08期 予想歴17年
◎サトノラーゼン
7着/1人気
○ミュゼゴースト13着/8人
▲ブライトエンブレム10着/2人
△キタサンブラック1着/6人
★傾向分析★
2010年 タイム 2'10"9 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン34.8-中盤59.1(3F換算35.46)-上がり37.0 『前傾』
1着クォークスター・・・アグネスタキオン×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-d〕 16-10
2着ヤマニンエルブ・・・サッカボーイ×ティンバーカントリー=ファイントップ×ミスプロ 〔1-w〕 1-1
3着アロマカフェ・・・マンハッタンカフェ×ハートレイク=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔7-c〕 5-4
2011年 タイム 2'10"3 (良) 1FAve=11.85 3FAve=35.54
テン34.0-中盤59.5(3F換算35.70)-上がり36.8 『前傾』
1着フェイトフルウォー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔2-n〕 7-5
2着トーセンラー・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 8-7
3着サダムパテック・・・フジキセキ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-h〕 10-8
2012年 タイム 2’10”8 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.67
テン35.2-中盤60.9(3F換算36.54)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着フェノーメノ・・・ステイゴールド×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔11-d〕 3-1
2着スカイディグニティ・・・ブライアンズタイム×ノーザンテースト=ロベルト×ノーザンテースト 〔2-c〕 10-7
3着ダノンジェラート・・・ディープインパクト×Pivotal=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕 6-5
2013年 タイム 2’13”5 (良) 1FAve=12.13 3FAve=36.41
テン37.1-中盤60.5(3F換算36.30)-上がり35.9 『加速』
1着ユールシンギング・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔8-g〕 9-9
2着ダービーフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 11-9
3着アドマイヤスピカ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-o〕 13-12
2014年 →新潟芝2200mで代替のため、参考外
流れは10年・11年のように『前傾』の年と、12年・13年のように『加速』の年とがある。また中盤弛む『中弛み』が複合することもあるが、近年の傾向では比較的締まった流れが多い。複合する時には、テンの速さを中盤緩めることで距離を持たせるレースという感じと考える。
好走馬の多くは、4コーナー5番手以内が多く、開催前半でまだ前が止まらない傾向と考える。
血統の傾向は、ターントゥ系(=サンデーサイレンス系やロベルト系など)×大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ノーザンテースト系、ニジンスキー系など)の配合馬の好走が多い。同コースのオールカマーはノーザンダンサー系が非常に強い傾向なので、大系統ノーザンダンサー系が好走するのは納得です。ただ3歳戦でもあるため、サンデーサイレンス系の器用さというか軽さが活きやすいため好走馬が多いのでは?と考える。
またラップ上持続型の流れになりやすいため、ロングスパートでスタミナが要るから欧州型のノーザンダンサー系に向くと考える。
サンデーサイレンス系は、アグネスタキオン、ステイゴールド、フジキセキ、ダンスインザダーク、マンハッタンカフェ、ディープインパクトなどが好走。クラシック好走の多いややスタミナ型サンデーサイレンス系に向くと考える。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔5〕が複数好走馬を出しています。これらの牝系はクラシックに好走馬を多く出しやすい牝系でもあり、成長力と完成度が高い牝系。クラシックトライアルなので、この傾向は納得かもしれません。
分枝記号はd記号が好走馬多し。前走好走馬なら勢い持続しやすく好走しやすい特性が活きているのだと思います。
ステップの傾向は、ラジオNIKKEI賞を先行して好走した馬がここでも好成績。欧州型の馬場で小回りコースの福島コースを先行して好走できる適性が嵌りやすいということと考える。
また近年好走が多いのは、前走新潟芝2000mや2200mで古馬相手に好走した1000万条件戦好走馬(=08年阿賀野川特別3着→1着ダイワワイルドボア、09年信濃川特別1着→2着セイクリッドバレー、09年阿賀野川特別2着→3着フォゲッタブル、10年阿賀野川特別1着→2着ヤマニンエルブ、など)。新潟芝中距離で好走してきた1000万条件戦好走馬には要注目。
前走ダービー出走馬は、着順は悪くてもGⅠ出走という経験と能力を評価すべきか、休み明けでも好走馬が多く、オープン戦や重賞好走実績があればなお好走の可能性高し。
★予想★
セントライト記念のポイントは、
①流れはコース形態からも、厳しい持続型になりやすい。
②好走ポイントは4コーナー5番手以内。小回りを先行できる馬。
③大系統ターントゥ系(サンデーサイレンス系・ロベルト系)×大系統ノーザンダンサー系の好走多し。
④ラジオNIKKEI賞好走馬が好走しやすい。特に先行しての場合は適性高し。
⑤休み明けの春の実績馬は、ダービー出走馬ならスタミナの裏付けがあるなら着順度外視で注目すべし。
⑥夏に使っていた新潟芝中距離好走馬は好走多し。
◎サトノラーゼン・・・ディープインパクト×Intikhab=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕
前走ダービー2着(=東京芝2400m:0.3秒差)。中山芝コースは初で、芝2200m戦は(1-0-0-0)。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(0-0-1-0)。芝2200mでは、京都新聞杯1着(=京都芝2200m)好走歴があり、またダービー2着好走からもスタミナの裏付けがある馬。比較的先行もできる馬でもあり、適性は合うと考えて、能力の高さに期待して評価する。今年のダービーはレースレコードの高速タイムでもあり、中距離適性が高い馬が好走したと考えるため、中盤締まる流れなら十分好走可能と考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Intikhabはロベルト系で、直線の長いコースでの末脚比べより、小回りをまくる競馬で持ち味が活きる。一瞬の脚があり、好位差しが上手く、成長曲線は3~4歳時。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
○ミュゼゴースト・・・バゴ×リアルシャダイ=レッドゴッド×ロベルト 〔2-f〕
前走ラジオNIKKEI賞2着(=福島芝1800m:0.6秒差)。中山芝コースは(1-1-2-0)、芝2200m戦は初。ラジオNIKKEI賞好走馬は、小回り芝コースの福島と中山がコース的には似ているため、適性はうまく嵌りやすく、この点においても好走に期待できると考える。また芝1800m戦(0-1-1-1)に対し、芝2000m戦(2-1-2-0)と距離が延びての方が良い馬でもあるし、また先行できる馬で、血統的には欧州型の要素の強い馬にて、馬場的にも嵌る馬と考えて好走に期待する。
バゴ産駒はレッドゴッド系で、凱旋門賞好走を好走した欧州スタミナ型の芝向き中長距離血統。同系にスウェイン産駒がいるが、スウェインほど重厚ではない様子。ただこの系統は、総じてスローの上がり勝負よりも、平均して脚を使うような厳しい流れでこそ持ち味が活きる。距離延長で中長距離の大レースに強い特性もある。未勝利戦勝ちに手間取るも、勝ち上がり格上挑戦で通じるような相手強化は望むところ。また勝ち鞍が多いのは芝1800mとD1400m。母父リアルシャダイはロベルト系で、多少のジリっぽさがあるものの消耗戦となれば一気に台頭するステイヤー血統。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
▲ブライトエンブレム・・・ネオユニヴァース×ウォーエンブレム=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3-c〕
前走皐月賞4着(=中山芝2000m:0.6秒差)。中山芝コースは(0-1-0-1)、芝2200m戦は初。今回約5ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(0-0-0-1)でやや割引は必要と思われる。弥生賞2着(=中山芝2000m)→皐月賞4着と中山芝コース重賞では上位に好走はしていて、中山芝コース向きの馬と考えて、適性は合うと考える。
ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父ウォーエンブレムはミスプロ系で、速い流れに乗って、1600~2200mでスピードを持続する能力が抜群に高い、レコード決着に強い屈指のハイペース適性を有した血統。最初から活躍するのは芝馬で、古馬になって充実するのはダート馬という傾向もある。ダートの人気馬は安定感があり、特に稍重と重のダートの成績は素晴らしく、良で足りない馬も、ひと雨来れば着順を上げる。気性が繊細で折り合いに難のある馬も少なくないが、下手に抑えるくらいなら行かせて前で勝負した方が強い。内回りコースが得意で、内枠もプラス要因。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
△キタサンブラック・・・ブラックタイド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-g〕
前走ダービー14着(=東京芝2400m:2.3秒差)。中山芝コースは(1-0-1-0)、芝2200m戦は初。中山芝コースでは、スプリングS1着(=中山芝1800m)→皐月賞3着と上位好走していて、ブライトエンブレム同様に中山芝コース向きの馬と考えて好走に期待する。母父サクラバクシンオーにて、ダービー14着の惨敗を考えると、芝2000mまでの距離上限がありそうな分を割り引くが、先行できる馬でもあり、好走の可能性は高い馬と考えて、連下候補と評価する。
ブラックタイド産駒はサンデーサイレンス系で、ディープインパクトの全兄でもあり同配合。現役時代もディープインパクトと比較して馬格で上回り、その傾向は産駒にも現れているようだが、本馬は馬体重は440kg前後。ディープインパクト産駒のイメージとみて良いと思われる。ディープインパクト産駒のイメージだと芝でキレる脚を使う中距離型のタイプなのだが、ブラックタイド産駒の傾向としては逃げ・先行の粘り込みだが、それほど器用とは思えない様子で、ゆったり流れる展開を前々で押し切るか、ハイペースを大外から差し切る競馬が合う。適距離は芝1600m~2200mで直線の長いコース向きだが、もっさりした馬はダートが主戦場になる可能性も高い。母父サクラバクシンオーはプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
tipmonaとは?