エリザベス女王杯2015予想
エリザベス女王杯 適性重視のリピーターの好走に期待。

軍神マルス
08期 予想歴17年

◎ヌーヴォレコルト
  2着/1人気

○ラキシス11着/2人
▲ノボリディアーナ12着/9人
△シュンドルボン7着/11人


★傾向分析★
2010年 タイム 2'12"5 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.14
テン36.2-中盤60.0(3F換算36.00)-上がり36.3 『一貫』
1着スノーフェアリー・・・Intikhab×Charnwood Forest=ロベルト×マッチェム 〔1-K〕 7-7
2着メイショウベルーガ・・・フレンチデピュティ×Sadler's Wells=ヴァイスリージェント×サドラーズウェルズ 〔3-d〕 9-10 
3着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 6-6

2011年 タイム 2’11”6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.89
テン34.3-中盤60.2(3F換算36.12)-上がり37.1 『前傾』
1着スノーフェアリー・・・Intikhab×Charnwood Forest=マッチェム×ダンチヒ 〔1-k〕 11-10
2着アヴェンチュラ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 5-4
3着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 3-3

2012年 タイム 2’16”3 (重) 1FAve=12.39 3FAve=37.17
テン37.2-中盤62.7(3F換算37.62)-上がり36.4 『加速』
1着レインボーダリア・・・ブライアンズタイム×ノーザンテースト=ロベルト×ノーザンテースト 〔8-h〕 11-9
2着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 4-4
3着ピクシープリンセス・・・ディープインパクト×Kingmambo=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔4-m〕 16-16

2013年 タイム 2’16”6 (重) 1FAve=12.42 3FAve=37.26
テン36.7-中盤65.4(3F換算39.24)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着メイショウマンボ・・・スズカマンボ×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 8-7
2着ラキシス・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-h〕 3-2
3着アロマティコ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔19〕 11-9

2014年 タイム 2’12”3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.08
テン35.4-中盤62.8(3F換算37.68)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着ラキシス・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-h〕 7-7
2着ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕 4-3
3着ディアデラマドレ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-u〕 12-12

 まず流れが『前傾』になろうとも『加速』や『中弛み』となっても、血統の傾向は欧州型のスタミナ型の持続血統(=ノーザンダンサー系やロベルト系)がよく好走している点。ダンシングブレーヴ系(=リファール系)、ニジンスキー系、ダンチヒ系の父系を持つ馬が好走していることから、スタミナ型が有利な流れがあると考えます。
 サンデーサイレンス系の好走も多いですが、母父はトニービン、ヌレイエフ、ロベルト、サドラーズウェルズなど欧州型のスタミナ血統の血を持つ馬でした。

 またどちらかというと桜花賞に必要なスピードではなく、オークスに必要なスタミナが適性に向くと考えます。
00年以降の好走馬は桜花賞好走馬もいますが、オークスを好走した馬がエリザベス女王杯では多いと感じます(=01年1着トゥザヴィクトリー・2着ローズバド、02年3着レディパステル、03年2着スティルインラブ、05年1着→06年2着→07年3着スイープトウショウ、06年1着→07年2着フサイチパンドラ、06年3着ディアデラノビア、06年1着降着→08年2着カワカミプリンセス、08年3着ベッラレイア、09年3着ブエナビスタ、10年3着→11年3着アパパネ、12年2着ヴィルシーナ、13年1着メイショウマンボ、14年2着ヌーヴォレコルトなど)。このことからもスタミナ適性が必要といえると思います。

 牝系の傾向は、No. 〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕の牝系が好走馬多し。

 ステップからの傾向は、秋華賞組と府中牝馬S組に好走馬が多いです。
 秋華賞組からは、秋華賞とオークスのどちらも好走しているタイプがよく好走(=ローズバド、アドマイヤグルーヴ、スティルインラブ、フサイチパンドラ、カワカミプリンセス、ブエナビスタ、アパパネ、ホエールキャプチャ、ヴィルシーナ、メイショウマンボ、ヌーヴォレコルトなど)。
 府中牝馬Sは3着内好走馬。1800mの非根幹距離という点でエリザベス女王杯の2200mにつながる流れがあると考えます。そこで好走できるということは調子が良いということと思うので。

 また好走馬は翌年も好走が多く、適性重視のレースと思います。
98年→99年連覇メジロドーベル、99年→00年連続2着フサイチエアデール、03年→04年連覇→05年3着アドマイヤグルーヴ、04年→05年連続2着オースミハルカ、05年1着→06年2着→07年3着スイープトウショウ、06年1着→07年2着フサイチパンドラ、06年1着降着→08年2着カワカミプリンセス、10年→11年連覇スノーフェアリー、10年→11年連続3着アパパネ、13年2着→14年1着ラキシスなど。
 牝馬限定GⅠでトップクラスの馬の力関係が変わらないという点とコース適性という点から、翌年も好走する原因ではと考えます。
ですが、やっぱり老馬の法則に通じるものがあり、3歳で好走した馬は4歳でも好走できる(=成長から考えても充実期と思うので)けど、4歳以降で好走した馬は血統から考えて高齢でも力が落ちないタイプ(=オースミハルカの父はカーリアン系で高齢でも侮れない)でないと5歳以降での好走は難しいのではと考えます(=アドマイヤグルーヴ、スイープトウショウはパフォーマンス落ちたので)。

★予想★
エリザベス女王杯のポイントは、
①流れは様々だが、好走する馬はスタミナを活かした競馬が得意なタイプが多い。基本は先行馬、差し・追込は割引が必要。
②欧州型血統のスタミナがポイント。ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系、リファール系など)が好走しやすい。
③No.〔1〕〔4〕〔8〕〔9〕〔16〕が好走の多い牝系。
④3歳馬は、オークスと秋華賞をどちらも好走したような馬が適性高く、軸には向いていて好走が多い。古馬との初対戦の鮮度も活かせるため、該当馬は迷わず軸にすべし。
⑤府中牝馬S組は、好走馬が好走しやすい(=0.5秒差以内なら好走可能)。上位好走馬は素直に評価すべし。
⑥「老馬の法則」は活きやすい。前年好走馬は着順を下げやすいが、リピーターに注目(=前年度好走馬がいないときには4・5着馬にも注意)。3歳時に好走した馬なら、前年よりも着順を上げる可能性あり。

◎ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕
 前走オールカマー2着(=中山芝2200m:0.2秒差)。京都芝コースは(0-2-0-0)、芝2200m戦は(0-2-0-1)。14年エリザベス女王杯2着馬で、コース好走実績がある馬。14年桜花賞3着・オークス1着・秋華賞2着とエリザベス女王杯で好走する馬の適性は兼ね備えている馬でもある。今回大外枠を引いてしまったが、先行できる馬でもあるし、それほど大きな不利にはならないと考えて、堅軸と考えて評価する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

○ラキシス・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔16-h〕
 前走京都大賞典4着(=京都芝2400m:0.4秒差)。京都芝コースは(2-1-0-2)、芝2200m戦は(3-2-0-3)。エリザベス女王杯は、13年2着→14年1着と2年連続好走しているリピーターで、今年は出走3年目。過去2年の好走で、エリザベス女王杯での適性の高さは疑いようがないが、前年好走馬は着順を下げやすい「老馬の法則」から、今回は2・3着候補と考える。近走成績からも前年よりは衰えは感じられるのだが、それでも僅差の内容なので牝馬同士のエリザベス女王杯での好走の可能性も、まだまだ高いと考えて評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

▲ノボリディアーナ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔22-d〕
 前走府中牝馬S1着(=東京芝1800m)。京都芝コースは(3-0-0-3)、芝2200m戦は初。前走では11番人気でしたが、1着激走し重賞好走。今回も人気は低いのだが、ヴァイスリージェント系のセカンドステージ突入に期待と、母父サンデーサイレンスの前走好走の勢いに期待して評価する。また分枝記号特性からも、勢いに上記手の好走に期待できるし、ステップ的にも府中牝馬S好走馬は侮るなかれと考えて、期待する。
 フレンチデピュティ産駒はヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。近年はダート短距離や2歳オープンが活躍の場だが、古馬になってからの成長力・変身が魅力で、ダート→芝、芝→ダート、短距離→中距離と、新しいカテゴリーでステップアップしていく。特に5歳での本格化が多く、5歳と2歳で受賞連対の大半をカバーできる。また鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意とする。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れに向く。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

△シュンドルボン・・・ハーツクライ×エルコンドルパサー=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔1-u〕
 前走1600万条件戦甲斐路S1着(=東京芝1800m)。京都芝コースは初で、芝2200m戦も初。近走条件戦を連勝し上昇中の馬で、今回が初GⅠとなるが、ハーツクライ×エルコンドルパサー配合馬なので格上挑戦の方が真価を発揮すると考えて、好走に期待して評価する。先行できる馬なので、外枠だがそれほど大きな割引にはならないと考え、また速い上りも繰り出せるので好走も十分可能と考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父エルコンドルパサーはミスプロ系だが、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかすキングマンボ系。脅威の成長力と高齢まで衰えない息の長さを持つ。総じてスタミナ、パワーに優れ、芝なら小回りに強く、瞬発力勝負よりも、上がりの速くない展開やコースで本領を発揮する。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。


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