10期 予想歴18年
◎マイネルミラノ
8着/6人気
○ワールドエース4着/3人
▲シャトーブランシュ16着/5人
予想の前に、まず馬場は金曜が衝撃的な暴風雨だったようで、不良馬場からの回復と言っても良くて重馬場までだろう。先週までの傾向と噛み合わせてもかなり時計は掛かるだろうとみるべきかな。
展開だがとりあえず逃げ馬が多いのだがこれだけタフな馬場だと探り探りの競馬にはなってくる。とりあえず行くであろうスピリッツミノルはこの馬場なら行ききりたいところ。ダンツキャンサーも距離を意識しなければハナを主張していく可能性も高い。この辺りにバッドボーイやマイネルミラノといった番手勢は様子を見ながらも馬場を意識しつつそこまでは飛ばさない。ゼロスがたあっ蔵出し外枠でこの条件、内で各馬が行ききれば２列目ぐらいでという意識にはなるだろうと。各馬が探りながらそれでも馬場の影響もあってコントロールしようと思ってもバランス的にはハイペースになりやすい状況下を想定したいところ。ただ上げ切る意識は当然持てないだろうから、パワー型であることがまず最優先、そのうえでやはり基礎スピードの幅が欲しい。阪神外1800だと重でもそこそこ早いラップを刻んでくる。こういう状況でコスモソーンパークやカレンブラックヒル辺りがいればやりやすかったんだが、まあそういうイメージが必要かな。タフな馬場でのハイバランスに対応し、そこからトップスピードを引き出せる馬、かつ長く使えればというところ。追走で消耗するタイプは基本的に狙いたくない。前がある程度引っ張って縦長にするからこそ、スピードの幅を重視したいところ。
◎マイネルミラノはここは狙う予定だったし、雨でも問題ないタイプ。この馬の場合は雨で厄介になるとすれば速いラップを踏まなくなることになると。前走の福島記念もそうだったが２列目ポケットで動けない位置にいていつもよりも仕掛けが遅くなったが60.3-62.2と２秒のハイから12.4 - 12.1 - 12.6 - 12.0 - 13.1と４角で加速するという競馬の中でしっかりと直線序盤で一瞬は脚を使っていた。基礎スピードの幅という観点で見ればやはりかなり高いレベルのモノを持っていて、タフな馬場であのペースからでも一脚を使えるのは魅力だしポテンシャル戦だと長くは使えないがしっかりと速いラップを踏めるとかなり長く維持してくるＴＳ持続戦向きの馬。新潟記念が58.8-59.4と平均ペースから12.3 - 12.0 - 11.6 - 10.5 - 13.0と極端な競馬にはなっているが、ここで直線序盤からな馬場で一気に伸びているように基礎スピードの幅とトップスピードに乗ってからの良さは非凡。今回は阪神芝外1800ｍ戦なのでより縦長に持ち込みやすいし、前がある程度引っ張ってくれた方が逆に縦長に持ち込めるので基礎スピードの幅を引き出しやすいだろうと。前半は２列目ぐらいで様子を見ながら余裕のある段階でしっかりとトップスピードに乗せちゃってそのまま直線で粘り切るというイメージが理想。1800なら巴賞の様に平均ペースから11.7 - 11.5 - 11.5 - 11.5 - 12.5と早めにペースを引き上げてそのまま寄せ付けずに脚を使わせて完勝しているようにこの条件はベストに近い。後は怖がらずにしっかりとレースを作って、逃げ馬を見ながら動くポイントを間違えずにしっかりと４角から捕まえに行ってほしいかな。このメンバー構成の阪神1800ｍ戦なら勝負になるはず。
〇ワールドエースはこれが引退レースということもあるが、重馬場で消耗戦というのは実は適性的に高いと思っている。安田記念の5着は結構印象的で、不良馬場でジャスタウェイやグランプリボスが強い競馬を見せたレースではあるのだが、47.1-49.7と超ハイ、12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.1 - 13.8のラップ推移でＬ１大減速の消耗戦もＬ３で一応加速している。ここで大外枠から3～4角でも中団の大外で直線を向く。序盤ではジリジリとで加速に苦労も徐々に減速していく流れで伸びて来てＬ１では3着争いに喰らいついてきた。この内容からもＬ１での強襲は本物だったしポテンシャルは高いはず。もともと皐月賞だってシップがワープしたがかなり悪い馬場で超大外をぶん回して最後まで伸びてきたし、きさらぎ賞が印象的に強すぎたのかもしれないが本質的には厳しい流れ向きでポテンシャル戦の方がいいと思う。ＴＳ持続力も高い馬ではあるが不器用な馬だし阪神の外1800が合いそう。加えてＬ１では確実に伸びてくるわけでフルーキーと単純に比較した時にこちらを上位に取る方がいいだろうと。引退レースを勝利でという気持ちもあるが、ポテンシャルを比較しても1800ｍの適性を考えてもこちらを上位に取った。
▲シャトーブランシュ
この馬はやはり道悪でとなると浮上してくるかなと。近走の内容からも本質的には前半は無理をせずに脚を溜めて爆発させてきているし、３走前は阪神芝内2000ｍの舞台で後のGI馬を相手にスローからの12.4 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 11.9とＴＳ持続特化戦できっちりと後方から突き抜けている。そういうタイプなんだが重馬場だと事情が違うという感じで、阪神1800ｍ戦GII２着時も重馬場でハイペースから11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.5 - 13.2と消耗していく流れの中で外からしぶとく最後まで伸びて来ているように厳しい流れでも最後まで伸びてくる脚を見せている。内容的にも道悪は確実に得意だと思うし、相手関係は強敵も多いが抜きん出た存在はそこまでおらず何かしら不安がある馬がほとんど。その中で現状で条件としてはベストと言ってもいい道悪の阪神芝外1800ｍ戦なら積極的に狙いたいかなと。ここ２走はちょっと不甲斐ないところもあるが、そろそろ。
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