ユニコーンS2009予想
角居イズムの後継者、村山厩舎

KUROSHIMA
08期 予想歴14年

◎カネトシコウショウ
  3着/3人気

○ドリームハッチ13着/12人
▲デイトユアドリーム10着/13人
×シルクメビウス
×グロリアスノア


 カネトシコウショウはヒヤシンスSを1勝馬の身で快勝。展開や馬場を抜きにしても、上がり3F35秒台は優秀で、ランフォルセとその後昇竜Sを快勝するラヴェリータが前で粘り切る展開をこれまでとは一転した追込み競馬でまとめて差し切った。

 本来は前々でもレースが可能で、500万条件では好位から迫るシルクメビウスを最後まで抜かせなかった。内枠で逃げずにうまく立ち回れるか不安もあるが、ダートで豪腕の内田博なら上手に控える競馬もできるのではないか。一度は陣営がドバイ行きをぶち上げたほどでダートに転じてから連をはずしておらず、休み明けでも他馬より一枚上手とみて本命に。

 スムーズに先行できれば、ドリームハッチは実に渋太い。速い上がりも使えるが、今回は前々で速い馬がチラホラいるので、その辺との兼ね合いがどうか。高速馬場にさえ対応できれば。

 マイルは初距離となるが、1400までならデイトユアドリームも高い次元で底を見せていない。休み明けだが、道中うまくタメをつくれるようなら距離はこなして良いはず。

 危険視したいのはシルクメビウス、グロリアスノアの2頭。理由は何も騎手が重賞未勝利だからということではない。両馬とも脚抜きの良い速い時計の出る馬場コンディションでは、これまでと同じパフォーマンスが出せないという一抹の不安があるから。
 
 特にシルクメビウスは成績の数字からもその傾向が顕著。ステイゴールド産駒のダート馬というのも意外だが、脚質は切れるというよりは粘っこいタイプに映り、スピード瞬発力ともに高い次元を要求される東京マイル、しかも速い時計の出る馬場で、この馬がどういう風に好走するのか、個人的にもちょっとイメージが湧かなくて困っている。


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ユニコーンS2009回顧
レースレベルの判断が難しい

KUROSHIMA
08期 予想歴14年

次走狙い:フォルミダービレ
次走狙い:カネトシコウショウ
次走危険:シルクメビウス


 個人的に評価を下げた人気馬2頭での決着。予想は「やっちまった」の完敗だが、馬場が時計のかかる良馬場であれ高速の不良馬場であれ、強い馬は強いというのが真実なのだろう。

 ただ、勝ったシルクメビウスは馬体の増減の少なさから、前走に続き今回も強い競馬ではあったが、現時点での完成度が高いゆえ結果を出せているようにも受け取れる。次走が3歳同士で大井のJDBならともかく、今回の結果に古馬を交えて力関係を考えると、古馬相手で即通用はスピード面でかなり微妙だ。今後馬体がさらに幅を増すようなら話も変わってくるかもしれないが、勝ち時計の1.35.5も、速い時計の出るコンディションを思えば、そこまで強調できる時計でないことは確か。

 グロリアスノアは正攻法で2着。勝ち馬には完敗も同じ控える競馬を展開していれば2馬身ほどの差は付かなかったのでは。

 カネトシコウショウは休み明けでも能力は出し切っての3着。ヒヤシンスSの鮮やかな追込が印象的だが、本来は前々でじっくり先行するほうが堅実に能力を出せる。その点で次走小回りコースに替わっても問題なく、叩いてどこまで上積みがあるかは別としても、コース不問で狙いを立てられそうだ。

 上位3頭はほぼ人気通り実力を出し切った格好だが、さらに上積みを望めるとしたら4着のフォルミダービレ。スタート後スムーズさを欠いた上、まだ気性面でちょっと落ち着きがない感じ。それでいて今回の着順だから、破壊力だけなら勝ち馬に匹敵するものを持っている。


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