宝塚記念2009予想
さらに良くなっている

スナフキン
09期 予想歴26年

◎マイネルキッツ
  7着/5人気

○ディープスカイ3着/1人
▲アルナスライン6着/4人


安田記念を終え、疲れを取り一度馬体を緩めるのが普通、しかしディープスカイはそうではなかった。
レース後のその週に時計を出して来たのでちょっと驚きました。

私なりに考えて見たんですが、帰厩後の馬体重の減が少なかったか、後2週では100%のデキにならないと見たのか、あるいは疲れもなくフレッシュな状態なのか。
師が3つ取ると明言した焦りからか、どう見てもおかしい。
輸送~レース~輸送の過程を踏んだのなら、回復に努めるのがセオリーであり中2週で2つの異なったG1を取るのだから、仕上がり早さと回復力の早さが必要でありどちらも欠かせない要素でもあり、マイルタイプの馬の方がこのローテには向いているはずです。

マイルタイプのウォッカでさえ中2週の3連続G1参戦には、状態を見極めてからと慎重になっているぐらいで、ディープスカイにとってここが一番合っているのは誰が見てもわかること、安田を使ったことの代償は少なからず影響があるのではと思う調整過程がどう出るのでしょう。いささか不安でなりません。

本追い切りの追い方が抑えていたなら、いい方向。
一杯なら仕上がり途上と見るべきかもしれない、3本とも目一だと前走の出来はかなり悪かったということにもなります。
今後も同馬を含めた過程と、ローテーションを見て行きたいです。
~予想はまだ考え中です~

=追記=

阪神2200mの傾向として、スタートしてやや下り坂のため速めのラップになりやすく2000mよりも入りの3~4Fは速くなりやすい。大阪杯とは1F伸びる他は同じだが、バックSでやや落ち着くも3角からの動き出しがありペースは平均に流れやすい。
下級条件では先行有利、クラスが上がるに連れ3角から速くなり差し馬が台頭して来る。

ディープスカイvsドリームジャーニーの大阪杯のラップを見ると緩んだのは1Fだけで前後半平均した速めの流れ、
12.6 - 11.5 - 11.9 - 11.9 - 12.1 - 12.8 - 12.1 - 11.9 - 11.2 - 11.7
上がりが34.0でドリジャニが差しキレ味勝負となりましたが、2200mでは平均ラップ傾向なのでキレよりも長くいい脚を使える、長めの距離でタフに立ち回れるスタミナ型の方がいいはずでしょう。
春の天皇賞組が好走するのも阪神2200mならではの特徴と言えます。直線350mぐらいですから番手にもよりますが少なくても400mは持続できる脚がほしい。お天気が持ちそうなので馬場コンデションは先週と同様時計勝負にもなると思われ、時計とスタミナの2面性のある馬にチャンスがありそうです。

本番は斤量面と持続型の末脚からディープスカイに適正がありますが、ドリジャニも外回りの神戸新聞杯を長くいい差し脚で勝利しています。ただ今回は先行馬に有利なコンデションと、行く馬がバルクかフジですから落ち着いてしまいそうな流れを想定すると好位から差しあたりが理想となります。
中2週でスカイの状態面は100%ではないにしろ、9分通りのデキにはあると見ます。

結論からディープスカイと天皇賞上位陣の構図。

マイネルキッツ
前走で善戦マンの特徴を取り上げましたので、省略。
それよりもこの春天を境に馬が変わりました。馬体重の割に線が細く一線級の古馬にしては物足りのなさがあったはず、レース後の7週間で胸前とおしりの筋肉が厚くなりここに来て遅咲きのファイターに成長が見られます。
馬体に関しては春天からさらに良くなってきていることを考えると、2冠も視野に入って来るのは自然でしょう。
好調時の馬には逆らわないのがセオリーなので、(昨年春のアドマイアフジのように)ここは天皇賞馬に逆らわないことにします。脚質的にも末持続型で、前走2800m過ぎの反応とは思えない前かきの速さが勝利をもたらしました。再度この特徴が武器になりそうです。

アルナスライン
もう1頭の好調馬、追い切りでは前走もビシビシ追えた状態から、今回も3本一杯に追えるということは馬体回復と好調を表すものです。
前走は4角の位置取りの差が着差に出た様なもので勝ちに値する内容、距離が短めですがキッツ同様末持続型で適正があると思います。この馬も今期波に乗っている1頭ですから逆らえません。

臨戦過程から天皇賞組を上位とします。


追悼
アグネスタキオン号 記憶に残る競争馬時代からリーデングサイヤーとなった種牡馬生活、短命ではありますが内容の濃いサラブレッドとしての人生を歩んだと思いたいです。
お疲れさまでした、安らかに。


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宝塚記念2009回顧
勝利を左右するのは管理側

スナフキン
09期 予想歴26年

次走狙い:スマートギア
次走狙い:ドリームジャーニー


馬体重を見た時点で予想が振り出しに・・・、スカイ同様に余裕のない馬券となりあえなく撃沈。
とは言ってもキッツにはG1でのこの距離は短いようでした。秋は暮れの有馬ぐらいしかチャンスがなさそうです。

タキオンの件もあって同情票が加わり一頭かぶりとなり、アン上に背負うものが重くのしかかり、臨戦過程にも疑問符が付く状態とあってこの結果に四位君の責任はなく逆に気の毒だったと言っておきたいんです。
結局、ひとつも取れなかったスカイにはそれなりの理由もあり、2着続きの詰めの甘さが露呈するとともに、馬を的確に見定めていない管理側の意識の差が着順に現われていました。
3つを取りに行った昆師に対し、ひとつを取るために暮れから準備してきたサクラメガワンダーの友道師とのこの差は大きく、敗戦に対して善戦という結末を迎えました。
2着となりましたが、今後私の中で友道師への信頼度は高まります。
無理使いをしない目標を先に置いた組み方をする藤原英昭師や友道師には、信頼性があり迷った時や大きい所を意識いている時には注目していきたいです。

馬券的妙味とか新聞の印の多さなどで迷うことは常日ごろ、そんなとき調教師から考えてもまた競馬の面白さが広がるというものです。リーディングよりもコメントの出し方や追い切りの方法、ローテーションや新たな適性を見出す師など性格みたいなものが見えてきます。

栗東留学の国枝師の前回はマイネルキッツでやっと成功にこぎつけましたが、今回に関しては関西の方は今週気温の上昇により栗東は美浦に比べ暑く、馬体減はその辺にあるのかもしれません。一週前では馬体の張りが良くかなりやれそうでしたが、本追い切りは控え気味だったのもその現われでしょう。
この時期の美浦から栗東への移動は気候の差があり、連日30℃前後の暑さは堪えたのかもしれません。
まあそれでも今後も国枝師の考えには注目です。

歯がゆい思いをしたアルナスラインの松元茂樹氏とは逆に、復調を信じていたスクリーンヒーローの鹿戸師には朗報、歓喜に包まれた池江泰寿師は、ノーザンテーストタイプの晩成型と考えて来たドリームジャーニーを長い目で見て来たことの勝利でした。
三者三様の思いでしたが、またコースや距離が変わってもこのメンバーは今後もG1路線を賑わす立役者であり、左回りでの行きっぷりがいいヒーローには秋の東京、アルナスはjcや有馬、もう追い込み馬ではない差し馬ドリジャニの秋天には評価が分かれそうですがウォッカを負かせそうな少ない候補の1頭でしょう。

ヒシミラクルを育てた佐山優師も善戦したスマートギアに今後期待をかけて来るはずで、創業50年の大栄牧場にとっても第50回宝塚記念への出走が叶い、半世紀の歴史と共に歩んだ牧場にもギアは大きな希望となる存在なのは間違いありません。

今回の宝塚記念には、冠を取るために馬の特性を見抜きどんな準備をしたかが結果に現れ、裏方の努力が報われたレースだったと言えます。

あくまでも調教師への批判ではなくローテーションと仕上げの難しさが付きまとう世界なので、切っても切れない関係の調教と過程はレースレベルが上がるに連れ見過ごせないものとなります。


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