14期 予想歴18年
◎ロードクエスト
1着/1人気
○ペルソナリテ4着/5人
▲タニセンビクトリー9着/6人
△マコトルーメン3着/8人
過去の新潟2歳Sの馬券圏内馬のほとんどは、(1)持ち指数が元々高かった馬か、(2)走法に適性があった馬(もちろん、それなりの能力は必要だが)、(3)前走が新馬戦で力を出し切っていない馬、のいずれかに該当する。
走法の適性で求められる性質は、「s」(ストライド)、「a」(滞空力)、「g」(ギア(回転を改正))のうちのいずれかに該当すること、「p」(ピッチ)ではないこと、の2観点で見極められる。
若駒戦予想開始からの過去11年の馬券圏33頭のうち、上記の走法に適合していた馬は25頭。残り8頭中、元々指数が高かった馬が4頭、力を出し切っていない馬が3頭。例外はツクバホクトオー1頭だけと整理している。
逆に、過去11年の1,2番人気馬で、馬券圏から消えた馬の走法を確認したところ、上記の走法に適合していたのに圏外となった馬は、カラフルブロッサムとタケミカヅチの2頭だけであり、この条件における走法の重要性を感じるところだ。
走法の観点から軽視できてしまうのが、ピッチ走法のウインミレーユ、カミノライデン、トウショウドラフタ、ファドの4頭。多少、人気になる馬もいると思うし、ウインミレーユはギアの推進があるので思い切った判断と思うが、頭数が絞れないので割り切ってみた。
また、ストライド等の求められる適性を持たない、ウインファビラス、トモジャクール、ノーフォロワー、プリンシパルスターについては、水準級の指数を持つウインファビラスのみ残して割り切り消去とした。
さらに、ダートの新馬戦のみの実績かつ、ダートで強かったヴァーミリアン産駒のエポックと、ダリア賞の結果から指数に限界を感じられるシトロンを消去し、残った馬を個別に分析しつつ、予想を組み立てていきたい。
まず、1番人気が見込まれるロードクエスト。この馬の新馬戦の内容は濃い。東京のマイルで、レースの上がり3Fが11.4-11.2-11.3。この馬はおそらく11.4-10.8-11.0くらいなのだが、これを、インバイアス時に外を回し、一杯に追われることなく悠々と出して勝利しているのだから。メンバーレベルも高めで、調整指数は上積みリスクがありながらの1位。出遅れを心配する意見もあるが、新潟外回りはスタートダッシュを決めてしまうより出遅れたほうが良いコースなので問題ないと考える。走法は強力なギアを評価。ギア持ち馬の過去事例は、ショウナンタキオンやシンメイフジが勝利しているが、2着馬に多く見られる走法タイプなので、頭鉄板と見るかは考慮が必要。内枠も良いとは言えない。
続いて、ダリア賞馬ペルソナリテ。ダリア賞では上位が僅差の勝負となり、2戦無敗ということで人気をするくらいなら軽視妙味と思ってしまいそうだが、この馬は直線で前をカットされる等の不利を受けており、進路ができたラスト200mで抜け出してきた内容からは軽視できない。新潟2歳Sでベストな走法に近く(この馬は前肢の型が「掻き込み」である点が異なる)、外回りコースに耐えられる走法と考えている。
タニセンビクトリーは、江田照男騎手に乗り替わりとなり、人気は被らないでいてくれそう。前走に負かしたビービーバーレルとの力関係では、既に逆転されている気もするが、この馬もストライドの大きい走法をしており、逃げ先行タイプの馬の中では一番狙えると考えている。最内枠に入ってしまったのは微妙だが、腹を括って逃げてもらえれば構わない。
新潟2歳Sでは前走1着が重要なデータとされているが、それを踏まえてもマコトルーメンは狙ってみたい馬。前2走は追走に精一杯で、ストライド走法ということもあり、条件への適性が全く合っていなかった(上がり順位は2戦ともメンバー1位。特に函館2歳Sは後方ポツンから短い直線だけで5着まで追い上げている)。勝浦騎手も魅力。
ルグランフリソンはしっかりしたストライドの走法で、新潟2歳S向き。前走は逃げて上がり順位が3位という点が過去の馬券圏内馬と比べて見劣るため、当初は軽視予定だったが、土曜日の結果を受けて指数が上昇しており、上がりデータを覆される可能性も感じてきた。今回は特に走法を重視して予想をしているので、この馬も本線に持ち上げてみる。
キャプテンペリーは1200mからの臨戦であり、普通に考えると厳しいが、距離延長に対応してもおかしくない走法をしており(レースラップの上がり1Fも遅くなっていない)、未知の魅力を持つ1頭。指数は昨年のニシノラッシュより上である。大野騎手も魅力でおさえて良いだろう。
ヒプノティストはストライドタイプではなく、ギア推進タイプの走法。初期指数が低いので過信できないと思い、慎重な評価をして7番手とした。
走法は至って並みながら圏内水準の指数を持つウインファビラスは、2013年3着のピークトラム(走法は並み)の事例もあるので、3着にはおさえておいても良いかもしれない。ただし、福島からのローテなので、長く末脚を使えるかは未知であり、走法からするとそれほど得意ではないと思われる。
前走の勝ち時計は平凡ながら、素軽い末脚で伸びてきたカネノイロは、ピッチにやや近い走りでもあるのだが、3角から直線入り口までの進出のスピードは評価。ギアありと見るが、土曜日の結果を受けて初期指数が下がったため、狙いは下降。
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