安田記念2009予想
安田記念 鮮度重視のステップと牝系。

軍神マルス
08期 予想歴11年

◎ディープスカイ
  2着/2人気

○ウオッカ1着/1人
▲カンパニー4着/4人
×アルマダ


★傾向分析★
2004年 タイム 1'32"6 (やや重) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
テン33.7-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり35.1 『前傾・中弛み』
1着ツルマルボーイ・・・ダンスインザダーク×サッカーボーイ=サンデーサイレンス×ファイントップ 〔6-a〕 16-14
2着テレグノシス・・・トニービン×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔5-h〕 14-14
3着バランスオブゲーム・・・フサイチコンコルド×アレミロード=ニジンスキー×リボー 〔1-t〕 5-5

2005年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン33.9-中盤23.5(3F換算35.25)-上がり34.9 『前傾・中弛み』
1着アサクサデンエン・・・Singspiel×Machiavellian=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔8-d〕 8-8
2着スイープトウショウ・・・エンドスウィープ×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔5-j〕 12-12
3着サイレントウィットネス・・・El Moxie×Bureaucracy=ミスプロ×ハイペリオン 〔13-a〕 2-2

2006年 タイム 1'32"6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
テン34.8-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.5 『一貫』
1着ブリッシュラック・・・Royal Academy×Alysheba=ニジンスキー×レイズアネイティヴ 〔4-n〕 10-9
2着アサクサデンエン・・・Singspiel×Machiavellian=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔8-d〕 16-15
3着ジョイフルウイナー・・・El Moxie×Last Tycoon=ミスプロ×ノーザンダンサー 〔14-c〕 13-12

2007年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.1-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.8 『前傾・中弛み』
1着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 4-4
2着コンゴウリキシオー・・・Stravinsky×Hansel=ヌレイエフ×ミスプロ 〔2-d〕 1-1
3着ジョリーダンス・・・ダンスインザダーク×Peterhof=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔4-r〕 5-5

2008年 タイム 1'32"7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.6-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『一貫』
1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 3-4
2着アルマダ・・・Towkay×Red Tempo=ノーザンダンサー×ハイペリオン 〔22-b〕 2-2
3着エイシンドーバー・・・Victory Gallop×Kris S.=ミスプロ×ロベルト 〔8-c〕 7-6

流れは基本『前傾』や『一貫』など厳しい流れになりやすく、先行・差しの位置取りの好走馬が多い傾向。また連対馬は同じような位置取りにいることが多いのも特徴。

血統の傾向は、スピードの持続性能が高いノーザンテースト系、ニジンスキー系、ダンチヒ系などの大系統ノーザンダンサー系が強い傾向。また流れがダート的なのかミスプロ系の好走も多いです。

牝系の傾向は、No.〔4〕が好走馬が多いようです。No.〔4〕の牝系は3歳春から成長するが、秋以降に本格化し古馬でさらに成長するタイプが多く、強くなるととことん強くなるタイプが多いのも特徴。ただ今年の場合は出走馬はなし。
No.〔8〕も相性は良さそうです。No.〔8〕の牝系は、根幹距離での好走が多い。春は東京コースでの好走が多く、秋に京都コースで好走するタイプが多い。
また好走馬に多いのが分枝記号d。分枝記号dは、トライアルで好走すると連続好走しやすい得意技があり、実際に好走馬の多くが前走で好走しています。

ステップの傾向は、京王杯スプリングSやマイラーズCといった安田記念の正統ステップよりも、海外戦や大阪杯など比較的条件が変わることで鮮度を活かすステップでの好走が多いように思います。
ヴィクトリアマイルからのステップもその鮮度を活かしやすいようで、07年3着ジョーリーダンス、08年1着ウオッカと2年連続で好走馬が出ています。

★予想★
◎ディープスカイ・・・アグネスタキオン×Chief's Crown=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔23-b〕
前走大阪杯2着(=阪神芝2000m:0.0秒差)。アグネスタキオン産駒は、前走0.5秒差以内で5着以内だと連続好走しやすい特性があり、前走は59kgを背負い僅差の2着の強い競馬。東京コースは6戦5連対(2-3-1-0)で得意コースでもあり、母父Chief's Crownなら距離の融通性もあり短縮の鮮度が活きるはず。大阪杯からのステップは他のトライアルよりも間隔が開き、ストレスや疲れなども残りにくいステップ。08年天皇賞秋ではウオッカに惜敗したが、伸び盛りの4歳の充実期から逆転は可能と考えて評価する。
No.〔23〕の牝系で、タップダンスシチーやセイウンスカイなどがいる牝系でスピードの持続する流れに強い特性がある。分枝記号bより、鮮度の高い条件は好走確率が上がるので、久しぶりのマイル戦で鮮度が高いのは好走条件と考える。

○ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕
前走ヴィクトリアマイル1着(=東京芝1600m)。タニノギムレット産駒でロベルト系、そのため叩き良化型。また父母父グレイソヴリン系の影響なのか東京コースとの相性が良く、母父ネヴァーベンド系からもスピード持続の流れに強い傾向で、厳しい流れになりやすい東京マイルは適性が合うはず。08年安田記念1着好走から適性の高さは疑いようがないのだが、「老馬の法則」から着順は下がると考えて2・3着候補の堅軸と考えて評価する。
No.〔3〕の牝系で分枝記号lは、スペシャルウィークやメイショウサムソンと同じ。4歳秋の東京コースなら崩れないのだが、今は5歳春。同牝系のメイショウサムソンは5歳春までは安定した成績だったことから、この春シーズンなら好走に期待できると考える。

▲カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕
前走マイラーズC2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)。ミラクルアドマイヤ産駒で、父トニービンと兄フサイチコンコルドの産駒を足して2で割ったような特性を持つ。8歳の高齢馬だが衰えは少なく近走内容や天皇賞秋の内容から、好走は可能と考える。これは母父ノーザンテーストの成長力と考え、ノーザンテースト系は安田記念でも好走が多く期待する。
No.〔9〕の牝系は、小回りコースよりも直線の長い東京コースでの好走が多い特性がある。また時計のかかる馬場にも適性を持ち、パワーにも優れているのが特徴。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多くまとまっているのが特徴。優等生ではあるのだが、爆発力に欠けるので展開次第での好走になりやすいのが弱点。

△スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔8-f〕
前走マイラーズC1着(=阪神芝1600m)。ロドリゴデトリアーノ産駒は、本格化すると強敵相手にもひるまず好走する特性があり、嵌っただけと思っていると次々に好走する。実際本馬はGⅠで2着好走が3回あり、同系のメイショウドトウのように好走している。また高齢でも侮れない成長力と衰えの少なさも特徴。
No.〔8〕の牝系で、東京コースに向く叩き良化型が多い牝系。安田記念との相性も良いので好走に期待する。分枝記号fは、間隔を詰めたローテーションでの好走が多く、調子が良い時には連続好走する。前走好走しているので今回の好走にも期待する。


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安田記念2009回顧
安田記念 ウオッカとディープスカイの今後。

軍神マルス
08期 予想歴11年

次走狙い:ディープスカイ
次走狙い:ウオッカ


2009年 タイム 1'33"5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06

ラップ
①12.0-②10.6-③10.8-④11.9-⑤12.1-⑥12.1-⑦11.6-⑧12.4
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-1.1 ③-0.9 ④+0.2 ⑤+0.4 ⑥+0.4 ⑦+0.1 ⑧+0.7
テン33.4-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり36.1 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 7-5
2着ディープスカイ・・・・アグネスタキオン×Chief's Crown=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔23-b〕 10-8
3着ファリダット・・・Kingmambo×Sunday Silence=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔22-d〕 18-18
4着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 14-14
5着ライブコンサート・・・Singspiel×Kingmambo=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔9-e〕 7-10

流れはテン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開でゃ追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しにはきつい流れと考える。

1着ウオッカは、前走ヴィクトリアマイル1着(=東京芝1600m)からの連続好走。前走では牝馬限定戦のGⅠあったが2着に1.2秒差をつける圧勝で力が違うことは証明していたのだが、それでもマイル→マイルのステップはストレスがあるだろうと考えたこと、また08年1着馬なので「老馬の法則」からなかなか連覇は難しいだろうと考えて2番手評価としていましたが、道中不利があっても突き抜けたのだから強いと評価しなければならないと考えます。またヴィクトリアマイルからのステップ馬の好走は3年連続(=07年3着ジョリーダンス、08年1着・09年1着ウオッカ)になり、牝馬戦→混合戦のステップの鮮度の高さが非常に重要なのでは?と考えます。それからウオッカはタニノギムレット産駒。東京コースや新潟コースなど直線が長いコースでの好走が多く、母父クリスタルパレスのグレイソヴリン系(=同系のトニービンが得意にしていた特徴)の特性がでているものと思われる。それから母父ルションのネヴァーベンド系の特性も持続型の厳しい流れに向き、ロベルト系の厳しい流れで本領を発揮する特性と相まって好走の要因となったと考える。
No.〔3〕の牝系で分枝記号lは、スペシャルウィークやメイショウサムソンと同じで古馬になると東京コースで崩れにくい特性がある。4歳時ならまず崩れないと言えるのだが、5歳時には成長力にあふれるオペラハウス産駒のメイショウサムソンでさえ、秋には崩れてしまったことから春シーズンまでが好走できる限界ではないか?と考えます。

2着ディープスカイは、前走大阪杯2着(=阪神芝2000m:0.0秒差)からの好走。大阪杯からのステップでの好走馬は04年1着ツルマルボーイ・3着バランスオブゲーム以来の好走なのだが、00年以降このステップでの出走馬は全4頭(残る一頭は06年カンパニーで安田記念は6番人気11着)で、好走確率は高いステップと考える。またアグネスタキオン産駒は、前走0.5秒差以内で5着以内だと連続好走しやすい特性があり、その中で上位人気馬はよく好走する。勢いは重要だが、人気薄での好走は少なく素直に人気馬を信頼するのがアグネスタキオン産駒を狙う上でのポイント。今回0.1秒差2着に好走しているので、次走にもその特性に期待。母父Chief's Crownはアグネスデジタルの母父でもあり、距離の融通性に富み短縮・延長ともに得意とする。本馬の好走歴からは短縮よりも延長の方が好走が多いので次走は要注意と考える。
No.〔23〕の牝系は、タップダンスシチーやセイウンスカイなどがいる牝系でスピードの持続する流れに強い特性があり、積極的に動いてこそ持ち味が活きる。今回負けはしたが、あの乗り方は良い騎乗と考える(=今回はウオッカとのマイル適性の差だと考える)。分枝記号bは、本来晩成傾向で使い減りしない特徴があり、また鮮度の高い条件でよく好走する。本馬の戦績の安定度は、調子がよければ使い減りしにくいため次走も好走しやすい特性もでていると考える。

3着ファリダットは、前走京王杯SC3着(=東京芝1400m:0.1秒差)からの激走。京王杯SCからの好走馬は過去5年では04年2着テレグノシスと05年1着アサクサデンエンのみの厳しいステップ。3着でストレスが少なかったこと、展開に恵まれたことが好走要因と考える。キングマンボ系は東京コースでの好走も多く、ミスプロ系ながらも凱旋門賞で好走馬を出している欧州型の特性(=厳しい流れで本領発揮する特性)を持つ。母父サンデーサイレンスで前走好走なら要注意の血統でした。
No.〔22〕の牝系は、ロンドンブリッジやダイワエルシエーロやサンツェツペリンなど人気薄で厳しい流れの時に好走する特性あり。分枝記号dは、トライアル好走→本番でも好走が得意技でした。これらを評価出来なかったことは反省です。

4着カンパニーは、前走マイラーズC2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)からのステップ。8歳の高齢で4着なので立派だが、欲をいうなら3着に届いてほしかった。母父ノーザンテースト系の成長力と安田記念との相性のよさが再確認できたと思います。しかしGⅠには今一歩届かない(=GⅠで掲示板には5回4着3回・5着2回)のは、この馬の個性なのかなぁ?

安田記念のポイントは、
①厳しい流れになりやすい。直線が長いので、逃げはストレスが強くかかり好走しにくい。
②欧州型が好走しやすい。
③好走ステップは裏路線からが有利。注目は大阪杯好走馬、ヴィクトリアマイル好走馬。海外からのステップ(香港馬も含む)も好走しやすい。
④東京コース実績重視。
⑤No.〔4〕〔8〕の牝系。分枝記号dで、前走好走馬は要注目。


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