドオンリー・・・ハーツクライ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔A4〕
前走ドバイSC(=ドバイ芝2410m)。阪神芝コースは(3-1-0-0)、芝2200m戦は初。14年ダービー馬で、芝2400mまでは好走歴があるある程度のスタミナの裏付けがある馬。前走ドバイSC3着と海外戦からの約3ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(1-0-1-0)と好走も多く、また海外GⅠ3着と能力の高い馬にて好走に期待して評価する。先行して好走が出来る馬でもあるし、阪神芝コース巧者でもあるので、今回はやや侮られた人気でもあり、こういう時こそハーツクライ産駒の特性が活かせると考えて、好走に期待する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
No.〔A4〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。
○ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕
前走天皇賞春1着(=京都芝3200m)。阪神芝コースは(6-1-0-0)、芝2200m戦は(2-0-0-1)。13年1着→14年1着と宝塚記念好走馬で、今年は3連覇がかかるが過去に同一GⅠ3連覇した馬はなく、「老馬の法則」からも3連覇は至難の業と考えるが、阪神芝コース巧者でもあるし、好走の可能性は高い馬と考えて対抗評価に。過去2年好走したときと同じように8枠に入ったこともプラス要因と思うし、何故かこのコースでは先行するので、先行するようなら好走の可能性大と考える。
ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。古馬での成長能力にも期待できる。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
▲ラキシス・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-h〕
前走産経大阪杯1着(=阪神芝2000m)。阪神芝コースは(3-0-0-1)、芝2200m戦は(3-2-0-2)。今回は約3ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(2-1-0-2)と好走も多く、それほど苦にしない馬と考えて好走に期待する。芝2200m戦での好走も多いし、また前走産経大阪杯では牡馬のトップクラスの馬を相手に好走したことからも、14年エリザベス女王杯1着好走と能力的にも期待できる馬と考えて、また本格化モードと考えて期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
△ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕
前走ヴィクトリアM6着(=東京芝1600m:0.6秒差)。阪神芝コースは(1-1-1-0)、芝2200m戦は(0-1-0-0)。前走ヴィクトリアM6着は、断然人気だったが久々のマイル戦でキレ負けしてしてしまい、凡走。しかし、凡走後人気が落ちた時が怖いのがハーツクライ産駒だし、先行できる脚質的にも反撃は可能と考えて好走に期待する。ただ分枝記号特性上、前走凡走でやや勢いが足りない分を割り引いて、連下候補に。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
tipmonaとは?