チャンピオンズC2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎ローマンレジェンド
  14着/4人気

○ノンコノユメ2着/3人
▲ダノンリバティ12着/9人


 枠順がてて来た時からわかっていたことだが難儀なレースになりそうだ。 予想の前に土曜のダートをおさらいしておく。2歳の500万下特別でレコードが出ているが、かなりの消耗戦で3~4角緩みやすい中京1400が緩まなかったというのが大きいかなと。中距離路線を見ても速いラップをなかなか踏めていないかなと。昨年ぐらいのイメージで良いと思う。


 そのうえで今回重要となりそうな展開予想である。まず逃げ馬だが、コパノリッキーが行きたいのは間違いないが逃げたいというよりは番手外まで視野に入れつつ前を向ける位置をという意味でポジションを取っていきたい。コーリンベリーはコメントからは何とも言えない。距離を意識している感じはするがそれだとなんのために出てきたのか、スタンスを崩してどうこうなる距離ではないし思い切ってハナという可能性もある。この2頭ともにゲートが安定しないという不安材料を抱えている。


 タルマエは外枠を引いたしひとまずは自分の競馬を展開しやすい枠には入ったが、潜在的に先行しそうな馬が多く、クリノスターオーやニホンピロ、グレープブランデー、ローマンにロワジャルダンといったところまでの出方次第というところもある。この辺り次第では雁行状態の外というリスクが出てくるしコパノを意識しての競馬を幸が示唆していて恐らくこれは本音だろう。となると最序盤からコパノに絞って行こうとしたときに先行勢が団子状態でとなってくると外枠で団子の外ということもあり得ると。


 この辺を考えた時に、個人的に社台の出方が気になる。特に今回グレープブランデーが参戦してきて、これが実はラビット役に徹する可能性もあるんじゃないかと。昨年のこのレースでゲートが一番良かったのがこの馬で結局控える形になった。今回はタルマエ+コパノを潰してノンコをアシストするというレースを作るつもりであればやはりペースを引き上げて先行争いを激化させたい、同時にスタートの拙いコパノの前に切れ込んでレースの主導権を作りつつロワジャルダンやローマンといったところを使って先行列を構成しながらタルマエに対しても3~4角で外を押上げさせる選択を取らせたい。そうなったときにやはりグレープブランデーやローマンレジェンドといった基礎スピードを持った馬を使ってペースを引き上げにこさせつつ先行~好位列を雁行状態にさせて中盤に穴をあけるような形に持ち込むことでノンコを向う正面でじわっと押し上げさせるというような青写真は描いてきているかもと。いずれにせよ先行争いで遠慮してしまうとスローならタルマエが好き勝手できてしまうし、コパノを行かせてのスピード勝負では分が悪い。コパノのゲートが拙いってのは確かだし、坂スタートだとなおのこと不安。この辺を上手く使って昨年とは違う厳しい流れに持ち込んで社台勢がノンコをアシストしてくる可能性は高いんじゃないかなと想定しておく。ペースバランスでイメージすれば48-12-49.5~49-12-49ぐらいになるかなと。これぐらいをイメージしつつ厳しい流れを想定、基礎スピードとポテンシャルを重視したい。


◎ローマンレジェンドはこの枠の段階で本命馬への意識がかなりこの馬に向かってしてしまったなというのと、追切がやはり良かったので迷わずという感じかな。前走は条件的にもかなり嵌ったとは思うんだが京都ダ1800の不良馬場で超高速ダート。47.6-48.3と平均ペースの中で2列目のポケットで11.9 - 11.6 - 11.9 - 12.4 - 12.4とL4最速のペースも仕掛けも早い消耗戦。最内で完璧に立ち回ったとはいえ直線堂々と抜け出したしラップ推移的にも後ろで我慢できた方が楽だったのは先行勢として唯一踏ん張ったという点で評価したいし、ロワジャルダンとの差も2kgの斤量差と休み明けを考えれば問題ない。恵まれはしたがパフォーマンスとして上位3頭の中では一番だった。この馬の場合は近走はいろんな展開にも対応できるようになってきているのは確かで、昨年のチャンピオンズカップなんかは50.4-48.7から11.9 - 12.2 - 12.4 - 11.7 - 12.4のラップ推移、コーナーで緩んで直線入りの上り坂で最速とギアチェンジを要求されながらもここでタルマエに喰らいついたのは立派。ただ基本的には基礎スピードを要求された方がいいのは確かだし、昨年のエルムSではインカンをスピードで圧倒していた。この内容だけでもやはりこの路線でのスピード勝負では侮れない馬と言って良い。今回は展開が読みにくいのは間違いないし一応社台グループが策を弄してきそうな予感がするのでその辺も含めてノンコをアシストする様な展開を作ろうとするのであればローマンにとっても良い展開になるだろうと。スローになったとしても一叩きして昨年より出来がいい今年のローマンレジェンドなら戦えるだろうと。あらゆる面を考えてこの馬から入るのが一番かな。まあ中京1800のジュライSの圧巻の突き抜けが印象としては強いってのもあるかな。ハイペースでトウショウフリークを千切っているわけでね。


〇ノンコノユメはこの枠じゃなく中目~外なら本命視しても良かったんだけどなあ、ちょっと悩んだね。ただ、この馬にはサウンドトゥルーと違う点が一つあって、ここ2走で出足はちょっとずつよくなっては来ている。まあ微妙だが。サウンドの場合は地方交流レベルですら明らかに最序盤で遅い馬なのでサウンドよりは前に入れそうというのはあるかなと。ポテンシャルが非凡なのは確かでJDDでも12.2-12.2-12.7-12.6-12.9の中で中団から徐々に押し上げながらもクロスクリーガーが早めに直線で先頭に立つ中でもっさりとしながら、それでもL1では手応え以上に確実に伸びて突き抜けてという内容。前走の武蔵野Sなんかは更に驚きで46.1-48.6と芝並のハイペース、11.7 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.5とそこからタガノトネールが出し抜いてほぼこのラップを刻んでいるようにL1でやっとちょっと落としたという競馬。後方で進めながら追走には苦労したが直線で徐々にエンジンがかかって伸びてくるとL1は流石に甘くなって届かないだろうとみていたんだが、それを明らかに上回って捕えきった。この競馬でタガノトネールを捕えきったというのは評価しないといけない内容で、58kgでこれというのはポテンシャルは化物レベルだと思う。後は今回は流れるかどうか、噛み合うかどうか。陣営は戦法を変えないと言っているが、個人的にはルメールだしここ2走の感じから中団ぐらいを意識的に狙ってくる可能性は十分にあると思う。枠の並び的に課題は多いんだがある程度前が飛ばしていく中でスペースを外が引っ張って作りながらの競馬になれば1~2角で上手く取り付くという競馬はできるかなと。流れてしまえばルメールのタイトに立ち回りつつミスをしないというのは武器。動く意識が必要なレースだと難しいが、ハイペースをおぜん立てする可能性が高い、ポテンシャルで3歳の常識を超えてきているこの馬はやっぱり対抗には据えておきたい。


▲ダノンリバティ
この単穴枠は正直悩んだ。ワンダーアキュートかこの馬かで悩んで、追い切りはワンダーの方がイマイチだったのでこちらを穴で狙ったという形。まずはこの馬の評価としてはやはり3走前になる。新潟1800で不良馬場、高速ダートでペースもそこそこ流れて48.4-49.0と平均的、12.1 - 12.0 - 12.0 - 12.3 - 12.7と基礎スピードを要求されての5Fのポテンシャル戦で外々追走してしぶとく伸びてねじ伏せた。レパードSの時は中弛みに上手く取り付くトリッキーな競馬への対応ができたのでまだ未知数だったが、厳しい流れに完全に乗ってやれたという点では高く評価したいし、過小評価されがちだがこの一戦で重賞も幾らか勝てるなと感じていたし、自分は実際ここから終始重い印を打ってきたと思う。2走前は中弛みからのロンスパで勝ち馬には完敗したがステイヤー要素を濃く問われて基礎スピードを活かせず。そう考えると立派だし、何よりも当時の重い阪神のダートでポテンシャル戦でしぶとく粘りこめての2着というところから、力の要るダートが噛み合ったのは大きい。今回は恐らく先行策はないと思うし、外の各馬が結構主張してペースが上がり先行~好位列が雁行状態になる中で中団待機で外に出せれば面白いなという感じ。枠的にもそれは結構狙いやすいと思うので。前走は超高速ダートで1~4角終始外々で酷い競馬になったがそれでも直線入りまで詰める気配を見せていたし負けて強し。使い詰めているのは気になるんだが、それでもこのメンバー構成なら通用しても驚けない。


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