10期 予想歴18年
◎ラキシス
5着/2人気
○ラストインパクト6着/3人
▲ステラウインド14着/9人
馬場はどちらかというと先週の時計がかかる馬場に近いかなという感じ。1200m戦でも500万下のハイペースで8秒台に何とか入ってくる馬が1頭というクラスだし、2600m戦でもペースに淀み自体はあったにせよ40秒を切れなかった。標準馬場ぐらいで想定、59.5-59.5で59秒をイメージするぐらいで良いかなと。ハイペースなら58秒台に突入してきてもという感じで昨年に比べれば軽い、ぐらいのイメージで行く。
展開だが外枠に入ったトウケイヘイローが、そこまで長くない1角までの距離を考えてもやはりある程度スピードに乗ってまずはハナを取りに行く。これを外から様子を見ながらサクラアルディートが離されない程度についていくという感じ、ハギノハイブリッドの出方もポイントだが福永だし一列落とすイメージで好位から様子を見つつ徐々に内にという形になるかなと。内からラキシスがどの位置を確保するかがこのレースでは結構重要になると思うが、恐らく中団ぐらいをイメージするので序盤はそこまで出していかないと思うがダービーよりは前で進めたいかなとも思うしこの辺りの匙加減は読みにくい。ヤマカツエースやステラウインドといったところがトウケイが逃げる前提で内に切り込んでいって2列目のポケット辺りを狙う、ステラは蛯名なのでもうちょっと後ろかも。流れ自体はそこそこ速いと思うし、少なくともペースバランスで見れば平均以上にはなるんじゃないかなと。59秒をベースに考えるなら59.5で平均なので、トウケイヘイローのこれまでの傾向から考えれば中弛みはあっても序盤からスローにコントロールというのは気性的には難しいんじゃないかなと。ただ1角以降はコーナーが長く向こう正面も短いので逃げ馬としては落ち着ける心理も働きやすいし単騎になるとややこしい。しかし馬場を考えるとトップスピード戦にはなりにくいかなという感じで、ポテンシャル勝負を想定。ペースが上がれば基礎スピード面がある程度問われるし、落ち込めばより後半のポテンシャル面が重視される。仕掛けが遅くなりやすいコースではあるし、コース形態的にもコーナーで外から押し上げるというのはロスの大きい競馬になる。コーナーでは内で立ち回れる馬が理想かな。
◎ラキシスは宝塚記念の負け方が分かりやすい負け方だったし、ルメールも流石に二の轍は踏まんだろうと思いたいがそこだけが不安。ただ先々週の軽い馬場ならともかく、今の札幌なら11秒前後の速いラップを要求されるような競馬にはならないだろうし、スローだとしても恐らくポテンシャル戦寄りになる。この馬の良いところは要所での反応…ギアチェンジの性能を一定レベル持ちつつトップスピードの質が高いという一面も持っているということ。大阪杯まではこの能力がこの馬の適性だと思っていたが、例えばオールカマーでも割と平均的な流れから内回り2200mらしい12.2 - 12.4 - 12.1 - 12.0 - 11.4 - 11.6と4角出口からの2F勝負という流れで好位列からしっかりと内内前を向けない中でスッと動いて2着を確保した。同じようにギアチェンジを持つ総合力タイプのクリールカイザーを撃破しているし、フェイムゲームら含めてレースレベルそのものもそこそこ高かった。エリ女もヌーヴォが出し抜く中で食らいついてL1で捕えきっている。内で立ち回って要所で動けるというのがこの馬の魅力の一つ。大阪杯では61.1-61.8のハイペース、不良馬場で12.3 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 12.8と淀みない流れの中で中団で待ちながらキズナの押上げに合わせて3~4角で上手く立ち回って中目から直線、L2の地点ではキズナに一旦出られながらL1で盛り返して一気に抜け出したようにポテンシャルの非凡さを見せた形となる。エアソミュール比較での圧勝という点で見てもシップやハープの札幌記念と同等レベルの内容は見せた。前走の宝塚記念はシップの出遅れもあって流れずに62.5-59.2とドスローになってしまい、13.1 - 12.7 - 12.5 - 11.7 - 11.0 - 11.6 - 12.4と13秒台からL3最速11.0とトップスピードを要求されたしそれがゴールから遠かった。3~4角中間地点で外からこの速いラップで追走する羽目になった。その分L1で甘くなるのは仕方のない内容。この馬自身TS持続戦では普通にマーティンボロクラスには見劣っているわけで有馬の内容的にも底を見せていた。それがポテンシャル戦で良さを出せるようになってきたという点で、やはり今の札幌で適度に時計がかかる、平均ペースぐらいでポテンシャルを発揮しきれる展開になればチャンス。札幌記念は仕掛けどころそのものも遅くなるのでスローになったとしても内枠で運びながら要所で反応できる器用さは活かしやすい。軸としてはこれが一番堅いかなと。大阪杯通り、ポテンシャル勝負になればこの中では一番だとは思っている。
〇ラストインパクトはここもつまらない予想にはなったかもしれないけど順当に。この馬も金鯱賞でポテンシャル勝負での良さを見せてきたという馬。中京芝2000m戦で59.8-59.0とややスローの範囲、12.1 - 11.6 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 11.9と淀みない中で3角下りからじわっと加速、再び若干淀んで直線入りで再加速という競馬。中団から先に動いたサトノノブレスに合わせて4角で外にだし直線。序盤でしっかりと伸びてくるとL1で一番いい脚をしっかりと引き出して突き抜けての完勝だった。エア比較だと着順は地味だがL1の伸びは圧倒的だったし一応L2再加速戦で序盤ゆったり運びたいエアソミュールもパフォーマンスを引き出しやすい中でのものだった。そう考えれば十分評価できる内容だといえる。実際ラブリーデイをここで問題なく撃破しているわけでもあるしね。ポテンシャル戦ではやはり高いレベルにある。阪神大賞典は距離が長かったし、むしろタフな馬場で一定レベルのパフォーマンスを見せてこられたところからも突き詰めればポテンシャル馬なんだなと。TS持続力は微妙、しかしトップスピードの質やギアチェンジといった総合的な要素はある程度持っているというのはラキシスと近いタイプだが、まあ大阪杯のインパクトや基礎スピードの許容範囲の幅を考えるとラキシスの方が上かなという感じ。
▲ステラウインド
この馬はできればもうちょっと軽い馬場の方が良かったとは思うが、一応昨年の函館記念で59.6-60.4とややハイの流れ、11.8 - 11.7 - 12.0 - 11.8 - 12.3 - 12.7のラップ推移で明らかなポテンシャル戦で3着に食い込んだ。中団馬群の中で3角以降動きたいタイミングで前が壁という状況、直線序盤もなかなか進路が作れずL1で追い込んで着ての3着。この馬は余力があるうちに良い脚を使ってしまいたいタイプではあるし、少なくともこの流れでしっかりとついていって後半脚を残せたという点で2000なら基礎スピードの幅は広い方。前走は59.5-58.7とややスローで12.5 - 12.4 - 11.8 - 11.4 - 11.1 - 12.0と中弛みからの再加速でL2最速11.1はトップスピード面が要求されているが、ここで中団から4角出口大外を回す羽目になってここで押し上げきれずにL1で食い込んできた。器用な馬なので本質的には内で立ち回りたい馬だと思っているし、枠がもうちょっと内ならなあというところはあったが、内のスペースを狙える馬でもある。ヤマカツの後ろぐらいから3列目のポケットぐらいを狙えれば面白い。ポテンシャル戦でも昨年函館で見せているわけだし、まあ相手関係としては強敵が揃っているけどこの馬自身2000ではTS持続力、ポテンシャルともに高いレベルで底を見せていないというのは評価したいところ。正直言ってハギノハイブリッドが藤岡康太のままならハギノを単穴にしたかったけど、まあこの馬を押し上げたのはその辺の背景もある。
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