中京記念2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎トーセンレーヴ
  12着/5人気

○カレンブラックヒル7着/1人
▲アルマディヴァン2着/13人


 今年の中京は過去と比べてもかなり特殊で開催が進んでも馬場が痛まないし、今週も普通に内から伸びてくる馬が結構多かった。時計的にも2歳コースレコードが出たり(まあ馬も強かっただろうが)ズブズブの展開にはあまりなっていない。この辺りからもこのクラスのマイル戦でまともなペースで進めば33秒台は余裕で出てくる馬場だと思う。


 展開だがカレンブラックヒルがハナを主張しつつ様子を見る。外にいるのがカオスモス福永で多分カレンの直後を狙う選択、ネオウィズダムもルメールなのでカレンを見ながらの番手になりそう、その外のレッドアリオンも飛ばす逃げを打って良いタイプではないし2列目までだろう、出負けの可能性もある。内からはトーセンレーヴがこの枠でカレンの直後を狙えそう、カオスモスとの出方次第だが最悪でも3列目のポケットという感じ、オリービンの出方が読めないがこの辺りで先行争いは決まるかなと。



◎トーセンレーヴはちょっと悩んだ。パートンが今開催は思ったより地味なんだよなあ…というか思ったより派手に飛ばしているというか。まあそれはともかくトーセンレーヴの条件そのものは良い。前走洛陽Sの負け方が良くて、47.4-46.2とスローから11.7-11.2-11.4-11.9とL3の4角が最速という競馬。ここで中団馬群の中目でついていくのだが出口でコーナーワークもあってちょっと置かれてしまう。そこからはジリジリ伸び続けての3着。レッドアリオンに対して2kgハンデを背負っての内容だったし、TS持続戦で最後に突っ込んできたこと、また少し時計が掛かっていた2月後半開催の京都というのも相まって上手く脚は引き出してきたが結局コーナーでのロスがそこそこ痛かった。今回は中京のマイル戦になる、例年より若干軽い印象なのでパートンの出来もあるがそこもちょっと引っかかった。とはいえエプソムCを勝った時もそうだが後半の府中で時計そのものは出てもある程度馬場がタフになっている中での先行策。今回もカレンブラックヒルを見ながら前目、2~3列目のポケットに入り込むチャンスが大きいし、まだ内が結構伸びる馬場状態。正直展開的には幾らか幅を持たせないといけない中で、スローからのTS持続戦でもある程度の流れでもやれるというのは大きい。中京マイルは純正マイラーよりも1800をこなせる不器用な馬が狙い目という自分の鉄則に徹してここは最初から狙う予定だった中、内枠で目標を作れて基本的には全幅の信頼を置いているザック。素直に狙いたい。


〇カレンブラックヒルは本命にしようかどうか悩んだところは大いにある。ただ、想像より少し軽い馬場ではあるなと思うし、この馬としてはやはり基本的にはあまり時計勝負にならない方が良いので58.5kgや他の馬とのハンデ差、TS持続戦でもやれるがL1はやや甘くなる傾向という点も含めて対抗までにとどめた。ただまあ条件や状態は良いと思うのでこれ以上は下げない。この馬はマイラーとしては基礎スピード不足になると思っていて、前走の安田記念は出負けしたことで序盤無理をしなかったことが後半に繋がったとは思う。ただそれでも勝負に加われるレベルではなかった。理想はダービー卿の時みたいにタフな馬場でのポテンシャル勝負で盛り返す感じだろうし、小倉大賞典の様に48.0-48.6と重馬場でややハイを刻みつつ、12.1 - 11.7 - 11.7 - 12.0 - 12.2 - 12.7のラップで向う正面でしっかりと仕掛けてコーナーに入って押し切るというポテンシャル勝負でねじ伏せた。それとこの馬はギアチェンジそのものはそこそこ持っている馬で、NHKマイルでもそうだが、近走オールカマー、天皇賞秋でも直線に入ってからはしっかりと加速ラップを踏めている。どうしてもコーナーでの加速が苦手な馬で、3角に入るまでにスピードに乗せる小倉大賞典の形が理想ではあるので、変に緩急をつけるよりは淡々と進めて3角に入って仕掛けを遅らせたい。47秒ペースから直線でもう一足を使えるぐらいが理想だ。


▲アルマディヴァン
この馬は展望では触れていなかったが別の馬のところで若干持ち出していた、ちょっと狙ってみたいなと思ったら色々と条件がそろったかなと。まずこの馬はこのクラスまで来るとマイルはちょっと短いと思っていて、勝った4走前でも中山マイルで46.7-47.4とややハイ、11.4 - 11.5 - 11.8 - 12.0 - 12.1と淀みないポテンシャル勝負で後方の外々から追走しながら直線序盤で一気に伸びていてL1でもしぶとく脚を使って差を詰めさせずの完勝だった。ここは結構ハイレベル戦だったし、ここで強い競馬でポテンシャルでねじ伏せていて、序盤のスピード不足を上手く解消できる条件になった。一方で2走前みたいに高速馬場である程度の流れ、そこからのTS持続戦とかだと位置取りが悪すぎて苦しいし、前走も東京1400でペースそのものもそこそこ流れてついていくのに苦労、脚は使っているがという感じ。典型的なマイルではちょっと短いポテンシャルタイプ、TS持続タイプになると思う。1800は結果が出ていないがまだ500万下クラスのころの話だし、直近でも3走前で12.0 - 11.8 - 11.7 - 11.7 - 12.0のラップ推移、中団外からコーナーでロスを作りながらになったのも大きかった。今回は枠が内、前に有力馬が列を作りそうな中で形態的にも恐らく極端な最後方とかはなく中団ぐらいにはつけられると思う。32秒台の競馬だと厳しいが、33秒半ばぐらいでポテンシャルで面倒を見れる範囲なら十分チャンスだと思う。ハンデも軽いしまったく人気がないのでここは一発を期待したい。


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