安田記念2009予想
ここはウォッカのホーム、でも雨はアウェー

スナフキン
09期 予想歴26年

◎ウオッカ
  1着/1人気

○カンパニー4着/4人
▲アブソリュート13着/8人


安田記念を本気で取りに来ている感のあるディープスカイの状態に関しては、前走休み明けとあって、坂路とCWのコース追いを併用しながら上げてきていたが、今回は坂路のみでの調整。
2戦目とあって上積みや反応のスピードアップは勿論、追い切りの過程からも勝ちを意識した、当然ウォッカを負かす意気込みが感じられる。

5/20 51.0-37.6-25.0-13.0 一杯
/27 51.6-37.6-25.1-12.9 一杯
6/3 53.8-38.6-25.0-12.3 一杯

3週にわたり一杯での追い切り、次走の宝塚よりまずはここと思われる内容。
本気モードでのレースとなると先行するウォッカに対してある程度の位置取りと4角で2馬身以内の射程圏、馬体を合わせた形が想定され、つまり先行勢のペースに乗っかることと思われる。

レースを引っ張ると思われるコンゴウリキシオー

5/27 65.2-50.8-38.1-12.1
6/3 67.2-51.6-37.8-11.8

長目からの追い切りで最近になく状態がアップしており、やや早めの平均的ラップから直線もしぶといと考えられ、ウォッカやディープスカイの攻防により先行陣には厳しい展開でしょう。

その速いマイルの流れに乗ろうというディープスカイ、不安な面で言うと経験してきた1600m戦のほとんどが後方から脚を貯めての直線勝負、速い流れの先行は一度もなく2000m前後での先行策はあるが、中団から番手押し上げだと前回のカワカミプリンセスの二の舞いとなる可能性があり、あくまでも展開予想の域ではあってもチャレンジ的要素を残す恐れ。
今回はコース距離とウォッカのまさに庭、相手の競馬に合わせたレースをするのなら、相手陣内に乗り込むアウェーでの戦いになる。
当然差し馬勢のカンパニーなどは、ウォッカ=ディープスカイを見ながらタイミングを計っての追い出し、ゴール前の脚があがる馬を目掛けての差しの可能性は大いにありそう。

結論、ウォッカから中団より後ろの差し馬との組み合わせと見る、荒れた内ラチより中~外に伸びがありそうで、その点からも決め手のある馬。

カンパニー、スズカコーズウェイ、アブソリュートが候補に。

左回りでは折り合いがつく点と、自分から志願した岩田のスマイルジャックを穴で。

毎日王冠の内容から先行すると思われるスーパーホーネットと、真っ向勝負のディープスカイは割り引く。


道悪の場合の馬体チェックをしておきます。予想もそれなりに変化はするでしょう。

前回に蹄と表現したものをわかりにくいと意見がありましたので、爪と表記します。
道悪実績を判断基準にはあまり加味しませんので、あれ?と思われるでしょうが、展開利での成績や距離不適やレベル差も含まれるからで、あくまでも爪の形状<走法<重心バランスの判断です。

カンパニー 
アブソリュート
爪角が立ち気味で、重心が後ろ寄り、爪からつなぎと球節の角度が、道悪に最も適した形状と言えます。前回ロジユニヴァースの記事でカンパニーを取り上げましたが、この脚元の形の馬には道悪適性がある言っていいでしょう。特にカンパニーは上腕筋のパワーから前かきの強さがあると思われます。

ディープスカイ
爪角がやや立ち気味で、重心はやや後ろ寄り、大型馬でもありパワー型、爪の大きさも中型、まずこなして来ると見ていいでしょう。

スズカコーズウェイ
爪角はやや立ち気味で、重心はやや前寄りもほぼセンター、爪の大きさは中型、瞬発力はあるようですが道悪ともに兼用と見ていいでしょう。

スマイルジャック
爪角がなく、重心は前寄り、大きさは中型、爪は良馬場向きでいい評価はできませんが、ピッチ走法なのが救いでどこまで生かされるかは判断しにくい。

ローレルゲレイロ
爪角がなく、大きさは中型、重心は後ろ寄りですが、良馬場向き。

トウショウカレッジ
爪角がなく、大きさは中型、重心はやや後ろ寄りで大型馬の割にはピッチがあるのでこなす可能性はあります。

ファリダット
爪角はややなく、大きさは中型、重心はやや前寄り、やや重までと見ます。

ウォッカ
爪角はややなく、大型の爪はマイナス、重心がセンターなのはいい。3~4歳時の腰高が下がった点は道悪にはプラスですが・・・。
体型の変化は、坂路主体の調教からコース主体に変わったのが影響しているのでしょうか。昨年の秋の天皇賞時は変わらない体型と強さがあり、変化後の前走は弱メンバーだったための判断がしにくく、能力の低下がないのはさらに進化と見るべきですが、4歳時の体型の方が好みで・・・、大腿部がこじんまりと見えるのはどうなのでしょうか。良馬場でその能力の判断をしたいところです。

スーパーホーネット
この馬はウォッカとは逆で、昨年より腰高になり体型の変化が能力にはマイナスとは考えにくく、さらに進化と見ていいでしょう。
爪角がないですが、重心はセンターで爪が小さいのはいい、首差し角が起き気味で前脚が短め、上腕筋が発達していて道悪はこなすでしょう。

馬場発表からの予想となりますが、道悪ならウォッカの取り捨てがポイント。

渋り具合では、単勝カンパニーとディープスカイの連、アブソリュート、スーパーホーネット、スズカコーズウェイ、トウショウカレッジの3連あたりを。


=前記=
アブソリュート

前走は輸送面からか14キロマイナスが響き、スーパーホーネットから遅れること0.3差の5着と状態とメンバーを考えれば、上出来と言えます。
初の強豪揃いのレースにしては今後のメドがたつ収穫あるものでした。

母の母ダイナアクトレスは当時最強牝馬と言われるほどで、ジャパンカップではルグロリューの3着、世界最強牝馬トリプティクに先着、9着までが海外組でその中の3着は、日本の牝馬の「強さを」見せつけたものとなりました。

その後安田記念では、マイル王ニッポーテイオーの2着、1600~2400mまで戦える能力を証明することとなり、父タニノギムレット、母プライムステージ(SS)もクラシック路線で活躍するなど良血馬の血が受け継がれていて、アブソリュートも昨年の夏以降その血が開花し始め安定した成績を積み重ねてきました。

マイルは5戦4勝 5着1回
左回りは9戦5勝 2着1回 3着1回 着外2回

条件的にはベストと思われます。

中間坂路で51.9-37.7-12.2   52.1-38.0-13.0と馬なりで時計を出し、鋭い動きを見せており順調に来ています。長距離輸送のない今回は、当日の馬体が戻っていると考えられ、デキ落ちの前走からの上積みがあるとするなら強豪との僅差だったアドバンテージが詰まる可能性が出てきます。

馬場コンデションに左右されないのも強み。

ウォッカに、真っ向勝負をしそうなディープをはじめ、逃がすまいと実力馬たちの早仕掛けがあるなら、同馬にチャンスが訪れはしないかと思う次第です。


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安田記念2009回顧
ディープスカイは?

スナフキン
09期 予想歴26年

次走危険:ディープスカイ


安田記念に本来ダービー馬が参戦することが少ないのは、距離面と日程的にムリが生じるせいではないでしょうか。

中長距離路線を主体とする馬にとっては、日経賞や大阪杯から天皇賞、ゆとりのあるローテーションで宝塚が理想的。

一方、安田から中2週で宝塚、一杯に追えるのは最終追い位で、仕上がりの面では一週足りない状況となる馬が出てくる。

マイル路線からの組は、回復の早さや仕上がりの具合、詰まったローテーションへの特性を持つ馬たちでないと難しいルートとも言えます。

ウォッカのような牝馬にとって、ビクトリアMから中2週続きで宝塚は、もっと酷な状態にあります。

私自身あまり良いとは思えないことに、ディープスカイのローテにあります。
宝塚を取るのであれば目黒記念か金鯱賞、安田記念ならマイルのスピードの資質を上げる意味でもマイラーズCからではないでしょうか。
天皇賞を使わない馬で安田も宝塚もほしいとなると、仕上がり面で今回100%に近いものでないと、この後中2週で上げれる度合いには多くは望めないため、レース後緩めた馬体をどれだけ絞りながら上げていくかにかかっているのではないでしょうか。

中間の調整過程は見ておく必要があり、2000m戦の大阪杯から2ヶ月の休みを経たことの影響が少なからず出たことは、道中早めの追走に脚を使いゴール前差されることに・・・。

このローテにはすでに狂いが生じているような気がするんです。


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