10期 予想歴18年
◎スマートオリオン
15着/6人気
○アルビアーノ7着/1人
▲シャイニープリンス6着/10人
土曜からは何とも判断が難しいなあというのが正直なところだが、それでも一応3歳未勝利で34秒台では走破していたしこの時点では標準位の馬場状態。そこからちょっと回復するかなとみてやや高速馬場で想定しておく。平均的に進めば46-46で32秒台前半ぐらいをイメージ。これに騎手の意識がどう出るかなという感じ。
そのうえで展開が読みづらいというか、まずレッドアリオンが出負けするかしないかで変わってくるが、それよりも先にアルビアーノが自然にハナを切る形となるだろうと。スマートオリオンが内からポジションを取っていく形で2列目ポケットは多分確定的になるだろうし、それを含めて内の先行勢が2角のコーナーワークである程度隊列を決めてしまうだろうと。外から押し上げていく馬がそんなにいない。レッドが五分に出られればこれが番手を狙う形にはなりそうだが出られなければ微妙で、まあせいぜいいけるとしてもシャイニープリンス程度。ヤングマンパワーはNZTの感じならそこそこ前には行けると思うが。外からの突き上げがしにくいメンバー構成になっているので割とすぐに隊列が決まるんじゃないかなとみてペースはそこまで上がらない可能性が出てきたと。土曜の意識通りなら仕掛けのタイミングも各騎手かなり計りかねている感じだし、ちょっと遅れる可能性が高い。中山マイル戦だが馬場が読みにくいし単調なスピード勝負をイメージしてしまうと危険だなとみてペースは平均までで落ち着くイメージ、一応前後は意識しておくがスロー気味をより強く意識したい。仕掛けも遅くなる可能性があるので前を向いて動いていくのに強い馬、前を向けない馬はギアチェンジ面で対応できる馬を狙いたい。例年のイメージではなくある程度流れが落ち着いて騎手心理的にも動きにくいというイメージで進めていく。
展開予想でかなり悩んだので、正直予想全体の自信はそんなにない。ハイペースで流れてしまうとコスモとかアルマとかエキストラエンドとかはもっと積極的に狙って良い。ただ今回はある程度平均的な流れで落ち着くとみての印の打ち方です。
◎スマートオリオンは総合力が非常に高く、特に前半の要素であるポジショニングとペースに対応できる基礎スピードの高さがマイルでは武器。ペースがある程度からのトップスピード戦でも対応できる馬ではあり、パラダイスSでは35.0-34.1とややスローからの11.4 - 11.3 - 11.0 - 11.8と直線半ばで最速という競馬。ギアチェンジ面はそこまでは問われていない競馬だったが2列目の外につけて様子を見ながら3~4角でもまだ前に壁を置く形で直線。序盤でそこからスッと外に出して追い出されるとしっかりと反応して2列目に並びかけている。L2の最速地点ではカオスモスの切れ味に苦労していたがL1でねじ伏せたという形。関屋記念では極端な47.9-44.7と極端なドスローで11.5 - 11.4 - 11.2 - 10.7 - 11.4とかなり質の高いトップスピードを要求されたし何よりもL1までレッドアリオンが落とさないというラップ。実質的にはTS持続力面で見劣った。ただ最速地点まではしっかりと対応して伸びてきていたし加速していく流れ自体は苦にしていない。中京記念で見せたように本質的にはポテンシャル勝負が理想で、46.4-47.0とハイ気味の平均ペース、11.7 - 11.8 - 11.4 - 11.6 - 12.2とL3最速で持続していく形では2列目内目から4角で動いて先頭に立って直線、一旦はエールブリーズに前に出られたがそこからしっかりと差し返して抜け出しているし、L1にはバテ差し勢が突っ込んできたもののL3最速戦を考えると前で粘り切ったのは評価したい。また基礎スピード面でも46秒のペースでしっかりと対応できているというのも大きい。今回は中山マイルで幾らか時計も掛かってはいる。その点を考えても極端なトップスピード戦にはならんだろうし、なったとしても関屋記念の様にレッドが早めに仕掛けてTS持続特化というような感じにもならんだろう。内ポケットで器用に立ち回って前のアルビアーノが出し抜いてからその進路を取れるというのも良いしそこを使ってL1の急坂でアルビアーノを捕えるというイメージ。46-46ぐらいのペースが合うと思うし、そこをついていってからの一足が魅力。スロー気味にシフトしても仕掛けそのものが遅れる可能性が高くなる今の騎手の意識を考えるとこの馬が一番信頼できるかなと。
〇アルビアーノはレースを支配できる立場になるというのは大きい。外から来そうな馬がせいぜいレッドアリオンぐらいしかおらず、そのレッドはゲートに爆弾を抱えている馬なのでこの辺は読み切れない。いずれにせよ外からの突き上げがそんなにないレースにはなると思うので、自分のタイミングでハナを切っていけそうな今回は主導権を握りやすいだろう。また別に逃げなくても良い馬でNHKマイルでも番手で控えて47.2-46.3のスローペースから11.9 - 12.1 - 11.1 - 11.3 - 11.8とL3最速、1秒のギアチェンジで一気に出し抜く脚を直線序盤に披露しているように緩い地点から一気にトップスピードに乗せられるのはやはり大きな武器になる。基礎スピード面である程度詰める必要があるのでそこはリスクとしては考えておきたいが、今の馬場状態で今回のメンバー構成だとなかなかペースを突いて上げたい馬もいないので結構楽なレースメイクができるんじゃないかなと。総合力は3歳世代でも屈指だが、使える脚という点ではフラワーCは相手に恵まれたしNHKマイルCはTS持続力面ではクラリティ、ミュゼに見劣った。要所の反応を活かして出し抜き粘り切れる相手かどうかという点、ペースを引き上げる馬が出てこないかどうかがポイントになりそう。今回はその点を考えた時に馬場が読みにくいというのはこの馬にとっては追い風になると思うし勝負になっていいかなと。
▲シャイニープリンス
展望では触れていなかったんだけど、この枠の並びと馬場状態を考えると怖いぞと浮上させた形。この馬はちょっとバランス的に難しいところがあって、府中マイルで強い馬なんだが序盤あまり脚を使うと良くないタイプ。一度中山マイルで爆発した時は少し時計がかかる馬場状態で脚を溜めて末脚炸裂だったんだが、序盤は無理しないでポテンシャル面を引き出し切った方がいいタイプではあるかなとみている。そのうえで、今回は序盤ペースがそんなに上がらないだろうという見立てで、かつ前を向ける枠であると。脚質自在のこの馬でどう乗るかはポイントで、鞍上的にはある程度前につけてくるかなとは思っているが、それでもペース的にも仕掛けのタイミング的にも一つ遅れそうというイメージなのは要所の反応が良いこの馬には追い風になるかな。4走前中山マイル戦で2着してこの時も47.8-47.0とややスロー気味から11.6 - 11.6 - 11.5 - 11.8 - 12.1と後半のポテンシャル勝負で好位外からロスを作りつつ直線序盤で良い脚を使ってL1で差された形、ここではブレイズアトレイルを破っていて基本的に序盤無理がなければブレイズよりは上。そのうえで東京1600の重賞での好走例を見ても緩い地点から最速地点での反応が良く、1年目はそこで好位列、前が壁で動けずにL1強襲。2年目は前を向いて直線加速していく段階で強敵ダノンシャークについていく、11.8 - 10.9 - 11.2 - 11.7のL2地点で先頭に立ってL1でステファノスに交わされたという形。レッドアリオンは抑えているし府中適性は非常に高い。今回は中山マイルなんだが各馬が探り探りでの中で外から前を向いてというのはこの馬の要所の反応の良さをハッキリと活かせる可能性が出てきたなという感じ。これまでの傾向的に見ても一貫ペースで厳しい展開だとパフォーマンスが高くないし、この馬の器用さを活かせるレースになるとみる。ポテンシャル面も非凡な馬だしトップスピードを極端に要求されない方がいい分中山マイルは安定する。3~4角で速いラップを刻むような競馬になると辛いが、この枠でも外枠各馬差し馬が多いわけで、スッと好位~中団ぐらいをとってペースもさほど流れなければ不気味。ダービー卿は内に詰まって沈んだだけだしね。ギアチェンジを要求されないTS持続戦のここ2走は度外視していい。重賞をとって良いレベルの馬だと思うしこの読みにくいところで盲点となっているこの馬に期待したいかな。
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