10期 予想歴18年
◎カレンミロティック
13着/13人気
○アンビシャス5着/4人
▲ラストインパクト12着/9人
予想の前に結論から言うと自分でも驚いたがカレンが本命になったし、クラレントを外すことにした。理由は後述したい。重賞で本命馬連敗中と調子が悪い中でどうしても守りに守りにって意識になりがちだったけど、ここは敢えて自分の大してないであろうギャンブラーとしての直感を信じたいと思う。まあ勝敗は兵家の常というからね、一戦一戦結果にビビらず、求めすぎずフラットな気持ちで予想を進めた。
まず馬場だが土曜は明らかに外差し決着だった。これは間違いない。ただ一方でペースがかなり緩んで中弛みのレースが非常に多く仕掛けが遅いレースが多かったので外から勢いをつけてというパターンもあったと。コーナーで緩いレースも多かったのでまだ当てにはできない。それでも外がさせる馬場なのは間違いない。それとスワンSで福永が落馬負傷をした。まずは命に係わる事故で無かったのは何よりだが、年内は絶望、当然明日は乗り替わりである。それとこれは別で言えばやはり吉田豊に乗り替わったというのは府中の2000を考えると結構面白い。
そのうえで展開である。まず前提としてエイシンヒカリはある程度の抵抗がない限りは基本的には逃げを打つだろう。しかし今回はカレンもクラレントも含めてハナを選択肢に入れる…或いはそれを演じてくるのでまあ毎日王冠ほどエイシンは楽には前には出られない。武豊もハッキリとカレンやクラレントがハナを切るなら番手でもという選択肢は持っているだろうが、クラレントはともかくカレンは何としても武にハナを切ってもらいたい。そこのバランスをどうとってくるかがポイントになるが恐らく向う正面で隊列が整ってからカレンが番手を確保しクラレントはポケット、或いはクラレントがハナでカレンが番手外になる。この3頭の中で明確にペースを上げた方がいいのがカレンミロティックとなる。そのうえで内にはディサイファやラストインパクトといったところ、アンビシャスも出負けしなければある程度好位~中団とはなるだろうしラブリーデイも含めて好位列はある程度凝縮する中で前の競り合いの中でスペースを埋めあって多分縦長の展開になる。ペースをあえて言うなら前半は35.5~36ぐらいで入ってくるかもしれないが向こう正面で11.5ぐらいは刻んでくるとみて58.5-59ぐらいのイメージで行く。もちろん前後はさせるがポジショニングと基礎スピードを要求されるとみて、そういう競馬に対応できる馬を狙った。
◎カレンミロティックは当初の予定だと買うつもりはなかったんだが事情が変わった。騎手の腕についてとやかく言うつもりはないが、少なくとも府中の2000で番手でペースを引き上げることにかけては福永より吉田豊の方が個人的には信頼できるというところだ。福永の落馬負傷は残念だけど、正直良い人選だと思う。この馬は基本的には基礎スピードで勝負する馬だし少なくとも金鯱賞でペースを作って番手で縦長の中でリードを保ちつつ長く脚を使うというのが理想。ここではラブリーデイを完膚なきまで叩き潰している。逆に前走の京都大賞典みたいにドスローで12.8 - 12.9 - 11.9 - 11.1 - 10.9 - 11.0と3Fで11秒前後、32秒前半の脚を使わないとどうにもならないような競馬ではどうにもならん。ペースを引き上げることと、そのうえで仕掛けを早くすることが必要。トップスピード勝負に前走で一定の目途を立てたが本質はエンジンがかかってからL1までばてない点にある。これはポテンシャル戦、トップスピード戦どちらでも同じ傾向。ここでずっと引っかかってきていた垂水Sの内容が活きてくる。ペースバランス46.8-45.9とある程度のペース(ちなみに1000で58.6通過だ)から11.8 - 11.7 - 11.0 - 11.2 - 12.0とL3最速のTS持続戦で番手から気持ちよくぶっちぎっている。このペースからでもトップスピードは引き出せる基礎スピードの幅、そこからも落とさないというのは本来この馬の武器だ。エイシンヒカリの逃げの傾向としてはやはり武豊は後半積極的に仕掛けていくというところにある。なのでエイシンの主導権の中でエイシンを潰し切るにはTS持続力が高くないとダメでこの馬はそれは高いレベルにある。そしてエイシンの主導権を潰すという点ではそれよりも高い基礎スピードが必要になる。この馬は2000は全く問題なく不安もないし何よりもチャレンジャーの立場。エイシンもアイルランドTは強いがそれでも相手関係は府中2000では2枚は落ちる相手。スピードタイプという点では実はこの馬が一番だと思うし、吉田豊ならしっかりと突いてペースを引き上げてくれる可能性が高い。ペースを引き上げたうえでそこからのトップスピードを引き出し質はそこまで高くなくても最後まで維持してくるTS持続力で粘る込めるとすればこの馬かなと。出負けして競馬ができなかった宝塚を除けばわかるように覚醒期に入ったハーツクライ産駒だと思うし、完全に人気の盲点になってしまっている。エイシンのスローからの競馬に持ち込まれると難しいが58秒台に入ってくるようなペースで縦長ならば地力的にも最上位のはず。
〇アンビシャスはペースが上がればいいとずっと言ってきているわけなのでこの条件で狙わないわけにはいかないというのがある。毎日王冠は出負けしたし二の足でリカバーする前に前が壁になって下がってしまったのが致命傷。12.0 - 11.7 - 11.0 - 11.3 - 11.7というラップ推移で最後方外から仕掛けだして直線では結構良い伸びをして意外にも上り最速、最後までくらいついてきた。まあ流石に後方からではあれが限界、今回もミルコの出負け癖が気になるが幸い今回は最内枠で内枠各馬はそれなりには良いポジションを取ってくる馬がほとんど。リカバーはそんなに難しくないだろうから中団ぐらいは意識できそう。そのうえで58.5-59前後で仕掛けの早い展開になるようならこの馬としてはラジオNIKKEI賞でどこまでも伸びそうなポテンシャルを見せていたように底を見せていない。基礎スピードに関しては新馬戦からマイルでかなり高いレベルにあったし緩んでそこから瞬時に動ける馬なのでギアチェンジが高い。そういう馬なので内で我慢しながらは理想的な枠だといえる。ミルコも騎乗停止を喰らったしここに全力で挑んでくれるだろうと。今年の隠れ皐月賞馬だと思っている馬だし、前走は自分的には最悪の展開であそこまで伸びてきたという点で古馬との差はほとんどない。こちらの土俵に上がれば一気にぶち抜いても驚けない馬。出来れば極端なトップスピードは問われない方がいいので、今回中盤からペースが上がって基礎スピード面が高いレベルで要求されれば。
▲ラストインパクト
この馬はやはり小倉大賞典の内容が印象的である。小倉1800で前半は明らかにスローからの12.2 - 11.3 - 11.3 - 11.4 - 11.4 - 11.8と2角過ぎでの捲りで一気にペースを引き上げる。超高速馬場の中でかなり速いラップを連続しながら直線最後まで全く寄せ付けず圧巻の競馬だった。この馬は金鯱賞でラブリーデイやエアソミュールを楽に撃破しているようにポテンシャル戦で高いパフォーマンスを見せている馬でトップスピード戦だとL1で甘くなる馬。なので、これだけのラップを連続して最後まで落とさないとなると、この感じなら超高速馬場ならこれぐらいの速度は息が入っているというところなんだろう。この馬自身は基礎スピードの幅はそこまで広くない馬で、平均ペースならやはり最序盤は無理をしたくない。前走はタフな洋芝で58.9-60.1と1秒もハイの中で中団から勝ちに動いたというのも淀みない流れ、緩く長いコーナーでは響いている。その点も含めて今回高速馬場の府中に替わり、かつ前もある程度ペースが上がる可能性が高くなったこと、更に仕掛けどころも早くなりそうな部隊の中で最序盤は内目で無理をせずポジションを取れそうだし、3~4角も良いところを通せそう。極端なトップスピードを要求されなければL1までしぶとく伸びてくる馬なのでそこも含めて単穴にはこの馬を。
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