10期 予想歴18年
◎ミトラ
1着/5人気
○マジェスティハーツ9着/9人
▲マイネルフロスト4着/8人
予想の前に、まず馬場状態のイメージから。馬場は正直前日の段階で予想しきるのは難しいのである程度決め打つ。昨年は思っていたより軽かった、金曜正午の段階では良馬場だがダートは稍重で幾らかは水を含んでいるだろう。明日は晴れるので基本的には普通の良馬場とみておきたい。昨年はレコードが出る馬場状態だがそれでも1:58.8。今年は洋芝の生育が微妙っぽいことを書いてはあったので流石にそこまでではないとみて、せいぜい平均ペースで60-59.5ぐらいで59秒半ばあたりを想定しておきたい。
展開予想だが、大外枠にクラレントが入ったことでこれが主導権を握る形で外から内に切り込んでくる。飛ばす必要はないしミトラもクラレントを目標にしながら番手でペースをコントロールする方がいい。マイネルフロストもこの距離なら先行策もあり得て、この辺はスローからのトップスピード戦の方がいいタイプになってくると思うので無理に飛ばす必要がないと。内から誰かがレースを作るかと言ってもアロマカフェも飛ばしていくようなタイプでは断じてないし…となるとかなり高い確率でスローとみる方が妥当じゃないかなあと。極端には落としてこないにしても仕掛けのタイミングもなかなか上げにくく、61-59.5ぐらいで仕掛けも遅くてL2最速のトップスピード戦、それでも中京なのでL1はそれなりに落としてというイメージで総合力とTS持続力を重視したいかな。
◎ミトラはまあこの条件での信頼度はここでは一番でしょうと。素直に連軸。この馬は個人的には2400辺りが合うんじゃないかと思っていて、2000でも基礎スピードが高いレベルで要求されるよりはある程度スローでそこからの総合力を活かしたいタイプだろうと。オールカマーが強い内容で、60.8-58.5とかなりのスロー、12.6 - 11.9 - 11.7 - 11.4 - 11.7 - 11.8とL3最速戦の中好位の中目で進めながらも進路確保にちょっと苦しんで直線L1でロゴタイプを捕えきった。まあロゴが2200ではやや落ちると言っても内容的にはポテンシャル戦で結果を出してきたし、上手く立ち回っての3着というわけでもない。福島記念では重馬場で60.3-62.2と2秒のハイも12.4 - 12.1 - 12.6 - 12.0 - 13.1のラップ推移で4角出口でペースをしっかりと引き上げる余力を持っていたように基礎スピードの幅も広い。中京2000なら坂スタートだしまずペースはさほど上がってこない。中日新聞杯は出脚も微妙だったがポジション取りが雑になったことで3~4角でのマイネルミトラのロンスパの競馬に外々を回される競馬になってそれでもL1までジリッとは伸びてきた。番手外で待って3~4角で内内を通して仕掛けを待てればという馬なので、その点でも今回の枠の並びは最高に近い。ペースが多少上がっても全然問題ない馬だし、スローならAJCCの様に11.9 - 12.1 - 12.0 - 11.4 - 11.2 - 12.0と2段階加速でも長く脚を使ってくる。AJCCもクリールカイザーに最内からコーナーで出し抜かれて2頭分外をこちらは通している。ここを勝って有馬記念を目指してほしいなと思っているので、頑張ってもらいたい。
〇マジェスティハーツはこの条件で積極的に狙いたい。ここ数走を見るとハーツクライ産駒らしい成長曲線を描いていて、同世代のラブリーデイやラストインパクトの活躍に触発されてくれたらなと。この馬の良いところはトップスピード持続戦でもポテンシャル戦でも序盤に無理をしなければしっかりと最後まで伸びてくるという点にある。鳴尾記念ではラブリーデイ相手に59.5-59.3と平均的には流れている中で12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 12.1とポテンシャル勝負に近い競馬、やや出負けから後方で脚を溜めつつ3~4角でも上手く最内を立ち回ってロスはなかったが窮屈に直線外まで誘導、ソラを使いながらも最後まで余裕たっぷり伸びて来ての2着確保。まあラブリーと同じ土俵での競馬ではなかったとはいえ、前半で無理をしなければ強烈な末脚をL1で引き出せたという点ではやはり評価できる。勝ちに行ったアズマは強かったけど、L1の伸びは明確な違いがあったし、ロスなくというだけでないなと。この馬は距離とかではなくやはり前半いかに楽をするか。それは前走と2走前の新潟での競馬からも明らかだろうと。中京2000でこのメンバー構成、枠の並び的にもペースが上がる可能性は低いだろうと。この馬の持ち味を引き出しやすい展開になればTS持続戦でも新潟で見せているように高いパフォーマンスを見せている。破壊力という点では1番だろう。
▲マイネルフロスト
この馬もTS持続戦に強い馬。ミトラを狙うのであればやはりこちらも狙いたいというところ。一応4走前には2000mの平均ペース、ポテンシャル戦で勝ち切っているのだが、重賞戦線ではポテンシャル戦ではやや苦戦。ただ元々重賞初制覇もTS持続戦で阪神外1800での12.3 - 12.0 - 11.9 - 10.7 - 12.4とL2最速トップスピード持続戦の中で内からしぶとく伸びて来てL1で抜け出すという競馬。前走が不満だったんだが、前走時は追い切りに不満があった。今週は◎とまでは言えないがそれでも直前での気配としては確かに明確に上がってきている。この辺りを総合的に考えて、かつ今回は枠も動いていけるところだし、逃げ馬を見ながら積極的に前目を狙っていけそう。6走前の内容からもL2でトップスピードを問われてからのL1のバテ差しはこのメンバー構成なら脅威になる。それをスローの中である程度前でという競馬ができれば面白い。
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